転生大君苦労譚~日出ル国ヨリ~   作:Kasuya

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神武天皇ってサーヴァントになったら強くね?と思い書きました。ただそれだけ。


日出ル国 上

――――突然だが、皆さんは転生を信じますか?

 

私は信じる。だって経験者だし。

 

死んだら神っぽい爺さんにあって、型月世界の過去に転生しろと言われ、気がついたら古代日本の宮崎県。

 

父親は天津神、母親は海神の娘。三人の兄。

名は彦火火出見。

 

どこかで聞いたことある設定だろ?

 

―――そう、俺は日本国初代天皇である神武天皇に転生してしまったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

過去、世界中で国を造り上げ、発展させ、超常的な偉業を成し遂げ伝説を作り上げた者達がいた。

 

彼らは勇敢で、雄々しく、高潔だった。

時には残虐、非道であったが、それでも彼らの姿に人々は憧憬を抱いた。

 

そんな世界の伝説的な指導者の中で、最も数多くの逸話、伝説を持つ者は誰か?

 

 

 

マケドニアのアレクサンダー大王?

 

否。

 

イギリスのアーサー王?

 

否。

 

フランスのシャルル・マーニュ?

 

否。

 

 

 

古今東西、世界の中で最も人々に好まれ、語り継がれた伝説はヨーロッパではなく、極東の島国で生れた。

 

今や世界で研究され、日本では未だに国の象徴として崇められ続けられている大英雄。

 

彦火火出見―――後に現在の大日本皇国の祖となる神武天皇である。

 

 

 

 

自分の運命を悟った俺の行動は早かった。

 

俺が「神武天皇」であるかぎり、英霊と成るのは必然的だ。何せ「二千六百年続く皇室の始祖」という存在になってしまったのだ。座に招かれることは必然的だろう。

 

だからと言って原作に介入する事が確定ではない?

 

俺もそう考えたさ。最初は。

確かにfateシリーズの作品には、「神武天皇」などというサーヴァントは登場しないし、存在しない。

存在しないならば、原作への介入は起こらない、と。

 

だが、皇族のサーヴァントが登場しないのは、おそらく某菌糸類が日本の政情に配慮しているからで、歴代の皇族が残した逸話や伝説は、英霊に相応しいだろう。

 

「始祖」神武天皇、「豊聡耳聖」聖徳太子、「烈帝」後光明天皇など。

 

言っちゃ悪いが、沖田さんとか武蔵ちゃんより規模の大きい人なんてざらにいるのだ。(血筋入れるともっと)

つまり、「神武天皇」が誰かにサーヴァントとして召喚されることは、あり得るのだ。

 

もし召喚されてしまったら、古今東西の英霊と激戦を繰り広げなければならない。そうなれば、ただ前世の記憶があるだけの一般人である俺には聖杯戦争前を勝ち抜けることなど不可能である。

 

てか、死後の心配をしている場合でもない。問題は今だ。詳しいわけではないが、神武天皇は他の英雄の例に漏れず、かなりハードな人生を送っていた筈だ。

 

このままでは史実の神武天皇に成れないかもしれないと考えると、俺の責任の重さがよくわかる。俺がここで失敗すると、皇族が生まれないこととなるのだ。

皇族が無くなった日本の歴史なんて想像ができない。権力争いの中心には常に皇室と天皇が存在したからだ。

俺が「神武天皇」に成らなければ日本が生まれない。

 

 

 

 

世界の歴史が....変わる。

 

ならば俺が「神武天皇」に成るしかない。俺が「始祖」となり日本を平定し、神に認められ、国を創ろう。

そうなれば、もうぐずぐずしてられない。

 

――やってやるさ。

 

 

 

 




更新スピードは期待しないでくださいねー
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