空軍パイロットのIS転生記   作:Su-57 アクーラ機

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第9話

決闘の翌日 グラウンド

 

 

「では、これよりISの基本的な飛行操縦を実践してもらう。織斑、ホーキンス、オルコット。試しに飛んでみろ」

 

白いジャージ姿の織斑先生が俺達にそう告げる。

 

「分かりましたわ」

 

セシリアが返事をすると。彼女のイヤーカフスが青く輝き、瞬時にISが展開された。

 

「よし・・・。あれ?えっと、おーい?」

 

一夏も展開しようとするが、なかなか反応せず、腕のガントレットを振ったりコツコツ叩いたりしている。

 

「早くしろ。熟練したIS操縦者は展開まで1秒とかからないぞ」

 

横で展開に少し手間取るも、なんとか成功してジェットエンジンを始動中の俺にも目を向けてそう言って来る織斑先生。

手厳しいなぁ・・・。

少ししてから、ようやく一夏も展開に成功した。

 

「出来た・・・!」

 

「よし、飛べ!」

 

「はいっ!」

 

織斑先生の合図でセシリアが勢い良く飛んでいった。

気合い入ってるな・・・。

そう思いながら、俺も上昇していく。

遅れて一夏がフワフワしながら上がってきた。

 

「遅い、スペック上の出力では、オルコットのISより白式の方が上だぞ」

 

一夏を叱責する声が無線から聞こえる。

 

「そう言われても、自分の前方に角錐を展開させるイメージだっけ?ん~、よく分かんねぇ」

 

「イメージは所詮イメージ。自分のやり易い方法を模索するのが建設的でしてよ」

 

「そうだぞ一夏。すべてが教本通りとは限らない。自分のやり方で飛ぶんだ」

 

唸る一夏にセシリアと俺がアドバイスする。

・・・あれ?そう言えば、彼女はいつの間にあんなフレンドリーになったんだ?

 

「だいたい、空を飛ぶ感じ自体まだあやふやなんだよ。何で浮いてるんだ?これ」

 

「一夏、それを考え始めると永遠に終わらないぞ」

 

「その、よろしければ放課後に指導して差し上げますわよ?その時は、二人きりで・・・」

 

なんて話を聞いていると、織斑先生が呼び掛けてきた。

 

「ホーキンス、ここからはお前一人で飛べ。お前の飛行技術を見せてみろ」

 

思わず、ニヤリと笑ってしまう。

 

「イエス・ミス」

 

よし、取って置きの変態機動を見せてやろう。

機体を高速飛行形態にし、そのまま加速していく。

ある程度スピードがのったら、以前に使ったコブラ機動を行い、そのままの姿勢で右回りの側転をして逆立ちの状態になった。

この時点で、もう並みのISには真似出来ない機動だ。

しばらくしてから姿勢を水平に戻し、今度はコブラの後に完全に一回転する『クルビット機動』を行う。

下では、生徒達が俺の曲芸飛行を食い入る様に見上げていたので、ついでにサービスとして『ダブルクルビット』を披露した。

少し得意気になっていると、再度織斑先生から無線が入る。

 

「よし、もう良いぞ。三人とも、急降下と完全停止をやってみろ」

 

「りょ、了解です」

 

呆気に取られていたセシリアが反応し「お先に」と言い残し、そのまま急降下。地面にスレスレで停止する。

 

「はぇ・・・巧いもんだなぁ・・・よし」

 

と呟き一夏も降下する。

━━が、地面に見事なクレーターを作った。

 

「大丈夫なのか?あれ・・・」

 

そう呟きながら俺も降下してスレスレで停止し、ISを解除して彼の元に駆け寄る。

 

「一夏!」

 

「織斑君!」

 

「おい、一夏。大丈夫か?」

 

声を掛ける。

おいおい、顔が地面に埋まってるぞ?

 

「痛ってぇ。死ぬかと思った・・・」

 

「馬鹿者、グラウンドに穴を開けてどうする・・・」

 

「すみません・・・」

 

一夏が肩を落として、申し訳なさそうに謝る。

 

「情けないぞ一夏!私が教えたことをまだ━━うわっ!?」

 

一夏を叱責する箒を押し退け、セシリアが一夏の元に駆け寄った。

 

「大丈夫ですか一夏さん、お怪我は無くって!?」

 

「あ、あぁ、大丈夫だけど・・・え?一夏“さん”!?」

 

「それは何よりですわ。あぁ、でも一応保健室で見てもらった方が良いですわね」

 

少し大袈裟じゃないか?まぁ、脳に損傷が行ってるとまずいしな・・・あの勢いで墜ちたし。

 

「確かにそうだな、脳に異常が無いかだk」

 

「無用だ」

 

箒が割って入る。

 

「ISを装備していて、怪我などするわけ無いだろう」

 

それにセシリアが反論する。

 

「あら、篠ノ之さん?他人を気遣うのは当然の事でしてよ?」

 

「お前が言うか。この猫被りめ!」

 

「鬼の皮を被っているよりはマシですわ!」

 

二人の間に火花が散る。

何で二人はこんなに仲悪いんだ?

一夏はそう思うのであった。

 

「あぁ、織斑」

 

「はい?」

 

「後でその穴埋めておけよ?」

 

泣きそうな顔でこちらを見てくる。

分かった、分かったから。そんな目で俺を見るなよ・・・。

 

 

IS学園 正門前

 

 

「ここがIS学園・・・フッ」

 

そこには大きなボストンバッグを肩に掛けた一人の少女が立っていた。

 




やっぱりフランカーシリーズの機動は凄いですね。
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