空軍パイロットのIS転生記   作:Su-57 アクーラ機

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第46話

あれから数日後

 

 

「ハァ、あっつぅぅ・・・」

 

「暑いなぁ・・・」

 

俺は休みの間も体が鈍らない様にと、一夏と共に軽めの訓練を終えたところだ。

 

「シャワー浴びたのに、もう汗でビショビショだな。さっさと冷たい飲み物をグッとやりたいなぁ」

 

「オッサンみたいだぞ?あぁ・・・余計喉が渇いてきた・・・」

 

「言ってろ・・・ったく。何で寮内の冷房が止まってんだよ・・・」

 

その上、こんな時に自販機の補充中とは・・・。

 

「あ、着いた。じゃあまた後でな?」

 

「おう、また後で」

 

そう言って一度別れた。

 

「ハァ、やっと部屋に着いた・・・さて、何か飲み物を・・・ん?」

 

布団の中に誰か居る。またラウラか?

 

「おい、誰だ?人の部屋に忍び込んで挙げ句の果てに布団に隠れてるのは?バレバレだぞ?」

 

そう言った途端、布団がビクリと跳ねた。

 

「・・・ったく、いい加減出てこい!」

 

布団を引っ付かんで剥がすと・・・

 

「あ」

 

「」

 

何で、ここに篠ノ之博士がいるんだよ・・・。

 

「・・・ば、バレちゃった」

 

「何でここに博士がいるんですか!?て言うかどうやってここに侵入し━━」

 

「待って待って!シーっ!これには深い訳が有るんだよ!」

 

深い訳?

 

「・・・聞きましょう」

 

「うんうん、ありがと!実はね・・・束さんはこんなものを作っちゃったのだ~!」

 

そう言って取り出すは、一本のペットボトル。

 

「これが何です?」

 

「よくぞ聞いてくれた!実は━━」

 

 

 

「何ですかそれ!?ただの変態趣味で俺の部屋に忍びk━━ムグッ!?」

 

「だから!騒いじゃ駄目だって!」

 

手で思い切り口を塞がれた。

彼女の目的とは━━

なんでも、このペットボトルの中の液体は飲んだ生物の肉体年齢を一時的に20歳程、若返らせる効果が有り、それを飲んだ自身が織斑先生の所に行ってイチャイチャするつもりだったらしい。

この際、その謎の科学力にツッコムのは止めておこう。

 

「ムグゥ!ムグゥ!」

 

「まぁまぁ、ウィっ君も喉が渇いてイライラしてるからだって」

 

そう言ってスポーツドリンクを取り出して、机に置く。

 

「・・・それで?何で俺の部屋に?」

 

「それは簡単。君の部屋が偶然近かったからだよ」

 

この人、絶対反省とかしなさそうだな・・・。

 

「ハァ、もう良いです。それより、変な騒ぎに捲き込まないで下さいよ?」

 

そう言いながら、ペットボトルの蓋を開けて喉を潤す。

 

━━それがスポーツドリンクかを確認もしないで・・・。

 

「あっ、間違えた・・・」

 

「ん?何か?」

 

「い、いやぁ、それはスポーツドリンクじゃない方なんだけど・・・」

 

「・・・は?」

 

ペットボトルを確認する。

・・・若くな~る?

ベタなネーミングだなぁ・・・ん?若くな~る!?

 

「ブゥゥゥゥ!!」

 

「の、飲んじゃった!?」

 

ヤベェ!得体の知れない物飲んじまった!

 

「ウェッホッ!ゲホゲホッ!ちょ、これ大丈夫なんですよね!?」

 

「う~ん・・・多分?そ、それじゃ!バイバ~イ」

 

あ!逃げやがった!ま、待て━━

 

「クソ・・・目眩が・・・」

 

そこで俺の意識は飛んでしまった。

 

 

 

「ん?ここは・・・あぁそうだ、俺倒れてたんだったな。あれ?俺ってこんなに声低かったか?」

 

心なしか、背も高くなってるような・・・。

鏡のある部屋へと向かう。

・・・見た目35歳の男が立っている。

違う!これは・・・。

 

「まさか、俺?」

 

だが、あの薬は若返ると・・・。

もう一度、ペットボトルの説明を見る。

 

ー注意ー

この薬品の若返り効果はあくまで可能性であって、その逆の効果も有り得ます。

 

ペットボトルを握る手が震える。

・・・ご丁寧な注意書をありがとう、よっ!!

俺は思い切りペットボトルを床に叩き付けた。

 

「あの、アホウサギィィィイイ!!」

 

室内に俺の絶叫が響く。

 

「ハァ、ハァ、ハァ・・・畜生、どうするんだよ。いつ治るのかも分か━━」

 

その時、ドアが思い切り開け放たれた。

 

「ウィル!どうしたんだ、大声上げて・・・っ!?誰だ!」

 

「え?一夏か?俺だ!ウィリアムだ!」

 

「嘘を吐くな!アイツは15歳だぞ!」

 

なかなか信じてもらえない。

 

「頼む!信じてくれ!・・・そうだ!何か質問を出してくれ!」

 

「質問?」

 

「そうだ!俺が偽者なら分からない質問を!」

 

彼はしばらく考えた素振りをしてから、質問を投げ掛けてきた。

 

「・・・ラウラとの戦いの後でウィルが食べた夕飯のメニューは?」

 

「ホッケ定食」

 

「じゃあ、俺の家に来たときに、セシリアが作った料理は?」

 

「一夏、あれは料理じゃない、焦げた鍋だ」

 

何で食べ物ばかり・・・。

一夏が顔を驚愕の色に染める。

 

「お前、本当にウィルなのか?」

 

「だから、そう言ってるだろう・・・」

 

「何でそんな事に・・・?」

 

「あぁ、それはだなぁ━━」

 

一夏に事の成り行きを説明した。

 

「何やってんだよ、束さん・・・」

 

「こっちが聞きたいよ・・・」

 

その時、またドアがノックされて、今度は何時ものメンバー全員が入って来た。

 

「ウィリアム、ここに一夏が来たと聞いたんだが・・・え?」

 

「ウィル、遊びに来てやったぞ・・・は?」

 

箒とラウラを筆頭に全員が凍り付いた。

 

「ハァ、一夏」

 

「あ、あぁ。みんな、信じられないかも知れないけど、彼がウィルだ・・・」

 

「ど、どうも・・・」

 

「「「ええええ!?」」」

 

そりゃあ、みんな驚くわな・・・ハァ、どうしよう・・・。

これから、どうしたら良いか分からず、頭を抱えるウィリアムであった。

 

 

 

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