斉木楠雄の彼女になってもいいじゃない(目標)   作:ツーと言えばカーな私

2 / 7
いじめ、駄目、絶対

 ヤッホー、私だよー。

 だんだん女の口調というのも慣れてきたな。と思う今日この頃。

 男気がある女として見られていたので、女子より男子の方が遊んでいる現状。

 一応女子からもアポちゃんというあだ名で呼ばれて遊んでいる。だがしかし、もう既に精神が28歳なので、一緒に遊ぶ時などは、精神年齢が完全に追い越しているため、距離が合わせづらく、一人ぼっちになることがしばしば…。

 そんな寂しい保育園ライフを送っていた。勿論、子供っぽく振舞っているがどうもワザとらしく大人からちょっと変な目で見られた。仕方ないでしょ!?

 そして一時、地獄とも言えるような保育園ライフを終え、小学校へ。人生二度目の小学校だ。因みに、転生特典は未だに分からない。

 何か新鮮味を帯びながら、学校へ行く。

 そして、事件は起こった。

 

 うん、予想していたけどね…いじめが起こった。名前が名前だからね!仕方ないね!と、割り切っていた。もう大人の精神だ。しかも前世と合わせたらもう38歳くらいだ。そのくらいでへこたれる訳がない。

 というか、神は俺が苦しむ姿を見たいのか!?何で保育園の時の友達全員どっか行っちゃったんだよ!

 お陰で一部の人が虐めてくるようになったんだけど!?まあ、別に苦しんではいないけどさ…。

 

 それと気付いたことがもう一つ。……斉木がいる学校(県立 第31小学校)じゃねぇか!?

 つまり、これはチャンス!斉木くんと友達になれるチャンスやで!

 って下手な大阪弁になってしまった。そういえば、あのファイヤーチ○コ事件とか見れる訳ですね!あと明日視くんの私よりも酷そうな虐めが!助けねば!

 

 

 あ、因みに、私のいじめはすぐに無くなった。え?何でって?論破&ボッコボココンボですぐに終わったからだよ。子供っぽい言いがかり付けられたら、大人の余裕で論破!つまり明日視君みたいな落ち着いたような早口での論破。相手がそれにムカついて殴ってきたら、ワザと殴られて、今度はコッチがボッコボコにする。正当防衛って奴だよ。大串くぅ〜ん。……って誰だ。別漫画を引っ張り出すんじゃない。

 ギャグ漫画だからねそんないじめなんて長続きする訳ないんだよ!

 そして二年、ここが多分一大イベントの一つが起こるところである。

 

 そして、全校集会でなんかやたら長い校長先生の話があったり、校歌歌ったりした後、楠雄君がいた。

 おー、この頃からピンク色の髪の毛だったんだね!……綺麗だなぁ…。

 

 私はその頃から斉木君に話しかけていた。まあ、特に話題があった訳じゃないけれども、好きな子供向け番組を話したりしたな!まあ、ネタバラシは頭の中で考えないようにしているので、一応大丈夫なはずだ。

 あ、それと、初めて話しかけて二秒くらいの時彼に驚愕の目を向けられた。何で?

 初めは警戒心をダダ漏らして、距離置いてたけど。毎日話しかけたり、料理本なんか見て母親と共に共同制作して、斉木君に甘いスイーツ系をご馳走してあげたり。

 家に誘ってマリパ一緒にやったりね!その時私は楠雄に勝った!人類史上初めて斉木君に勝ったのがこの私なのだ!斉木は次やる時は絶対勝つと言って、何度も負けている。前世の世界のゲームだからまあ多少慣れないっていうのも、あるけどこのパーティゲーム系(ボードも含む)は絶対に負ける自信はない!

 

 それからー、家族合同でケーキバイキング行ったりー、一緒に結構昔のゲーム初期マリ○やったりー、まあ初期のスーパ○マリオブラザーズなんで、ネタバラシも何もないから大丈夫なんだけどね!

 因みに、私は斉木君にそのゲーム機とゲームソフトをあげた。斉木君が欲しいっていうんだもんね、どういう訳かハマったらしい。まあ、初期○リオは中々鬼畜だからね、斉木君でも結構難しいと思う。そんなこんなで、楽しい生活を送っていた。斉木君は最初はぎこちなかったが、今ではかなり心を許してくれたっぽい嬉しいね!まだ超能力者という事は教えてもらっていないけど!

 

 今度はウルトラ○ン方面の格闘ゲーム攻めてみるかな…。この世界やっぱり凄いね。前世の世界のゲームあるんだもの!

 遊んでいる毎日であるように見えるが普通に勉強しているぞ?まあ、知識あるから大体分かるんですけどね!

 

 

 とある水曜日の朝、それは昔の私のいじめの首謀犯のたかしが、ペン回しでみんなに自慢していた時である。

 私は、たかしが自慢しているのを横目に斉木君に近づいた。近付いた理由は特にない、ただ話したかった。

そして、斉木君の手元を見ると鉛筆があったのだ。そして、彼は私に面白いものを見せてやる。と言わんばかりに、ものすごい勢いでペン回しをした。扇風機(強)並に風を起こすようになった鉛筆……摩擦大丈夫なのかなと心配するが超能力者の彼としてはなんとも無いのだろう。

 即座に拍手を送る。その時、凄い!と素直に思った。彼は得意げに笑みを浮かべていた。私にはそれが可愛く思えてしまって仕方ない…。これが超能力者か……、彼のここまで見せてもらっているんだから私は結構心を許してくれている方かな?それと、声は出さない。

 「うわー!斉木君もペン回し出来るんだ!凄いなぁ!」とか下手に言ってしまうと、たかしが近づいてくる。そして、斉木に注目が行ってしまうので、駄目なのだ。私は彼にいつも通りに笑顔を見せると、少し顔を赤くした。え!?私の顔なんて人体模型の様にしか見られていない筈なのにどうしたの?これは彼女になるのもアリ?アリなの!?

 

 そして、彼は照れを隠す様にたかしに鉛筆を持って近づいた。きっと見せるつもりなんだろうなぁ…と思っていると、ピタッと足を止めてただその方角を眺めた。顔も冷静さを取り戻したかの様に無表情だ。

 

 突然、私の後ろから声がしてきた。

 

「なーんだ、何かと思えばただのペン回しか、全然くだらないね」

 

 お、明日視君だ。

 

「あんなの上手くなるのは勉強に身が入ってない証拠だよ」

 

 うんそうだね。けど出来たらカッコよくない?そんな事を思うが直ぐにたかしは反応した。

 

「あ''?おい、アスミ!今なんつった!?くだらねぇだとー!?ぶっ飛ばすぞてめぇ!」ガッ!

 

 明日視に近づいて、胸倉を掴んで壁にぶつけるたかし。うわぁ、私なんてまだ物投げられた程度だったのにいきなりこれかぁ…。

 

「やめな!たかし!」

 

 響きの良い凛とした声で言ったのは私だ。

 

「うるせぇ!黙ってろよ!」

 

「ほう?私とタイマン張ろうっての?私に散々ボコられた弱虫の弱しくんの癖に?」

 

 これは事実だ。たかしがイキってる癖に凄い弱い。まあ、前世でジュニアの方で緑色の帯は取っていたからかな?

 

「なんだとーっ!」

 

 自分でも驚くほど悠長に言えたものだ。というか、こんな暴言は本当は言う気は無かった。というか、クラスがだんだんざわついてきたな。

 たかしは明日視くんから手を離して今度は私に掴みかかってきたが、スルッと避けて足を引っ掛けて思いっきり転ばす。単純だ…。流石ギャグ世界、驚く程引っかかるな、この手のキャラには…いかんいかんメタ発言してしまった。

 

 思いっきりすっ転んだたかしは顔と腹部を思いっきりぶつけて鼻血が出た。涙目にはなってないが鼻を抑えながら、また掴みかかってそれをわざと受ける。すると…

 

「何だ!?何の騒ぎだ!」

 

 もう朝の会の直前だったので先生が来た。戦略的勝利!バンザーイ!

 そして、私を今殴りかかろうとしているたかしは現場面からすれば黒だ。私は白に近いグレーだけど…。たかしがそのままこっ酷く怒られるのを見ながら時間が経つのを待っていた。

 怒られてる途中、アイツが悪いんだ!的なのをたかしに言われたが、私は口達者に真実を告げると先生はすんなりと私に罪は無いと判断した。

 これ完全にたかし悪いからね、明日視くんがたかし怒らせたけど、それって明日視くんに恨み持たれる行動したたかしが悪いし、明日視くんに非があるとするならばそんな奴無視しとけって話だが、私たちはまだ子供で精神が未完熟だ。仕方ないと言えば仕方ない。因みに私がたかしを転ばせた事はただたかしが勝手につまづいて勝手に転んだだけなので私には非がない。(ダークスマイル)

 

 でも、何故か明日視君は漏らしてた。尿を。何で?

 そんな騒がしい日々の学校を終えた放課後。

 今日は水曜日なので、子供に人気な『あそぼう!ワクワクどきどきらんど』という番組が5時から始まる。勿論私も話題の為に見る。話題の為に見るって何か友達居ない陰キャが頑張って友達増やそうとしてるみたい。

 

 

 斉木君にはいつも一緒に帰っているが、今日の様な水曜日は別々に帰る。一緒に急いで帰れば?という声があるかもしれないが、斉木君はテレポート(何故か悟空の瞬間移動のポーズ)で家に帰るからである。

 私も普通に急いで帰った。

 

 しかし、私は忘れていた。

 この日は、斉木君がたかしに公園でいじめられていた明日視くんに、回復をしてあげる日だった事を。

 

 

 

 

 朝、起きると空は晴天に恵まれてとても爽やかで、仕事の関係で朝は大体両親が居ないので、母親はちゃんと朝ご飯のサンドウィッチ(玉子とハム)を用意してくれている。有難いなぁ…。一応、前世は独り身だったので料理は作れる。冷凍食品は食べ続けると体に悪いからね。

 そして、朝ご飯を食した後。歯磨きだったり髪の手入れしたりして、ランドセルを背負っていつも通りに学校へ行く…。

 

 まあ、今日の授業は体育に鉄棒があるんだけど…。

 

 そして、そんな体育の時間。

 まず逆上がり五回で次の人に交代していくという事で、やっている。

 運動面では中の中か上くらいの身体能力なので普通にできる。前世の私は…小5の時にやっと出来たような覚えがある。少し涙腺が……。

 

 そんな一人茶番をしているうちに、たかしが地球周りをやって、また側近とその他の子達に自慢しているのを見た。みんなは「オリンピック出れるぜー!」「すげー!」とか言ってるが、オリンピック選手舐めんな!と私は言いたい。

 その横で何かを笑みを浮かべている斉木くんが居た。きっとたけし、じゃなかった、たかしみたいなプロペラの様な凄い技を持っているんだろう。

 だけど、また笑みが消えた。……何かに縛られているのか…。

 

「ねぇ、斉木君、何か隠してない?」

 

 斉木君は少し驚いた様な表情で私を見る。

 

「だって、何かしようとしてる時に斉木君はいつも笑っているのに、直ぐにそれが消えちゃうんだもん」

 

 斉木君が何か言ったわけではないが、そう述べる。ちょっと直球過ぎたかな?

 

『別に何か隠してる訳じゃない』

 

「そう…」

 

 ……取り敢えず…今はいっか…。何か嘘つかれてるって分かってるとちょっと傷つくな…。

 

「ねぇ、楠雄くんちょっといいかな?」

 

 突然明日視が話しかけてきた。

 

「これ、楠雄君のでしょ?昨日公園に落ちていたんだ」

 

 明日視くんの手には『くすお』と平仮名で表記された名札が握られていた。

 それを見るや驚いて一瞬動きが止まる斉木くん。完璧超能力者でもミスはするものなんだね。

 

 直ぐにそれを取り返して、ササット帰ろうとしているが明日視くんから声が掛かった。

 

「待って!聞きたい事があるんだ、楠雄君って…()()…なの?」

 

「僧侶?」

 

「味方を回復するキャラクターだよ!」

 

 私の質問にも答えてくれているのは素直に嬉しいな!

 本当は知っているんだけどね…ごめん!明日視くん!

 

「昨日、僕は怪我していたのに気付いたら怪我が治っていたんだ!」

 

 まあ、そこに斉木君の名札あったらそう思っちゃうよねぇ…。

 

「だから僧侶かなって…ちがうかな?もしそうなら本当に凄いよ楠雄くん!人のダメージを回復するなんて!ノーベル賞物だよ!」

 

 その言葉を受けて斉木くんは目を輝かす、超能力を褒められたんだものそりゃ嬉しがるよ。

 

「なんて…そんなわけないよね…」

 

「いや、けどあり得るかもしれないよ!斉木くんって本当は色々すごいから!」

 

 少し明日視くんのフォロー的なのをする。まるで具体性のない漠然としたものだが、小学生の言葉としては充分だろう。

 それを聞いた斉木君が嬉しがっている様に見えた。彼は普段無表情だ。私との関わりでもそんなに笑顔になることはまだあまり無い。だが、ケーキやプリン等のデザートを食べる時の顔は特に可愛い。私はその顔が好きだ。

 

「おい!明日視!余所見すんじゃねぇよ!見ろ!たかし様が『プロペラ』やってんぞ!」

 

「凄えだろ!拍手しろよ!」

 

 いや、授業中に何やってんだよ。もう逆上がり以上のことやってんじゃん。

 

「別にすごくないよ、大人になったら僕もできる様になるし」

 

 お…おぉ、中々辛辣。だけどまぁ、そういう反応になるよね、いつも虐められてるんだし…あ、私が守っていいますからね?

 そこでピタッとたかしと動きが止まる。

 そして、明日視を睨んで、昨日痛めつけられたのにまだ凝りねぇのか…という様な事を言って、側近の二人は明日視君を抑えた。

 

「こういう、無理やりなやり方で相手を抑え込むのは全然凄くない!!」

 

ちょっと!センセー!せんせー!って先生いねぇ!!大事な時にどこ行ったの!?

 

「うるせぇ!」

 

 側近の一人が思いっきり明日視君を殴る。コイツら本当に懲りないよねぇ…。

 私にボコられて未だにこんな悪い事をする奴らは…。

 一回…ちょっと本気で相手にしてみましょうかね…。

 側近二人がたかしに明日視君を殴らせる様に言っているが、たかしは動かない…というより、動いているけど鉄棒から離れようとしていない…。そしてさっきの様にプロペラをしている。しかし、私はふと斉木君をみた。すると、彼は右手をかざしていた。

 

「たか…し?どうしたんだよ?」

 

「ワカンねぇけど!止まんねえ!」

 

 その内に私は側近二人を明日視くんから引き剥がして、一発だけ殴る。

 まだ全然怒りとムカムカは治らないけど、これくらいで一回勘弁してやろう…。

 その後、見事にチ○コがファイヤーしたたかしは『ファイヤーチン○』の略で『ファイちん』と呼ばれる様になった。

 

 保健室へ連れて行かれるたかし達。側近2名は鼻血だ。

 私に殴られたと言ったが、ただの鉄棒した後に顔をぶつけただけって事言ったら信じてくれた、こういう時はもう評価の差だよね。(黒い笑み)

 

 クラスの皆からも特に何も言われない事実、たかしは色んな奴をあの側近と一緒に虐めていて、私がその度に助けているのだ。だってあいつら全く凝りねぇんだもん。

 

 おっと、男口調に戻りかけた。失敬失敬。

 

 そして、明日視くんは斉木くんを超能力者だと疑い始めた。

 それから明日視くんは超能力者の力を見せてよっと、私と斉木くんが話している中でも割って入る様になった。

 

 ちょっと、私と斉木の時間が奪われた様で嫌だった。

 




次回は、斉木視点。
ちょっと未来の斉木が何故か知らないけど、小学生の頃の話をしてくれる。(語り口調で)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。