空軍パイロットのIS転生記   作:Su-57 アクーラ機

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第33話

4対4の戦いだ。

まず、相手チームのサーブ。

 

「フッフッフッ、七月のサマーデビルと言われたこの私の実力を見よ!」

 

とんでもない速さだ、七月のサマーデビルは伊達ではない。

 

「任せて!」

 

シャルロットがそれ上に跳ね上げる。

 

「よっと!」

 

そのまま俺がボールを程よい位置に持っていく。

 

「ナイスレシーブ!」

 

そして一夏が高く飛んでスマッシュ。

 

「あわわわ!えい!」

 

布仏が突き出した手にボールが当たり、高く上がる。

 

「よし!アターック!」

 

スマッシュが返って来た。

そのボールの先にはラウラが・・・

 

「可愛い、私が可愛い・・・」

 

「お、おい、ラウラ!前見ろ、前!」

 

慌てて警告を飛ばすが・・・

 

「・・・ふぇ?」

バシーンッ!

ボールはラウラの顔にクリーンヒット。

そのまま、後ろ向きに倒れる。

 

「おい、無事か?」

 

「大丈夫か?」

 

「ラウラ、どうしたの?」

 

俺達はラウラの元に駆け寄る。しかし

 

「か、可愛いと言われると、私は、うぅ・・・」

 

「ひょっとして、まだ照れてたの?」

 

何かブツブツ言ってるので流石に心配になってくる。

 

「ラウラ?」

 

彼女と目が合う。

 

「っ!?う、うわぁぁぁぁぁぁ!!」

 

物凄いスピードで海の方角に走って行った。

 

「あいつ・・・ウィル、追いかけた方が良いんじゃないか?」

 

「そうか?いや、確かにその方が良いか」

 

「放っておいてあげた方が良いんじゃないかな?」

 

シャルロットは苦笑混じりにそう答えた。

 

「ビーチバレーですか、楽しそうですね♪」

 

山田先生がこちらにやってくる。

 

「先生も一緒にやりますか?」

 

シャルロットが先生を誘う。

 

「えぇ、いかがですか?織斑先生」

 

「「っ!!」」

 

俺と一夏は思わず息を飲む。

 

「「「わぁぁ・・・!」」」

 

周りの女子達も感嘆の声を漏らす。

なんと、織斑先生も水着に着替えていたのだ。

 

「織斑先生、モデルみたい!」

 

「カッコいい・・・」

 

実際モデルの様にしか見えない。

 

「先生どうぞ、私交代しますから」

 

「・・・では」

 

「はい!やりましょう」

 

一夏がさっきから織斑先生を目で追っている。

 

「おい、一夏、大丈夫か?」

 

「一夏ってさ、ひょっとして、織斑先生みたいな女の人が好みなの?」

 

シャルロットがとんでも無い質問をした。

 

「な!?何言ってんだよ!」

 

「だってさ、随分反応が違うんだもん・・・。僕達の水着を見た時と」

 

不満そうにそう言うシャルロット。

 

「まぁまぁ、そう言ってやるなよ。実の姉のギャップに驚いていただけだろ。な?」

 

然り気無くフォローを入れる。

 

「あ、あぁ、そうだぜ?普段の千冬姉と違うから、ついな?」

 

「ハァ、ただでさえライバル多いのに、そこに織斑先生まで加わるなんて・・・」

 

「あぁ、千冬姉は強敵だ、油断しないで行こうぜ」

 

「一夏、多分勘違いしてる・・・」

 

項垂れるシャルロット。

頑張れよ!

俺は無言でサムズアップした。

 

 

「サーブ行きますよ!」

 

山田先生の声を合図に織斑先生がサーブを放ってくる。

な、なんて威力だ・・・!

そして味方の女子達も相手の女子達も飛んだり跳ねたりと、動き回り、俺達は翻弄されている。

何が言いたいかと言うと・・・正直目のやり場に困る。

跳ねる度に、その・・・ある一点がな・・・?

 

「っ!?」

 

悶々としていると、背中に悪寒が走る。

恐る恐る振り返ると、そこにはいつの間にか返って来たラウラが「その目を抉るぞ?」と言いたげな表情で、俺を睨んでいた。

くわばら、くわばら・・・。

 

このまま夕食時まで、俺達は徹底的に遊んだ。

 

 

日も沈んだ頃 

 

大浴場で汗を流した後、俺達は今、大広間にて夕食を食べている。

 

「これが刺身か・・・美味い・・・!」

 

俺は今この刺身と言うのを食べて感動している。

因みに俺はテーブル席にて食事中だ。

隣にはラウラと他数名の女子。

一夏達は畳の上で、正座して食べている。

 

「ん?この緑色のペーストは?」

 

俺は刺身皿の端に盛られた物体に箸を伸ばし、口に放り込んだ。

 

「「ちょっ!ホーキンス君、それは・・・!」」

 

「っ!?~~~!グオォォォ・・・!」

辛い!鼻が痛い!何なんだこれは・・・!?

 

「まったく、無闇に興味だけでわさびを口に放り込むとは」

 

ラウラが呆れながら水を差し出してくる。

俺はそれをガブガブと飲んだ。

 

「た、助かった・・・サンキュー、ラウラ」

 

「別に、これくらい構わん」

 

畳席の方では、何故か一夏がセシリアに はい、あ~んをしていた。

女子達がキャーキャーと騒いでいる。

まったく、人目も憚らずなんて事を・・・。

なんて思っていると、ラウラもそれに気付き、その光景をボーッと見ている。

そして何かを決心したように、こちらに顔を向けてきた。

 

「その、お前が私に感謝しているなら・・・わ、私に はい、あ~ん と言うのをしてくれ!」

 

「な!?」

 

思わぬ伏兵に思考が止まる。

 

「キャー、ラウラってば大胆!」

 

「ホーキンス君どうするの?」

 

「お、俺が?」

 

流石に公衆の面前でそんなこと、出来るわけが無い。

ここで屈する訳には・・・!

 

「ダメ、なのか・・・?」

 

上目遣いでそう言ってくる。

 

「っ!わ、分かった・・・」

 

負けた・・・。

 

「じゃ、じゃあ行くぞ?」

 

箸で刺身を摘まんで彼女の口に入れる。

 

「・・・良いものだな」

 

顔を赤くしながらそう言われる。

 

「良いなぁ、ホーキンス君!私にも一口!」

 

「私も私も!」

 

「次私ね!」

 

凄い食い付きだ。

 

「えぇ・・・。ハァ分かったよ、一口だけなら━━━イテッ!」

 

突然、左の脇腹に鋭い痛みが走る。

確認すると、ラウラがジト目でこちらを睨んでいた。

彼女の右手は俺の左脇腹に伸びている。

 

「ちょ、ラウラ!?痛い痛い!は、離してくれ!」

 

すると、その光景を見ていた女子達が更に騒ぎ始める。

 

その時、障子が勢いよく開けられ、織斑先生が入ってきた。

 

「お前達は静かに食事をする事が出来んのか!!」

 

「織斑先生・・・」

 

「織斑、ホーキンス、あんまり騒動を起こすな、鎮めるのが面倒だ」

 

「わ、分かりました・・・」

 

「す、すいません・・・」

 

俺達の返事を聞くと彼女は戻って行った。

そのまま俺達は黙々と食事を続けた。

 

 

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