「わっちょーい!」
昼下がりの騎士団訓練所にハコベラさんの声が響き渡り、訓練用のかかし人形が真っ二つに落ちる
七草乙女団のムードメーカーで元気に動き回る姿を見ていると気持ちが明るくなります
「ゴギョウおかーたん、今の見た!」
小柄な身体を揺らしながら手を振ってくる、それに釣られて武器も揺れている
ハコベラさんに手を振り返しながら、ナズナさんから聞いた事を思い出した
最近ハコベラさんの様子がおかしいから確かめて欲しいと頼まれ、ハコベラさんと共に訓練をしているがおかしな所はないように見えますが…
訓練を終えて、ハコベラさんが駆け寄ってきた
「わっちょーい!ゴギョウおかーたん!」
両手を広げて私の胸に飛び込んでくる、胸に感じる衝撃と温もりを優しく受け止める
「えへへ~、ゴギョウおかーたん柔らかくてあったかーい!」
悩みなど無さそうな幸せな顔をこちらに向けてくるハコベラさんを見ながら、様子がおかしいという話はナズナさんの杞憂ではないかと思っていました
夕方、騎士団の宿舎に割り振られた自室で休んでいるとドアがノックされました
ドアを開けてみると、ハコベラさんがドアの前に立ちモジモジしていました
「ゴギョウおかーたん…ハコたんね、悩んでる事があるの…聞いてもらっていい?」
ハコベラさんの表情を見て、直ぐに部屋に招き入れました
ハコベラさんにお菓子とお茶を用意してみましたが、手を付ける事はなくずっと俯いていました
不安になり、何が有ったのかと聞いてみるとポツリポツリと悩みを打ち明け始めました
「ゴギョウおかーたん、ハコたんね…最近おかしいの…。いつも小股がむずむずしてるの…。机とか棒とかに小股擦り付けるとむずむず以外にも痺れるような感じがして…小股が濡れちゃうの…。ねぇゴギョウおかーたん、ハコたん病気なの?他の花騎士さん達に聞いても困った顔して答えてくれないの…」
段々と声が涙声へとなっていき、俯いた先には涙の水溜まりが出来ていました
「ハコたん死んじゃうの…?みんなとお別れしちゃうの…?お別れなんてやだよ…」
泣いてるハコベラさんを抱き寄せて背中を摩る、大丈夫だから安心して欲しいと伝えるように優しく触れる
「ハコたん大丈夫?みんなとお別れしなくて大丈夫?」
少し落ち着いてきたハコベラさんに、ハコベラさんの身体に起きている事をゆっくり教えていく
教えていく度にハコベラさんが赤面していく姿は可愛らしくて愛おしく思えました
「ゴギョウおかーたんも小股がむずむずしたりするの?」
突然の質問に私は困惑してしまうが素直に答えました
「そうなんだ、ゴギョウおかーたんもむずむずするんだ…えへへ、良かった…」
再びハコベラさんがモジモジし始める
「ゴギョウおかーたん…ハコたんね…小股がむずむずしてきたの…どうしたらいいの…?」
ハコベラさんのねだるような視線を受けて、私はハコベラさんをそっとベッドへと座らせた
座ったハコベラさんに見せつけるように服を脱いでいく
うふふ、顔を背けたらダメですよ、私の身体を使ったゴギョウお母さんの特別教育は始まったばかりなんですから
私は隣で動く何かにぶつかり目が覚めた
隣を見ると幸せそうな寝顔のハコベラさんが居ました
昨晩はハコベラさんに特別教育をして一緒に寝たのを思い出して思わず赤面してしまいます
まさかリードしていたはずが逆転されてしまうなんて…
「ん~!おはようゴギョウおかーたん!」
私の動きで起きたのかハコベラさんが挨拶してきた
おはようございますと返すとハコベラさんは私に抱きついてきました
「ゴギョウおかーたん、ハコたんに色々教えてくれてありがとう!えへへー」
正直嫌われたかもしれないと思っていた私の心を、ハコベラさんの言葉が癒してくれました
「ねぇ、ゴギョウおかーたん…ハコたんね…また小股がむずむずしてきたらゴギョウおかーたんの所来ていい?」
恥ずかしそうに訊ねてくるハコベラさんの頭を優しく撫でながら了承しました
困った事が有ったら遠慮せず相談してくださいね、私は七草乙女団のお母さんなんですから