魔法少女の道化師   作:幻想郷のオリオン座

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ビーチバレー

スイカ割りと言うのも楽しかったな。

やはり、協力して何かをするというのは

些細な事でも楽しいと言えるのだろう。

割った私は自分1人で終わらせた気もするが。

 

「よーし、じゃあ次は! ビーチバレーだー!」

 

スイカ割りからあまり経たない間に

既に次の遊びが用意されていた。

うん、ビーチバレーか。

実質、ほぼバレーの様な物だ。

 

「はい、と言う訳でチーム分けね。

 とは言え、大体決ってるけど」

 

そして、決ったチームは

私、七美、弥栄、久美の4人

いろは、うい、やちよさん、鶴乃、みふゆさんの5人

フェリシア、さな、ももこ、レナ、かえでの5人

まどか、ほむら、マミ、杏子、さやかの5人だ。

 

「あなた達は4人なのね」

「そりゃもう、梨里奈ちゃん凄いしね」

「千花3姉妹がチームに入った理由は何でしょう?」

「そりゃね、私達は運動がド下手なのです。

 私は元々病弱で運動は下手くそ。

 弥栄と久実もそこまで運動は得意じゃないの。

 だから、私達3人が梨里奈ちゃんの

 足を引っ張りまくって、ようやく勝負になると思うし」

 

まぁ、あの3人は運動は得意じゃないからな。

しかしだ、弥栄はかなり動きが速かったし

現状、千花3姉妹の中では1番運動が出来るだろう。

 

「問題は見滝浜の5人だとも思うけどね。

 だって、皆中学生でしょ? 良いの?」

「大丈夫ですよ! 運動には自信あるし!」

「えぇ、これでも魔法少女として長いからね」

「まぁ、そこまで本気でやるつもりは無いけどな」

「私は少し不安だけど……でも、皆と一緒の方が

 やっぱり、楽しいかなって」

「私も……皆と一緒の方が良いです」

「まぁ、そうだよね、連携が大事だし」

 

連携が大事だと考えると

フェリシア、さな、ももこ、レナ、カエデの5人は

少しだけ連携が難しいかも知れないな。

特にフェリシアの手綱を握れるであろう

やちよさんか鶴乃は同じチームには居ない。

さなではフェリシアの手綱は握れないだろうしな。

 

「うーん、連携を考えるとももこ達が不安ね」

「まぁ、あまり慣れた編成じゃ無いしな」

「全然余裕だぜ!」

「1番不安なのはあんたなんだけど?」

「まぁまぁ、慣れない連携も大事だと思うしね!

 大丈夫! どうせ遊びなんだし!」

「そうですね、うい、頑張ろうね」

「う、うん! お姉ちゃん!」

「身長的にういちゃんと久美は苦労しそうだよね」

「スマッシュをしなければ大丈夫だろう。

 ……そうだ、七美。スマッシュは私がするか?」

「最初は梨里奈ちゃんにお願いしよう」

「分かった」

 

スマッシュか、上手く決められるようにしよう。

 

「……大丈夫かしら」

「ま、まぁ、遊びですし……」

「絶対に勝つぜ!」

「自信ないなぁ……」

「ね、ねぇ、どうして2チーム消沈してる訳?

 え? 何かショックな事でもあった!?」

「仙波さんがスマッシュすると言った瞬間ね。

 少し不安かも知れないわ」

「強いって言っても魔法少女としてだろ?

 別に変身しねぇんだし問題無いと思うんだけどな」

「警戒した方が良さそうだよね」

「う、うん」

 

見滝浜の5人を除いて、大体が怯えてるな。

そして、くじ引きの結果最初は見滝浜の5人とか。

 

「最初にあたし達か、不安だけどやるしかない!」

「うん、頑張ろうね」

「それじゃあ、最初に聞いておくが

 スマッシュの時は本気でやった方が良いか?

 それとも、まだ捕れる球を送った方が良いか?」

「ハッ! ハンデとか自信過剰すぎるだろ!」

「でも、最初にハンデが要るかどうか聞いてくるとか

 何か強キャラムーブ凄いわね。

 これは素直にハンデ貰った方が良いんじゃ?」

「馬鹿言え! それじゃ面白くねぇだろ!」

「そうねぇ、最初は本気でお願いしようかしら。

 何で皆が怯えてたかも知りたいし」

「だ、大丈夫かなぁ……」

「大丈夫だよ、た、多分」

「分かった、なら最初の5回は本気でやろう」

 

そして、試合が始まった。まずはあちらのサーブ。

 

「あだー!」

 

サーブを受けようと動いた七美が顔面に玉を受けた。

一応、受ける事は出来ても顔とは。

 

「だ、大丈夫か?」

「だ、大丈夫!」

「えっと、あげれば良いんだよね、えい、あ!」

 

弥栄がボールを上げようとするも、少し外れた。

とは言え、高さは十分だな。

 

「来るわよ! ブロック!」

「っと」

「な!」

 

私はすぐに動いてその玉をスマッシュ。

ブロックの隙間を縫って

コートギリギリに玉を撃ち込んだ。

勢いは優しい、本気で打てる玉でも無かったしな。

 

「コート内! あんなギリギリをあの角度から!?」

「よし、上手く行ったな」

「え? 経験者だったりする!?」

「いや、テレビで見たくらいだな

 ビーチじゃない方だが」

「マジかよ」

 

そして、次は私達のサーブだな。

バレーのルールだと相手にサーブ権が移るまで

同じ選手がサーブをする筈だ。

 

「じゃ、行くよー、えいやー!」

 

サーブをしたのは七美だった。

七美が放ったサーブはフラフラと相手コートへ。

 

「これ位なら余裕だ!」

 

特に難しい要素の無いサーブだったため

杏子が上手にサーブを受けた。

 

「よし、マミさん」

 

そして、まどかが結構良い位置にトスをした。

 

「良いわね、そこよ!」

「させない、うりゃ!」

 

弥栄がブロックしようと高く飛ぶが

1人では流石に避けられてしまう。

 

「うぅ、届かない!」

「っと」

 

だが、何処に打つかを予想した私は

すぐにマミのアタックを拾った。

 

「上手く決ったと思ったのに読まれてた!」

「流石梨里奈ちゃん! これなら、えい!」

 

お、七美がかなり綺麗にトスを上げたな。

これなら、全力でアタックを決められる。

 

「く、来るぞ!」

「そこ!」

「な!」

 

相手5人が動く前に私が放ったアタックは

相手のコートに落ちた。

5人は唖然として居るだけで動けてない。

 

「おぉ、流石はバレーボール、頑丈だね!」

「……せ、仙波さん」

「どうした?」

「手加減……お願いするわ」

「あたしも否定しない、反応すら出来なかった……」

「皆が消沈してた理由、一瞬で理解したわ。

 しかも、これで素人って何なの?」

「まぁ、私は色々と出来るからな。

 それじゃあ、今度からは捕りやすい球を打とう。

 それと、積極的にアタックしないようにしようか」

「じゃ、主には私がアタックね、任せろー!」

「こ、転けないでくれよ? 七美」

「任せなさーい!」

 

その後、私は基本的にアタックせずに動いた。

アタックは主に七美だが、まぁ結果は。

 

「ありゃ!」

「外だな」

「くぅー! 悔しー!」

 

七美のアタックはまともに相手コートに入らず

私達は10対21で負けてしまった。

アタックのミスはうち10回

トスのミスが6回

サーブミスが5回だった。

 

「……あたし達、自力で1点も入れられなかった」

「全部取られたからね、仙波さんに」

「本当、どうなってるんだよあいつ」

「で、でもほら、勝てたし」

「う、うん、そうだね」

「気分的には完全敗北よ、これ」

 

まぁ、私は結構楽しめたんだけどな。

七美もかなり楽しそうだったし。

 

「はぁ、はぁ、いやぁ疲れたー!」

「負けちゃったね、弥栄お姉ちゃん」

「うん、足しか引っ張れなかった……」

「まぁ、慣れない運動だからな。

 怪我をしなかっただけ、良かったよ」

「まぁ、私は何度も怪我しそうになったけど

 全部梨里奈ちゃんが助けてくれたし!」

「本当、あまり無茶をしないでくれよ?」

「あはは、はーい!」

 

だが、七美も楽しそうだったし良かった。

かなり有意義だったと言えるな。

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