花騎士秋桜劇場   作:インティライミ

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生放送の中間発表見て勢いで書き上げました
アブラナ頑張れ!


花騎士秋桜劇場:アブラナと投票券

「イチゴ、この箱の仕分け頼む。終わったら少し休んできなさい」

「はぁい♪イチゴ頑張りまぁす!」

「団長様、こちらの仕分け終わりました」

「ありがとうアイリス、次はイチゴの手伝いに回ってくれないか?終わったら二人とも休憩で」

「わかりました」

 

私達は三人で会議室に集められた大量の投票券を整理していた

各騎士団周辺の地域住民の票を花騎士達が巡回、回収し騎士団に集めてくる

集めた投票券を各花騎士毎に仕分け箱詰めし、投票集計本部に輸送する

それが現在のパトロールと同時に行われている騎士団の仕事である

 

「しかし今回も大量の票が集まってるな」

「普段は言う機会の少ない花騎士達への感謝を票という形で伝えれる貴重なお祭りですから、皆さん楽しんで参加しているんですよ」

「そう考えるとなんだかきゅんきゅんしちゃいますぅ♪」

 

三人で手を止めずに会話していると慌ただしい足音と共に扉が開かれる

 

「団長!!次の投票券入れた箱持ってきたわよ!」

「ありがとうアブラナ、他の皆も少し休んでくれ」

 

アブラナが引き連れていた4人の花騎士達は投票券の入った箱を部屋の隅のスペースに置くと食堂へと向かっていった

 

「長い距離駆け回ってきたんだ、アブラナも休んできていいんだぞ?」

「あれくらいでへたり込むほどやわじゃないわ、あたしも団長達を手伝うわよ」

「そうか、ならこの箱を頼む。終わったら一旦休憩だ」

 

アブラナを加えて四人で黙々と投票券を仕分けしていく

 

「そういえばエノテラは?」

「一時間位前に今仕分けしてる箱置いていって、また出撃して行ったよ。なんでも投票券を溜め込む害虫が沢山居るから倒してくるって」

「戦闘好きなあの娘らしいわね」

 

雑談しながら作業を進めているとアイリスとイチゴの仕分けが終わり、二人が立ち上がる

 

「では先に休憩に入りますね」

「ゆっくり休んでくれ、まだまだ先は長いからな」

 

会議室を出ていく二人を見送りながら、アブラナと二人で作業を進める

 

「ねぇ団長、何も書かれてない投票券が混ざってたんだけど」

「ん~?書き忘れか?とりあえず弾いておく」

 

私はアブラナから白紙の投票券を受け取ると会議室の長テーブルの隅に弾いて置いた

その後、順調に仕分けが進んでいく

 

「これでお仕舞いっと・・・・・・ん~!案外肩が凝るわね」

「凝るほど胸な・・・・・・痛い痛い!アブラナストップ!」

「これはただの肩こりに効くマッサージよ!あとあたしだって前よりは成長してるんだから!」

 

ふざけてみたらマッサージだと言いながら滅茶苦茶関節技キメられた

しばらくすると解放して貰えたが肩以外にも全身バキバキと痛む

 

「アタタ・・・・・・あ、そうだアブラナ宛の手紙が投票券と一緒に入ってたぞ」

「あたし宛?なんでまた」

「見れば分かるさ」

 

私は『アブラナ』と書かれた仕分け箱の中に入れておいた手紙を取り出し、アブラナへ差し出す

手紙の差出人は近くの孤児院と書かれている

 

「あの孤児院から?あの孤児院との付き合いもこの騎士団出来てからずっと続いてるからかしら?」

『親愛なる花騎士アブラナ様へ

この度のお祭りで花騎士様への投票という形で応援や感謝が出きると聞き、我々職員や子供たちは素晴らしい機会だと思い普段伝えきれない感謝を投票券と手紙という形で送らせて頂きました

これからもお身体に気をつけて頑張って下さい

孤児院職員一同より』

 

手紙を読み進める度にアブラナの顔は赤くなり、瞳は滲み出てきた涙で濡れていった

手紙の入った封筒の中に同封されていた子供達がクレヨンで描いたと思われるアブラナの似顔絵と拙い文字ながらもアブラナへの感謝の言葉が書かれた紙を見て涙が一滴溢れ墜ちる

 

「どうだアブラナ、気持ちは届いたかな?」

「っ!?・・・・・・うっさい!こっち見んな!・・・・・・こんなの読んだらもっと頑張らなきゃいけないじゃない」

「この投票券はただの紙だけど色々な想いが込められている紙だ」

 

私は弾いていた白紙の投票券に『アブラナ』と書き込みアブラナへと手渡す

 

「だからお祭りが終わるまでこの想いをきちんと集めて来て欲しい」

「・・・・・・・当たり前よ!絶対に全部届けてやるわよ!・・・・・・だから団長の応援も受け取ってあげるわ///」

 

アブラナは私の差し出した投票券を受け取り箱に入れると会議室から出ていこうとした

 

「もう行くのかい?」

「当たり前よ、こんな応援されたら止まってる訳にはいかないわよ!だから団長も身体に気を付けながら頑張りなさいよ」

 

こちらに振り替えり爽やかな笑顔で言いながらアブラナは食堂へと向かって行った

 

「さて私も頑張らなければな・・・・・・」

 

私も新しい箱を持ってきて投票券の仕分け作業を再開する

全てはスプリングガーデンの人々の想いを伝える為に

 

 

 

後に投票集計本部に仕分けた箱を輸送したエリンジウム・ウサギノオ・ススキ・カレンデュラ・キンセンカから集計の中間発表でアブラナが高い順位に居て、表彰される可能性が高いと聞いてアブラナが勝負だと燃え上がったのはまた別の話である

 




まだ投票イベントは中盤です
残り一週間皆さん身体に気を付けながら楽しんでいきましょう!
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