戦姫絶唱シンフォギア555   作:ナイトメア・ゼロ

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18話 000

シャトーが完全起動した時だった。突然マリアが大きく跳躍した。

 

「マリア!」

 

「私はあの巨大装置を止める!」

 

「マリア姉さん!」

 

『913 enter』

 

『Stading by』

 

「へ〜ん身!!」

 

『Complete』

 

マリアはそう言い残し別のビルの上に飛び移り、浮遊城を目指していた。セレナも急いで変身し後を追った。更にと切歌と調がマリアの後を追った。しかしキャロルはそれを眺めるだけで焦りなどを感じていなかった。

 

「・・・・・・・」

 

キャロルはマリア達の後を眺めていると。

 

「よそ見をするな!!」

 

翼がキャロルに斬り掛かる。しかしその攻撃は簡単に避けられた。

 

「先輩!!チッ、未来!!お前はそのクソ女を安全な場所に連れて行け!!ここはあたしと先輩でなんとかする」

 

クリスはそう言うと。

 

「分かった。響行こ」

 

未来は響を連れて離脱した。クリスはデルタギアを装着するとデルタフォンを回転させて口元に持っていった。

 

「変身!!」

 

『Stading by』

 

『Complete』

 

クリスも変身するとデルタムーバーを持った。

 

「Fire」

 

『Burst mode』

 

クリスはデルタムーバーをキャロルに向けた。しかし。

 

「はあっ!」

 

「どわぁ!!!」

 

キャロルは黄金の竜巻でクリスを吹き飛ばした。

 

「雪音!!ハァァァァァァァァ!!」

 

「無駄だ!」

 

翼は連続で攻撃を仕掛けるが全て糸で弾き返されると翼の足に糸を巻き付かれ地面に叩きつけられた。

 

「ガハッ!!」

 

翼はなんとか立ち上がると。

 

「Check」

 

『Exceed charge』

 

クリスがキャロルに向かってポインターを発射した。キャロルはシールドを張りポインターを防ぐがクリスは御構い無しに突撃してルシファーズハンマーをくらわせようとした。しかし

 

「世界を壊す歌がある!」

 

キャロルがシンフォギアのように歌い始めた。クリスのルシファーズハンマーを無力化し跳ね返した。

 

「なっ!?何で錬金術師が歌っていやがる?」

 

クリスは翼の隣に着地した。

 

「7つの惑星と7つの音階。錬金術の深奥だる宇宙の調和は音楽の調和。ハーモニーより通ずる絶対心理」

 

「どういうことだ!?」

 

「その成り立ちが同じな以上おかしなことではないと言っている。先史文明期、バラルの呪詛が引き起こした相互理解の不全を克服するため人類は新たな手段を探し求めたと言う。万象を知ることで通じ、世界を調和するのが錬金術。ならば言葉を超えて世界と繋がろうと試みたのが・・・・」

 

「・・・・歌?」

 

翼がそう言うと。

 

「そうだ。錬金術も歌も失われた統一言語を取り戻すために創造されたのだ!」

 

「「まさか!?」」

 

「その起源は明らかにされてないが、お前達なら推察するのも容易かろう」

 

「・・・・・」

 

クリスは察し顔をうつむかせた。

 

「・・・・・歌が世界を壊すとは」

 

翼は驚愕し刀を強く握りしめた。

 

「東京の中心とは張り巡らされたレイラインの終着点。逆に考えればここを起点に全世界へと歌を伝播させられるという道理だ」

 

「そのために安全弁である要石の破壊したのか!?」

 

「もうどうしようもねぇのか?!」

 

クリスと翼は絶望すると。

 

「ないことなどない!」

 

「「!?」」

 

突然マリアから通信が入った。

 

「例え万策尽きたとしても1万と1つ目の手立てがきっとある!」

 

「私たちが食い止めているうちに!」

 

「ちゃっちゃと済ませるデス!」

 

「クソガァ!!いくらなんでもライオトルーパーが多すぎだろ!?早くしろウェル!!」

 

「血が足りないから踏ん張れないって言っただろ! 子供はいつも勝手を言う」

 

キャロルは目を見開いてシャトーの方を見た。

 

「生きていたのか、ドクター・ウェル! 何をしている!?」

 

「シャトーのプログラムを書き換えているのさ。錬金術の根底は分解と解析! そして・・・」

 

「機能を反転し、分解した世界を再構築するつもりなのか!?」

 

キャロルは驚愕した。まさか自身が作ったシステムを逆手にとって再構築されるとは思っていなかったのだろう。

 

「バカな! そんな運用にシャトーの構造が耐えられるものか! お前達丸ごと飲み込んで「そう! 爆散する!」なっ!?」

 

それを聞いたクリスと翼そしてキャロルも驚愕した。キャロルからしたらまさか自爆を選ぶとは思っていなかったのだろう。

 

「どっちにしても分解は阻止できる! ハッ! ほんと嫌がらせってのは、最高だぁ!!」

 

「世界の分解は止まらない。そんな些事で止めらことなどできない!!」

 

キャロルはそう言った。だがシャトーが先程とは違う光を発した。

 

「ま、まさか・・・・・。成功させたのか?あ、ありえない。そんなことありえるはずがない!!!」

 

キャロルは信じられないものを見るような目でそう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し離れた現場。そこで未来と響は通信を聞きながらシャトーを見ていた。

 

「翼と立つステージは楽しかった。次があるならその時は、朝まであなたと歌い明かしてみたいわね」

 

「マリア!? 何を言っているんだ!?」

 

「命がけで戦った相手とも仲良く出来るクリスの姉御はすごいなって、憧れてたデスよ」

 

「お前にだって出来る! 出来てる!」

 

「響先輩。もしこれを聞いているのなら・・・・ごめんなさい。。あの日何も知らずに偽善と言ったこと・・・・・・本当は直接謝らなきゃいけないのに」

 

「・・・・・・・・・・」

 

「悪いなクリス、響。ウチとテメェらの決着つけれそうにねぇよ」

 

「おい待て!!なんだよそれ!?なんだよお前ら!?その最後の言葉見ないなのはなんだよ!?」

 

「そうだ!!私は認めないぞ!!そんな言葉!!」

 

「マリアさん。切歌ちゃん、調ちゃん。セレナちゃん」

 

「・・・・・・」

 

マリア達と翼達の通信を黙って聞いていた2人はシャトーを見るとシャトーから放たれる光が更に強くなる。そしてシャトーから黄色い光が立ち昇り爆発してしまった。浮遊城が落下し、都庁の上に墜落した。それを響達は遠目であるが見続けていた。

 

「響。私行ってくるね」

 

それを聞いた響は未来の方を見た。

 

「私は人間として翼さん達を助けに行ってくる。だから響はここで待ってて」

 

未来はそう言って立ち上がると。

 

「響。あの時響はこう言ったよね。「俺はもう俺じゃない」って。たぶんだけどそれ間違ってると思うよ」

 

「えっ?」

 

「たしかに響の言う通りかもしれない。だけど響。それがどうしたの?私は例え響がどう変わろうと響は響だと思ってる」

 

「・・・・・俺は俺?」

 

「うん。でもその上で響が酷いことをしたら私は響を殺してでも止める。それが奥さんである私の役目だよ響。だからもし私が同じようになったらその時はお願いね。旦・那・様」

 

未来はそう言って聖歌を歌いフェニックスオルフェノクに変身すると翼達のところに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「シャトーが・・・・・託された命題が・・・・・・」

 

キャロルが墜落したシャトーを見ながらそう言う。

 

「翼さん!クリス!」

 

未来は翼達の所に来ると。そこでは

 

「なんでだ! くそったれ!!」

 

クリスが涙を流していた、

 

「うおおおおおおっ!!」

 

翼が叫びながら地面に刀を突き刺した。

 

「投降の勧告だ! 貴様が描いた未来は、もう瓦礫と果てて崩れ落ちた!」

 

「未来?」

 

「もう、やめよう・・・」

 

するとエルフナインからの通信が聞こえた。しかしその声は弱々しかった。

 

「お願い、キャロル。こんなことボク達のパパはきっと望んでいない・・・・」

 

「・・・・・・」

 

キャロルは何も答えない。

 

「火あぶりにされながら、世界を知れと言ったのは・・・僕達にこんなことをさせるためじゃない・・・・。僕はそれを渚に教えてもらった・・・・・」

 

「・・・・・・なら聞かせてもらおうか?俺はどうすればよかったんだ? 殺されたパパの無念をどう晴らせばいい?パパを殺された私達の哀しみはどう晴らせばいい?俺は俺なりにこの世界の命題な答えを出した。だがそれが本当の答えかどうかは教えてくれなかった」

 

「それは・・・・」

 

エルフナインが言い淀む。すると弦十郎の声が響いた。

 

「君たちのお父さんは何か大事なことを伝えたかったんじゃないか?」

 

「・・・・大事なこと?」

 

「命がけの瞬間に出るのは、一番伝えたい言葉。それがなんなのか俺には分からないが少なくとも渚君は君のことを恨んでいなかった。そしてエルフナイン君にキャロルを救えと言った。君ならこの言葉の意味が分かるんじゃないのか?」

 

キャロルは黙り込むそして。

 

「・・・・・・・ぷっ。くくくくっ。アーハッハッハッハッハッ!!!!!」

 

「「「!!!??」」」

 

キャロルが突然笑い出したのだ。

 

「チフォージュ・シャトーは大破し万象黙示録の完成という未来は潰えた・・・・・・・と言うとでも思ったか?」

 

キャロルはそう言って笑いながら翼達を見た。

 

「残念だがあのシンフォギアの死は全て無駄に終わった」

 

「ハァ?」

 

それを聞いたクリスはポカーンと口を開けた。翼は刀を向けてキャロルを睨みつけた。

 

「実を言うとなチフォージュ・シャトーが破壊されるのは俺も想定内な上俺のこの先の計画の1つに過ぎなかったのさ」

 

「「「なっ!!!??」」」

 

それを聞いた翼達とS.O.N.G本部にいる弦十郎達は驚愕した。

 

「当たり前だ。誰がこんなデカブツに世界の破壊と言う名の大切な役割を任せなければならない。あんなもの誰か1人侵入を許せば内部から破壊されるに決まっているだろ。・・・・・まぁ破壊のされ方は予想外だったがな。だがこれは俺自身が世界を分解するための実験に過ぎない」

 

それを聞いた翼達は息を飲んだ。

 

「お前達はおかしいとは思わなかったのか?俺の周りに何が足りない?」

 

キャロルは手を広げてあざ笑うかのようにそう言った。そして翼はすぐに気づいた。

 

「立花妹がいない?」

 

そう。ドラゴンオルフェノクの立花 香織がいないのだ。

 

「アッ!!」

 

「そういえば香織ちゃんがいない!!」

 

キャロルは笑みを浮かべた。

 

「そうだ。逃げられこそしたがあいつも十分に俺の力の役に立った。ある意味あいつがいなければ世界の分解はぶっつけ本番での賭けになっていただろうな!!」

 

キャロルは笑いながらそう言うと陣を展開した。そしてその陣から何かをゆっくり出した。そしてそれを見たクリス達は驚愕した。

 

「べ、ベルト?」

 

未来がそう言うとキャロルはニヤリと笑い黄金のベルトを装着した。そして小さな陣からゆっくりと取り出したのは黄金の携帯電話だった。

 

「ま、まさか・・・・」

 

キャロルは携帯電話を開いた。

 

「見せてやろう。俺の本当の計画を・・・力を!!」

 

『000 enter』

 

『Stading by』

 

「・・・・・・・・・・変身」

 

キャロルは怒りのこもったような声でそう言うとベルトにはめて横に倒した。

 

『Complete』

 

すると。黄金の光がその場を支配した。翼達は目を手で覆った。光が収まりキャロルを見るとそこには見た目はダウルダブラだが 所々が金色と黒色になっておりそしてファイズのような黄金のラインがあった。

 

「なっ!?」

 

「嘘だろ?」

 

「そ、そんな」

 

翼達はもちろんS.O.N.G本部にいるエルフナインも信じられなかった。

 

「俺は・・・・・そうだな。仮面ライダーでもシンフォギアライダーでもないな。まぁいい。俺は仮面ライダーオーガ。この世界を分解し万象黙示録を完成させる帝王だ!!!!!!!!!」

 

翼達の前に絶望が蘇った瞬間であった。

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