(例)
響1「俺がこの世界の響だ」
響2「私が原作響だよ!」
それではどうぞ
次の日の朝。並行世界から来た響達は本部で朝食を食べていた。自分達の世界と変わらない食事のためか響とクリスとマリアは文句を言わずむしろ美味しそうに食べていた。すると食堂に響が入って来た。
響はアイスコーヒーを頼んでそれを持って適当な席に座りチビチビと飲み始めた。並行世界の響はこの世界の響に興味を持って響の前の席に座った。
響2「やぁやぁ私!おはよう!!」
響はそう言って響に話しかけるがこの世界の響は興味がないのか無視をした。
響2「もう無視しないでよぉ〜」
響はそう言うと響はうっとおしく感じたのか軽く舌打ちをすると並行世界の響の方を見た。
響1「何の用だ?」
響2「ちゃんと私に自己紹介してなかったと思ったから自己紹介しようと思って来たの」
響は笑顔でそう言うと。
響2「私は立花 響17歳!誕生日は9月の13日で血液型はO型。身長は157センチ体重はもう少し仲良くなったら教えてあげる!趣味は人助けで好きなものはごはん&ごはん。あとは彼氏いない歴は年齢と同じ!!」
響は真剣な顔で自分のプロフィールを言った。それを見た響はため息をつき頭に手を置いた。
響1「なんかテメェを見てると昔の俺を思い出しそうになる」
響2「フェ?どう言うこと私?」
響1「テメェには関係ねぇだろ」
響はそう言ってアイスコーヒーを飲むと響は響の左手の薬指に指輪をはめていることに気づいた。これを見た響は自分の世界と同じ意味なのかとかの疑問を考えずに眼を輝かせて聞いた。
響2「もしかして・・・・私って結婚してるの!?」
それを聞いた響は思わずアイスコーヒーを吹いた。
響1「ゲホッ・・・ゲホッ!!なんでそうなるんだよ!!?」
響はそうつっこんだ。
響2「だってぇ!!左手の薬指に指輪があったらそれは結婚してるのが一般的でしょ!?相手は誰なの!?どんな人なの!?」
響はキラキラと輝かせて質問した。
響1「テメェらの常識をこっちの世界に当てはめんな!!」
響2「えっ?違うの!?」
響がそう言うと言葉を詰まらせた。
響1「チッ。あってるよ」
響がそう言うと
マリア1「あらあなたの世界では相手がいないのね」
朝食を持ったこっちの世界のマリアが並行世界の響の隣に座った。
響2「あっ!マリアさん!」
響がそう言うとマリアは少し感動した。
響2「?どうしたんですかマリアさん?」
マリア1「いえ、なんだかすっごく新鮮に感じて。この世界の響は基本的に呼び捨てだから響にさん付けで呼ばれると少し嬉しく感じて」
マリアがそう言うと響はアイスコーヒーを飲み終えコップを返却すると食堂から出て行った。
マリア2「それにしてもこの世界のあの子はそのなんというか」
マリア1「感じが悪い・・・かしら?」
並行世界のマリアが食器を返した後に話に入った。こちらの世界のマリアがそう言うとマリアはなんとか否定しようとするが言葉が見つからなかった。
クリス1「別に否定しなくていいぜ」
そこはさらにこっちの世界のクリスと翼が現れた。クリスと翼は席に座るとクリスは頬杖をつき翼はパンと牛乳そしてコーンスープを食べ始めた。
翼「すまないな並行世界の立花達。あれでも立花はだいぶ丸くなったのだが」
マリア2「丸くなった!?あれで!?」
マリアがそう言うと翼はうなづいた。
翼「あぁ。昔は雪音と立花はよく殺し合いをしていたなぁ」
響2「なにそれすっごく怖い!!」
クリス2「どんだけ仲悪いんだよ並行世界のあたしとバカわ!?」
並行世界のクリスがそうつっこんだ。
マリア1「ねぇ響」
響2「はいなんですか?」
マリア1「せっかくだからあなたあの子の跡ついて行ったら?」
マリアがそう言うとこの場にいた人全員が驚愕した。
マリア1「今日あの子の婚約者とデートするらしいからせっかくだしのぞいて見たら。ほらこの世界の情報収集の為にも」
響2「そんなダメですよ!!大切なデートを邪魔するようなことをしたら」
マリア1「でも気になるでしょ?」
マリアがそう言うと響は少し俯くと首を縦に振った。
マリア1「今日、私と翼とクリスは訓練があるからあなた達を案内することできないし切歌と調も宿題に苦戦してるらしいしセレナはエルフナインの手伝いをしてるから」
マリアがそう言うと。
「それでは私が案内しましょうか?」
と声が聞こえた。そっちの方を見るとそこには白い拘束衣を着た男性がいた。
響マリアクリス2「「「誰!?」」」
マリア1「あら先生じゃない」
マリア2「先生?」
並行世界のマリアは首を傾げた。
「あなた達が並行世界から来たマリア達ですか。はじめまして。私は篠村 大河。この世界で教師兼S.O.N.Gの医療スタッフをしています」
篠村は深淵の竜宮から解放された跡監視付きでリディアンで教師をしていた。昔剥奪された教員免許も弦十郎達のおかげで再発行され一年の切歌と調、セレナのクラスの担任をしていた。そしてS.O.N.Gではオルフェノクの力を利用して傷ついた装者とシンフォギアライダー達専属の医療スタッフにもなっていた。
マリア1「あなたの世界ではFIS時代に先生はいなかったの?」
マリア2「えぇ。私たちの世界には篠村っていう人はいなかったと思うわ」
並行世界のマリアがそう言うと並行世界のクリスが
クリス2「なんで拘束衣を着てんだよ」
と、つっこんだ。それに対して篠村は
「実は私こうゆう普段着られない服を着てみたかったのですよ。最初はその日だけのつもりだったんですが何かとこの服が気に入ってしまってそのままずるずると」
と言った。
クリス2「で、あんたが案内してくれるのか?」
「はい。ですがノイズに襲われたらその時は守ってくださいよ。私はシンフォギアを纏えませんから。・・・・・ですがもし響さん達が怪我をすることがあれば私が全力で治しますのでご安心を」
篠村は自信満々にそう言った。
一方響はというとある場所で未来と待ち合わせをしていた。時折自分の左手薬指にはめられている指輪を見て響は少し笑みを浮かべた。すると。
「お待たせ響」
そこには清楚な服装をした未来がいた。
響1「未来。遅かったな」
響がそう言うと未来は頬を膨らませた。
「もうこんな時は俺も今来た所でしょ?」
未来がそう言うと響は少し笑ってゴメンと言った。
未来は頬を少し赤らめると響の腕に抱きつき一緒に歩き始めた。
「並行世界の響?」
響1「あぁ。今別の世界の俺がこの世界に来てるんだよ。カルマノイズっていうノイズを倒す手伝いをしてくれるんだと」
響は歩きながら未来にそう言うと。
「ねぇ響。その並行世界の響ってどんな子なの?」
未来は興味半分でそう聞いた。
響1「なんというか昔の俺を見てる感じだ」
「昔の?」
響1「あぁ。俺が迫害される前の俺に会ってる気分だ」
「そうなんだ・・・・・私もその響に会ってみたいかも」
未来がそう言うと。
響1「ん?なんだ?婚約者目の前にして浮気か?」
響がからかうようにそう言うと未来は焦るように弁明しようとしていた。顔は真っ赤に染まり涙目になっている未来に響はもう少しいじめたく感じた。しかし未来に嫌われたくない響はそれ以上からかうようなこともせず
響1「ごめん。ちょっとふざけただけだから」
響がそう言うと。
「もう。響のバカ」
未来がそう言って響の前に行きキスをした。突然のことで響は驚いたがそのまま未来を受け入れた。未来のそのまま舌を入れて貪るようにキスをした。しかし1分ぐらい経った頃に未来は響の唇から離れた。未来は目がとろーんとなっており少し色気が出ていた。響は未来の右肩に手を回し未来は響に甘えるように響に擦り寄った。
そしてそれを見ていた人影があった。もちろん並行世界の響達だった。
クリス2「そ、そそ、そういうことは家でやれよあのバカ!!」
クリスは初心なのか顔を真っ赤にしてそう言った。
響2「は、は、はわわわ・・・・・・」
響は目の前にいる自分が子供の恋愛がおままごとのように見えるような光景を見て顔を赤くして目を覆うが指の間が開いているためチラ見しており隠している意味がなかった。
マリア2「?なんでかしら?ブラックコーヒーを買ったのにすっごく甘く感じるわ」
マリアは篠村に買ってもらったブラックコーヒーが甘く感じたことに疑問を持ち首を傾げた。
「3人ともどうかしたんですか?」
篠村は3人の行動に首を傾げた。
クリス2「お、おい篠村!!この世界のバカはいつもあんな感じなのか!?」
「まぁそうですね。後、月に1回はホテルに行ってるそうですよ」
響マリアクリス2「「「ほ、ホテル!!!???」」」
それを聞いたマリア達は何を想像したのか顔を赤くした。
マリア2「待て待て待ちなさい。えっ?ホテル?あの子達そこまで進んでるの!?というかあなた教師なのよね!?いいの見逃して!?」
「本来はダメなのかもしれませんが彼女達にはマリアとセレナ、切歌と調に世界を見せてくれた恩があります。それに・・・・・異性交遊ならともかく同性同士でなら問題ないでしょう。同性同士なら言い訳が作りやすいですし」
篠村がそう言うと
マリア2「この世界はこんな人が教師をして大丈夫なのかしら?」
と、少し不安がっていた。すると弦十郎から貰った通信機から連絡が入った。
マリア2「はい」
「カデンツァヴナ・イヴ君か!?こちらでカルマノイズと思われる反応を発見した!そしてそれと同時にノイズの反応も現れた!位置を送るからすぐに迎撃に向かってくれ!」
マリア2「分かりました風鳴司令。すぐに向かいます」
「頼む。こちらから切歌君と調君も向かわせる!」
弦十郎はそう言って反応位置をマリア達に送ってもらうとマリア達は驚愕した。
響2「ここって・・・・・・」
カルマノイズが現れた反応の場所は響と未来が向かった先だった。
響1「せっかくのデートだったのに邪魔しやがって」
響は自分たちの目の前に現れたカルマノイズと取り巻きのノイズを睨みつけた。
「周りの人達もいきなり現れたノイズに怯えて逃げ出したわね」
未来が無人になった道でそう言うと。
響1「未来、離れてろ」
響はそう言ってファイズギアを装着した。
「うん」
未来も響から離れると響はファイズフォンを開いた。
『555 enter』
『Stading by』
響1「変身!!」
『Complete』
響からファイズガングニールに変身すると右手をスナップした。すると。
『Balwisyall nescell gungnir tron』
『Killter ichiival tron』
『Seilien coffin airget-lamh tron』
後ろから並行世界の響達が聖歌を歌ってシンフォギアを纏って登場した。しかし響は特に気にしておらずノイズに襲いかかった。
響1「タァァァァァァ!!」
響2「フォアチョウ!!」
響は大振りで殴りノイズを倒しているが並行世界の響は小さく細かく早く動きノイズを倒していた。その差はチンピラの喧嘩とプロの格闘家のような差だった。マリアはナイフでどんどんノイズを切り裂きカルマノイズに接近した。そしてその後ろからマリアに襲いかかる取り巻きノイズをクリスがガトリングガンで撃ち抜きマリアを援護した。
響1「タァァァ!!!」
響はノイズを蹴り飛ばすと並行世界の響の方を見た。
響1「おい俺!!」
響2「な、なに!?」
響はノイズに掌底打ちをして答えた。
響1「テメェもマリアと一緒にカルマノイズぶっ殺せ!!」
響はそう言うとノイズの攻撃を避けて肘打ちをした。
響2「ぶっ殺せってすっごく怖いよ私!?」
響1「いいから行け!!!!」
響はそう言ってケツに蹴りを入れた。
響2「いったぁぁ!!蹴らないでよ!!」
響はそう言うとカルマノイズに向かって走った。それと同時に取り巻きのノイズが襲いかかるが。
「デェェェェス!!」
「ハアァッ!!」
イガリマとシュルシャガナを纏った切歌と調が現れ丸鋸とヤイバを投げてノイズを切り裂いた。
響2「調ちゃん!!切歌ちゃん!!」
「早く行ってください!!」
「ここは私達に任せるデス!!」
切歌と調べにそう言われると響は大きくジャンプしてカルマノイズに飛び蹴りをした。
ドガッ!!
カルマノイズは響の飛び蹴りを受けると少し後退した。さらにマリアの伸びるナイフによって触手を全て切り落とされた。だがカルマノイズはすぐに再生し襲いかかる。
マリア2「やっぱり厄介ね。あの再生能力は」
マリアがそう言うと。
響2「マリアさん!S2CAでいきましょう!!」
響がそう言った。だが。
クリス2「ダメだ!!あれは切り札だぞ!そう簡単にポンポン出したらお前の体だってもたねぇだろ!?」
響2「で、でも!!」
響はそう言ってる時だった。
『Complete』
突然そんな音声が聞こえた。響達はそっちを見ると驚愕した。そこにはアクセルフォームに変わった響がいたからだ。
響2「な、なにあれ!?」
響がそう言うと響はファイズポインターを足に装着した。
『Start up』
すると響が突然その場から消え周りにいたノイズが突然灰になると同時にカルマノイズの周りに大量のポインターが出現した。
マリア2「あれは!?」
クリス2「この世界のバカがやった技じゃねぇか!?」
マリア達が驚愕していると。
響2「タアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァ!!!!!」
響は次々とカルマノイズにクリムゾンスマッシュをくらせた。するとカルマノイズに青い炎が現れると空中にファイズのマークが浮かび上がり爆発するとカルマノイズ灰になった。
『3・・・・・2・・・・・1・・・・・Time out』
響は右手をスナップして振り返った。
『Reformation』
響は元の姿に戻った。響達はその光景を見てあまりの凄さに声が出なかった。
そしてカルマノイズが倒された瞬間を影で見ている男がいた。その男はキャップ帽を深くかぶって顔を見せないようにしその上からヘッドフォンをつけておりそこからはヒップホップ系の音楽が音漏れするほどの大音量で流れていた。
だが男が見ていたのはカルマノイズではなかった。男が見ていたのは響に近づく未来を見ていた。男は歯ぎしりをするとポケットから鶴の折り紙を出すとマッチ擦って火をつけた。
「・・・・・・殺してやる」
男がそう言うとその場から姿を消した。