榎本心霊調査事務所(修正版)   作:Amber bird

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第288話

 ついに最終決戦、加茂宮当主の内、生き残りは一子様と九子の二人。八郎は僕等が倒したが六郎と同様に九子に取られた、彼女の影の移動からの奇襲は防げない。

 警戒に警戒を重ねたが最後に取られた。だが奇襲を受けて、一子様が食われるよりはマシだ。当初は三人食われたら負けだと思ったが、此方も食ってパワーアップしている。

 条件は互角、だが準備万端ではなく此方は連戦だ。九子はどう言う方法かは分からないが、遠距離から僕等を監視し最適なタイミングで攻めてくるので厄介だ。

 

 決戦の場所は東京湾に浮かぶ唯一の無人島『猿島』、旧日本海軍の施設が有る戦争遺構として有名な場所。某天空の城の雰囲気を味わえる横須賀市の誇る観光名所だ。

 現在此方の戦力は僕と一子様のみ、清須もケリィも奴の影に飲み込まれて生死不明。九子には仲間は居なさそうだ。胡蝶レーダーにも引っ掛からない。

 一子様のサポートメンバーが異変を察知して救助に駆け付ける迄には暫く掛かる、その前に九子を倒す必要が有るんだ。

 

「榎本さん、今回は負けないよ。広島では悔しい思いをしたけれど、今回はパクッと食べちゃうからね。きゃは!」

 

「語尾がおかしいぞ?中々に禍々しい雰囲気だな。何故オデコから鼻に掛けて影になっている?何故右目が赤く光る?口から白い煙を吐く?」

 

 一子様が後ろに下がり、その前に赤目と灰髪が入り防御を固める。今回、赤目達の役目は彼女の護りと牽制だ。下手に襲わせると逆に倒されそうで怖い。

 円を描く様にお互いが動く。八郎を吸収し雷撃の怪我は完治したみたいだが、失った右腕は生えない。肘から先が無く服の袖がダラリと下がっている。

 左手に式神札、右手に大振りのナイフを握り締める。式神札に霊力を潅ぎ込み、何時でも式神犬を召喚出来る様に準備。襲うタイミングを計るが。九子には隙が無い……

 

「きゃは!来ないならコッチから逝くよぉ」

 

 いきなりしゃがみ込み四足状態になったと思えば、勢い良く蛙の様なジャンプで飛び掛って来る。反射的に右手の大振りのナイフで横薙ぎにするが、当たらない?

 重力に反して更に上に跳ぶ事で回避、そのまま首筋を噛もうと口を開いて襲って来た。何故か人の口の中にギザギザの牙が並んでいる。

 右腕を振り切った形なので反応が鈍い、肩を持ち上げて首筋を庇う。鋭い痛みが肩の肉を噛み切られた事を教えてくれる、見れば服が破れ三本の筋から血が出ている。

 

「せぃ!」

 

 膝を突き上げる様にして接近して来た、九子の腹に一撃を入れる。身体を九の字にして吹っ飛んだ、上手く入ったみたいだ。口から涎と血を撒き散らしている。

 相応のダメージを食らわせたと思ったが、直ぐに体勢を整えて獣の様に四足で着地。真っ直ぐ飛び掛って来たのでヤクザキックで迎え撃つが、身を捩って避ける。

 そのまま膝に抱き付いた。目と目が合う、九子はニタリと笑い左人差し指と中指を唇の前に持って行き必殺技を唱える。開いた口から光が漏れる。

 

「灼熱吐息!」

 

「こん畜生がぁー!」

 

 首を傾ける事で直前で回避、もみあげが少しチリチリと燃えたが気にしない。左フックの要領で殴り飛ばす、短い右腕だけでガードしたが、小柄で軽いから吹き飛んだ。

 いや僕のフックを受ける前に横に飛んで衝撃を緩和しやがった。足場の無い空中で自在に動けるってなんだ?しかもしっかりと左爪で右足を引っ掻いてくれた。

 これで肩と右足に噛み傷と引っ掻き傷が出来た、毒でも仕込んであるのか傷口が燃える様に熱い。そう言えば前に伸ばした爪から毒を垂らしていたな。『胡蝶』が直ぐに解毒してくれるから無駄だよ。

 

「くふっ、流石は榎本さん。毒が効かないなんて信じらんなーい」

 

「大分獣じみた動きだな。退化してるんじゃないか?」

 

 小柄な身体を生かした素早い動きで翻弄されている。僕も人外じみた動きが出来る筈なのに、目では追えても身体が付いていけない。九子の特殊能力は獣じみた身体能力強化か?

 上手く僕と一子様が直線になる様に位置取りしている、攻撃を避けたら後ろの一子様を襲うつもりか?赤目と灰髪から緊張した意識が伝わってくる。九子め、式神犬にもプレッシャーを放っていやがる。

 一瞬で足元に影を浮かび上がらせて、そのまま潜り込む。そして死角から浮き上がって攻撃してくる。地面にしか影が浮かび上がらせないのか、何とか先に影を見付けて避ける事は出来るがジリ貧だな。

 

 防戦一方かと思えば、そうでもない。影から現れる時は頭や手から延びて来る、つまり視線が塞がっているから此方の攻撃も当たる。だが決定的なダメージは無い、双方が回復術を持っているから。

 次第に影の攻撃が距離を置く様になり、遠距離から顔だけ出して火炎放射とか嫌らしい攻撃に切り替えたが、此方も雷撃で応戦するもやはり決定打に欠ける。

 意外と正々堂々なのか言った事は守るのか?最後に食う宣言をした、一子様には手を出さない。だから少しだけ余裕が有る、自分も一子様も守りながらじゃ相手にならない。

 

『胡蝶さん、ジリ貧だぞ。どうする?手持ちの武器も大振りのナイフと式神札も手放しちゃったから、特殊警棒しかない』

 

 火炎放射と雷撃の打ち合いを終えて浅く早く呼吸をする、身体が酸素を欲しがっている。九子も少し離れた位置で影から全身を表した、向こうも息を整えている。

 

『む、我を解き放って全力で逃げ……ても無駄だな、先に正明がやられてしまう。八郎を食ったら此処まで強化されるとは、さてどうするか?』

 

 向き合う僅かな時間で息を整え体調を完璧に近付ける、どうしても素早い動きで対応する場合は息を止めてしまう。五分と満たない戦いで、もう息が上がって苦しい。

 それは九子も同じらしく、いや向こうは火炎を吐いているので余計に酸欠なのかも知れないな。だが未だ余裕が有りそうだ、身体を仰け反らせてニタリと笑っている。悪役染みたポーズが似合うな。

 強敵、最大の強敵だ。胡蝶と同化し力の使い方を覚え始めて少しは自信が持てたのだが、木っ端微塵に吹き飛んだ。無傷で勝とうとか甘い考えだった。

 

『ダメージ覚悟で捕まえるか?肉を切らせて骨を断つ的な?毒は無効化出来るし、火傷も治療出来る。あの爪さえ気を付ければ?』

 

『効果が有るとは思えないな、最初の爪の一撃で致命傷だぞ。未だ雷撃乱れ撃ちの方が倒す確率が高い、だが命中率は三割未満というところだな。奴め、手の動きで雷撃を避けれるみたいだ』

 

『信じたくないな。雷撃なんて放たれたらコンマ何秒の世界で命中だろ?』

 

『気を逸らすしかない。周囲の悪食の眷属を一斉に襲わせる、その隙をついて雷撃を食らわせる。腰のポーチに式神札は残ってるか?』

 

『む、十枚かな?最初しか使ってないし霊力込めた式神札は手放しちゃって周囲に落ちてる。遠隔操作でも式神犬化出来るけど、数秒掛かるよ』

 

 九子がニヤニヤと此方を見ている。余裕か?舐めプか?だが奴の周囲に丁度良く式神札が三枚落ちている。式神犬で攻撃して同時に悪食の眷属の飽和攻撃、そして雷撃で止めを刺すか。

 

『よし、方針が決まったな。ヤルぞ、時間が経てば我等が不利だ。奴は影で移動出来るが我等は出来ない、そろそろ敵も味方も増援が来るだろう』

 

『準備万端な奴の増援と、碌な準備もしてない僕等の救出部隊とでは戦力に差が有る。しかも国家権力が介入してきたら逃げられない、急ぐしかない訳か』

 

 数回深呼吸をして息を整える。悪食に命令して眷族を九子の周囲に移動している時、奴が左右をキョロキョロと見回している。もしかして悪食の眷属に気付いたか?

 その僅かな隙に式神札に意識を集中する。既に霊力は込め終わっているので具現化するのに時間は掛からない、タイミングを見計らう。3……2……1、今だ!

 

「式神犬よ!九子を襲え」

 

「きゃは!甘い、甘いですよ。榎本さん」

 

「九子、食らいなさい!」

 

 む?一子様が隠し持っていた、防犯用カラーボール発射装置を使いカラーボールを撃ち込む。残念ながら避けられたが、少しは注意を引けたか?

 

「あまーい、激甘だって。そんなボールには当たらないよ」

 

 三匹の式神犬が一斉に襲うも、僕から視線を外さないで左腕だけで殴り付ける。カラーボールは当たればペンキ塗れになるのが分かっていたのだろう。大きな動作で距離を取って避けた。

 式神犬は一撃でダメージが許容を超えて式神札に戻ってしまうが……カラーボールに注意を向けて、その後は僕ばかり見てると周囲の警戒がおざなりだぞ。

 式神犬の能力は低い、それこそ九子なら見ないでも対応出来るだろう。実際に時間稼ぎの為に少しずつ時間をずらして襲わせた、カラーボールはその後で同時なら更に良かったかな?

 一秒刻みの時間差だが奴は余裕が有り口元は歪に笑っている。実際に九子の身体能力は大したものだ、全てを避けて笑っている。だがね……

 

 その余裕が敗因だよ。周囲に一万匹以上の眷属が隠れている、その気配を感じた筈なのに何故無警戒でいるのか?一匹一匹は弱いが、数の暴力と不快生物の怖さを思い知れ!

 

「悪食!眷属一斉攻撃、暗黒の波に飲まれろ」

 

「ひゃう?く、黒い小波(さざなみ)が、キャー来るな!来るな、寄るな、触るな、引っ付くな。ゴキ○リいやぁー!」

 

 あの九子が両手で自分の身体を抱き締めて恐怖している。遠慮も慈悲も無く次々に九子に張り付く、女性の大敵黒いアレ。無茶苦茶に身体を動かし振り払おうとしている。

 一部は服の中に入ったのだろうか?九子が左手で首元の服を掴んで力尽くで引っ張る。ボタンが弾け跳んで開き、真っ白な飾り気の無いブラが丸見えだ。

 物凄い罪悪感が僕の胸を締め付ける。女性に対しての拷問としては最低の部類だろう。慈悲など無いのだろう、悪食の眷属はスカートの中にも入り込んだみたいだ。このままでは強制野外ストリップだぞ。

 

「こら、ドコに潜り込んでいる。そこはちがう、やめろ。ショーツの中は駄目なんだって!だめだめだめだって、やだやだやだ。こんなのやだぁー!」

 

「九子、悪いが僕の幸せの為に死んでくれ……雷撃、最大出力!」

 

 右手を突き出し埋め込まれた三個の勾玉に霊力を込める、巴紋の形に配置された水晶の勾玉が光り輝く。

 頭と呼ばれている丸い部分の打点に霊力が集まり、尾と呼ばれる細い部分に力が集まり轟音と共に雷が飛んでいく。

 昼間でも一瞬周囲を真っ白にして視界が塞がれる。これが唯一の弱点だろうか?音と光で目と耳が利かなくなるんだ。限界まで霊力を注ぎ込んだので二秒間は放出出来た。

 

「あがががっ……ふざけんな!やり直しを要求する。こんな終り方が、許され……るもの……か……」

 

 最大出力、連続二秒間の雷撃の放出をまともに浴びた、九子は左肩に受けて右足から大地に雷が抜けたのだろう。斜めに服が焦げて燃えている、小さな身体だから胴体の半分近くが炭化しているな。

 未だプスプスと音を立てて赤い火の粉が身体から立ち昇る、それでも二本の足でしっかりと立っていられるのは意地なのか根性か?左右に身体がグラついている、だが倒れない。纏わり付いていた眷族達も、今は全て引き上げた。

 赤く不気味に輝いていた右目から光が消えた。何か、何かを言おうとして口が動いている。だが吐き出した血が焼け焦げて張り付いているのか言葉にならない。

 

「加茂宮九子、最強の敵だった。最後に言い残す事が有るなら聞こう」

 

 胡蝶の因縁有る相手の狂気に飲まれた少女だが、間違いなく今迄の敵として最強だった。殆ど弱点は無く悔しいが、八郎を食った事により僕と胡蝶よりも全てにおいて勝っていた相手だ。

 そんな最強で最狂な彼女が怖がったのは、か弱い女性の年頃の女の子が普通に怖がる黒い昆虫だった。だれがゴ○ブリをアレほど恐れて焦り無防備になると思っただろうか。

 彼女も父親である先代加茂宮の当主の蟲毒の呪いによって狂わされた被害者なのだろうか?非情ではあるが、僕は自分の大切な人を守る為に年端も行かない女の子を殺すと決めた。

 

「かはっ……喉が焼け付いたみ……たいで上手く喋れないけど、榎本さんに負けた……なら良いかな。一子に負けた……なら我慢出来な……いよ」

 

 一歩一歩ゆっくりと近付いてくる。無傷な左腕を伸ばして、僕の方に近付いてくる姿は哀れを誘う。僕が博愛精神溢れる慈悲深い男だったら、抱き締める場面だろう。

 実際に一子様も神妙な顔をして、事の成り行きを眺めている。本来なら直ぐにでも止めを刺して食いたいだろうに我慢している。だが僕の中の『胡蝶』が激しく警戒している。

 危害を加えない、瀕死の状態で近付いてくる。もう直ぐに死にそうだ、本来なら最後の言葉伝えたい為に残された全ての力を振り絞っている。そう見えるだろう。

 

「榎本さんみたいに……強い男が、居たなんて反則……だよ、本当に……一子が羨ま憎らしい……だから……」

 

 既に瀕死、もう反撃すら出来ないと思う。此方に伸ばした手も力が入らない為がブルブルと震えている。武士の情け、最後位は……

 

「恨んでくれて良い。どうせ先に地獄に行くんだろ?後から追いかけるから、五十年位待っててくれよ」

 

 倒れ込んで来た彼女を抱きとめる、その左手の爪が伸びて僕の首筋に真っ直ぐ伸びているのをかわし、左腕を抜き手の状態にして心臓部分に突き刺す。

 ドクドクと動く心臓を握り潰し、序に胡蝶さんが九子の力を吸い取るって?ええ、胡蝶さん、空気読んで!今それやっちゃ駄目な行為だから!

 

『我だとて空気は読む、吸い取る力は九子が奪った者達だけ。コヤツの力は残しておく、一子に吸わせるが良い。せめてもの偽神の情けだよ』

 

 なんだか端から見れば、九子と抱き合っているみたいだな。まぁ彼女の背中から僕の左腕が突き出ていて、心臓を握っているスプラッターな状況だけどね。

 九子の右目が輝きを取り戻し真っ赤に光るが、徐々に暗くなっている。彼女も僕が力を吸い取る事が出来る事に気が付いたみたいだ。

 普通の左目が驚いた様に見開き、諦めた表情になる。嗚呼、もう力が尽きそうだ。段々と身体が硬く冷たくなっていく。今度こそ本当に最後だな、もう命の灯火が消える。

 

「きゃは!九子、五十年も待てないかも、かも。でも待ってるよ、必ず来てよね」

 

「最後の最後まで諦めないとはな。流石だよ、だが心臓を引き抜かれたら流石に再生は出来ないだろ。先に地獄で待ってなって」

 

 ゆっくりと九子の身体から左腕を引き抜き地面に横たえる、凄い生命力だな。心臓を握り潰して力を吸い取ったのに、未だ浅いが呼吸している。だがもう時間の問題だ。

 この状態で漸く、一子様が近くに近寄って来た。警戒はしている、だがもう反撃する力が無い事は分かっているのだろう。当主を競った兄弟姉妹の最後の一人の最後を看取る。

 片膝を付いて、九子を見下ろす。その表情は複雑だ、後悔?哀れみ?怨恨?何だ?暫く顔を眺めた後で抱き上げた、その顔は後悔と慈愛か?もしかして狂う前は仲の良い姉妹だった?

 

「嫌な女、結局男に縋って勝ち抜いたのね?一子姉さん」

 

「そうよ、九子さん。これが私の生き方だから、先に地獄に行ってなさいな。榎本さんと後から笑いに行くから」

 

 一子様が九子の両目を掌で閉じる。それと同時に九子の力を吸い込んでいるのだろう。抱いていた彼女の左腕が力なく垂れた、完全に命の灯火が消えた。

 姉妹として、長女と末の妹として、彼女達には僕には分からない絆があったのか?一子様の目から涙が流れる。それは浮世離れした美しさだった。

 此処に加茂宮の時期当主争いに終止符が打たれた。勝者は一子様。彼女が西日本を牛耳る霊能御三家の新しい加茂宮の当主となった。

 

「有難う、榎本さん。お礼は後で……でも今は……」

 

 正面から抱き付かれたが、流石に空気を読んで受け止めた。振り払いはしない、ロリコンだって肉親を失う悲しみは分かるから。

 五分程抱き合って泣いていただろうか?一応目を閉じて受け止めていたが、機械音に気付き目を開けると器用に片手でスマホを操作し自撮りしていた?

 

「一子様?何を撮影したのかな?」

 

「別に?記念です。特に他人には見せないから平気よ、大丈夫大丈夫だから。身分違いのラブロマンス、東洋のロミオとジュリエット?」

 

「全く安心出来ないんだけど?ロミオは勘違い自殺するし、ジュリエットも後追い自殺するじゃん!」

 

「知りません。後始末したら、亀宮本家で結果報告と話し合いよ。後は任せて、結衣ちゃんに甘えておきなさいな」

 

 するりと腕の中から逃げ出し距離を置かれた。しかも操作して画像データを何処かに送信した?もう、あのスマホを奪っても無意味だ。してやられた。

 残された九子の死体を辱める事など出来ない、胡蝶さんに頼んで何一つ残さない様に食べて貰う。死体を残す事など出来ない、当主争いに負けたのだから懇ろに葬るとも思えない。

 何人もの当主候補と、それを支える一族の霊能者達の敵(かたき)だからね。僕が食べてしまうのが一番良いだろう。遺体がなくとも、一子様が勝者には間違い無いのだから。

 


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