空軍パイロットのIS転生記   作:Su-57 アクーラ機

49 / 91
第47話

「ふむ、確かにウィルだな・・・」

 

ラウラが俺の顔をまじまじと見ながら、一人納得する。

一応、全員に説明して納得はしてもらえた。

 

「ウィリアム、私の姉が本当に申し訳無い!」

 

箒が滅茶苦茶謝って来る。

 

「いや、箒が謝る事は無いさ。それより、織斑先生に話した方が良いかもな」

 

「何で千冬さんにも話す必要があるのよ」

 

鈴が質問してくる。

だが、あのアホウサギを取っ捕まえるには織斑先生の力が必要だ。

 

「篠ノ之博士を捕縛する為には先生の力が必要なんだ。彼女を知る者の一人だからな」

 

「あぁ、成る程」

 

「と言うことで一夏。先生を読んでグラウンドに来てくれないか?」

 

「え?良いけど・・・何でグラウンドなんだ?」

 

彼の疑問は当たり前だろう。話なら部屋で十分だからな。だが・・・。

 

「広い所じゃないと、博士を捕まえた後にO・HA・NA・SHIが出来ないだろう?」

 

「ひっ!わ、分かった!」

 

そう言うが早いか、大急ぎで部屋を出て行った。

皆が、何か恐ろしいモノでも見るような目でこちらを見てくる。

 

「ん?どうした、そんな目で俺を見て」

 

「い、いや!何でも無いよ?」

 

「え、えぇ。気のせいではなくって?」

 

シャルロットとセシリアがガタガタと震えながら、首を横に振って否定する。

ラウラなんて柄にも無く涙目だ。

今の俺の顔はそんなに怖いのか?

 

 

グラウンド

 

 

俺達は今、織斑先生が来るのを待っている。

 

「おーい!連れて来たぞぉ!」

 

一夏が織斑先生と共に歩いて来た。

 

「話はさっき織斑から聞いた。まったく、何をやってるんだ?あのバカは・・・」

 

彼女は眉間に指を添えて呆れている。

 

「それなら話が早くて助かります。先生、博士をなんとか見つけれないでしょうか?」

 

「残念ながら、アイツがどこに居るのかは私でも検討がつかん」

 

「そうですか・・・」

 

「だが、見つける必要は無さそうだぞ。居るんだろう?出てこい、束」

 

「「「え?」」」

 

先生の声に反応して、篠ノ之博士が物陰から姿を現した。

 

「アハハ~ばれてたか・・・」

 

「バレバレだ。で?ホーキンスの症状はいつ治る?」

 

「それなら、心配ナッシング!今日の夕方には治ると思うよ」

 

「そうか・・・だそうだ。ホーキンス」

 

「はい、ありがとうございました」

 

「良かったな、ウィル」

 

「ああ」

 

いやぁ、良かった良かった・・・。

これで━━

 

「さて!じゃあ、束さんはこれで━━」

 

「何言ってるんです?まだ終わってませんよ。・・・確保ぉ!!」

 

これて、心置き無くO・HA・NA・SHIが出来ると言うものだ。

 

「えっ!?」

 

そのまま、彼女は成す術も無く取り押さえられてしまった。主に織斑先生に。

 

 

 

「さて、博士。何か弁明は?」

 

俺は今、簀巻きにされた博士とO・HA・NA・SHI中である。

 

「え、えぇと・・・」

 

「・・・・・・」

 

「ゆ」

 

「ゆ?」

 

「許してピョン☆」

 

めっちゃ良い笑顔でそう言われた。

 

「・・・織斑先生」

 

「何だ?」

 

「ISの使用許可を求めます」

 

「構わん、やれ」

 

「イエス・ミス」

 

俺が前に出て篠ノ之博士の首根っこを掴む。

 

「え、ウィっ君?何を・・・?」

 

「博士。俺、一つ気になってた事があるんですよ・・・」

 

「な、何を?」

 

「昔、友人から『豆腐の角に頭ぶつけて死ね』って言葉があると聞きましてね」

 

「そ、それがどうしたのかな?」

 

束の顔がみるみる蒼くなって行く。

 

「あれ、M(マッハ)2でぶつけたらどうなるのかなぁ?ってね」

 

「「「」」」

 

俺と織斑先生以外の全員が凍り付く。

 

「さ、逝きましょうか?博士」

 

「ちょ、なんか意味が違わない!?れ、冷静になろうよ。ね?」

 

ズルズルと引きずられる格好で束(簀巻き)が必死にウィリアムを説得する。

 

「これで合ってますよ。大丈夫、そんなに痛く無いですから。多分」

 

「今、多分って言った!多分って言ったよね!?助けて、いっくん、箒ちゃん!イヤァァァァ!!」

 

一同は心の中で静かに合掌したのだった。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。