戦姫絶唱シンフォギア555   作:ナイトメア・ゼロ

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20話 大好き

キャロルとの激戦から3日がたった。一騎打ちをしていたキャロルと響の姿はどこにもなく現場は破壊された建物しかなかった。今現在もキャロルと響の行方を捜査されていた。そしてある病院に翼達が集まっていた。

 

「来てくれて嬉しいです。毎日、すみません」

 

病院の室内のベッドで寝転んでいるのはエルフナインだった。肋骨を3本折られた翼は車椅子で見舞いに来ており翼をはじめに包帯を巻かれたり絆創膏を貼られた未来達も一緒にいた。エルフナインがここにいるのは理由があった。キャロルが行方不明になった次の日にエルフナインは突然倒れた。エルフナインの話だと自分はホムンクルズでありその元となったものはオルフェノクであるためその命は短命だったのだ。

 

「夏休みに入ったから大丈夫だよ」

 

「夏休み?」

 

未来が言ったことにエルフナインは首を傾げた。

 

「楽しいんだって。夏休み」

 

「私達も初めてデス!」

 

切歌と調もワクワクしており包帯を巻かれている両手でハイタッチをした。

 

「昔の響は早起きしなくていいし、夜更かしもし放題って喜んでたけど今の響はどうなのかなぁ?」

 

未来はそう言って遠い目をした。

 

「安心しろってあのクソ女はそう簡単にくたばらねぇよ」

 

クリスはそう言うとセレナがエルフナインに話した。

 

「聞いた話ですけど夏休みは商店街でお祭りもあるらしいですよ」

 

「焼きそばや綿あめ、たこ焼きにイカ焼き・・・・・なんだかお腹がすいてきたデス!」

 

切歌が言ったことにマリア達が笑うと。未来がエルフナインの耳元で話した。

 

「ここだけの話、盛り上がってくるとマリアさんのギアからは盆踊りの曲が流れるんだよ」

 

「えっ?本当ですか?」

 

エルフナインは驚愕して未来を見た。

 

「本当なわけないでしょう!」

 

マリアはすぐさまつっこんだ。

 

「大体そういうのは私より翼のギアの方がお似合いよ」

 

マリアがそう言うと未来達の頭にギアを纏って和太鼓を叩く翼が浮かんだ。未来達は笑いをこらえることができず笑った。

 

「なるほどなるほど。皆が天羽々斬についてどう認識しているか、よぉーくわかった」

 

それを見た翼は額に青筋を浮かべて声を震わせた。

 

「僕にはまだ知らないことがたくさんあるんですね。世界や皆さんについてもっと知ることが出来たら今よりずっと仲良くなれますでしょうか?」

 

「なれるよ」

 

エルフナインの言ったことに未来は手を取り優しく言った。

 

「未来さん」

 

「たから早く元気になってねエルフナインちゃん」

 

皆で暖かく見守るなかで微笑むエルフナイン。すると今日のお見舞いの時間が終わり帰ることになった。

 

「じゃあ、また明日ね」

 

「ごきげんようデス!」

 

「翼さんごめんなさい。私トイレに行ってきます」

 

未来がそう言うと未来はトイレに向かった。

 

「・・・・・」

 

「そうか・・・・」

 

何かを察した翼とクリスはマリア達の方を見た。

 

「行くぞ」

 

「え?戻ってくるのを待たなくていいのデスか?」

 

「いいのよ」

 

「?」

 

理解していない切歌の手をクリスが取って引っ張っていく。そして翼達はその場を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トイレの手洗い場で未来は泣いていた。未来達は分かっていた。もうエルフナインには時間がないと。エルフナインは表面は明るく振る舞っているが実のところ相当無理をしていた。渚を失った原因と役目を果たしたということもありエルフナインに生きる気力は残されていなかった。そしてさらに未来の大切な恋人の響が行方不明になりこうして1人になって泣いていた。

 

「神さま・・・・・・もうこれ以上・・・・・・奪わないで」

 

未来がそう言って目を瞑った。

 

「お金でも・・・・体でも・・・・なんでもあげるから・・・・・お願いします。・・・・・もうこれ以上・・・・大切な人たちを・・・・・・奪わないで」

 

未来はそう言うも声を押し殺して泣きそして祈るように手を合わせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真夜中の三時。エルフナインは咳き込み血を吐いた。エルフナインは自分に迎えがきていることを理解した。エルフナインは首にかけていたロケットを開くとそこにはエルフナインと渚が一緒に写っている写真があった。

 

「ごめんなさい渚。僕はもうダメなようです。今からそっちに行きますけどその時は僕と・・・・・ゴホッゲホッ!!」

 

エルフナインはまた血を吐いた。すると突然扉が開いた。そしてそこにいたのはなんと響とキャロルだった。

 

「響さん。キャロル」

 

エルフナインは驚愕していると響は窓にもたれかかった。

 

「お前がエルフナインなのか?」

 

「!?キャロル・・・まさか」

 

「どういうわけか知らねぇけどこいつ記憶喪失になっているぞ」

 

響がそう言うとエルフナインはすぐに原因が分かった。原因はオーガに変身した影響と思い出の消費だった。キャロルは思い出を失いすぎて自分の名前や何をしていたのかそして大切な父親の記憶までも失ってしまったのだ。

 

「話はだいたいあいつから聞いている。もう何も覚えちゃいないがな」

 

キャロルはそう言うとエルフナインの前に来た。するとロケットの写真を見て言った。

 

「恋人なのか?」

 

キャロルはそう聞くと首を横に振った。

 

「そうか」

 

するとキャロルは突然エルフナインの唇を奪った。突然のことにエルフナインは驚愕しそしてエルフナインは死亡した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜、エルフナインの心拍が停止した。未来達は急いでエルフナインのいる病室に向かって走っていた。そして未来達が病室に入ると全員が驚愕した。そこにエルフナインの姿は無く代わりにキャロルと響の姿があった。

 

「響・・・・・キャロルちゃん?」

 

未来はそう聞くとキャロルはゆっくりと首を横に振る。

 

「僕は・・・・・・エルフナインです」

 

それを聞いた未来達は驚愕した。

 

「・・・・・・キャロルの奴はエルフナインに体を渡してエルフナインの命を延命させた・・・・・・らしいぜ」

 

響は壁にもたれかかりながらそう言うと。

 

全員が涙を流し、エルフナインに抱きついた。セレナとクリスは抱きしめなかったがそれでもエルフナインが生きていて嬉しいのか涙を見せないように手で顔を隠したり天井を見たりしてごまかした。そして響もその光景を見てかすかに微笑んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数日後。響と未来はバイクでとある場所に来ていた。響はバイクを止めるとヘルメットを取った。

 

「懐かしいなぁ。ここに来たのは何年振りかな?」

 

「・・・・・・俺にとっては忌々しい場所だけどな」

 

響と未来がいる場所は響を迫害した町・・・・・・響と未来の故郷に来ていたのだ。未来はバイクから降りると背伸びをして深呼吸した。

 

「あの場所ってまだ残ってるかな響」

 

「さぁな」

 

響と未来は少し休憩すると再びバイクに乗り目的地に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「楽しいはずの夏休みはどこへ?」

 

一方その頃響とクリスの家では机に向かって夏休みの宿題をする切歌と調がいた。そしてその隣ではセレナとクリスがポーカーという名のギャンブルをして遊んでいた。賭けているのはもちろん金である。

 

「だけど、どうしてクリスの姉御は余裕なんデスか?」

 

切歌がクリスにそう聞いた。おそらく普段の行動から考えてクリスも夏休みの宿題に苦労するタイプだと思ったのだろう。

 

「いい機会だから教えてやる。こう見えて学校の成績は悪くないあたしだ」

 

クリスは切歌達に成績表を見せた。いい成績を取っているためクリスは大きな胸を前に出しふんぞりかえった。

 

「「嘘!?」」

 

「アァッ!?」

 

「「!!」」

 

2人は意外そうに驚きそれがクリスの琴線に触れた。しかし。

 

「お前の番だぞいくら賭けんだよ?」

 

セレナがそう言うとクリスはセレナの方を見て「500円」と言い結果2人は怒られずにすんだ。2人がホッとしていると

 

「ショウダウン!!くらいやがれフルハウス!!」

 

クリスはそう言って5が3枚Kが2枚の手札を見せた。だが。

 

「残念だなぁクソ女。ストレートフラッシュ!!」

 

セレナが見せた手札はハートの6、7、8、9、10だった。

 

「!?チッ!!」

 

クリスは不機嫌な顔をして500円玉を弾いて渡した。

 

「すごいデスセレナ!!」

 

「うん。意外な才能」

 

切歌と調は賭けポーカーで連勝しているセレナを褒めていた。

 

「そういえばそろそろあの2人が決闘してる頃か?」

 

セレナがそう言うとクリス達は時計を見た。

 

「そういえばそうかもなぁ」

 

クリスがそう言うとセレナの方に向いた。

 

「賭けるか?」

 

「上等」

 

「私も参加するデス!!」

 

「お前は宿題しろバカ!」

 

クリスがそう言うと調もやりたいと言いクリスはため息をついて了承した。

 

「私は響の姉御に私の全財産賭けるデス!!」

 

「おい調!!こいつには絶対にそう言った金渡すなよ!?」

 

「なんでデス!?」

 

「はい分かってますクリス先輩。切ちゃんのは無視してください。因みに私は響先輩に500円です」

 

「調!?」

 

切歌がガーンという効果音がつきそうな顔をしていた。

 

「ウチは認めたくないし腹立つけどあのゴミ女に5000円賭ける」

 

「いやでけぇな!?」

 

クリスがそうつっこんだ。

 

「あたしはそうだなぁ・・・・・・・・・意外と未来が勝つ方に10000円」

 

クリスがそう言うとセレナ達は驚愕した。

 

「それよりクソガキ。お前いくらなんでもツキすぎてねぇか?」

 

クリスがそう言ってセレナの袖を掴み引っ張ると大量のカードが出てきた。それを見た切歌と調はギョッとすると。

 

「このイカサマ女が!!!」

 

ここでも喧嘩が起きたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あった!!」

 

響と未来が来た場所は草原だった。そこは響と未来が小学生時代に山の中で偶然見つけた思い出の場所であり秘密の場所だった。

 

「意外と残ってるもんなんだな」

 

響がそう言うと未来は手に持っているアタッシュケースを置き開くとデルタギアを装着した。

 

「早いな。もう少しゆっくりしてからでいいだろ?」

 

「イヤ。私は早く響と結婚したいんだもん」

 

未来がそう言うと響は目を細めた。

 

「・・・・それって俺に勝つつもりか?」

 

「そうだよ響」

 

未来がそう言うと響も持っていたアタッシュケースを開けるとファイズギアを装着し未来の前に行くと響と未来はおでこをつけて睨み合った。

 

「俺に勝つつもりとかかわいいな未来」

 

「私は本気だよ。私が勝って響と結婚するんだもん」

 

「チワワごときが狂犬の俺に勝てると思ってんのか?」

 

「チワワだって狂犬の弱点を知ってれば勝てるよ響」

 

未来がそう言うと響から距離を取った。響も未来から距離を取るとデルタフォンとファイズフォンを取り出した。

 

『555 enter』

 

『Stading by』

 

「「変身!!」」

 

『Stading by』

 

『Complete』

 

『Complete』

 

未来はデルタシェンショウジン、響はファイズガングニールに変身した。響と未来は構えると円を描くように動きそして。

 

「響」

 

「未来」

 

「「大好き!!」」

 

2人同時にジャンプして飛び蹴りを放った。

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