花騎士秋桜劇場   作:インティライミ

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花騎士秋桜劇場 花騎士合宿:助手と従者編③

合宿3日目

清々しい朝を迎えました、昨日までの重い気持ちは無く、すっきりとした気持ちのよい目覚めです

隣で寝ているラークスパーさんの寝顔を見ているとイタズラしたい気持ちが沸き上がってきました

目に懸かりそうな前髪をずらして、スベスベな額に唇を当てる

何かが当たった感覚で目が覚めたのか、ラークスパーさんが目を開けてこちらを見てきます

おはようございますラークスパーさんと声を掛けると彼女は勢いよく起き上がり、ベッドの端まで後退りしてしまいました

「な、なな、ななな!なんで幸せそうな顔して挨拶してるんですぱ!普通もっと焦ったりする所ですぱ!」

なぜ焦る必要が有るのか理解できませんね

昨晩はあんなに甘えてきたり、私な名前を何度も言いながら求めて来たのに…

「わぁぁぁぁぁぁ!?言わないで欲しいですぱ!」

赤面しながらこちらを止めようとするラークスパーさんに向けて私は唇を指で指差します

「えっ!?そんな事出来ないですぱ…」

恥ずかしがるラークスパーさんに対して催促するように私の唇を指でトントンと叩きます

「うぅ…、分かったですぱ…」

ゆっくりと近付いて来て、目を閉じキスをしてきます

「やっぱり恥ずかしいですぱ!」

キスを済ませると直ぐに離れて文句を口にするラークスパーさん、とても可愛らしくて抱き締めたくなります

「と、とりあえず早く服を着て欲しいですぱ!また食堂が込み合うですぱ!」

恥ずかしさを誤魔化す為に食事に行く準備を始めるラークスパーさん、実際時間的に込み合い始める時間が近づいて来ていたので急いで準備済ませます

着替え終わり食堂へ向かうとカーパスさん、ワルナスビさんと食堂前で合流出来ました

カーパスさん、ワルナスビさんに昨日と雰囲気が違うと指摘されました

「ち、違うんですぱ!昨日はちょっと慣れてなかったというか…打ち解けたというか…とにかく何でもないですぱ!」

必死で誤魔化すラークスパーさん…あぁもう本当に可愛いですね!人前で無ければ今すぐ抱き締めたくて堪らないです

朝食は昨日と同じ物を選らんで取りを四人テーブルへと座ります

ラークスパーさんが紅茶ではなくコーヒーを選んだのは意外でした

「…苦っ!なんでこんな苦い飲み物飲もうとするんですぱ?」

予想通りの反応だったので、こっそり用意していた砂糖とミルクカップを差し出すと渋々受け取り、コーヒーに入れ始めました

味を確かめるようにちびちび飲む姿は小動物みたいで微笑ましい気持ちで眺めてしまいました

その間カーパスさんとワルナスビさんが信じられない物を見るような視線を向けて来ているのに気が付きましたが問題無いですね

 

3日目:午前 訓練所

「わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛」

再びラークスパーさんの悲鳴が鳴り響く

しかもこちらに向かって来ている!?ラークスパーさんに受け止めるから手を離すよう叫んで伝えると、落下地点を予測し動く

「わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛…ぐえっ!」

ハンマーから手を離してこちらに落ちてくるラークスパーさんを受け止める事に成功する

周りの花騎士達も心配して寄ってくるがどちらも目立った怪我はない

団長の判断により大事を摂って、早く訓練を切り上げて休むよう言われてしまった

訓練所から合宿所へと戻る道には誰も居ない、居るのは私たちだけだ

私は隣にいるラークスパーさんに左手を差し出す

「え!?ちょっ!?誰も居ないから大丈夫って!?誰かに見られたらどうするんですぱ!」

差し出された手を見て察したのか、反対してくる

誰も居ない時位手を繋ぎたいんですと頼み込んでみると俯きながらも右手を伸ばして私の手を握ってくる

握った手から伝わる彼女の温もりに幸せな気持ちが溢れてくる

手を繋いだまま自室まで戻るが部屋に入っても手を離す素振りは見られません

「なんですぱ…手を離すなら早く離すですぱ…」

試しに手を離すように力を抜いてみたら、離れないように力を入れてきた

これでは手が離せませんねと言ってみると無言で手を握り返してきた

仕方がないですねと呟きながら内心ドキドキしながらラークスパーさんを連れてベッドへと座りました

手を繋いだまま此方へ身体を傾け、寄りかかってくる彼女の重みを感じながらゆったりとした時間を楽しむ事にしました

どれくらいゆったりしていたのか、ラークスパーさんのお腹の音が聞こえて来ました

「ち、違うんですぱ!訓練早く上がったからお昼食べてなくて…お腹空いたですぱ…」

午前中で訓練を上がってしまったのでお昼を食べていませんでしたね、食堂に行って軽く何かを食べましょうと立ち上がります

さすがに食堂では人目に付くため、手を繋いで行けないので名残惜しいですがラークスパーさんの手を離して食堂へ向かいました

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