戦姫絶唱シンフォギア555   作:ナイトメア・ゼロ

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16話 頼もしい後輩

深淵の竜宮にあるモニタールーム。そこでクリスは弦十郎達に連絡を入れていた。その間FIS時代の恩師である篠村と再開した切歌と調は篠村に抱きついていた。

 

「せんせい・・・・・・・せんせー」

 

「会えたデス・・・・・・やっと会えたデス」

 

2人は泣きながら篠村を抱きしめ篠村はその2人の頭を優しく撫でた。

 

「2人とも。・・・・・・こんな私を待っていてくれたのですか?」

 

「私だけじゃない」

 

「そうデス。セレナもマリアも先生のことずっと待っていたデス」

 

2人がそう言うと篠村は泣きそうになるが唇を噛み締め堪えた。すると。

 

ガァン!!

 

クリスがモニタールームの扉を蹴り開けて出てきた。

 

「クソが!!」

 

クリスが壁を蹴り

 

「正論で超常と渡り合えるか!!」

 

と言った。

 

「?クリスの姉御?」

 

切歌は心配になってクリスに話しかけると切歌達に弦十郎からの指示を伝えた。

 

「おっさんが念のために各区域の隔壁やパージスイッチの確認を頼んできた。調べるぞ」

 

クリスがそう言って切歌達をモニタールーム連れて行きモニターに施設内にある全てのシャタースイッチの位置映した。しかし。

 

「こ、こんなにいっぱい覚えられないデスよ!」

 

そう。多すぎたのだ。切歌は涙目になって絶望すると。

 

「じゃあ、切ちゃん。覚えるのは二人で半分こにしよう」

 

と、調が言うと切歌は

 

「ごめんなさいデス調」

 

と言った。すると。

 

「代わってください」

 

篠村がそう言って2人の前に出た。

 

「先生?」

 

「私はこの施設全てのシャッタースイッチを覚えています」

 

「え?」

 

「デデデース!?」

 

篠村がそう言うと切歌達は驚愕した。

 

「おい待て!テメェは軟禁されてたんだろ?なんで知ってんだよ」

 

「ここに来る途中にこのモニターに映っているものが目に入ったのですよ。私はそれをチラッと見て覚えました」

 

篠村がそう言うとクリス達はポカーンッと口を開けた。すると

 

「セキュリティシステムに侵入者の痕跡を発見しました!おそらくこれがあの女の子達でしょう!」

 

篠村は一瞬でキャロルを発見した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・クリス先輩」

 

クリス達(因みに治療要員として篠村も付いて来ている)がキャロルを追っている時だった。調はクリスに話しかけた。

 

「ごめんなさい。ドクターに何かあるとリンカーが作れなくなると思って・・・・・」

 

「でも、もう惑わされないデス! 私達と先生の4人が力を合わせれば今度こそいけるデス!」

 

切歌と調がそう言うと

 

「・・・・・・・・黙れクソガキどもが」

 

「えっ?」

 

クリスは切歌達にそう言った。

 

「後輩の力なんて当てにしない。お手て繋いで仲良しごっこじゃねえんだ。あたし1人でやってみせる」

 

「クリス先輩?」

 

「クリスの姉御?」

 

クリスがそう言って切歌達を突き放した。これには切歌達も奇妙に感じた。

 

(・・・・・・・・どういうことでしょうか?フロンティア事変で彼女の性格は大体聞いていましたがこれはいくらなんでも焦りすぎている)

 

篠村はクリスの焦りを感じとりそして心配そうな顔をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どこまで行けばいいデスか!?」

 

「いいかげん追いついてもいいのに!」

 

「この道で間違いないんだろうな!?」

 

あれから1時間が経った。いい加減に追いついてもいいはずなのだが一向に追いつけなかった。クリスは奇妙に感じ通信機で弦十郎にそう言うと弦十郎が答えた。

 

「ああ。だが向こうも匠に追撃を躱して進行しているまるで、こちらの位置や選択ルートを把握しているように・・・・」

 

弦十郎がそう言うと篠村が何かに気づきクリスから通信機を取り上げた。

 

「あ!おいなにすんだよ!!」

 

クリスを無視して篠村は弦十郎に伝えた。

 

「弦さん!!もしかして本部がハッキングされてるんじゃないですか!?」

 

「なんだと!?まさか俺たちが知らない内に毒を仕込まれていたのか!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんだと!?まさか俺たちが知らない内に毒を仕込まれていたのか!?」

 

弦十郎は呆然となりそう言うと弦十郎達の視線は思わず、1人の少女と1人のオルフェノクに向かった。

 

「ち、ちが・・・・!」

 

「ちゃうに決まってるやろ!!ウチらはキャロルはんの暴走を止めるためにここに来たんやで!!!そんなスパイみたいなことするわけないやろ!!!」

 

複数の視線にさらされてしまったエルフナインは狼狽えるが渚はそれを庇うかのようにエルフナインの前に出てそう言った。弦十郎もS.O.N.Gのスタッフ達もエルフナインと渚がそのような事をするとは到底思えなかった。

 

 

「ぼくじゃない、ぼくは・・・・・・」

 

「落ち着きエルフナインはん!!エルフナインはんが無罪なんはウチがよう知っとる!!だから落ち着くんや!!深呼吸するんや!!」

 

渚はとにかくエルフナインを落ち着かせようとしたその時だった。

 

ドシュッ!!!

 

「・・・・・・・・・・・えっ?」

 

「えっ?」

 

エルフナインも渚も・・・・・・本部の司令室にいる人達全員が息を呑んだ。エルフナインが渚の胸を貫いたのだ。渚の後ろには血が飛び散りそしてエルフナインの顔と服には赤い返り血が付着した。

 

「・・・・・え、エルフ・・・・ナイン・・・・・はん?」

 

「い、いや・・・・・・・・・・・イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!ち、ちがう!!ぼくじゃない!!ぼくじゃ「いいや、お前だよエルフナイン」!!!!!」

 

返り血を浴びたエルフナインが必死に否定している時だった。突然キャロルの声が司令室に響いた。するとエルフナインの体から、まるで幽体離脱でもするようにキャロルの幻影が現れた。これを見た藤尭とあおいは驚愕した。

 

「世界の分解には、どうしても必要なものがあった。・・・・どうしても自前で用意出来ぬものがな」

 

震えるエルフナインを嘲笑しながらキャロルは懇切丁寧に説明した。弦十郎は急いで医療班を呼び渚を助けようとしていた。

 

「それがダインスレイフによる呪われた旋律。シャトーにとってオレの歌ではどうも物足りなかったらしい」

 

「だからエルフナイン君を送り込みイグナイトモジュールをもたらしたと?」

 

「そうだとも。まぁ他にも余計なものを持って行っていたようだがな。ブラスターなどなんの戦略的価値がないガラクタを」

 

キャロルがそう言うと更に解説をした。

 

「とはいえエルフナイン自身は己が仕込まれた毒とは知らん。だがオレはこやつ自身の目、耳、感覚器官などのすべてをジャックしてきたのだからな」

 

「・・・・・・・・渚君を攻撃したのも君なのか?渚君を殺そうとしたのも君の狙いなのか?」

 

「そうだ。しかし結果的に殺ったのはエルフナインだかな」

 

「ぼくが・・・・ぼく自身がっ・・・・!」

 

エルフナインは震えていた。キャロルの言ったことを信じたくなかったのだ。

 

「同じ素体から作られたもの同士だからこそ出来る芸当だ」

 

キャロルはエルフナインを見てそう言うと

 

「・・・・あぁ、・・・お、お願いです!ぼくを・・・・ぼくを・・・・・・・ぼくを殺してください!!!」

 

エルフナインは泣きながらそう言った。

 

「キャロルの策略を知らしめるというボクの目的は達成されました・・・・けど大切な・・・・・・・ぼくの大切な親友をこの手で・・・・・・はやく・・・・殺してください」

 

エルフナインの絶望を誰もかれもが目する中キャロルはそれを見て笑っていた。しかし。

 

「・・・・ふざけんな・・・・・エルフナインはん」

 

「えっ?」

 

「何?」

 

倒れていた渚は風穴が空いた胸を押さえながら立ち上がりエルフナインを抱きしめた。

 

「なんで・・・・・殺し・・・・・て・・・・・・ください・・・・・・やねん。ちゃう・・・・やろ・・・・・ここは・・・・・・・助けてくださいやろ?」

 

渚が血を吐きながらそう言うと。

 

「な、渚!!しゃ、喋っちゃダメです!!すぐに医療班が来ますから!!」

 

「・・・・・・無理や・・・・・・・・ウチの・・・・体・・・・・見てみぃ・・・・・」

 

渚の体は灰がこぼれ落ちていた。これはオルフェノクが見せる死の現象だった。

 

「渚君!!医療班!!急いで渚君の手当てを!!」

 

到着した医療班にそう言うが渚はそれを拒否した。

 

「エルフ・・・・・ナインはん。・・・・・頼む。・・キャロル・・・・・・はんを・・・・・自分・・・・・・を・・・恨まんといて・・・・・ウチは・・・・・救われたんや・・・・・あんさんら2人に」

 

渚がそう言うとエルフナインの唇を奪った。

 

「!!」

 

「・・・・・ハァッ!・・・・・ごめんな・・・・・ウチの・・・・・・・ファーストキス・・・・・・・が・・・・こんな・・・血の味で・・・・・・エルフナイン・・・・はん、・・・・キャロルはん・・・を・・・・・頼む。・・・・そして弦十郎はん・・・・・・エルフナインを・・・・・ウチの代わりに・・・・・・守ってほしい。・・・・・・・ウチは・・・力無い・・・・・から・・・・・だから・・・・・た・・の」

 

渚がそう言うと渚は灰になった。

 

「な、渚?・・・・・・・渚!?イヤ、イヤだ!!渚!!死なないで!!イヤだイヤァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」

 

エルフナインは目の前で大切な親友が死んだ光景を弦十郎達は黙って見ていることしかできなかった。弦十郎はゆっくりとエルフナインの前に行くと弦十郎は無言でエルフナインを抱きしめた。

 

「・・・・あ・・・・・・ああ」

 

エルフナインをあやすように弦十郎は優しく頭を撫でた。

 

「並の組織なら瞬く間に瓦解していく悍ましい策だろう・・・・だが相手が悪かったなキャロル」

 

「?どう言うことだ?」

 

「ここは人類最後の砦。スマートブレイン残党や異端技術への対抗組織だぞ」

 

弦十郎がそう言うとエルフナインは信じられないような顔をした。自身が原因であるはずなのにここにいる人たちはエルフナインを受け入れたのだ。

 

「小娘程度の策略なんぞ道理を超えた義理人情で吹き飛ばしてしまうのが俺たちだ」

 

「・・・・・・・」

 

キャロルは弦十郎の言ったことにより不機嫌になった。

 

「何より、子供の一生懸命を信じられん大人なんざ、かっこ悪くてしょうがないし大河や死んだ渚君がそれを許さないだろう」

 

「わわわっ!」

 

弦十郎は乱暴に頭を撫でまわしキャロルに強い目を向けた。彼だけではない。もはやこの場の誰もがエルフナインを疑っていないのは明白だった。

 

「それに悪いのはエルフナイン君でもキャロルでもない。全ての元凶は君に投資をしたスマートブレイン残党だ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エルフナインの護衛である渚が死んだことを聞いたクリス達は悲しみと怒りの感情を抑えてそしてついにキャロル達に追いつめた。

 

「ここまでよ! キャロル、ドクター!」

 

「さっきみたいには行くもんかデス!」

 

切歌と調がそう言ってウェルとキャロルを指差した。

 

「ほぉ、俺に追いついたか。だが既にシャトー完成に必要な最後のパーツの代わりは入手している」

 

「子供に好かれる英雄ってのも悪くないが。あいにく僕はケツカッティンでね!」

 

「誰がお前なんか!」

 

「変身!」

 

『Stading by』

 

『Complete』

 

『Zeios igalima raizen tron』

 

『Various shul shagana tron』

 

クリスはデルタイチイバル。切歌と調もシンフォギアを纏うとキャロルは指を鳴らしまた大量のライオトルーパー召喚した。

 

「デデデデース!」

 

切歌は大鎌で切り裂き調は鋸を飛ばした。

 

「Fire」

 

『Burst mode』

 

クリスは体を回して自分を包囲するように構えるライオトルーパーにエネルギー弾を食らわせた。篠村もウッドオルフェノクに変身するとライオトルーパーの連携攻撃をなんとかいなし隙ができたライオトルーパーから倒していた。すると。

 

『ハァァァァァァァァ!!!』

 

スネークオルフェノクに変身したシーマがクリスに襲いかかった。クリスは投げ飛ばされるが受け身を取りデルタムーバーを直すと。

 

「上等だゴラァ!!!」

 

クリスはシーマに殴り掛かった。クリスは大振りに殴るがシーマはそれを小さく細かい動きでクリスの攻撃を避けていた。

 

「くそっ!!何で当たらねぇんだよ!!!」

 

クリスは左のパンチをするがシーマそれに合わせてカウンターを入れた。

 

「うぐっ!!」

 

クリスは後ろに下がるとシーマは追撃するようにクリスの腹に膝蹴りを何度も入れ投げ飛ばした。

 

「・・・・・・っ!!」

 

クリスは受け身を失敗し大きなダメージを受けた。

 

「クリス先輩!!」

 

「クリスの姉御!!」

 

それを心配した切歌と調はクリスのもとに駆け寄った。

 

『キャロル様。後はこの私にお任せを』

 

「分かった。シーマ、今までご苦労だった。お前の務め存分に果たせ」

 

『御意。ありがたき幸せ』

 

キャロルとウェルは小瓶を割って逃げようとした。

 

「バッハハ~イ」

 

「待ちやがれ!」

 

『雪音さん!!落ち着いて下さい!!』

 

「「先輩(姉御)!!」」

 

クリスは1人でキャロル達を逃がさないと追うがシーマが遮るとクリスは持ち上げられ地面に叩きつけられた。

 

「ガッ!!!」

 

「クリスの姉御!!」

 

クリスはシーマに腹を蹴られると吹き飛ばされると腹を抑えて地面を転がった。

 

「まずいデス! 大火力が使えないからって飛び出すのは!」

 

「ダメ! 流れが淀む!」

 

切歌と調そして篠村はクリスを援護しようと大鎌の刃と鋸を投げ篠村はツルを槍のように硬くし伸ばした。しかしシーマはそれを全て避けるとクリスのデルタギアを奪い変身を強制解除させるとデルタギアを装着した。

 

「テメェ!!」

 

「変身」

 

『Stading by』

 

『Complete』

 

今度はシーマがデルタに変身するとデルタムーバーを取り出した。

 

「Fire」

 

『Burst mode』

 

シーマはエネルギー弾を連射するとそのエネルギー弾は切歌達を襲った。

 

「ああっ!!」

 

「デェス!!」

 

『ッ!!!』

 

フォトンブラッドのエネルギー弾をまともに受けた3人は倒れてしまった。

 

「・・・・・・アァッ」

 

クリスは目の前の光景を見ると顔をうつむかせ乾いた笑い声が出た。

 

「あはは。・・・見ろよ。・・・・これがあたしなんだよ。・・・・後輩も・・・響も・・・・渚も・・・・なにも守れない。・・・・そうだよ!!これがあたしなんだよ!!あたしは亡くすことしか出来ない何も出来ねぇ奴なんだよ!!・・・・そしてまた1人になる。・・・・・イヤだ。・・・・イヤだょぉ」

 

クリスはそう言って泣き始めた。クリスの焦りはこれが原因だった。響がS.O.N.Gを離れキャロルを倒した時も基本的に活躍したのはセレナでクリスはそれをサポートしただけだった。今までそう言った劣等感を何とか封じていたつもりだったが今回のキャロル復活のさいでその劣等感は表に出てしまったのだ。

 

それを見たシーマはまるで期待外れだと言いたげな顔でミッションメモリーをデルタムーバーにセットした。

 

「Check」

 

『Exceed charge』

 

シーマはデルタムーバーからポインターを発射するとクリスにルシファーズハンマーをくらわせようとした。クリスは死ぬと思った。だかルシファーズハンマーは立ち上がった調と切歌のガードにより吹っ飛ばされる程度で済ませた。

 

「グアッ!!」

 

「うぐっ!」

 

「ててっ。かっこつかないデース」

 

「お前ら?」

 

クリスはそう言うと頭を抑えながら切歌は笑って言った。

 

「先生が治してくれたデス。先生がいなかったら今頃私も調も灰になっていたデス」

 

切歌がそう言うと調はクリスの右手を両手で包み込んだ。

 

「クリス先輩。私達は未熟者で半人前だけど傍にいれば誰かを一人ぼっちにさせないくらいはできます。」

 

調はクリスにそう言うと

 

「!危ないデス!」

 

シーマは再びルシファーズハンマーをしようとしていた。だが。

 

『させませんよ!!』

 

「なっ!?」

 

横から篠村がシーマの腕を絡ませて動きを封じた。

 

「二人共・・・・」

 

「カッコつけるのはいいデスけど後輩の力を借りないなんて言われたらショックデスよ」

 

「私達は先輩が先輩でいてくれること、頼りにしてるのに」

 

「お前ら」

 

『私のことを忘れないでくれませんか!?』

 

「邪魔をするな!!」

 

『ガッ!!』

 

忘れ去られた篠村がそう言うとシーマは遠心力を使って篠村を壁に叩きつけた。

 

クリスは涙を拭くと立ち上がる。

 

「そうか。こんなあたしみたいなのでも先輩やれるとすんのなら・・・・。お前達みたいな後輩がいてくれるからか」

 

クリスはそう言って切歌達の方を見た。

 

「ありがとよ。礼に見せてやるよ。先輩としてのあたしの歌を!!」

 

クリスはそう言って胸の前で両手を合わせると。

 

『Killter ichiival tron』

 

聖歌を歌った。するとクリスは久しぶりのティラノオルフェノクに変身をした。

 

『やるぞ!!』

 

クリスは、ティラノ型のボウガンを構え体制を低くし尻尾を上に上げた。

 

「上等。Charge」

 

『Charge』

 

シーマは再びエネルギー弾を撃つ。そしてそれと同時にクリスは矢を飛ばした。お互い撃ち合いが始まり互いの攻撃を避けながら撃ち続けた。シーマは近くの壁に身を潜めるとクリスは跳び上がり、ボウガンをライフルへ変えた。

 

「!?この至近距離でライフル?」

 

『これで殴るんだよ!!』

 

「なっ!?」

 

シーマはライフルで殴られ壁に叩きつけられるとクリスはそれを捨ててシーマを何度も何度も叩きつけた。

 

「ガッ!!グアッ!!」

 

シーマを壁に叩きつけた後クリスはその前に地面に投げ落としさらに倒れたシーマを何度も踏みつけた。

 

「ガッ!!ヤベッ!!」

 

『あたしがやってんのは戦闘とか試合とそんなんじゃねぇこれはケンカだ!!!だからなにしてもいいんだよ!!!!』

 

クリスはそう言って蹴り飛ばすと今度はシーマが地面を転がった。シーマは軽く舌打ちをするとジャンプして宙を飛んだ。するといつのまにか巨大なミサイルに乗ったクリスが迫ってきていた。

 

「なっ!!!?」

 

これにはシーマも驚きが隠せずミサイルに乗ったクリスが目前まで迫った。

 

「・・・キャロル様。務めは果たせました。そして申し訳ありませんでした」

 

その言葉を最後にクリスのティラノミサイルがシーマを吹き飛ばした。そして装着していたデルタギアが外れそれをクリスはキャッチするとクリスの近くに篠村のツルが伸びていた。クリスはそれを掴むと

一気に引っ張られた。

 

『スイッチの位置は覚えてますか!?』

 

「うん!」

 

「もちろんデス!!」

 

爆風が迫る中、調と切歌は小型の鋸と鎌の刃を投げるとその2つの刃は隔壁を閉じるスイッチに命中した。スイッチが入ると隔壁が閉じ始めた。

 

『うおおおおおおァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

 

篠村は思いっきり引っ張るとクリスを無事に脱出させた。

 

「やったデス!」

 

切歌は喜んで飛び跳ねた。

 

「ムチャクチャしますね雪音さん」

 

篠村はそう言って人間に戻り尻餅をついた。

 

「その無茶は、頼もしい後輩がいてくれてこそだ」

 

クリスはそう言って2人の手を取った。

 

「ありがとな2人とも」

 

クリスがそう言うと切歌と調が同時に顔を真っ赤にした。

 

「ク、クリスの姉御・・・・」

 

「い、今のカッコ良すぎます」

 

「?どうしたんだよお前ら?」

 

切歌と調が顔を真っ赤にした理由が分からずクリスは首を傾げた。そして篠村はそれを見て

 

「青春だねぇ」

 

と、呟いた。

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