ケイン「ばーちゃんが言ってたぜ?女を泣かせる奴は最低だっ、てな!」(旧Ver)   作:Fry-Hopper

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SS投稿速報のリメイク品(Fry-Hopper)


カテゴリ 【ロストユニバース】 【艦隊これくしょん】 【艦これ】

作品要素 【コメディ】 【シリアス】 【ミステリー】 【SF】 【ロボット・AI】

警告タグ 【ネタバレ】 【クロスオーバー】 【グロテスク描写】

対象年齢 【R-15】(戦争物の為)



02 赤い火、青い火

自然の要害。四方を海に囲まれた、それほど大きくはない鎮守府。溶岩が作り出した地形で、3キロほどある島全体がゴツゴツしている。人力で岩を削り出し、島内部に複数の平坦な場所を作った。施設や活動は専らそこで行われている。端的に言えば、鬼が島とでも言ったところか。

 

「大本営より緊急入電!平文です!」眼鏡をかけた女性が扉を力強く開け、大声で執務室に駆け込んでくる。

 

未明に、突如現れた隕石。

同盟国に、警戒を呼び掛けていたが。

 

「そなえあれば、か」彼は口を水平に閉じ、帽子を深くかぶった。内容は読まなくてもわかる、あれはここに向かっているのか。広いとは言えないが、最低限の機能を有する執務室。金庫を急ぎ操作する。

 

「まさかと思っていたが、手筈通りにな」すでに機密文書は纏めていたため、迅速に機密ファイルをカバンに詰め込む。また、急いで執務室からサイレンの操作をした。トレンチコートを羽織ると執務室から駆ける。まだ少し肌寒い、か。

 

空襲を警戒して建てられた、背景色に合わせた深緑色の高くはない二階建ての施設。それでも年のせいか、少し体が重い。急いで階段を降り外へと出る。

 

「防空壕でやり過ごせればいいのだが・・・」自然と呼吸が早くなる。

 

「提督さん!」遠くの青空に赤い火の玉がはっきりと見える。「こっちに来るっぽい!」突然、駆逐艦娘に空を見上げながら腕を引っ張られる。防空壕へと避難を促されるが・・・?

 

「大丈夫だ」見れば隕石が一つ。空に尾を引いている。その鮮やかな光景に数人が足を止めた。隕石は不思議とジャンプしたかのように降下角度を上げる。遠くの海を目指しているようだった。

 

「綺麗・・・」施設内から防空壕へ向かう者達が足を止め、空を見ている。

 

ここに落ちてくるように見えたが、コースを変えたようだ。このまま、高高度で通過するだろう。ソニックブームの心配もなさそうだ。

 

「不幸だわ」隕石が上空を通過した際の落とし物だろうか。彼女の頬近くを高速で通過した小さな物体は、そのままグラウンドに突き刺ささり、埋まった。彼女の麗しく長い黒髪が大きく騒めく。

 

「いや」立ちすくむ彼女の頭に手を置いて「君は運がいいんだよ」優しく笑って見せる。「願い事、案外叶うもんだなぁ」しばらく空を眺めた後、彼は屋内へと足を向けつぶやいた。

 

「皆の無事を願ったらそれてくれたよ・・・」潮風が優しく頬をなでる。今は、無意味に騒ぎ立てるサイレンの音すら心地よい。隕石の音が届けられるまで、多くの者が数分間。青空を見上げていた。

 

この日、二つの隕石が観測される。一つは南方の島。もう一つは敵陣営に落下したと軍事衛星に“記録”された。世界の全てを凍り付かせるかのような印象を植え付けた青い光の塊は。芯を残さずに蒸発してしまう。しかし彗星やプラズマの類だったのではないかと、戦時下であるため深く追及されることはなかった。

 

 

――惑星トアル――

 

【【人類は、精神力をエネルギー源とした様々なシステム、メタサイコロジーの発見をした。精神エネルギーとの混合エンジンは、光速を超え、人を未知なる海へと駆り立てた。

 

メタサイコロジーにより超光速を獲得して以来、人々は、次々と惑星を開拓していく。やがて宇宙連合を発足させた。加盟していない星は、特別な環境保護モデルや、自治区として存在する惑星、企業の実験プラント惑星などがある。

 

惑星トアルは、環境保全を含む特別自治区である。開拓時に巨大人工衛星を周回させ、その表面を惑星トアルの素材で覆うことにより月の再現も行われている。もっとも、オリジナルの地球にある月ほど、潮汐力は発生しないが。

 

開拓時からの工作もあり、数世紀経過したこの星の住人達は、自分達のルーツが宇宙人であった事を、一部の星務官を除き、もはや忘れ去っている。

 

住人は国家を形成し、幾度かの大規模な「内戦」を経験した。最後の致命的な内戦では、住民の滅亡を鑑み、やむなくUG(宇宙警察・ユニバーサルガーディアン)が円盤型パトロール艇によりトアルに強行着陸して首脳陣に圧力をかける。強力な内政干渉によって、秘密裏に内戦を終結させたことは“外の世界の者たち”には記憶に新しい。

 

しかし、その際に惑星トアル近郊に停泊していたUF(宇宙軍・ユニバーサルフォース)の持つ強力なサイユニットが、惑星トアルに不慮の干渉を行ってしまう。不可解な超常現象により先の内戦により使用された艦船に酷似した能力を持つ、謎の“有機生命体”を発生させてしまう。サイシステムの作用時にマイナスの干渉を多く受けたのか、住人に対して、明らかに敵対行動をとっている。

 

宇宙連合は事態の収束を図りUFの強行着陸と同敵分子の排除を直ちに申し出たが、惑星トアル首脳陣は、代々続く自治権を理由にこれを拒絶。さらに、同自治区を後援する全銀河に傘下を持つ超巨大企業ゲイザーコンチェルンもまた、地球型惑星のサンプルモデルの維持を提唱。UG、UFの不干渉と領宙内からの即時退去を強く勧告した。強力なロビー活動もあり、ついに宇宙連合は不名誉の後退を余儀なくされた。】】

 

こうして、住民。この星の人類は、真実を知らされぬまま、自らの保有兵器では効き目の薄い謎の敵との戦いを強いられたのである。

 

舞台はそれから

半世紀・・・

 

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