戦姫絶唱シンフォギア555   作:ナイトメア・ゼロ

37 / 83
15話 フロンティア浮上

二課本部のメディカルルーム。そこで未来が目覚ました。未来はゆっくりと起き上がると弦十郎達が入ってきた。

 

「未来君!!」

 

「小日向!!」

 

「未来さん!」

 

弦十郎達が部屋に入ると心配した顔をしていた。

 

「小日向の容態は?」

 

「リンカーも洗浄。ギア強制融合の後遺症も見られません。欠損した体もフェニックスオルフェノクの力で回復しつつあります。」

 

医療スタッフがそう言うと弦十郎達はホッとした。

 

「・・・・・・きは?」

 

「ん?どうした小日向?」

 

「響はどこですか翼さん!!?」

 

未来は翼に問いかけると翼は少し辛そうな顔をした。弦十郎は目を瞑り緒川は悲しそうな顔をした。すると。扉が開いて誰かが入ってきた。

 

「未来、生きてるか?」

 

「響!?」

 

未来は扉の方を見ると信じられなかった。そこには車椅子に乗った響がいた。響は右肩から先が無くなっており両足も膝から先が無くなっており顔も右頬が無くなっておりそのかわりに歯茎や右の奥歯などが見えていた。

 

「響・・・・・・・」

 

未来は目を見開くと響の怪我に原因に気づいた。未来と交戦した時にできた傷であると。

 

「あ・・・・ああ・・・・・・ご、ごめんなさい・・・・・ごめんなさい・・・・・・響・・・・・私のせいで・・・・・・私のせいで響が・・・・・・ごめんなさいごめんなさい」

 

未来は泣きながら響に謝り続けた。響はあおいに車椅子を押してもらい未来の近くに行くと左手で未来にデコピンをした。

 

「響?」

 

未来はおでこを抑えた。

 

「バカか?未来のせいじゃない。未来のおかげだ」

 

「え?」

 

自分を責める未来に響がそう言った。未来はどう言うことなのか全く分からなかった。

 

「そのありがとうな未来」

 

「響?」

 

あおいは未来に説明するために画面に響ちゃんのレントゲン写真を映した。

 

「これって、響?」

 

写真には響の体には心臓の代わりになっていたガングニールが

綺麗さっぱりと消えていた。

 

「あのギアが放つ輝きには聖遺物由来の力を分解し無力化する効果があったの。その結果、二人のギアのみならず響ちゃんのオルフェノクの細胞がガングニールの欠片に負けていたけど分解されて除去されたのよその結果今の響ちゃんはただの短命のオルフェノクに戻ったのよ。まぁその代わりかなりのハンデを背負っちゃったけど・・・・」

 

「・・・・・・・」

 

未来はポカンとしていた。

 

「小日向の強い想いが、死に向かって疾走する立花を救ってくれたのだ。まぁ多少の重荷があるが・・・・・」

 

翼は未来を励ますようにそう言うと響は左手で翼を殴った。

 

「俺と未来をいじめんな風鳴」

 

軽く叩く感じだったから翼は痛みを感じなかった。

 

「私は別に小日向はいじめてるつもりはないぞ立花」

 

「おいそれどう言うことだ?返答によっちゃただじゃおかねぇぞ?」

 

「勝手に飛び出して大怪我をしたんだ。ある意味自業自得だ」

 

弦十郎がそう言うと響は舌打ちをして未来を見た。

 

「まぁ俺はこんなハンデもおってシンフォギアもなくなったから戦えなくなったけどお前のおかげで生きてるんだ。だからきにするな未来」

 

「・・・・・・響」

 

未来は響に抱きついた。響は左手だけで未来を抱きしめた。

 

「だけど、FISはついにフロンティアを浮上させたわ。本当の戦いはこれからよ」

 

あおいがそう言うと。

 

「FISの企みなど私一人で払ってみせます。心配など無用です」

 

と翼が言った。

 

「一人?そういえばクリスは?」

 

未来からの質問に弦十郎達は顔を曇らせた。そして未来に教えた。クリスの裏切りを。しかし響だけは特に気にした様子がなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フロンティア内部そこにはマリアと切歌とナスターシャとウェルそして右頬を赤くなっているセレナと二課を裏切ったクリスが歩いていた。

 

「こんなのが海中に眠っていたとはなぁ」

 

「あなたが望んだ新天地ですよ」

 

ウェルがそう言って歓喜してると ナスターシャがそう言った。そんな中クリスはセレナのことが気になっていた。

 

「大丈夫なのか?右頬張られたんだわら?」

 

「・・・・・・・勝手に先生を逃したからこうなる覚悟はあった。それより本当に私たちと一緒に戦うことが戦火の拡大を防げると信じているの?」

 

セレナがそう聞くと。

 

「ふん、信用されてねえんだな。気に入らなければ鉄火場の最前線で戦うあたしを後ろから撃てばいい」

 

と言った。するとセレナはポケットからカイザフォンを取り出すと銃の形にしてクリスに向けた。

 

「セレナ!!何してるの!?」

 

「はっきり言ってウチはこの女が気に入らない。正直この女が仲間になるのもウチは反対なんだけど」

 

セレナがそう言うと。

 

「奇遇だな。あたしもなんとなくテメェが気に入らねぇ。だけどあたしの目的のために嫌々組んでるんだ。それにさっきも言ったが気に入らなければ戦うあたしを後ろから撃て。それだけの話だろ?」

 

クリスがそう言うとセレナは舌打ちをしてカイザフォンをなおした。そして。

 

「もちろん、そのつもりですよ」

 

と、ウェルが答えた。

 

「着きました。ここがジェネレータールームです」

 

着いた先には丸いコアのようなものがある部屋だった。

 

「なんデスか? あれは?」

 

切歌がそう聞くが誰も返答しなかった。ウェルが前に進み出てネフィリムの心臓を用意した。ウェルは奇妙な装置にネフィリムの心臓を押し付けるとなんとネフィリムの心臓を中心にツルのような物が伸びていきジェネレーターを起動させた。

 

「ネフィリムの心臓が・・・!」

 

「心臓だけとなっても聖遺物を喰らい取り込む性質はそのままだなんて卑しいですねぇ。クヒヒヒ」

 

ウェルは不気味に笑う。

 

「エネルギーがフロンティアに行き渡ったようですね」

 

ナスターシャがそう言うとウェルが歩き出した。

 

「さて、僕はブリッヂに向かうとしましょうか。ナスターシャ先生は制御室にてフロンティアの面倒をお願いしますよ」

 

ウェルがそう言ってこの場を後にした。その後ろにマリアが続いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

二課本部の牢屋。そこでは調が手錠をつけられて椅子に座っていた。するとその部屋に新たな住人が現れた。

 

「先生!!」

 

「調!」

 

調は篠村が入ってきたことに驚いた。篠村は手錠をされておりそこから調は篠村が捕まったことを察した。だけど調は喜んでいた。

 

「先生。牢屋から出られたんですね」

 

「セレナが私を助けてくれたんですよ。まぁまた牢屋行きですが・・・」

 

篠村はそう言ってると部屋に弦十郎が入ってきた。

 

「お久しぶりです弦さん。」

 

「久しぶりだな大河」

 

弦十郎は壁にもたれかかるとさっそく質問した。

 

「大河。さっそく聞きたい。元スマートブレインの研究者であるお前が何故FISにいる」

 

「FISはもともとスマートブレインが投資していた組織です。私もFISに派遣研究員として訪れたこともあります」

 

「やはりか・・・・大河がいる時点でまさかとは思っていたがスマートブレイン。やはりシンフォギアを戦争兵器として目をつけていたか」

 

「安心してください弦さん。スマートブレインはあの時壊滅した時からすでにシンフォギアから手を引いています。というよりスマートブレインはシンフォギアを兵器としての価値が無いと判断しています」

 

「それは人類の進化。オルフェノクが関係しているのか?」

 

弦十郎がそう聞くと篠村は驚愕した。

 

「何故それを知ってるんですか!?・・・・いやそういえば横山の件もありますしそれにこの二課にもすでに3人オルフェノクがいましたね」

 

「大河。オルフェノクとはなんだ?スマートブレインは一体何を企んでいる」

 

「・・・・・私は1研究員でしかなかったので目的は分かりませんが私が知っていることは殺された乾さんに報告し弦さんに届けてもらっているはずです」

 

「・・・・・・そうか」

 

弦十郎がそう言って出て行こうとした時だった。

 

「詳しく聞かなていいのですか?私が何故スマートブレイン残党でなくFISに所属したのかと言う理由を」

 

と。

 

「俺はたっくんから篠村 大河という人間のことを色々聞いている。だから俺は死んだ親友であるたっくんの目を信じている。だから俺はお前が信じたことを信じるつもりだ」

 

弦十郎がそう言って出て行こうとした時今度は調が言った。

 

「・・・・・・お願い。切ちゃん達を助けて」

 

と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

弦十郎が司令室に戻ると未来と響が司令室にいた。

 

「二人ともまだ安静にしてなきゃいけないじゃないか!」

 

二人は弦十郎に怒られた。

 

「ごめんなさい。でも、居ても立ってもいられなくて・・・」

 

「俺は付き添っただけなんだけどな」

 

未来と響がそう言うと。

 

「確かに、響君とクリス君が抜けたことは作戦遂行大きく影を落としているのだが・・・・」

 

弦十郎がそう言うと。

 

「でも、翼さんに大事が無かったのが本当に良かった。致命傷を全て躱すなんてさすがです」

 

とあおいが言うなか翼は考えていた。本当にクリスは裏切ったのかと。そう考えていると突如本部が揺れた。

 

「何だ!?」

 

弦十郎がそう言って画面を見るとFISが言っていたフロンティアが空中に向かって浮上していた。

 

「どわぁ!!」

 

響は車椅子から落ちた。

 

「な、何が!?」

 

翼は未来を抱えて机を支えにしていた。

 

「広範囲に渡って海底が隆起! 我々の直下でも押し迫ってきます!」

 

藤尭はそう言うと本部は空中に浮上したフロンティアの上で停止した。

 

「下からいいのをもらったみたいだな」

 

「計測結果が出ました!」

 

「直下からの地殻上昇は奴らが月にアンカーを打ち込むことで・・・・・」

 

「フロンティアを引き上げた!?」

 

「はい! それだけでなく、その影響で月の落下が早まりました!!」

 

「なんだと!?」

 

あおいと藤尭の言ったことに弦十郎達は驚愕した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翼が一人で出撃することになった。出撃準備を整えた翼は、弦十郎の方を向いた。

 

「翼、行けるか?」

 

「無論です」

 

「翼さん!」

 

「案ずるな。一人でステージに立つことには慣れた身だ」

 

未来が心配そうに翼を呼ぶと翼はそう言った。すると。

 

「風鳴」

 

響は翼を呼んだ。響はあおいに頼んで翼の前に押してもらった。

 

「どうした立花?」

 

響は突然左で翼の胸ぐらを掴んで引き寄せた。

 

「何をするんだ立花!」

 

「風鳴。テメェまさか本当にあのクソ○○○○女が裏切ったと思ってんのか?」

 

「え?」

 

「あいつがこんなつまんねぇ裏切りするわけねぇだろ!!」

 

と響が言った。

 

「あいつのことだ。どうせソロモンの杖を取り戻すために一人で無茶してるだけだろ。だから一人でステージに立つなんて言うな!!」

 

響がそう言うと胸ぐらを離した。翼は驚いていたがすぐに笑い出した。

 

「何笑ってんだよ!?」

 

「・・・・・いや・・・・・すまない。まさか立花からそんな臭いセリフが出てくるとはアーハハハハハ!!!!」

 

「ぶち殺すぞ風鳴!!」

 

響は顔を赤くした。

 

「安心しろ。お前の大切なライバルは必ず連れて帰る。また私達にいつもの喧嘩を見せてもらうぞ」

 

翼がそう言って行った。

 

「あの貧乳女。右腕と両足が治ったら絶対に殺してやる」

 

響が顔を赤くしてそう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この時響は気づかなかった。このセリフが後で地獄を見ることに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『Imyuteus amenohabakiri tron』

 

翼はバイクに乗ったまま天羽々斬を纏いそのままノイズを切り裂きながら翼さんは進んで行く。

 

「こちらの装者はただ一人。この先、どう立ち回れば・・・」

 

弦十郎がそう言うと。

 

「おやっさん何言ってんだ?こっちの奏者は一人じゃねぇだろ?」

 

 

「何を言っているんだ響君!!そんな状態で戦わせるわけないだろ!!」

 

弦十郎がそう言うと。

 

「戦うのは俺じゃねぇよ」

 

「響?」

 

この時響はニヤリと笑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヒィッ!!」

 

緒川が連れてきたのは連れてきたのは調と篠村だった。緒川が調と篠村のの手錠を外すと真っ先に篠村の後ろに隠れた。

 

「ほ、ほほ、捕虜に出撃要請って、ど、どこまで本気なの?」

 

調はガクガクと震えながらそう言うと。

 

「さぁな」

 

と、響が言った。

 

「あ、あなたのそ、そそ、そういうところ、好きじゃない。た、正しさを振りかざす偽善者のあなたを」

 

調がそう言うと響が軽く睨むと「ヒッ」と言って頭を篠村の服の中に入れて隠れた。

 

「調!?何やってるんですか!?まさかそこまでして彼女が怖いんですか!?」

 

篠村がそう言うと。

 

「・・・・・別に俺は、自分のやってることが全部正しいなんて思ってないし思ったこともない。特に正義の為なら何でも許されるようなことは俺は特に嫌いだ。俺は昔あるコンサートに行って死んでオルフェノクに覚醒した。その後は地獄だった。俺は人殺しって言われてそこから殺人鬼や税金ドロボーとか色々言われた。しまいには家族からも存在を否定された。そしてそんな俺を自分達の都合がよくなれば俺を英雄にした。別に興味もねぇしどうでもいいがこれだけは言っておいてやる。少なくとも俺は世界中の人間を助けたいと思うようなお人好しじゃねぇよ」

 

響がそう言うと調はポカンとなった。

 

「・・・・ ルナアタックの英雄とは思えない言葉ですね」

 

「るっせぇ。別になりたくてやったんじゃねぇよ。ただこの世界には未来や風鳴。そしてあの○○○○女がいる。二課の連中もいる。俺はただそいつらさえ守れれば俺はそれでいい」

 

響は、そう言うと。

 

「おいクソガキお前の夢って何だ?夢って持ったことあるか?」

 

「夢?私の夢は弱い人を守る為の「そんなんじゃねぇよ」・・・・?」

 

「テメェが考えたテメェだけがやりたい夢があるはずだ」

 

響がそう言うと。

 

「やりたいことは、暴走する仲間たちを止めること。でしたよね?」

 

「・・・・・・・」

 

緒川がそう言うと正解だったのか調は顔を下に向けた。

 

「・・・・・知ってるかクソガキ」

 

響がそう言うと調は怯えた目で響を見た。

 

「夢ってのは呪いと同じなんだ」

 

「呪い?」

 

「あぁ。途中で挫折した者はずっと呪われたまま生きていくしかない・・・・・らしいぜ。テメェは一生呪われた(後悔した)まま生きるか?」

 

響がそう言うと。

 

「・・・・・・皆を助けるためなら、手伝ってもいい」

 

と言った。これを聞いた弦十郎達は嬉しそうな顔をしそして篠村は調の成長を見て涙を流した。

 

「話を折って申し訳ないのですが本当に私たちを信じるのですか?私たちは敵だったんですよ?」

 

篠村は涙を拭きながらそう言うと。

 

「敵とか味方とか言う前に子供のやりたいことを支えてやれない大人なんてかっこ悪くてかなわないんだよ」

 

と、弦十郎が言った。

 

「弦さん・・・・・・。そうですね。子供のやりたいことを支えるのは大人として、何よりこの子達の教師として当然ですよね!」

 

篠村はそう言うと弦十郎は調にギアを渡した。

 

「こいつは可能性だ」

 

「弦さん」

 

調は涙を拭くと。

 

「相変わらずなのね」

 

と言った。

 

「甘いのはわかっている。性分だ。・・・・ん?」

 

「ハッチまで案内してやる。行くぞ」

 

「・・・・あなた動かないでしょ?」

 

響は案内しようとするが片腕だけで車椅子を動かすことができなかった。篠村はそれをツッコむと響は「あっ」と言った。調は少し呆れると車イスを押した。

 

「案内お願い」

 

「わ、悪りぃな」

 

そして二人は司令室から出て行くと篠村と未来は何かを察したのかついて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?付いて来るの?」

 

「当たり前だ。俺をこんな体にした元凶と未来をあんな風にした元凶を殺さねぇと気がすまねぇ」

 

「・・・やっぱり行くんですか?」

 

「先生」

 

「何だ?付いて来てたのか?」

 

「そんな体であなたに何が出来るんですか?」

 

「人間一人ぐらいなら何とか助けれる!!」

 

「・・・・・・本来なら止めなきゃいけないのですが仕方ありませんね。見逃す代わりにあなたのバイクを貸していただきたいのですがよろしいでしょうか」

 

「別にいいけど」

 

「それともう一つ」

 

「?何だ?」

 

「彼女も付いて行くそうですよ」

 

「未来!?」

 

「響。もう一人で行かせないから」

 

 

 

 

 

 

 

ハッチから調が出撃した。そしてその横にはオートバジンに乗った篠村と未来に持ってもらって機動力を確保した響ちゃんがいた。

 

「何をやっている!?特に未来君と響君を戦わせるつもりはないと言ったはずだ!」

 

『戦いじゃありません!人助けです!』

 

未来は通信越しでそう言うと。

 

「そう言うことだ。今回は人助しに行くんだ。だから安心しろ!!」

 

響も通信越しでそう言った。

 

「調!私は輸送機に向かいます!後は頼みました!!」

 

篠村はそう言って輸送機のある方向に向かった。フェニックスオルフェノクになった未来は響を抱えて空を飛んで調と一緒にフロンティアの本丸に向かっていた。

 

「おいクソガキ!」

 

「私はクソガキじゃない。私はつくよみ「あ?」何でもありません!!」

 

『こら響。威嚇しないの』

 

「それより本当にあそこにいるのか!?」

 

「分からない」

 

「ハァ?」

 

「けど感じる。あそこに切ちゃん達がいるっていうことが」

 

『それ本当なの?』

 

そう言ってると調が止まった。

 

「ん?どうした?」

 

『響あれ!』

 

響は上を見ると切歌がいた。

 

「もう一人のクソガキ!」

 

「切ちゃん!」

 

『Zeios igalima raizen tron』

 

切歌は、イガリマを纏い響達にに鎌を向けた。

 

「調、どうしてもデスか!?」

 

「ドクターのやり方では何も残らない!」

 

「ドクターのやり方でないと何も残せないデス!間に合わないデス!」

 

2人が口喧嘩をし始める。説得は無駄のようだ。

 

「どういうことだ?」

 

『どうしたの響?』

 

「間に合わないって月のことか?いやそれだったらあのクソガキと仲間割れする必要がない。何が言いたいんだ?あのクソガキは?」

 

響がそう言うと。

 

「あなた達は先に行って。あなた達ならきっとマリアを止められる。手を繋いでくれる」

 

『調ちゃん』

 

調が先に行くように言う。

 

「俺は手を繋げねぇぞ?」

 

「繋げれる。マリアを止められるのはもうあなたしかいない。私とギアを繋ぐリンカーにも限りがある。だから行って。そしてマリアとセレナを救って」

 

そう言って調は響の方を向いた。その時だった。

 

「胸の歌を信じなさい。夢の守り人さん」

 

一瞬調の目が黄色くなった。それを響は見逃さなかった。

 

「今の言葉。そして今の目・・・・お前まさか」

 

響は驚いたがすぐにニヤッと笑うと。

 

「未来!!行くぞ!!」

 

「え?でも調ちゃんは・・・」

 

「いいから行くぞ!!」

 

未来は響を抱きかかえて空を飛び本丸に向かった。

 

『ねぇ。調ちゃんは、ほんとうに大丈夫なの響?』

 

「大丈夫だ。何せあのクソガキにはあのババァが付いてるんだからよ。絶対に死なねぇよ!!」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。