魔法少女リリカルなのは 〜Do you become God? 〜   作:クマリン!

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 最近後書きがつらいです。
 なかなかアイディアが出てこない。



第23話 蘇生!? 全てを燃やせ! 時も現象も

 

 リュアデス以外の俺たちは、困惑しかない。

一体どんな魔法を使えばいいのだ?

 「おい、リュアデス。それはいくらなんでも無理じゃないか?」

 「出来るようにするために私が来たのではないか?」

 「疑問形にするな!」

 

 まさかの疑問形で返してきた。こいつにまともな会話を期待するだけ無駄かもしれない。真っ直ぐ投げたのに、返ってくるのはカーブボールである。俺はこいつの手綱握れるのだろうか?

 

 「どうでもいいことだが、まず、君たちに高町・S・ジエンについて少し説明しよう」

 

 リュアデスの独壇場だろう、この場は。あとは、任せた! 的なノリでいこう。

 うん、俺にはなんの力もないのだOrz

 

 「確かに、なぜか呼び方が変わっているな」

 「どういうことか説明してもらえるならいいでしょう」

 

 それにしても、なんだかクロノはものすごく偉そうだ。

 実際にそこそこ偉いわけだが。

 確かに、俺も疑問だ。能力的に違うなら今までだってあったはずだ。なぜ、今回は変わるんだろう?

 

 「では、高町・S・ジエンとは、高町弐炎の人格を元にキズナシステムによりジエン・スタライト時代に分解・吸収した人物や力の一部を使用可能な状態になることだ」

 

 全然わからない。周りも理解出来ていない。俺が質問を投げかけるしかないよね。

 

 「つまり?」

 「人格と姿はそのままに、レアスキルやステータスは大幅に強化されることだ」

 「それだけなのか?」

 「一番の違いは、記憶ということだろう」

 「なぜ、記憶?」

 「これから、分解・吸収した全ての人物における記憶を記憶結合魔法により追加するからだ。知識なしに能力は扱えない。経験というプロセスが必要だからだ」

 「たしか記憶結合魔法は、俺を主軸に他人の人生を追体験する感じなんだよな?」 

 「おおむね、間違いない。例えば俺がコップを持ち上げた記憶が記憶結合魔法によりジエンがコップを持ち上げた記憶に変化することだ」

 「どれくらいで終わる?」

 「数分ってところだろうな。多分」

 「最後のは怖いよ」

 

 マジで「多分」ってやめてほしい。心配なのにそれを増長してどうしたいの? 

 

 「では、始めよう」

 

 という訳で安全のために俺はベットで横になって受けることになった。

 記憶結合魔法は、俺を何重も魔法陣で巻いていく。

 なんだか病院のCTみたいだ。

 そんなことを考えているうちに終わったようだ。はや!

 自分の中では、痛みにのたうち回ることや別の記憶に引きずられるかと思ったけど杞憂だったみたいだ。

 何にも変化しているようには思えないけど、なにか変ったのだろうか?

 試しに自分の頬を軽く何回か叩いてみるけど、普通に痛い。

 視界も良好。みんなの反応も特に変化なし。温かい目!?

  

 「質問だ。死者蘇生は可能か?」

 「可能だ、目標の人物のある程度の遺骨があれば・・・・・・え!?」

 

 自分の中ですらすらと流れ出てきた。この記憶は不死鳥の記憶かな。違和感がハンパないな。

 周りを見渡いているとみんなは、なんで? って顔に書いてある。

 リュアデスは当然って顔しているのが、なにか気に入らないな。

 

 「そういうことだ」

 「俺はさっきまで死者蘇生なんて、不可能と思っていたのに今では問題ないと思っている。これが他者の記憶か。こわいな」

 「慣れれば問題なくなるだろう。自分は自分なのだから。さあ、俺の仕事は終わりだ。さらばだ」

 

 体を構成した魔力を無くし、足元から小さな粒子に分解して消えていった。

 問題児(リュアデス)がいなくなったからだろう。なのは、一気に俺の肩をつかんで……ゆするな!

 

 「どういうことなの。ジン」

 「……!!!」

 

 説明が面倒になったから俺に記憶結合魔法で全て教えて逃げたな? あの野郎。

 さて、説明しようにも面倒くさいな。

 エレミ式魔法の秘密について教えないといけないしな。

 なのはを肩からはがして言うぞ。 

 

 「よし、事実だけでいいだろう。なのは、出来るったら出来る」

 「かっこよく言ってもだめなの」

 

 また、つかまった……orz

 これが、逃げられないってやつなのだろうか?

 

 「そうよね~。詳しいお話が欲しいわ」

 「そうだよジン」

 「もし簡単に死者蘇生が出来るなら、社会的大問題だ」 

 「アリシアは助かるの?」 

 

 二重三重と包囲網が敷かれていた。諦めるしかないな。ちょっと長くなるけど頑張ってもらおう。

 俺は、げんなりしながら話し始めた。

 

 「えーと、むかーし、むかし。あるところに……」

 

 とある神様がいました。その神は世界の終末、ラグナレクを予言しました。

 少しでも助けようと考えた結果、あらゆる生物や生命をちょっとずつ入れた、言わば箱舟のような世界を作った。

 ただ、あらゆる生物や生き物を別の世界からひっぱりだしてきたので、世界のバランスが崩れていた。

 しかし、常に神が手を加えると世界そのものが壊れてしまうため、神は世界を作ることしか基本的にはできない。

 なので、今回は世界樹を用意した。世界樹という世界の調律者には、世界を調整するための神領域の魔法、ユグドラシル式魔法を与えた。

 長い年月をかけ世界が一定の安定を保つことに成功する。すると役目を終えたかのように静かに枯れたらしい。

 現代は世界樹が枯れてから数千年経過している。

 

 「とまあ、俺の昔の惑星はエレミタリーと言う。ここだと地球というのと同じだ」

 

 なんとなく理解できた感じの人が数名。ほとんどがオーバーヒートみたいだ。なのはなんか、顔がもう無表情だよ。

 

 「それで? 続きは」

  

 世界樹が枯れる時、5つの種族にユグドラシル式の魔法を分け与えた。

 何かまた世界が壊れる時、力を合わせてユグドラシル式魔法で何とかしなさい、みたいな感じらしい。

 ユグドラシル式魔法は、8つに分けられた、創造、火、水、雷、土、風、光、闇と。  

 その選ばれし古代種(5)は、人間(創造)、不死鳥(光と火)、ドラゴン(風)、竜(水と雷)、石像(闇と土)である。

 その種族は、基本的に生まれた時から自身の種族技能が使えた。

 ドラゴンのみ特殊で風と何かもう一つが基本的だった。

 たまに、他種族でも現れるらしい。

 俺のように最初から他種族の種族技能 光と闇などを持っているような奴もいる。

 

 最初の頃は、種族技能 創造を十全に使える人間が多かったが、だんだんとその数を減らしていった。

 そのため、簡単なルールを見出した研究者が、エレミ式魔法を作り出し、世界に広めた。

 誰でも簡単に魔法が使えるように、が目的の魔法だからか、爆発的に使用者が増えていったのだ。 

 

 ここまで言って生き残っていたのは、プレシア、リンディ艦長、クロノ、ユーノだけだった。

 あとの人は、もう聞き流している。アルフなんか寝始めたし! 以外に器用だな。立ったまま寝るなんて。……ってなのはもか!

 

 「なんで死者蘇生が出来るか聞いてないよ」

 

 あ、いけない。つい下地だけだった。だって面倒じゃないか?

 

 「つまり、種族技能 火の上位魔法 再生の炎(ライフリカバリー)で時と事象そのものを焼き尽くす」

 

 今度は簡単過ぎて、理解出来ていない。常識に捕らわれ過ぎなんだよ。

 さっきまで、俺も同じだったけど……。

 

 「・・・・・・?」

 「時間を焼き尽くすこと、つまり怪我した時間を消すことで怪我はしなかったという現象に変えるということだ。OK」

 「……OK?」

 

 それは理解していないと受け取ってもいいのかな?

 どうでもいいか、目の前で見せれば分かるだろう。

 それでも否定するほど、頭は固くないだろうし。

 

 「それでは、当初の予定通りアリシアを復活させたいと思います」

 

 その声で、なのは達は睡眠学習という名の現実逃避から帰ってきた。

 周りを見て首かしげているフェイトは、かわいいと思う。小動物みたいな感じで。

 実際に言ったら、アルフから噛まれそうだけど。

 

 脱線した、そろそろ始めようと思う。まずは、再生の炎に必要な魔力の調達かな?

 俺の天地の扉は伊達じゃないんだよ。(誰に言っている!)

 

 「天に響け、地に轟け、天地の扉 空間接続 エネルギーがある所!」

 

 最後が曖昧なのは気にしない。昔の研究結果で得られた座標を打ち込んであるから問題ない。以外に便利だな、この記憶。 

 そこまで思ったのは良かったが、天地の扉が空間接続に成功した瞬間、

 

 

 扉を中心に魔力の嵐が吹き荒れた。(!!)

 

 

 いきなりのことでびっくりしたが、考えてみれば分かったことだ。

 簡単に魔力を得られる方法があったら、研究なんてしないだろう。

 俺は、あふれ出る魔力の制御に四苦八苦している。周りを見る余裕がない。

 まずは、扉から出る魔力を押さえつけることから始めるが、

 激流に向かって突進する感じだ。すぐに流されてしまう。

 諦めずに立ち向かっていった結果、少しずつだが俺がこの魔力に慣れてきた。

 そのため、力いっぱい右側の扉を蹴りつけながら、うまく片方を閉じることに成功した。

 

 ……流れ出る魔力は、半分になったかな?

 いきなりフルオープンにしたのが、まずかったみたいだな。失敗した。

 ――みんな無事か?

 

 周りを見渡してみると俺と扉を中心に暴風が起きたようになっていた。

 床には、押しやられ、まき散らされた器具や液体がある。……危ないよな?

 

 みんなは、それぞれ俺から離れた位置でユーノの結界で守られていた。

 一応、謝ったほうがいいよな?

 

 「すみませんでした」

 

 45°で頭を下げる。・・・・・・?

 

 「早くしてくれ。ジンからも魔力出ているんだから」

 「へ?」

 

 魔力に慣れてきたということは、暴風に慣れたということである。

 つまり、自身が暴風? 

 

 みんなのオーラが早くしろって言っているので、早く始めたいと思います。 

 これ何回目? 3回目! 

 

 「タイムキャッチ」

 

 まずは、どのくらい時を戻すのか分からないからアリシアの体の前に半透明の時計を召喚した。

 時計は、2つある。

 1つは、今の現在の時間。

 もう一つは、これから再生の炎によって削られた分の昔の年、月、日、時間である。

 

 「プレシア・テスタロッサ、行き過ぎないようにストップって教えてくれよ」

 「言ったら、すぐに止めて頂戴ね」   

 「了解。 悠久に進む時の流れ、刹那の思い、輝きのともしび、全てを燃やせ、再生の炎(ライフリカバリー)」

 

 まず、アリシアの入っている水槽を囲むように、光の円柱が囲む。

 水槽にその光が反射して幻想的だ。

 その円柱の底から、最初は少しの炎がだんだんと大きくなっていく。

 アリシアを隠すように、その炎は勢いを増す。

 お湯の中に入れる砂糖のように水槽が溶けてなくなる。

 水は一瞬でなくなり、残るは宙に浮いてるアリシアだけである。

 刻々とタイムキャッチの時計の針は、反時計回りに回っている。

 

 しばらくすると、プレシアが言った。

 

 「ストップ! 止めて」

 

 俺は、一瞬で魔法の構成を消し去った。

 再生の炎から現れたアリシアは、きちんと服を着ていた。つまり、昔に戻ったのだ。 

 あとは、そっとベットに横たえさせる。  

 

 今のアリシアは、過去から今に無理やり引き戻された状態なので、時の修正力により今を固定化している。

 その反動で、すぐには目覚めないはずだ。

 

 その間に、次の仕事だ。

 今度はプレシアを戻さないとな。  

 




 後日談。

 俺はリュアデスを魔法で椅子にしばりつけている。ついでに逃げられないように空間に結界を張っておく。

 「ところで、なんで俺の名前が変わったか教えてもらっていませんよ」
 「ははは、このバインドを外してくれたら教えてあげよう」
 「ははは、――そんなこと言っても外しませんから」 

 ちょっと怒りで手加減が出来ないな、と心の中で言い訳をしておく。

 「で、言わないとどうなるか分かるよね?」
 
 ため息を付いて、あきらめた感じになったリュアデス。
 ただ、全身からあふれ出るオーラが……面倒臭い奴って感じだ。

 「ふむ、分かった、分かった。言いましょう。だから解除してくれないかな?」
 「だめだ。口頭でよろしく」 
 
 本当に諦めたように、肩の力を抜いているリュアデス。
 しかし、内心逃げる算段でもしているのだろう。
 俺は、真実を言ってくれればいいのだが。

 「なんで名前が変わったか、それは、ジエン・スタライトがいなくなったからだ」
 「理由になってない! ……ってあいつがいなくなった。どういうことだ?」

 昔の俺はいなくなっただと!? まだ全然あいつのこと知らないのに。
 やれやれ、みたいな顔をするな、バカ野郎。

 「『昔の僕が現代にちょっかいかける訳にいかないな。スパッといなくなるほうがいいだろう。だが、ジエン・スタライトがなくなるのは嫌だから、合体させようかな』って言っていたぞ」
 「それだけ?」
 「ふむ、それだけだが?」
 「じゃあ、俺の予想だが間違っていたら教えてくれるか?」
 「聞いてやろう」

 椅子にバインドで縛ってあるのに、なんか上から目線だ。むかつく。

 「高町とスタライトのSとジエンを組み合わせて、高町・S・ジエンってことかな?」
 「そうだ、そのまんまだな」
 「そうか、……そうか? うん? 昔の俺がいなくなった話しは……」

 いない! くそ。バインド解析されたか。リュアデスの野郎。
 さすが、動く人型ロストロギア。空間結界も巧妙に一部破壊されているし。

 まあ、今回はいいか。また今度。


 以下いつも通り
 間違いや意見、感想がありましたらどんどん送ってください。
 直します。参考にします。頑張ります。
 今後もよろしくお願いします


 
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