戦姫絶唱シンフォギア555   作:ナイトメア・ゼロ

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13話 折れた剣(心)

キャロルのアジトにあるとある機械。そこから煙が出ると扉が開いた。そこにはなんとセレナとクリスに倒されたはずのキャロルがいた。そしてその前にはキャロルが出てくることを分かってたかのように跪くスネークオルフェノクに変身したシーマの姿があった。

 

「シーマ。状況は?」

 

「ハッ、キャロル様。多少の誤差はありましたがほぼ計画通りでございます」

 

「そうか」

 

キャロルはそう言って機械から出てきた。キャロルは服を着ていないことに気づいたシーマは指を鳴らすとすぐに2人の人形が現れた。その人形は、キャロルの服と一枚の書類を持っておりキャロルに服を着せた後にその書類を渡した。

 

「申し訳ありませんキャロル様。ファイズギア、カイザギア、デルタギアの奪取に成功しましたがデルタギアは香織が勝手に使用した為データを取り損ねました。しかしカイザギアはデータの入手に成功し今現在ファイズギアからのデータを抜き取っています」

 

「安心しろ。ファイズとカイザだけでもあれば十分だ。後はそのデータをフィードバックしアレの完成を急がせる」

 

「・・・・・ハッ」

 

シーマは立ち去ろうとすると。

 

「何が不満だ?」

 

と、キャロルに言われた。

 

「いえ。不満など」

 

「立花 香織のことか?」

 

「・・・・・・・・はい」

 

シーマはキャロルの方を向いた。

 

「キャロル様。私は納得がいきません。なぜあの様な者を自由にさせているのですか?あの女の行動は目に余ります。ろくに命令も聞かず勝手な独断行動ばかりな上少しでも自分の思い通りにならなくなったら癇癪を起こします正直あの女は価値などありません」

 

シーマはそう言うとキャロルは人形から水をもらいそれを一気に飲み干した。

 

「キャロル様。無礼を承知で真剣に言わせて頂きます。あの女はある意味で危険です。今の内に消しておくのが得策ではないでしょうか?」

 

「・・・・シーマ。お前は俺の判断が間違っていると言うのか?」

 

「いえそんなことは決してありません」

 

「お前の言いたいことはよく分かっている。だが奴には利用価値がある。ならそれだけで十分だ。利用価値がなくなれば後はボロ雑巾の様に捨てればいいそれだけの話だろ?」

 

「・・・・・承知いたしました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近多発している、神社・仏閣の破壊事件。この事件はキャロル残党との関連性が皆無と思われどこぞのテロリストが行なっている事件だと思われ警察が事件を調べていた。しかし緒川の独自の調査によると被害のあった建物の位置はレイポイントと呼ばれる地脈の集中点が重なっていた。そして現場の破壊痕に異端技術の気配が色濃く残っていることにより現在活発に活動しているキャロル残党との関連性があるという疑いが生まれていた。

 

この事件を更に調査した緒川は東京湾の海底深くの、聖遺物保管施設。深淵の竜宮と呼ばれる場所キャロル残党が狙っている可能性が高いと言い弦十郎はすぐにデルタギアを持たせたクリス、切歌、調を調査に向かわせた。

 

そして更に新たなるレイポイントである場所には翼とセレナ、マリアの3人が護衛のために向かった。その場所は翼の父親、風鳴八紘の邸宅に安置されている要石だった。

 

そして未来はカイザギアを使いブラスター人体実験をしていた。しかし何度やってもブラスターはエラーを起こし未来は何度も変身が強制解除された。その為ブラスターの戦略的価値は無くなってしまった。セレナはカイザギアを受け取り翼達に同行した。

 

「クリス達は、すでに任務を開始したそうよ」

 

「そうか」

 

マリアがそう言うと翼は神妙な顔をした。翼の前には荘厳な日本家屋。そこは翼の父親である風鳴 八紘が住む屋敷だった。

 

「こちらも、伏魔殿に飲み込まれぬようにせねばな」

 

門が開くと3人の目に入ったのは広い庭だった。まっさらな砂利に苔石が敷き詰められ、池の周りには松や芝があしらわれている。見た目通り時代を感じさせる様な由緒正しい武家屋敷といった佇まいだった。そして屋敷の隣にはしめ縄でくくられた、縦長の巨石があった。それを見たセレナは本能的にアレが護衛対象の要石だと思った。

 

「来たか」

 

すると男の声が聞こえたセレナとマリアは声が聞こえた方を見るとそこには白髪の交じったやせ型の男が、数人の部下を伴って歩いて来た。

 

「お久しぶりです、八紘さん」

 

「ああ、ご苦労だったな慎二」

 

翼達のドライバーとして来た緒川は風鳴 八紘に挨拶すすると風鳴 八紘は、すぐにマリアとセレナの方を見た。

 

「マリア君にセレナ君だったかな?活躍は聞いている」

 

「は、はい」

 

「こ、こんにちは」

 

この時セレナは一瞬。ほんの一瞬だけだったが背筋が凍った。セレナはこの中年男性に一瞬怯えたのだ。

 

(・・・・・・・ウチが一瞬怖がった?)

 

セレナは自分自身が信じられなかった時だった。

 

「・・・お父様!!」

 

翼が口を開いた。心なしか、声が震えていた。

 

「・・・・沙汰もなく、すみませんでした」

 

蚊の鳴く様な声で続いた言葉の裏には、いったいどれほどの感情が刹那に流れたのか。思い切った翼の行動の顛末を、マリアとセレナは見守った。しかし。

 

「・・・・お前がいなくとも、風鳴の家に揺らぎはない」

 

返ってきたのは、あまりにもそっけない言葉だった。

 

「役目を終えたなら、早々に己のいるべき戦場へ戻るがいい」

 

背を向けつつ去っていく八紘に、翼は俯いて唇を噛んだ。

 

「ちょっと!」

 

それを見かねたマリアは声を荒げた。彼女は、一歩踏み出して食ってかかる。

 

「あなた翼のパパさんでしょう!?久しぶりに出会った娘への態度がそれなの!?」

 

自他ともに認めるほど家族を重視しているだけあって、怒りは相当らしい。さすがの八紘も、背を向けたまま立ち止まった。

 

「ま、マリア落ち着いて」

 

「翼、だけど・・・・!」

 

「頼むマリア。ここは抑えてくれ」

 

翼がマリアを抑えセレナは何もしなかったが風鳴 八紘を睨みつけていた。風鳴 八紘はそのまま立ち去ろうとしたその時だった。

 

「!!?」

 

緒川は突然拳銃を抜き草陰に向かって撃った。緒川の突然の行動に驚きその場にいた全員が警戒した。

 

「・・・・」

 

そこに現れたのは香織だった。

 

「立花妹!!」

 

「親子水入らずの所を邪魔するつもりは無いけど今香織はすっごく機嫌が悪いの。死にたくなかったら消えろ!!」

 

香織はそう言うとドラゴンオルフェノクに変身し更にライオトルーパー10人現れた。それを見たセレナは急いでカイザギアを装着しカイザフォンを開いた。

 

『913 enter』

 

『Stading by』

 

「へ〜ん身!!」

 

『Complete』

 

セレナは、カイザアガートラームに変身すると香織に向かって走り出した。

 

「セレナ!」

 

「くっ!『Imyuteus amenohabakiri tron』」

 

翼も聖歌を歌い天羽々斬を纏うと刀を構えて走り出した。

 

「もぉ!!緒川さん!!」

 

マリアは緒川の方を見ると。

 

「分かりました!八紘さん早く奥に」

 

「あぁ・・・・・・翼!!」

 

マリアはアガートラームを纏いライオトルーパーに突撃した時と同じタイミングで風鳴 八紘は翼を呼んだ。

 

「は、はい!?」

 

「務めを果たせ」

 

風鳴 八紘それだけを言うと緒川が盾になりながらその場を退避していった。風鳴 八紘のそっけない態度に、翼は一瞬目を伏せたがライオトルーパーが襲いかかって来たのに気づくとライオトルーパーを斬り裂き敵に集中した。

 

「ハァァァ!!!」

 

セレナは香織の腕を掴むと香織の腹に回し蹴りを入れその流れで腹を何度も殴った。しかし香織には効いておらず。

 

『邪魔をするな!!!!』

 

「キャァ!」

 

香織は力ずくで振り払うと香織のクローで左右連続で攻撃した。

 

ズガァン!!ズガァン!!

 

「うぐっ!!」

 

「セレナ!!」

 

ライオトルーパーと戦っているマリアはセレナがやられたことに気づくとすぐに助けようとした。たが。

 

「私に任せろマリア!」

 

翼が香織に斬りかかった。翼は刀を上から振り下ろした。しかし香織はクローでそれをガードすると右のクローで反撃した。しかし翼はそれを回避して距離をあけた。

 

「ハァッ!!」

 

翼は刀を巨大化させて蒼ノ一閃を放った。香織はそれをガードするとセレナはカイザショットを取り出しミッションメモリーをセットした。

 

『Ready』

 

セレナはカイザフォンを開くとenterボタンを押した。

 

『Exceed charge』

 

セレナはカイザショットにエネルギーを溜めている間に翼は大きくジャンプして刀を投げると刀は巨大化した。その剣は翼の大技の1つ天ノ逆鱗だった。

 

「ハァァァァァァァァ!!!」

 

「ディヤァァァァァ!!!!」

 

香織は正面から翼の天ノ逆鱗後ろからセレナのグランインパクトが襲いかかって来た。

 

「イッケェェェェェェ翼!!セレナ!!」

 

マリアはライオトルーパーを斬り伏せ灰にすると同時にそう言うと

 

『・・・・・・・ハァ。イライラする』

 

香織はそう言ったその時だった。香織は鎧を破壊するとその場から姿を消した。

 

「うそっ!!?」

 

「なっ!!?」

 

「し、しまった!!奴には加速能力が!!と、止まらない!!」

 

セレナと翼の勢いは止まらずセレナに天ノ逆鱗か直撃した。

 

「セレナァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」

 

セレナは吹き飛ばされると同時にカイザギアが外れ強制解除されるとセレナは苦しむように呻いた。

 

「うっ・・・・・・うぐっ・・・・・・あぁっ・・・・・・」

 

「セレナ!!」

 

マリアはセレナに近寄ろうとしたその時だった。香織が現れマリアの首を掴んで持ち上げた。

 

「ガッ!!」

 

『イヒ!イヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ!!!!!!!死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねェェ!!!!!!!!』

 

香織はマリアの首を締めながら何度も何度も後頭部を地面に叩きつけそして池に投げ捨てた。

 

ドボォォォン!!

 

池にはアガートラームが解除され気を失ったマリアが池に浮かんでいた。香織は翼の方を見るが翼を無視して要石の方に向かった。何故無視したかと言うと。

 

「・・・・私が?・・・・私がやったのか?・・・・・私の剣が仲間を・・・・」

 

翼は心の剣が折れてしまっていた。その為戦闘ができる状態でなかった。事故とはいえ自分の剣が仲間を傷つけた。その現実がイグナイトモジュールで見た心の闇と反映しそして。

 

「あ・・・ああ・・・・・・ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!」

 

翼は自分の両手で頭を抑え悲鳴をあげ何度も何度も自分の頭を地面に叩きつけ血を流した。

 

「ウアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

そして翼が悲鳴をあげている間に香織は要石を灰に変え要石を破壊した。

 

「破壊完了っと」

 

香織がそう言うと小瓶を割りその場から撤退したのだった。その間も翼の悲鳴は響いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・私は?」

 

翼は気がつくとそこは部屋の中だった。翼は布団に寝かされていた。翼はゆっくりと起き上がると自分がしでかしたことに情けなく感じ自分を馬鹿にするかのような笑みを浮かべた。

 

「・・・・・フッ。そうか私はセレナを・・・・仲間を攻撃したのか・・・・・」

 

翼は、そう呟くと。

 

「起きたのね、翼」

 

マリアが襖を開けて入ってきた。マリアは頭に包帯が巻かれておりとても痛々しい姿だった。

 

「ま、マリア・・・・・・」

 

翼はバツが悪そうにしマリアと顔を合わせようとしなかった。

 

「セレナのこと気にしてるのね」

 

マリアは翼の隣に座るがそれでも翼はマリアに顔を合わせなかった。

 

「・・・・・マリア・・・・・その・・・・・・」

 

「要石は破壊されたわ。まったくしてやられたわ」

 

マリアはそう言って自分の後頭部を撫でた。

 

「そうじゃない!!いや、それもあるがその・・・・私は・・・・・」

 

「「セレナを傷つけた」かしら?」

 

マリアは翼にそう言うと翼はこくりと頷いた。

 

「あのね翼。あれは事故なのよ?だからあの件は私もセレナも誰も責めてない」

 

「しかし私があの時立花妹には加速能力があったことを知っていた!!そして私はあいつの強さに焦りここで仕留めないとと思い・・・・そして・・・・・」

 

翼はそう言うとマリアは翼にデコピンをした。

 

「イタっ。何をするマリア」

 

「そんなに自分を責めないの。あいつの強さは私も知っているつもりよ?私もあの時は絶対にああしていたわ」

 

マリアがそう言うと翼はセレナは?と聞いた。

 

「あの子なら今ご飯食べてるわよ。「あの女ぜってぇ殺す」って言いながら食べてるわ。まったく死にかけてたとは思えないぐらいに元気になってるわよ」

 

「死にかけた?どう言うことだマリア!?」

 

「あっ」

 

この時マリアは失態を犯したのだった。マリアは忘れてと言うが翼はしつこくきいてきた為仕方なく翼に話した。セレナが気を失った時セレナの体は一瞬灰になりかけたことを。それはオルフェノクとして死ぬ寸前だったことだ。それを知っている翼は顔を真っ青にした。

 

「わ、私は・・・・セレナを仲間を・・・殺しかけたのか?」

 

翼はそう言うと。

 

「そ、それよりも翼。あなたのパパさんが呼び出してたわよ」

 

マリアはなんとか話をすり替えようとした。

 

「・・・・・・・分かった」

 

翼は起き上がるとそれを見たマリアは驚いて翼の肩に手を置いた。

 

「何してるの翼!あなたはまだ動けない状態よ!?動いちゃダメでしょ!?」

 

「私は大丈夫だ。私がセレナにしたことと比べたら・・・・・」

 

翼はそう言うと涙を流した。

 

「翼・・・・・」

 

マリアは翼に何も言えず黙って八紘の執務室へ向かう翼を見ることしかできなかった。

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