襲撃して来たノイズの後片付けを終えたクリスと翼は弦十郎に報告を終えた。そしてその夜クリスは翼をファミレスに呼び出してクリスは1人でナポリタンを食べていた。
「なんか頼めよ奢るぞ?」
クリスは恒例の汚食事を翼に見せているが翼は気にしていなかった。
「夜の9時以降は食事をしないと決めている」
翼はそう言ってクリスの奢りを断った。
「そんなんだからそうなんだよ」
クリスがそう言うと翼は一瞬クリスの胸に目が行きそして。
「乳か!!!そんなに乳がでかい方が偉いのかゴラァ!!!!」
翼はコメカミに血管を浮かせてナイフをクリスに向けた。
「誰もんなこと言ってねぇだろ!!ってか危ねぇからそれ下ろせ!トップアーティストがナイフを向けんじゃねぇぇぇ!!!!」
30分かけて翼を落ち着かせると。
「雪音。立花はどうだ?」
と、クリスに聞いた。
「・・・・かなり機嫌が悪いぜあのバカ女」
と言った。
「あいつ未来のことを守ることができなかった。と言って自己嫌悪してやがる。自分の油断のせいで未来が誘拐されたのがかなりこたえてるらしくてなどこに八つ当たりすればいいのかも分かってねぇよ」
クリスはそう言ってフォークを置くとナポリタンの隣に置いてあるコーヒーを飲んだ。
「あたしが帰った時もさりげなく喧嘩売ってみたけど反応なしだ。まぁ仕方ねぇかもな。女同士とはいえ恋人になって日が浅いしデート中にこんなことがあれば誰でもああなるかもな」
クリスはそう言ってまた一口コーヒーを飲む。
「あたし達はいつもこうだよな。特にあたしとあのバカ女は一番バラバラだ。やっぱり生理的に受け付けない者同士じゃどうあがいても連携もクソもねぇのかもな」
クリスはそう言うと。
「そんなことはないと思うぞ」
と翼が言った。
「二課のメンバーも基本的な目標は人類をノイズから守ることを意識しているがこちらも結果的にバラバラだ」
「ハァ?二課が?」
「ああ。私は防人として戦場に立ち戦うのが定めと思っている。けど叔父様と緒川さんは二課のメンバーの中で一番別の敵を見ているんだ」
翼がそう言うとクリスはあの単語を思い出した。
「スマートブレイン残党」
「そうだ。緒川さんは家の事情で叔父様について行ってるが叔父様はノイズより殺された親友の仇であるスマートブレイン残党を追っている。組織内部も金の為に働いているスタッフもいれば人類のことを本気で考えているスタッフもいる」
翼はそう言うと水を飲んだ。
「雪音、そもそも連携とはなんだ?仲良しこよしをすれば連携になるのか?」
「・・・・・・・・」
「私はただ自分がやれることを死ぬ気でやる。そうすることで初めて連携が成り立つと思っている。私もそうだ。私が1人で戦っていた時も私が倒れた時後ろにいる民間人が危ない。オペレーターの人達もそうだし医療スタッフもそうだ人の為や金の為に戦っている人もいる。自分ができることを死ぬ気でやっている。そう考えると各自個人の思想があってもよいと思わないか?私が1人で戦っていた時も何気ないところでちゃんと連携をとれていた。だから雪音。あまり無理にそう言うことは悩まなくていいと思うぞ」
「・・・・・・・そう言うものか?」
「そう言うものだ」
翼は立ち上がるとファミレスから出て行った。
「各自個人の思想か。・・・・・・あたしには分からねぇなぁ」
輸送機内。そこでは篠村とマリアが揉めていた。
「なんで無関係な民間人を誘拐したんですかマリア!!」
「仕方ないでしょ先生!!融合症例が目の前にいる状況で人質をとる以外に方法があったの!?」
「人質をとらずともそのまま無視して逃げ出せばよかったじゃないですか!?どう言う理由か分かりませんが彼女はファイズに変身することを拒否されていました。もしかしたら彼女は私達と戦う力なんかないかもしれないじゃないですか!!」
「そんな訳ないでしょ先生!!あの化け物は今までバンバン変身していたのよ!!そんな化け物が突然力をなくすなんてあり得ない!!」
マリアと篠村はそう言って口喧嘩をしておりそれを見ていた切歌と調は怯えておりセレナはなんとか2人の喧嘩を止めようとしていた。 ナスターシャは申し訳なさそうな顔をしておりウェルはやらしい顔をしていた。
「ドクター!!あなたもあなたですよ!!結果的に助かりましたがあの時マリアとナスターシャがいたのですよ!!あなた知っててやりましたね!!?」
篠村はウェルに矛先を変えると。
「別にいいじゃないですか仮にマリアが死んだとしても」
と言った。それを聞いた篠村達は驚愕した。
「今なんて言いました?」
「この女は私たちを騙していたのですよ。十分な裏切り行為をしている女を守る価値なんてありますか?」
「ドクターどういうこと?」
調がウェルにそう聞くとウェルは答えた。
「マリアにはフィーネの魂なんか宿ってなかったんですよ。彼女はこの私に協力を得る為におこした猿芝居。仲間であり家族であるあなた達を騙しそして恩人であり教師でありそして父親のように見守っていた大河先生を騙していた。これだけでも十分な裏切り行為じゃありませんか!!」
切歌と調そしてセレナは信じられないと言った顔でマリアを見た。マリアの顔は下を向いておりナスターシャは、申し訳なさそうな顔をしていた。篠村はマリアの方を見るとマリアに近づき肩に手を置いた。
「マリア。本当に宿ってないのですか?」
篠村はそう聞くとマリアはコクリと縦に首を振った。それを聞いた篠村は。
「よかったー」
篠村はホッとした感じで息を吐いた。
「よかった?何故ですか篠村先生」
「そりゃぁそうですよナスターシャ。大切な教え子が訳の分からない女に塗り替えられるなんて先生としてはなんとかしたかったのですが私の力ではどうにもできなかった。しかしそのどうにもできなかったことをしなくてよくなったのですからこれほど安心出来ることはありませんよ」
「そうですよ!マリア姉さんがフィーネの魂に塗り替えられてないならホッとしますよ!」
セレナも篠村と同じように喜んでいた。だが。
「・・・・・・さい」
「ん?どうしたんですかマリア?」
「うるさい!!」
マリアはそう言って篠村の腹を殴った。
「うぐっ!!」
篠村は突然のことで反応できず腹を抑えてしゃがんだ。
「「「先生!!!」」」
セレナ達は篠村の近くに来るとセレナがマリアに言った。
「マリア姉さん!!なんでいきなり先生を殴ったんですか!!」
セレナはそう言うとマリアはセレナの頬を平手打ちした。セレナは突然のことに頭が混乱した。
「セレナ、切歌、調。今すぐに先生を・・・・・・いや篠村 大河を誘拐したあの女の子隣の牢にほうりこんでおきなさい」
篠村だけでなくセレナ達は驚愕した。
「何を言ってるデスかマリア!?」
「先生を牢屋に入れるなんてできない!!」
切歌と調はそう言うとセレナがキレた。
「この豆腐メンタルがぁぁぁぁぁ!!!!」
セレナはそう言って姿を変えた。顔はサメのような形になり体はアガートラームのような形になりそして腰からはサメの尾びれがあり両手にはサメの胸ビレのような形をしたナイフを持っていた。
『テメェ!!ウチの恩人に何言ってんの分かってんのかダメ姉!!!なんで先生を牢屋に入れなきゃいけないんだ!!』
セレナはシャークオルフェノクに変身してそう言った。
「・・・・・私達はずっと先生だけを頼っていた。だから私達はもう先生を頼っちゃいけないのよ。そろそろ私達も先生から卒業しなくちゃならないのよ」
マリアがそう言うと。
『だからって閉じ込めることないだろ!!「篠村 大河は私達がピンチになったら確実に助けに来る。そうしてほしくないのよ・・・それに」なんだよそれにって?』
「今の私達じゃ世界を救えない。世界を救うには完全な悪にならないといけない。その為にもドクターのやり方をしなくちゃならない!!ドクターのやり方でしか世界を救えないならそこにいる篠村 大河は間違いなく反対してくる。だからはっきり言うわセレナ。篠村 大河は邪魔なのよ!!」
『テメエエエエエエエエエエエエエエエェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!!!!!!!!』
セレナは二本のナイフでマリアの首を狙った。だが。
ギイイイイン!!!
セレナとマリアの間にウッドオルフェノクに変身した篠村が入りセレナの攻撃を防いだ。
『邪魔するなよ先生!!』
『落ち着いてくださいセレナ!!』
『そこにいるクソ姉は先生を閉じ込めるって言ったんだぞ!!半殺しにしてやらねぇと気がすまねぇよ!!』
『いいから落ち着いてくださいセレナ!!』
篠村はそう言ってツルを伸ばしセレナにからませると思いっきり壁に叩きつけた。
ガンッ!!
『ガッ!!』
そしてセレナはそのまま動きを封じられると篠村はマリアの方を見た。
『・・・・マリア。私は本当に邪魔なんですか?』
「ええ邪魔よ。あなたの持っているデルタギアをセレナに渡したらあなたはもう用済み。必要ないわ」
『・・・・・・・・・そうですか』
篠村はそう言うとセレナを解放し床に下ろし人間に戻るとデルタの入ったアタッシュケースをセレナに渡した。
「なら私は牢屋でおとなしくしておきましょう。しかしこれだけは約束してください。あなた達だけではどうしようもなくなってしまったときは必ずと私を呼ぶと」
篠村はそう言って部屋から出て行った。セレナはマリアわ睨み付けると。
『こんな恩を仇で返すような人が私の姉なんて最悪!!テメェなんざフィーネの魂に塗りつぶされればよかった!!』
セレナはそう言って人間に戻ると部屋から出て行った。調はセレナな跡を追うように出て行った。しかし切歌だけ出て行かなかった。そしてどういうわけか顔色が悪かった。
「どうしたの切歌?」
「な、なんでもないデス!!」
切歌はそう言うと逃げるように部屋から出て行った。少しずつそして確実に家族の関係は崩壊しつつあった。
私が誘拐されて何日か経った。私は響に会いたかった。1日でも多く響と一緒に過ごしたかったのにあの女どもは私の邪魔をした。隣には彼女達の先生である男の人が牢の中で寝ていた。私は何度もこの檻を蹴り壊そうとしたが何で出来てるか分からないけど私の蹴りが効かなかった。そんな時だった。あの女と気持ち悪いオトコが現れたのわ。
「そう警戒しないでください」
私は男を睨み付けた。
「あなたは融合症例であるお友達を救いたくありませんか?私ならあなたに融合症例を助けることができる力を持っているのですよ。どうです?お友達を助けたくありませんか?」
私はその話を聞いた時頭が真っ白になった。響を救える可能性があったからだ。だけど。
「よせドクター!!彼女は無関係だ!!これ以上血を流すようなことをしないでください!!!」
男はそう言うとあの女に檻を蹴られた。そしてその大きな音で男を黙らせた。
「さぁ、どうですか?」
私は
この日修羅に落ちた。