花騎士秋桜劇場   作:インティライミ

40 / 50
花騎士秋桜劇場:花騎士ラジオ開局

魔力通信送受信器による春庭通信社会の発展は著しく、それに伴い魔力通信を利用した情報伝達手段も発展して行った

より広範囲の人々へと繋げる為に敢えて映像を省き、音声のみを発信し、多くのリスナーに情報や娯楽を伝える手段として『花騎士ラジオ』が開設された

花騎士達が各国家の天気やニュースを読み上げる中、ちょっとしたアドリブなどが人気を呼び、もっと娯楽要素の多いラジオ番組を作ろうという意見が出たため新番組が組まれる事となった

 

 

 

『以上ブロッサムヒルからお送りしました。

さてこの後の時間はいつもならば次のニュースの時間まで静かな時間を過ごす昼下がりでしたが今日からは新たな番組が始まります。

では引き続き花騎士ラジオをお楽しみください』

 

ラジオからニュースを読み上げた花騎士の声が消えると軽快な音楽が流れ始める

 

「みなさ~ん初めまして♪私ブロッサムヒル所属のフラワーナイト、イチゴでぇす♪」

「初めまして同じくブロッサムヒル所属のアブラナよ」

「今日から始まりました新番組その名も『フラワーナイトイチゴのきゅんきゅんラジオ!!』貴方のお耳にきゅんきゅんパワーをお届けしちゃいますぅ♪それでは始まりまぁす♪」

「ちょっと待ちなさいよ!勝手に番組名変えちゃダメでしょうが!正式には『日替わりフラワーナイトラジオ』でしょ!」

「えー?だってかわいくないよ~?それに団長さんも番組名変えていいよって言ってたよぉ?」

 

二人は騎士団内に設けられたガラス張りの特別収録室の中で魔力通信マイクに向かって話していた

マイクが二人の声を拾い、増幅させ拡散させていく

ガラスの向こう側では団長と数人に花騎士が音楽の調整や進行を指示していた

 

「あ、こほん・・・・・・この番組は毎日違う国家花騎士二人がゲストを迎えて雑談したり、リスナーの皆から送られてきたお便りを読んだり、音楽を楽しむ番組よ」

「でも初回だからお便り届いてないから読むのは来週からだよね?」

「そうね、今週は雰囲気を掴んで貰えればいいわ、日替わり国家の順番はブロッサムヒル、バナナオーシャン、ウィンターローズ、ベルガモットバレー、リリィウッド、ロータスレイク、日曜日はお休みよ」

 

アブラナが台本を確認しながら進行していくが、次のページ以降は白紙であり団長の方を見ると『以降はお手紙読みながらアドリブで』とカンペが出されていた

 

「お手紙ってまだ始まったばかりの番組に有るわけないでしょ」

「アブラナちゃん、ちゃんとお手紙届いてるから大丈夫だよ♪」

 

イチゴがどこからか手紙を取り出し、広げて読み始める

 

「ペンネーム、俺は社長で団長だ!さんからのお便りでぇす♪」

『イチゴさん、アブラナさん初めまして!初めてお手紙を投稿させて頂きました!花騎士さん達の活躍はよく耳にしますがどんな仕事をしているのか聞きたいです!』

「いやこれ書いたの団長よね!?ペンネームとかモロに団長言ってるし!」

「落ち着いてアブラナちゃん、ペンネームだよ?・・・・・・花騎士の仕事はね皆の安全を守る為にパトロール♪害虫は見つけ次第討伐!それ以外にも物を運んだり、孤児院に慰問に行ったり色々してるよね♪」

「そうね、最近はクジラ艇に乗って古代害虫と戦ったり、物を運んだり、物を運んだり、物を運んだり・・・・・・最近クジラ艇での輸送しかしてないわね・・・・・・」

 

最近の仕事を思いだし声のトーンが下がっていくアブラナを止めるべく団長が『曲流して!』とカンペで指示を出す

 

「つ、次のお便りに行く前に曲を流しまぁす♪曲は『クジラテーF40の歌』でぇす♪」

 

イチゴの声が消えると同時に軽快な音楽がラジオから流れ始める

 

~♪~♪

こちら春庭なんでも屋~クジラ花騎士カンパニー♪

俺は社長で団長だ~♪今日も乗り込むF40~♪

(クジラテーF40~♪)

騎士団の金庫を守るため~♪いやっ!春庭平和を守るため~♪

飛べ~F40~♪クジラテーF40~♪ゆけ~F40~♪クジラテーF40~♪

お前は世界の~無敵メカ~♪

~♪~♪

叫ぶ秘書が俺を呼ぶ~またも春庭大ピンチ~♪

山と書類が有るけれど~今日も頼むぞF40~♪

(クジラテーF40~♪)

わが社の社員の給料が~♪いやっ!世界の平和が掛かってる♪

やれ~F40~♪クジラテーF40~♪突け~F40~♪クジラテーF40~♪

お前は世界の~無敵メカ~♪

 

 

 

音楽が終わり、またスタジオの音声が戻ってくる

 

「じゃあ次のお便り読むわ、ペンネーム三度の飯より秋桜さんからのお便りです」

『イチゴさん、アブラナさん初めまして!お便り書かせて頂きました!花騎士の仕事は大変だと思いますがみなさんはこれをしたら、食べたら元気になる事や物って有りますか?よろしければ教えて貰いたいです!』

「私は~アブラナちゃんと一緒に居れればいつでもきゅんきゅんパワー満タンだよ♪アブラナちゃんに会えない時は苺タルトと苺牛乳できゅんきゅんパワー補充してますぅ♪」

「なっ!///あ、あたしだってイチゴと一緒に居れば・・・・・・その・・・・・・なんでもない!なんでもないから!団長もニヤニヤすんな!もぅ///普段は紅茶や木の実のタルト食べれば気持ちが上がるわ!以上!次!」

 

イチゴの発言にデレるアブラナに対してイチゴと団長がニヤニヤしていたら照れ隠しなのか早口で返答し次のお便りを読み上げる

 

「次のお便りはペンネームハゲビさんからのお便りよ・・・・・・ハゲビームの略よね?」

「アブラナちゃん!それ一部の人に対してダメージ入るから!」

『イチゴさん、アブラナさん初めまして!イチゴさんに質問です!イチゴさんの言うきゅんきゅんパワーとは一体なんなのですか?』

「きゅんきゅんパワー?それはねぇ・・・・・・気持ちを動かされて、頑張ろうってやる気の出るようなポカポカ暖かい気持ちの事だよ♪だからイチゴはみんなにきゅんきゅんパワーをお届け出来るようがんばりまぁす♪」

「あの言葉そんな意味が有ったのね?」

「そうだよ~?後でたくさんアブラナちゃんにもきゅんきゅんパワーあげちゃうね♪」

「いらないわよ!い、いつも貰ってるし///」

「アブラナちゃんかわいい♥️イチゴ、きゅんきゅんしてきましたぁ♪」

「ああもう///次の曲に行くわよ!曲名は『FKの歌』!」

 

~♪~♪

青い春庭守るため~フラワーナイトの出動だ~

ひらめけ勝利の稲光~害虫ども撃滅だ~♪

緑の大地が危ないぞ~フラワーナイトの出動だ~

春庭守護する戦士達~害虫どもやっつけろ♪

世界の果てからやってきた~古代害虫倒すため~

戦え正義の騎士団~地底探検お手の物♪

騎士は敵より少ないぞ~弾薬敵より足りてない~

装備も敵より劣ってる~だけど加護は負けてない♪

昨日は仲間が殺された~今日は家族が殺された~

明日は自分が殺される~だけど戦い続けるぞ♪

おととい姉貴が殺された~昨日は恋人殺された~

今日は全員殺される~だけど戦いやめないぞ♪

ナイトポグルの封印に~英雄騎士団成功す~

その後の消息不明だが~英雄必ず舞い戻る♪

 

「現役花騎士達の歌よね・・・・・・・てか最後の英雄騎士団って疲れたから一日休んでから報告に行ったら大騒ぎになってたって話じゃ・・・」

「アブラナちゃん!ストップ!一応そろそろ時間だよぉ!」

 

二曲目が終わり、トークが始まる頃には時間が大分経っており、番組の終わりが見えていた

 

「案外時間過ぎるものね、じゃあそろそろお別れね」

「明日はバナナオーシャンの花騎士さん達が出演しまぁす♪お手紙お待ちしてますね♪『フラワーナイトイチゴのきゅんきゅんラジオ!!』お相手はフラワーナイトのイチゴと!」

「フラワーナイトのアブラナでした」

「「また来週!?」」

 

別れの挨拶を済ませると二人はため息をつき、安堵した

そして部屋の外の団長に話しかける、団長は団長でカンペの紙で答える

 

「なんとか終わったけどこれで良かったの?」

『大丈夫、可愛かったぞアブラナ!あとアブラナちゃん可愛い言うイチゴ可愛い♪』

「だ、団長さん///そんな事言われるときゅんきゅんしちゃいますよぉ~///」

 

この後、マイクの魔力を切り忘れて居たことに気がつくまで長々と二人の花騎士と団長の惚気を聞かされる事となった

その後多くの花騎士希望者や団長希望者または騎士団関連の仕事に就こうとする希望者が増える事となったがそれが花騎士ラジオの影響かこの放送事故の影響なのかは今現在確かめるのは困難である

多分続かない

 

 

 




投稿開始一年経過及び投稿本数100本目の作品です
投稿から一年経ちましたがこれからも投稿続けていく予定です
いつかネタが尽きるかやる気の尽きるその日までお付き合い頂ければ幸いです
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。