パァァァン!!
戦いは終わり海岸に集まった響達。夕日を背景にした中セレナはマリアに頬を張られた。セレナは頬を押さえるとそれと同時にマリアはセレナを抱きしめた。
「バカ!心配したんだから・・・・またあの時みたいに私は何もできず・・・・・」
「ごめんマリア姉さん」
セレナはそう言ってマリアを抱きしめた。
「・・・・おい」
「?何かしら?」
響がマリアに話しかけた。
「これからどうする気だ?」
響がそう言うとマリア達は月の方を見た。
「マムが命をかけて守ったこの世界。私は全力で守りたいと思う」
マリアがそう言うと。
「でもマリア姉さん。月の遺跡の再起動でバラルの呪詛が・・・」
「人類の相互理解は、また遠のいたってわけか・・・・」
響の後ろには両手を頭の後ろで組んだクリスがそう言った。
「けどそんな世界を守るのがお前らの夢なんだろ?」
響はマリア達にそう言った。マリア達は響の方を見た。
「この世界には歌がある。夢がある。だから大丈夫だろ?」
「響」
響はそう言うとマリア達は少し笑った。
「歌と夢・・・デスか」
「・・・・・・・」
調と切歌は悩んだ。2人には歌があるが夢はある程度消えてしまった。これから先自分達は何をすればいいのか。と。
「悩んでいいんじゃないですか切歌、調」
するとどこから現れたのか篠村が現れた。
「うわ!!」
「先生!!」
篠村が突然現れたことにマリア達は驚いた。
「先生!!今までどこにいたんですか!?」
セレナがそう言うと。
「緒川さんが助けてくれたんですよ。オルフェノクとはいえ本当に死ぬかと思いましたよ」
篠村は頭をかきながら笑っていた。すると篠村は真面目な顔をした。
「調、切歌、セレナ、そしてマリア。すいませんが一年ほど窮屈な思いをしてもらいますよ」
「・・・・やっぱり私達は・・・・」
「大丈夫ですよ。弦さんに話は通してあります。私が何とか頼んでみましたがそれでもやはり一年は軟禁されるようです」
「そう・・・・・・。ん?ちょっと待って先生。私達はあれだけのことをして罰がたった一年で終わるなんてありえない。先生!!あなた何をしたの!?」
「ん?あぁ、そう言うことですか。大丈夫ですよマリア。別にマリア達を心配させるようなことはしませんから。・・・ただやっぱり私は元スマートブレイン社の研究員でしたからね。私の知ってる知識を全て話す代わりにこうなったわけですよ。だから私が出てくるのはかなり遅くなりますね」
篠村は笑いながらそう言うとマリア達は俯いた。それを見た篠村はウッドオルフェノクになるとツルを4本出してそのツルでマリア達の頭を撫でた。
『そんなに心配しないでください。すぐは無理ですが絶対に戻ってきますから』
篠村がそう言うと2人の黒服が来て「時間だ」と言った。
「はいはい」
篠村は両手を出すと手錠をつけてその場を後にした。
「先生・・・」
響とクリスはそんなにマリア達を見ていたその時だった。響の後ろから殺気を感じて後ろを振り返ると同時に木刀が振り下ろされた。
「どわっ!!」
パシッ!!
響は反射的に真剣白刃取りをした。
「「「「「「えっ?」」」」」」
これにはマリア達も目が点になった。因みに木刀の犯人は翼だった。
「な、何しやがる!!」
「・・・・・貴様、私がフロンティアへ向かった時私のことを貧乳女と言っただろ?」
これを言われた時響はドキッとした。確かに言ったが小声で翼に聞こえないように言っていたはずだった。
「因みに私に嘘は通じないぞ?私に対しての貧乳という言葉のみなら半径500kmまで聞こえるからな」
「いや嘘つけ!!人間がそんなことできるわけねぇだろ!!っていうか何だ!!?その限定された地獄耳は!?」
「ダッハハハハハ!!!!!!!!!!お前・・・いつの間にそんなこと言ってたんだ!?バカだろあーはっはっはっはっ!!!」
クリスは腹を抱えて笑った。
(まぁ、でも確かに先輩は胸小さよなぁ)
クリスは心の中でそう思ったその瞬間だった。クリスの左頬に何かが通った。クリスは拭って見るとそこには血がついておりそして後ろを見るとそこにはナイフが砂浜に刺さっていた。
「えっ?」
「因みに言い忘れていた。私は半径500mまでなら心の中で私に貧乳と言ったことが聞こえのるのだか」
「・・・・・」
クリスは実際に思ったため目の前の翼に恐怖を覚えた。
「こ、これってチョウノウリョクってやつデスか!?」
「え?何?翼あなた実はオルフェノクだったの?」
切歌とマリアは驚愕しており調はなぜか自分の胸を触っていた。
「・・・・逃げる!!」
「おいごら待てクリス!!お前俺だけ置いて行くなあああああ!!!!!!」
「ウルセェ!!今は自分の命が大事なんだよ!!」
「フザケンナああああ!!!!!!」
「まずは立花を殺してその後は雪音だ・・・・」
「ちょっ!!マジすいませんでした!!だからやめてください!!未来!!助けて未来ううううう!!!」
「・・・・・響?何私以外の女とイチャイチャしてるの?浮気?彼女の私を差し置いて早速浮気なの?」
「あ、ダメだ!!未来さん完璧にヤンデレモードに!!セレナああああ!!!!!!月を破壊して!!今すぐにバラルの呪詛を何とかして!!」
「面白いから嫌だ」
「貴様ああああああ!!!!!」
そう言ったその時だった。今度はセレナに包丁が飛んで来た。
「うわっ!!」
セレナはそれを避けると未来は暗いオーラを出しながらハイライトを失った瞳でセレナを睨みつけていた。
「何であなたごときが響に助け求められてるの?助けを求めるのは私だけでいいのに。こうなったら仕方ないよね?セレナちゃん殺しても仕方ないよね?」
「ちょっ!ちょっと落ち着きなさい!!」
「デ・デ・デ・デェェェェェェェェス!!!!」
「二課の人達にはまともな人はいないの!?」
「な、何でウチがこんな目にいいいいいいイィィィィィィ!!!??」
わちゃわちゃと各自地獄を味わっている中マリア達が連行されたのはそれから3時間後だった。
マリア達の光景を遠目であるが篠村は見ていた。
「楽しそうですね」
隣に座る緒川がそう言うと篠村が答えた。
「初めての安全な外の世界に興奮してるのかもしれませんね」
篠村はそう言うと緒川の方を見た。
「それ、しまってくれませんか?抵抗はしませんから」
篠村は緒川の持つ銃をなおすようにいった。
「申し訳ありませんがこれは規則なので」
「そうですか」
車が発進すると2人は無言だった。
「本当にいいのですか?」
「構いませんよ。これで彼女達が自由になれるなら」
「・・・・しかしそれだとマリアさん達はどうなるんですか!?」
「元々私はマリア達を虐げる立場でした。私の命でマリア達が自由になるのならそれもいいでしょう」
篠村がマリア達に言ったのは少し嘘だった。篠村はマリア達の代わりにたくさんの人間を殺めた。その代償に篠村は人権の喪失だった。故に生かすも殺すも好きなようにされる立場になった。恐らく篠村は簡単には殺されない。いやオルフェノクの影響で簡単に死ねない体のため篠村はこの世以上の地獄を味わうのだろう。だが構わなかった。
「緒川さん。最後に2つほど頼みを聞いてくれませんか?」
「・・・何ですか?」
「・・・・卒業証書とペンが欲しいです。そしてそれをマリア達に渡して欲しいのです」
篠村はそう言うと後日、卒業証書を渡されそしてその卒業証書にはマリア・カデンツァヴナ・イヴ。セレナ・カデンツァヴナ・イヴ。暁 切歌。月読 調。と書かれておりそしてその卒業証書に手紙が添えられていた。そして手紙にはこう書かれていた。
「FISからの卒業おめでとうございます。もうあなた達は自由に生きても大丈夫ですよ。この世界にはあなた達を閉じ込める壁も檻も私のような最低な研究員もいません。あなた達は自由だ。だから本当に卒業おめでとうございます」と。