空軍パイロットのIS転生記   作:Su-57 アクーラ機

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第14話

所属不明機との戦闘を開始から数分経過、相手は一夏と鈴に攻撃に攻撃を集中させており、俺には目もくれてない。チャンスだ。

敵の背中に機銃掃射をお見舞いする。

すると、敵が今度は俺にターゲットを絞って攻撃をしてきた。

 

「ヤバッ!」

 

目が合った。

敵が何かをしている。

・・・!飛んだ?!あの図体でか!?

速度は遅くても、機動力は良い様だ。

 

「まったく、どこぞの重装攻撃機みたいだな!」

 

接近され過ぎると面倒だ。

敵は尚もしつこくビームを撃ちながら接近しようとしてくる。

 

「下手くそ!どこを狙ってやがる!」

 

だが、俺を狙っているということは、一夏達に攻撃の隙が出来るということだ。

しかし、ある程度攻撃をしてくると、途端に静かになった。

・・・こいつ、何がしたいんだ?

 

「なぁ、鈴、ウィル。あいつの攻撃、なんか機械じみてないか?」

 

「何言ってるのよ、ISは機械じゃない」

 

「そう言うのじゃなくてだな・・・」

 

「・・・あれが無人機だとでも?」

 

俺は片眉を上げた表情のまま、顔だけを一夏の方に向ける。

 

「そう、それだ。あれって本当に人が乗ってるのか?」

 

「はぁ?人が乗らなきゃISは動か━━━!」

 

そう言いかけて、何かを思い出す鈴。

 

「そう言えばアレ、さっきからアタシ達が会話している時ってあんまり攻撃して来ないわよね・・・?」

 

「あぁ、まるで俺達の様子を伺っているみたいだな」

 

「だろ?」

 

「ううん、でも無人機なんてあり得ない。ISは人が乗らないと絶対に動かない。そういうモノだもの・・・」

 

首を横に振って、そう否定する。

しかし、あれがISなのかどうかも怪しいところだ。

 

「仮に・・・仮に無人機だったらどうだ?」

 

「何?無人機だったら勝てるって言うの?」

 

「ああ、人が乗っていないなら」

 

彼の言いたいことを予想する。

 

「容赦なく攻撃出来る。か?」

 

「そう言うことだ」

 

「そう言うことって・・・」

 

「ああ、零落白夜。雪片弐型の全力攻撃だ。雪片弐型の攻撃力は恐らく高すぎるんだ。訓練や学内対戦で使うわけにはいかない。でも、相手が無人機なら、全力でやれる」

 

「零落白夜だか、何だか知らないけど、その攻撃自体、当たらないじゃない」

 

「それなら、提案がある」

 

俺は主翼下のハードポイントに無誘導爆弾を呼び出した。

 

「何か良い案があるのか?」

 

「ああ。こいつをあの無人機の足元にぶち込んでやるのさ。威力はあるから、あんな奴でも容易くズタズタに出来る筈だ」

 

「・・・なるほど。よし!それなら勝てる!」

 

「ふぅ、言い切ったわね?そんな事あり得ないけど、アレが無人機だと仮定して攻めましょうか!」

 

「それじゃあ。鈴、俺が合図したら最大威力で衝撃砲を撃ってくれ。そしてその隙にウィルが爆弾を投下。その後、俺が零落白夜を叩き込んでとどめを刺す!」

 

「良いけど、当たらないわよ?」

 

「良いさ、当たらなくても」

 

「よし、作戦は纏まった。やってやろうぜ!」

 

その時━━

 

「一夏!!」

 

「うお!」

 

「な、何だ!?」

 

アリーナのピット方面から誰かの声が轟く。

声のした方角へと顔を動かすと、そこには箒が立っていた。

 

「男なら・・・男ならそのくらいの敵に勝てなくて何とする!!」

 

ピクリと、無人機が反応する。

 

「あの馬鹿っ!一夏、ヤバイぞ!」

 

「っ!!まずい、箒逃げろ!」

 

無人機は箒に向かって腕を伸ばし、ビームの発射態勢を取る。

 

「ウィル!」

 

「任せろ!」

 

一夏の声に反応して爆弾を投下。それは重力に従って落下して行き、敵の足元に着弾する。

しかし、狙いが少し浅かったのか脚を半分吹き飛ばすだけに終わっていた。

敵は脚を失っても尚、千切れた膝関節の部分で無理矢理立っている。

それでも何とか箒に向けて行われようとしていた発射は食い止めれたようだ。

 

「鈴!やれぇ!!」

 

「分かった!」

 

すると、衝撃砲の発射態勢を取る鈴の前に一夏が出る。

 

「ちょっ!何をしてるのよ?!退きなさいよ!」

 

「一夏、何をしている!?」

 

「良いから撃て!」

 

「うっ・・・もう!どうなっても知らないわよ!」

 

一夏の剣幕に圧され、鈴は戸惑いながらも衝撃砲を発射する。

━━がしかし、一夏は吹き飛ぶどころか、衝撃砲のエネルギーを使って弾丸のように無人機へ突進して行った。

 

「なんて荒業だ・・・!」

 

そんな呟きも、一夏の雄叫びにかき消される。

 

「うおぉぉぉおおお!!」

 

そのまま最大出力で突撃。

無人機はそれに気付いて殴り掛かってくるが、その腕を切断する。

だが、流石は無人機。微塵も慌てず、腕を犠牲にカウンターを仕掛けて、一夏を殴り飛ばした。

そのまま、一夏の元に這いずるように歩いて行き、今度こそ終わりだと言わんばかりにビーム砲を向ける。

━━しかし。

 

「・・・狙いは?」

 

「ああ、バッチリだ」

 

無人機の背後。そこには主翼下のハードポイントに空対地ミサイル(AGM)を呼び出し、それを向けるウィリアムの姿があった。

この距離なら絶対に外さない。

 

「今日は災難だな」

 

そう無人機に対して言い放ち、ミサイルを切り離した。

無人機は振り返って迎撃しようとするが、もう遅い。

発射されたミサイルは無人機の胸部に直撃。炸薬が爆ぜ、大きな黒煙が上がった。

 

「ふぅ、何とかなったな」

 

「全く。冷や冷やさせてくれるな、お前は。立てるか?」

 

誰もが勝利を確信していた。

 

━警告 ロックされています━

 

「「!?」」

 

「一夏!ウィル!アイツまだ動いてる!」

 

あの成りで主力戦車顔負けの装甲かよ・・・!?

黒煙の中に立つ無人機から、極太のビームがこちらに向けて発射される。

この距離ではかわせない。ならば━━

 

「「うおぉぉおおぉぉ!!」」

 

二人は雄叫びを上げながら無人機に真正面から突撃した。

そして、目の前が白くなって━━

 

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