四コマ漫画をイメージしながら書いてみました。
ちなみに、前2話と違って三人称視点になってます。
エピソード1:【起床】
ある日の朝。トクサネシティにある一軒の民家。その二階の窓に掛けられたカーテンの隙間へ陽の光が射し込み、一匹のポケモンを照らす。
そのポケモンは自身を照らす朝日を感じとり目を覚ました。そしてベットの上で上体を起こし、大きく手をあげて身体を伸ばす。
「……ラぁぁ」
幼さを感じさせる可愛らしい鳴き声で、ポケモンは欠伸をした。
そのポケモンの名前は【ラルトス】。服の裾を引っ張ったような白い身体に、目元を隠したおかっぱのような緑色の頭部、その頭部の前後には平たくて赤いツノが生えている。【ラルトス】はそのツノから周りの人間の感情を察知できるといわれ、そのことから【きもちポケモン】と呼ばれている。エスパータイプとフェアリータイプを持つポケモンだ。
ラルトスは自身が寝ていた布団から出ると、横で寝ているトレーナーの身体を「ラルラル、ラルラー!」と鳴いてぺちぺち叩く。
トレーナーの少年、カズヤは「ん?」と声を洩らして眠りから覚めると、のっそりとした動作で身体を起こした。
「……ふわぁぁ」
カズヤは先ほどのラルトスと同じように欠伸をしながら身体を伸ばした。そしてベットに腰かけ、床に降り立ったラルトスに目を下ろす。
「おはよー、ラルトス」
「ラルー!」
『おはよう!』と返すように、ラルトスは元気良く一鳴きした。
エピソード2:【寝起き】
ラルトスのトレーナーであるカズヤは、生まれつきのサイキッカーだ。その名の通り、彼は
「うぅーん……」
半開きの眼を擦りながら、カズヤはもう片方の手を動かした。すると、その手につられるようにカーテンがひとりでに動いてシャーッと音を鳴らして全開になる。
『カズヤ、髪ボサボサー』
「んー、そだねぇー」
続いてラルトスが「ラルラー、ラルラルー!」と鳴くと、ラルトスの鳴き声がカズヤの頭の中で人間の言葉に変換された。
この2つの能力がカズヤの超能力だ。彼は生まれつきにテレキネシスとマインドコントロールの能力を身に付けており、自身の思念によって物体を自在に操ったり、他人やポケモンの心に干渉することができるのだ。
「……ふぁぁ、眠い」
ボサボサの髪や若干の涙目と、いかにもな寝起き顔になっているカズヤは、寝巻き用の作務衣のまま、洗面所で顔を洗おうと部屋を出る。
その彼の後ろを、ラルトスはちっちゃな足を動かしてトテトテとついていった。
やがて階段に差し掛かると、ラルトスはカズヤを追い越して、くるりと身をひるがえし、彼と向かい合う。
「ラルゥ」
「ん?」
ラルトスの鳴き声に反応して、カズヤは視線を下ろす。
『だっこ』
「あーはいはい」
そして彼女の言葉に言われるまま、カズヤはラルトスを抱え、一階へと降りていった。
身長約40センチのラルトスには、人間に合わせた階段は高過ぎるようだ。
【ねんりき】を覚えているため一人で降りられないわけではないが、こうやって階段を上り下りするのが、ラルトスは好きだったりする。
エピソード3:【日課】
顔を洗い、歯をみがき、一通りの身支度を終えたカズヤは普段着用の作務衣に着替えて、リビングへと向かう。ダイニングとキッチンでは、カズヤの母とサーナイトが朝食の用意をしていた。
「おはよー」
「おはよう、カズヤ」
「ラルー、ラルラー」
「サナ、サーナ」
カズヤはお母さんに、ラルトスはカズヤの母の手持ちであるサーナイトに、それぞれ朝イチの言葉をかけた。
『お姉ちゃん、おはよー』
『えぇ、おはよう』
ちなみに、これがラルトス達の会話だ。
同種族の進化系であることもあって、ラルトスはサーナイトを姉のように慕っている。そしてサーナイトもまた、妹のようにラルトスを可愛がっている。ラルトスが家にいるときに、カズヤの次に長く一緒にいるのがサーナイトだ。
「お爺ちゃんが庭で待ってるわよ」
「はーい」
母に促され、カズヤはラルトスと一緒にリビングの掃き出し窓から庭に出た。
庭に出ると、そこにはすでにカズヤの爺ちゃんと彼の手持ちのマネネが立っていた。
「遅いぞぉ、カズヤ!」
「マネネェー、マネネ!」
腰に手を当て仁王立ちをする爺ちゃんの横で、人の真似が大好きなマネネも同じ動きをする。
「爺ちゃんが早すぎるんだよ。欲を言えば、もっと寝てたいよ」
「バカモン、若いうちからそんな怠けてどうする!」
「いや、いま5時半……スクールもないのにこんな早起きしてる子なんて他にいないよ?」
不満げな眼で爺ちゃんを睨みながらも、カズヤは「んにぃー」と声を洩らして事前準備として身体を伸ばす。
そんな彼の隣では、いつの間にか横にやってきたマネネが「マネー、マネー」とカズヤの動きを真似していた。
ちなみにカズヤの爺ちゃんの手持ちは、マネネ、バネブー、ネンドール、チリーン、フーディンだ。後ろになるほど古株でレベルも高い。
「よし、では今日も張り切ってやるぞぉー!」
爺ちゃん、カズヤ、ラルトス、マネネと一列に並び、爺ちゃんがしわがれた声を張ってそう言うと、カズヤは「おぉー」と抑揚のない口調で返し、ポケモンたちはそれぞれ「ラルー!」「マネー!」と元気に鳴いた。
「イーチ、ニー、サーン」
「ヨーン、ゴー、ローク」
「ラール、ラール、ラール」
「マーネネ、マーネネ、マーネネ」
そして二人と二匹はそれぞれ声を合わせながら、ゆっくりと全身の筋肉を伸び縮みさせる。
体操で身体をほぐした後、座禅を組んで瞑想をする。これがサイキッカーとしての修業だ。
この早朝の体操と瞑想が、カズヤ達サイキッカーの日課であった。
エピソード4:【いつも一緒】
朝御飯を食べ終わり、今日もカズヤとラルトスの一日が始まった。
『カーズヤぁー!』
今日は何をしようかとリビングに立って考えていたカズヤに、ラルトスが飛びついた。カズヤは突然背部を襲った衝撃に思わず「うわッ!」と声を洩らしたが、なんとか耐えた。
「な、なに?」
『あそぼー!』
「良いけど、急に飛びつくのはできれば控えてね?」
カズヤは苦笑いしながらラルトスに言い聞かせた。
「マーネネぇー!」
「グヘェ!」
直後、マネネがラルトスの真似をして、カズヤに飛びついた。ポケモン2体分の体重に耐えきれず、ついにカズヤは床に倒れた。
『カーズヤぁー、あそぼー!』
「分かった、分かったから。はやく降りてぇ……」
エピソード5:【熟練エスパー】
遊ぼうと言ってラルトスの真似をして飛びついてきたマネネだが、やがて爺ちゃんと一緒に散歩に出掛けていった。
「ほっ!」
「ラル!」
そして今、カズヤとラルトスは自身の超能力を使った積み木遊びをしている。これは両者が念力(カズヤはテレキネシス、ラルトスは【ねんりき】)で積み木を高く積んでいき、より高く積んだ方が勝ちという遊びだ。積み木を上に置くほど、慎重に積み木を動かさなければならなくなるので、かなり精密な制御を必要とする。
「……んー、よっ!」
「ラァールゥー。ラル」
カズヤはタワー状に、ラルトスはアーチ状に積み木を置いていく。二人ともそれなりに高く積み上げ、そろそろ高いところに置くのが難しくなっているようだ。特にまだ【ねんりき】の精密動作性が不安定なラルトスは置くペースもだいぶゆっくりになっている。
「フィー」
『あ、エーフィ姉さん!』
そんな遊びをしていると、どこからかエーフィがやってきた。このエーフィはサーナイトと同じくカズヤの母の手持ちである。ちなみに母の手持ちは全部で3体いて、残りの一匹はチルタリスだ。
『ごめんあそばせ、邪魔するわね二人とも』
「んー、全然いいよ。でも気を付けてね」
エーフィはラルトス達に断るように鳴き声をあげると、二人の近くを通って陽の当たる窓際まで行き、その場で丸くなった。一連の動作にはとても気品があり、まるで位の高い貴族のような振る舞いだ。
『エーフィ姉さん、日向ぼっこのお昼寝、暖かそう!』
「お昼寝というか、この時間だと二度寝じゃないかな?」
二人は手を止め、窓際でぬくぬくとした様子で休んでいるエーフィを見る。
口調と振る舞いのせいでお嬢様育ちと思われそうな彼女だが、意外にも元は野生のポケモンである。野生のイーブイだった頃は同じ野生の【ポチエナ】や【ロコン】と、よくバトルしたりと、結構ヤンチャだったらしい。
カズヤの母さんにゲットされてからは、穏和な生活に慣れ親しんでいる。そして普段は今のように日向で丸くなっていることが多い。
「さてと、じゃあ続き……って、おォ!」
『わー、すごーい!』
積み木遊びを再開しようとした二人は、振り返ってそれぞれ驚きの声をあげた。そこにはさっきまで歪に積まれていた積み木のタワーとお家が、お城(西洋)の形に綺麗に積み上げられていた。その出来栄えに、ラルトスはパチパチと手をたたく。
その積み木の城は二人が目を離しているスキにエーフィが【サイコキネシス】で積み上げたものだった。
その一瞬のサイキック技の使用は、熟練エスパーだけがなせる技だった。
エピソード6:【シンクロ】
ポケモンにはそれぞれの種族・個体に【とくせい】というものがある。例えば、カズヤのラルトスは【トレース】というとくせいを持っており、これは『対面したポケモンのとくせいと同じものを得る』というとくせいだ。
この【とくせい】というものはポケモンであれば皆必ず身に付けているものであるため、当然、二人のそばにいるエーフィも持っている。そのとくせいは【シンクロ】と呼ばれ、その効果は『自分が状態異常になっているときに、相手も同じ状態異常にする』というものだ。
最近、ポケモンスクールでそれらについて学んだカズヤは遊んだ積み木を片付けながら、目の前の光景を見て、ふと疑問に思った。
(ひょっとして『ねむり』も、【シンクロ】できるのかな……?)
彼の目の前では、スヤスヤと寝ていたエーフィを枕にして、ラルトスが眠っている。二人とも非常に落ち着いた寝息をしており、適度な日の光が射していることもあって、とても気持ち良さそうだ。
日の射す窓際やソファー、ベット、カズヤのお母さんの膝の上などと、場所に違いはあるが、その二人の添い寝姿はラルトスがこのウチに来てからというもの、よくよく見かける光景だ。
そして、そのあまりにもよく眼にする微笑ましい光景に、カズヤは一人、あらぬ勘違いをするのだった。
エピソード7:【ベストポジション】
「ラルトスー、出掛けるよー!」
「ラルー!」
お昼御飯を食べて、出掛ける準備を済ませたカズヤは玄関からラルトスを呼んだ。
「ラルラルラー!」
家の奥から返事が聴こえ、やがえラルトスがトテトテと走ってきた。そして玄関まで来ると、そのまま飛び上がってカズヤに抱きつき、身体をよじ登って頭の上にのった。
一連の流れから、カズヤは内心でこっそりと思う。
(今日のは過去最速だったなぁ)
また、こうしてラルトスによる『カズヤ登り』のタイムが更新された。
エピソード8:【友達】
家を出て二人がやってきたのは、いつもの公園だった。この公園はそこそこ広いこともあって、近所の子供や大人達だけでなく、野生のポケモンや他の街から来たトレーナーもよく見かけられる。
「ヒトミー!」
「あっ、カズヤ!」
そんな広々とした公園の隅にあるベンチで、ポツンと座っていた少女、ヒトミはカズヤに名前を呼ばれると、スクっと立ち上がった。
ヒトミはカズヤ達を見ながらニヤリとした笑みを浮かべる。彼女のことを知らない人が見ると、やや不気味ととられるような笑い方だ。
そんな彼女の腕の中には、蝋燭のような姿をしたポケモンが一匹。
「モシ!」
そのポケモンはカズヤ達が来たことに気づくと、ヒトミの腕の中からはなれ、サッと地面に飛び降りた。
そして同時に、カズヤの頭の上にいたラルトスも彼の頭から飛び降りて、そのポケモン、ヒトモシの元へ走っていった。
「ラルラルー、ラルラー!」
「モシモー、モシモシ!」
ラルトスとヒトモシは楽しげに手を打ち合った。
ヒトモシがジャンプしてハイタッチ、その勢いにのってラルトスが一回転して、もう一回ハイタッチ。
最初は空振りしていたその挨拶代わりのアクションも、今ではすっかり慣れたモノである。
エピソード9:【ふたりは仲良し】
しばらくの間、カズヤとヒトミは一緒にベンチに座って、楽しくおしゃべりをした。
「それで、アローラっていう地方には【ミミッキュ】ってポケモンがいて……!」
「へぇー。そんなポケモンもいるんだ」
「そうなの。それでね、そのアローラには独自の進化をしたポケモンもいて……!」
「うん……えっ! エスパータイプの【ライチュウ】とゴーストタイプの【ガラガラ】? なにそれチョー見てみたい!」
二人が仲良く会話している近くでは、ラルトスとヒトモシも、二人と同じように楽しげに語り合っていた。
「ラルラール、ラルぅ!」
「モシモシ」
「ラルルー!」
「モシシっ」
以下、訳……。
『今朝ね、【ねんりき】で積木遊びをしたんだ~』
『【ねんりき】で?』
『うん、手を使わないで【ねんりき】だけで積木を積み上げてくの。それでね、たくさん積み上げて、ちっちゃい“おうち”を作ったんだ』
『へぇそれはそれは、大変だっただろ?』
『ちょっとだけ……。でもその“おうち”は、最後は“おしろ”になったんだよ!』
『随分と出世したんだなぁ』
無邪気に話すラルトスと、その話を少し落ち着いた様子で聞くヒトモシ。その光景はまるで仲のいい兄妹のようであった。
エピソード10:【ふたりでも仲良し】
ラルトスはカズヤのポケモンで、ヒトモシはヒトミのポケモンだ。なので当然、ラルトスはカズヤのそばに、ヒトモシはヒトミのそばにいることが多い。
「えへへ、やっぱりヒトモシの時とは違う感じがする……」
「そうだな。意外とヒトモシって、ラルトスより軽いんだな……」
「ラルッ!」
「モシシー!」
しかし今、「たまにはどう?」というカズヤの提案から、ラルトスはヒトミの膝の上に、ヒトモシはカズヤの膝の上にそれぞれのっていた。
「ラールー、ラルラルラー!」
「あぁ、ごめんごめん。無神経だった」
「ラルぅ!」
ラルトスは頬を膨らましながらカズヤを睨み付けた。
「あっ!」
「ん、どうしたの?」
「いや、その……私、ラルトスの眼って初めて見た、かも!」
「あぁ、なるほど。普段は隠れてるから……」
理解した様子でカズヤは小さく頷く。
ヒトミは物珍しそうにラルトスの顔を見つめた。
「……ラルぅ」
すると急にラルトスは自身の手で顔を覆い、身を縮めた。
「えっ?」
「あはは」
突然の反応に、ヒトミはキョトンとするが、ラルトスの反応の意味が理解できたカズヤは、面白そうに笑う。
「じっと見られて恥ずかしいってさ」
「あっ……ごめんね?」
「ラール」
ヒトミが頭を下げて謝ると、ラルトスは『いいよ』と小さく返事をした。
彼女たちの一連のやり取りを見た後、ここでふとカズヤはあることを思った。
「そういえば俺も、ヒトモシの右のほうの眼って見たことないなぁ……」
「モシシーモシモシモ!」
カズヤが目線を下げて自身の膝の上にいるヒトモシに目をやると、当のヒトモシは『べつに普通だぞ』と何ともなさそうに顔をあげた。
「そうなんだ。【サマヨール】みたいに、実は単眼なんじゃないかなぁ、とか思ったんだけど……」
『【ランプラー】や【シャンデラ】は、両目あるじゃん!』
さも当然といったように、ヒトモシはあっさりとした口調で言った。
「ランプラー? シャンデラ?」
「【ランプラー】と【シャンデラ】は、ヒトモシの進化したポケモン……」
「へぇ、そうなんだ!」
聞き慣れない名前にカズヤが首を捻ると、横で聞いていたヒトミが教えてくれた。
【ダンバル】のように進化の過程で眼が増えるポケモンもいるが、ヒトモシがいうには、蝋が垂れたような頭部の裏にはちゃんと眼があるようだ。
「……んーー、うんん?」
「モシシィー!」
しかし、その後いくらヒトモシを観察しても、カズヤには、その右眼を見ることはできなかった。
エピソード11:【ゴームデンタイム?】
楽しい時間が終わるのは、あっという間だ。
いつの間にやら陽が暮れて、子供たちは家へ変える時間になった。
「それじゃあ、また明日……!」
「うん、またなー!」
「ラールー!」
「モシー!」
公園で遊んでいた周りの子供たちが帰っていくのと同じく、カズヤたちも手を振って別れ、家へ帰る。
「ラールー!」
「ん?」
帰り道、ふとラルトスは【ねんりき】を使ってカズヤの頭に乗った。
「好きだよね、頭に乗るの……」
『うん。ここから見る外の景色、けっこう好き!』
「ふーん……。じゃあ,はやく進化しないとな。サーナイトになったら今よりも高い位置から景色が見えるぞ」
「………ラルルゥ」
カズヤの言葉に,ラルトスは不満げな声で鳴いた。
「どうした?」
『むぅ……自分が高くなるより,こうしてカズヤの頭から見る方が良い!』
「なんで? 何か違いがあるの?」
『うーん、よく分からないけど……ここが私の、ゴールデンタイム?』
「ベストポジション?」
『そうそれ! ベストポジションってやつなの!』
少し天然なラルトスの言葉に、カズヤは「あっそう……」と苦笑いするのだった。
エピソード12:【また明日】
家に帰ってしばらく経った後、カズヤたちは家族や他のポケモン達と一緒に晩御飯を食べた。
その後、少しリビングでゆったりと過ごし、お風呂に入ったり、歯を磨いたり、夜の瞑想をしたりしていたら、あっという間に時刻は十時を過ぎていた。外の遠くの方では【ヨルノズク】や【ヨマワル】の鳴き声が聴こえる。
「……ラぁぁ」
カズヤがリビングのソファーでのんびりテレビを眺めていると、ふと隣にいたラルトスがアクビをした。
「そろそろ寝ようか」
ラルトスがウトウトしているのに気づいたカズヤは、テレビの電源を消してソファーから立ち上がる。
「ほら、おいでラルトス」
「ラルゥ……」
張りのない声で鳴き、ラルトスはカズヤに向けて両手を上げた。カズヤはその動きに応えるようにラルトスを抱えあげると、そのまま自分の部屋へ向かった。
「おやすみ、ラルトス」
『おやすみぃ、カズヤぁ』
部屋の照明を落として、カズヤはラルトスと一緒に寝床に入った。やがて二人は眠りにつき、スヤスヤと小さな寝息を洩らす。
「ラルゥ……」
「……んぅ」
ラルトスはカズヤの方へゆっくり身をずらし、カズヤはそばに来たラルトスを優しくつつむように腕をやった。こうして、今日もラルトスはカズヤの胸の中で心地よく眠るのであった。
「……ラルルぅ」
ラルトスは、とっても、幸せそう!
ーーつづく。
個人的に、マネネはアニメのよりも『波動の勇者』でアイリーン姫と一緒にいたマネネの方が、(可愛い)印象が強いです。
次はヒトミ視点のお話でも作ろうかなぁ……。
以下のポケモンの中から、直感で選んでください。
-
ケーシィ
-
ゴース
-
ニャスパー
-
ミミッキュ