死神たる一撃が黒白の騎士達を横薙ぎに切り払う。
「流石ですわ。実に死神と相応しいお力。ンフフ。如何です?【新月の漆黒】として【見えざる月】にきませんか?【漆黒】の座は空席ですわよ?」
「………断る。そちらへつく理由はない」
「…それは残念ですわ……なら、古来より作法。弱肉強食にて力でねじ伏せ従わせるのも一興ですわ」
領域展開【色彩神話再現・
様々な色彩の騎士達が【真白】を守護するように現れる。
「私の騎士達。私の作品集ですわ。ふふふ堪能して下さいまし。」
恍惚の表情を浮かべる真白に眉をひそめる黒死牟。
騎士達は息を合わせた攻撃を繰り返す。黒死牟は六つの眼でそれら全てを見極めギリギリのところで回避する。
黒死牟の動きは無駄のない剣士として極限に至ったもの。
鬼の躰に、【呼吸】
そのことに関しては【血霞麟】と【真白】より超越している。
剣士として到達点。鬼としても究極点。
それが【上弦の壱】黒死牟。
六つの眼光が刹那を見切り鬼の躰がその刹那に順応し月下の呼吸が更なる力をまたもたらしている。
複雑な異能はいらず研ぎ澄まされたそれは高みへと至らす。
月の呼吸・壱ノ型【闇月・宵の宮】
先程放った【闇月・宵の宮】よりさらに付随する月輪が多い斬撃が放たれる。
付随する月輪は予測不可能な無作為な動きをし【騎士達】では対応出来ない。色彩へと戻る。
付随する月輪の動きに対応出来るのは細やかな感覚。超越した【直感】が必要。
複数を自動で操る【真白】では厳しい。
「お嬢様。わたくしにお任せ下さいませ。」
真白に傅く女傑。
「【イリス】完成の為尽力致します。」
「良い子ね。【色彩ノ席位】を貰えるよう頑張りなさいなマリー?」
「はっ!!」
銀髪の女傑は剣を抜く。錬られた殺意は暴風吹くが如き黒死牟へと向ける。
信仰なまでの忠義は怖れを払いただただ突き進む。
「……………………素晴らしい忠義だな」
微かな感嘆の言葉を、吐きながら殺意を緩めず刀を構え直す黒き死。
「お嬢様の、礎になって貰うわ【最強】」
マリーと呼ばれた銀髪は刀を抜く。
銀髪の女傑の名は【
纏うは【鬼殺隊】の隊服に銀の文字が刻まれた羽織に銀髪にあどけさを残すも力強さを内包した風貌。
【鬼殺の剣士】階級は甲の剣士である。
つまり
雷の呼吸・壱ノ型【霹靂一閃】
煌めく銀光。雷がごとき速度の居合いを放つ。
「………………雷の呼吸の使い手か。良き一撃だ。鬼殺の剣士が人のまま鬼につくなど稀有な事例だ」
炎の呼吸・壱ノ型【不知火】
止めれた【霹靂一閃】から炎の一撃へと繋げる。
「…………むっ?」
白銀川鞠衣はバク転。宙へ舞い壁を蹴る。
水の呼吸・壱ノ型【水面斬り】!!
水面を切り裂くような袈裟切りを放つ。
黒死牟はその一撃を弾くが怪訝におもい眉をひそめる。
「……………貴様。複数の呼吸を使うのか?…」
「ええ。基本の呼吸は納めたわ。………その月の呼吸とやらも欲しいのよ。」
銀色へ色変わりした【日輪刀】反射で白銀と黒銀へと変わる稀有な刀。
「………【柱】でないのが不思議だな。」
「全ては真白お嬢様の為。【柱】であっては不自由だもの。なる必要はないわ!!」
雷の呼吸・壱ノ型【霹靂一閃・2連】!!
再び音速の居合いを放つ。2連目の【霹靂一閃】で無理矢理軌道を変え叩き付ける。
「…だが一つのものを極めてこそ至高の力となる」
月の呼吸・壱ノ型【闇月・宵の宮】
▽▽▽▽▽▽▽▽
「……………【鬼殺の剣士】を配下にしてしているとはな」
「違いますわ。配下を【鬼殺の剣士】にしたのですわ。ふふふ私のカリスマの成せる技ですわ。あの子は私を心酔し努力して基本の呼吸を納めるまでのことをしてくれましたわ。いい拾いモノでしたわ。…鬼殺隊の情報を得るのも容易い。」
【鬼舞辻無惨】はその言葉にぴくりと反応する。
「ええ、【鬼舞辻無惨】私に忠誠を誓いその力を献上するのであれば【産屋敷】邸の場所教えて差し上げてもよろしくてよ?」
嘲笑。鬼の首魁に対しての傲慢無礼な態度は彼女もまた強者たる所以か。
【鬼舞辻無惨】からすればやはり不愉快極まる。
出自不明。鬼の楽園を作るなどと世迷い言。
その力を寄こしなさいという不遜。
無惨の苛立ちは頂点へ至りつつあった。【絶対】という存在であった自分にこうも馬鹿にされたのは初めてだ。
「小娘。どうやら死にたいらしいな」
女性の姿である鬼舞辻無惨は並の鬼ならば戦意など喪失し頭を垂れ慈悲を乞う程の殺意を放つ。
白い令嬢は意に介さず薄ら笑みを浮かべる。
「貴方の絶対性など支配下においてなければ意味は在りません。…………だから小物なのですよ。カリスマ性を持つ者はそんなもの無くても惹かれ敬い頭を垂れる。」
「………貴様。もう口を開くな。貴様の世迷い言には興醒めだ。」
「図星なのでしょう?」
そう囁く令嬢の言葉と共に真白は両断される。
無惨らしからぬ感情的な反射的な殺意で触手と変えた右腕は刃のように鋭く真白を横薙ぎに切り裂く。
「…お嬢様!!?」
「…………余所見とは余裕だな娘」
「!!?」
「……………ふん、久方振りに感情的になってしまったかまぁ良い………黒死牟。鳴女、片付けろ」
「は、はい」
琵琶の女性は琵琶を鳴らし外へと排出しようとする。
「あはっ。潮時ですわ。引きますわよ鞠衣。」
「お嬢様!!」
「頸を切り落とされなければなんとかなりますわ鞠衣。………ふふふいずれそれすらも弱点たり得なくなりますわ。貴方のようにね」
並の鬼など比べ物にならない再生速度。両断された上下の躰はきれいさっぱり接着される。
「………お腹が晒されるのは恥ずかしいですわぁ…」
「お嬢様こちらを」
「ありがとう」
鞠衣と呼ばれた剣士は自身の羽織を主に羽織らせる。
「当初の目的は達成しましたし今回はこれにてお暇させて頂きましょう。」
スカートの裾を持ち上げ軽く会釈する。
彼女の側には白銀川鞠衣とは別に先程血を与えた鬼と同じ姿の鬼が立っていた。
本体はまだ血の順応の為に床に蹲っていた。
いつの間にか複製されていたのか。
「……これはついで。良さそうでしたので【血霞】への一手として使わせて頂きますわ。ご挨拶は以上ですわ。愚行して頂ければ幸い。いずれ頂きに参りますわ【鬼舞辻無惨】」
「………………逃がすと思うか」
一瞬で間合いをつめる黒き死。
「貴方もいずれ頂きに参りますわ。黒死牟様。鬼舞辻の所有物一切合切ね」
琴の音と共に消える白い令嬢達。
「……………面目もない。」
「………次こそ確実に殺せ。【上弦】の力を集結させてでも」
苛立ちと共に怨嗟を吐き捨てる【鬼舞辻無惨】
「上弦全員に伝えろ。【見えざる月】とやらに負ける事は許さぬとな。そして最後の【下弦】花札の耳飾りの剣士を必ず殺せ」
べべん!!
【鬼舞辻無惨】は消える。
「全て貴方様の御心のままに」
琵琶の鬼も黒き死も消えたその場所は最後の【下弦】はふらふらと立ち上がる。
【始祖】の血に順応し更なる力を得た厭夢は歓喜を覚える。
「必ずや殺して更なる力を。」
血と共に流れてきた【花札の耳飾りの剣士】の情報を刻み込み笑みを浮かべる。
大正こそこそ人物紹介【オリキャラ】
【
年齢・目覚めてから100までは数えたが数えるのやめた
自称永遠の21歳
誕生日・9月14日(目を覚ました日)
出身地・深い森(目を覚ました場所)
好きなもの・甘味全般。人間。かわいい女の子。
趣味・散策、囲碁将棋などの対人遊戯
身長体重176㎝・55㎏
本作主人公の人間大好きの赤い鬼。
鬼にして柱の剣士。
【大正こそこそ噂話】
人間大好き過ぎて趣味嗜好まで人間の真似をしている。
流行に弱い。
自分では表情豊かなキュートなお姉さんと思っているが無表情なので初対面では敵を作りやすい。
一番の親友は鬼でも態度変わらなかった蜜璃ちゃん。
錆兎真菰鱗滝さんは百鬼夜行以外の大事な家族。