空軍パイロットのIS転生記   作:Su-57 アクーラ機

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第41話

帰還後には既に夜が明けていた。

 

 

「作戦完了!と言いたいが、お前達は重大な違反を犯した」

 

「「「はい」」」

 

「・・・帰ったら直ぐ反省文の提出だ。懲罰用の特別トレーニングも用意してあるから、そのつもりでいろ」

 

うげぇ・・・きつそうだな・・・だが、その程度で許してくれるのは感謝しないとな。

 

「あの、織斑先生」

 

「ん?」

 

「もうそろそろ、この辺で・・・。皆、疲れている筈でしょうし」

 

山田先生が織斑先生を説得する。

 

「ふぅ・・・しかしまぁ、良くやった」

 

「「「え?」」」

 

織斑先生が俺達を誉めた!?

 

「ああ・・・全員よく帰って来たな。今日はゆっくり休め」

 

そっぽを向きながら、称賛してくる。

あまりの事に皆、ポカンとしている。

俺だってその内の一人だが・・・。

 

その日の午前中は皆疲れて、ぐったりとしていた。

 

 

時は過ぎて夕食時

 

「ねぇねぇ、結局何だったの?福音の暴走の原因って」

 

「本当に誰も乗って無かったの?」

 

「戦ってる時怖く無かった?」

 

「もっと教えて?先生達、何も教えてくれないんだもの・・・」

 

一日中グダグダと過ごした俺達は夕飯を食べながら、質問責めに遭っていた。

 

「ダメ、機密って言われてるんだから」

 

「大体、アタシ達だって詳しい事聞いて無いんだし」

 

「それに、詳細な情報を知ればお前達にも行動の制限が付くぞ、良いのか?」

 

「どうしても知りたいのなら教えてやらないことも無いが、想像してみろ。何をするにしても後ろや物陰から視線を感じ、黒塗りの車が目には入る毎日を。我慢できるか?」

 

俺が最後に彼女達をビビらせる。

 

「ああ・・・。そ、それは困ると言うか怖いかな・・・」

 

「見張りとか付くのは嫌だもんねぇ・・・」

 

俺の脅しが効果を成したのか、なんとか質問の嵐は治まったようだ。

 

「あら?一夏さんと箒さんは?」

 

セシリアが二人が居ない事に気付く。

 

「あぁ、それなら二人でどっか行ってたな・・・」

 

途端にセシリア、鈴、シャルロットの目が光る。

 

「どこ!?どこに行ったの!?」

 

鈴が俺の肩を掴んで揺さぶってくる。

止めろ止めろ!脳が揺さぶられてるから!

 

「どこに行ったのか、正確に思い出して下さいまし!」

 

「ちょ、そんな事言われてもどこに行ったかまでは分かるわけないだろ!」

 

しまった、余計な事を言っちまったか?

 

「ねぇ、本当に分からないの・・・?」

 

シャルロットが聞いてくる。

背の問題で若干上目遣いなのが強烈だ。

 

「ほ、本当に分からないんだ・・・」

 

四人は大急ぎで飯を掻き込んで出て行ってしまう。

 

「ハァ、一夏が心配だな。俺も早く食べて探しに行くか。どうも嫌な予感がする。ラウラはどうする?」

 

「・・・行く」

 

何故か不機嫌そうだ。

恐らく、さっきのシャルロットに対する反応が原因だろうが、彼はそんな事は露程も知らない。

 

「ん?どうした?」

 

「いや何も、それより早く食べてしまおう」

 

黙々と食事を平らげて行く二人であった。

 

 

「一夏と箒の奴、なかなか見つからないなぁ」

 

俺とラウラは今、浜辺を捜索中だ。

 

「・・・ウィル、聞きたい事がある」

 

先程まで無口だったラウラが突然話し掛けて来た。

 

「ん?何だ?」

 

「その、福音が私に攻撃した時、何故あんな無茶を?もしも(・・・)の事は考えなかったのか?」

 

「あぁ、あの時か」

 

「随分と軽いな、一歩間違えれば命に関わるんだぞ?」

 

「・・・分からないんだ。気付けば体が勝手に動いてた」

 

「勝手にって・・・」

 

「何だろうな?お前を助けないと、と思ったらな・・・」

 

もはや、告白一歩手前の事を言うウィリアム。

 

「・・・そうか、分かった。あの時はありがとう、だがもう少し自分を大切にしてくれ」

 

「アハハ、耳が痛いよ」

 

そうこうしていると、近くで青い光が見えた。

セシリアのビームだ。どうやら一夏が見つかったらしい。

光が連続する。

それをバックに箒を抱き抱えて走る一夏。

どうやら、鈴とシャルロットも一緒の様だ。

 

「ウィル~!助けてくれ~!!」

 

彼からSOSが発せられる。

 

「おっと、一夏がピンチだ。行くぞ?」

 

「あ、あぁ。そうだな」

 

二人も一夏の元に向かった。

 

 

 

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