空軍パイロットのIS転生記   作:Su-57 アクーラ機

50 / 91
やっぱり上手く書けないんですよねぇ、、、。


第48話

朝 私室

 

 

眩しい・・・朝か?

重たい瞼をゆっくりと開ける。

 

「うごっ!?」

 

のそりと起き上がろうとした矢先、顔に何かが振り下ろされた。

脚?誰の?まさか・・・!

 

「ん?朝か・・・?」

 

「ラウラ!?お前また俺の部屋に━━」

 

すると布団を体に纏ったラウラが立ち上がる。

 

「ふっふっふ・・・今日は・・・!」

 

思い切り、纏っているシーツを広げた。

 

「っ!何を・・・!?」

 

俺は思わず顔を隠す。

 

「裸ではないぞ!」

 

彼女はスク水を着ていた。

ご丁寧に胸には『らうら』と書かれた名札付き。

 

「何だ?その格好は・・・」

 

思わず疑問を口にする。

 

「優秀な副官からのアドバイスだ!」

 

ドヤ顔でそう告げてくるが、さっぱりだ。

 

「その副官、どんな思考してるんだよ・・・まったく、大層優秀な副官だことだな」

 

皮肉を言うも、彼女はそんな事お構い無しに次の言葉を発する。

 

「今日お前の目覚めを待っていたのは他でも無い、これだ」

 

そう言いながら、彼女は胸元に手を入れて、一枚の紙を取り出し、渡してきた。

 

「何だこれ?なになに?夏の終わりに縁日デート?あぁ、これって最近出来たアミューズメントプールのイベントか?へぇ、面白そうだな」

 

「そうか!行きたいか?」

 

凄い食い付きで、ラウラが詰め寄って来る。

 

「縁日広場で浴衣のレンタル?あぁ、浴衣ってあの服の事か・・・」

 

「浴衣を着てみたいのだ・・・その、お、お前と二人で・・・

 

ラウラがモジモジしながら、誘ってくる。

最後の方がボソボソした声で上手く聞き取る事が出来なかったが・・・。

ふむ、浴衣か・・・。

 

「そうだな、なら行くか。せっかくだから一夏達も誘って━━」

 

ドスッ!

 

「いぃっ!?」

 

俺の真横に軍用ナイフが刺さった。

 

「ふんっ!」

 

ラウラは心底不機嫌そうに出て行ってしまった。

 

「何だ?何を怒ってるんだ?」

 

取り敢えず、一夏達も誘って来るか・・・。

さて、俺も着替えて・・・あ、そうだ、今日は足りない物を買いに行くんだった。手早く済ませて、買い出しに行くか・・・

 

 

食堂

 

「まったく、アイツは嫁としての自覚が足りん」

 

ステーキにナイフを入れながら、愚痴を溢す。

 

「何か遭ったの?ラウラ」

 

シャルロットが聞き返す。

 

「いや、何でも無い・・・」

 

「あ、そうだ!ラウラ、今日時間が有るなら洋服買いに行かない?」

 

「何を言う。服なら、ちゃんと軍支給の━━」

 

「いや、それ軍服だから・・・」

 

シャルロットが苦笑しながら、ラウラを説得する。

 

「ね?夏休みも終わっちゃうし、行こうよ」

 

「ふむ、そう言われればそうだな」

 

「じゃあ、10:00時くらいに出るので良いかな?」

 

「分かった」

 

そう言って、二人は手早く朝食を済ませるのであった。

 

 

 

「どうだ?外出用に着替えたぞ」

 

ドヤ顔のラウラが腰に手を宛て、胸を張りながらシャルロットに告げる。

 

「結局、制服なんだね・・・」

 

シャルロットが眉を八の字にして苦笑する。

その時、他の女子生徒の声が聞こえて来た。

 

「ねぇ、臨海公園の幻のクレープの噂知ってる?」

 

「知ってる知ってる!好きな人とミックスベリー味を食べると、恋が叶うって!」

 

・・・恋が叶う、ミックスベリー?

ラウラとシャルロットは互いの思い人の事を思い浮かべながら、同じ事を考えた。

 

 

「と、言う事で一夏、みんなに伝えておいてくれないか?」

 

「分かった、伝えておく」

 

「じゃ、頼んだぞ」

 

そう言って俺はモノレールの駅に向かった。

さ、手早く買い出しを済ませよう。

 

 

 

「着いたか。えーっと、まずは・・・」

 

「え、エクスキューズミー・・・」

 

覚束無い英語で声を掛けられた。

 

「はい?」

 

「え、え~と・・・」

 

「あぁ、日本語で大丈夫ですよ」

 

「そ、そうかい?それなら話は早い!すまないが、一つ頼まれてくれないかい?」

 

「は、はぁ・・・何でしょう?」

 

「実はね、この近くでヒーローショーをするんだけど、役者の一人から遅刻するって連絡が来てね。君に頼めるかい?」

 

それで俺に白羽の矢が立ったと・・・。通りすがりに頼むなんて、どれだけ焦ってるんだ?

 

「頼むよ!バイト代を払うから!」

 

「まぁ、時間はあるので構いませんよ」

 

「そ、そうかい。助かるよ!こっちだ。付いて来てくれ!」

 

ヒーローショーか・・・。少し面白そうだな。

 

 

 

この格好・・・成る程、俺は悪役としての出演か。

 

「そろそろ時間だけど、行けるかい?」

 

「えぇ、大丈夫ですよ」

 

さぁて、やりますか!

 

 

ヒーローショーの内容は王道中の王道。

初めは悪役が優勢だが、観客からの声援でパワーアップしたヒーローにボコられる。と言うものだった。

 

 

「いやぁ、今日は助かったよ。さっき、ようやく役者が揃ったから、この後のショーは何とかなるよ」

 

「それは良かった。お役に立てたようで何よりです」

 

「あ、そうだ。はい、これバイト代」

 

「え?あぁ、ありがとうございます」

 

すっかり忘れていた。

 

「それじゃあ、今日は本当に助かったよ。ありがとう」

 

「いえ、こちらこそ。良い経験になりました。それでは」

 

そう言って、俺は本来の目的に戻った。

 

 

「よし、必要な物は揃った。それにしても暑いな・・・近くの店で休むか」

 

ん?カフェ・アット・クルーズ?なかなか良さそうじゃないか。

そう思って入店する。

店内は冷房が効いていて涼しい。

 

「いらっしゃいませ。何名様ですか?」

 

「あぁ、一人です」

 

「かしこまりました。あちらの席へどうぞ」

 

指定された席へと向かう。

 

「へぇ、良い眺めじゃないか」

 

さて、メニューは、っと・・・。

ん?アイスカフェラテか、これにしようかな。

 

「すいません、ウェイターさん」

 

「はい」

 

メイド服のウェイターがこちらに近づいてくる。

 

「このアイスカフェラテを・・・どうかしましたか?」

 

「え?うぃ、ウィル?」

 

何故俺の名前を・・・待てよ?さっきから顔をよく見てなかったが、このメイドさんもしかして・・・?

 

「もしかして、ラウラか?」

 

「あ、ああ、そうだ。それで、何故お前はここに?」

 

「いや、俺は買い出しの帰りでな、疲れたからここで━━」

 

その時、一発の銃声が鳴り響いた。

 

「全員動くんじゃねぇ!」

 

っ!?背中のボストンバッグから札束が見え隠れしている・・・。強盗かっ!

 

「騒ぐなぁ!」

 

敵は三人、それなりに装備している。

 

『君達は包囲されている!大人しく投降しなさい!』

 

外からは警察がスピーカーで投降を呼び掛けている。

 

「人質を安全に解放したかったら車を用意しろ!勿論、追跡車や発信器なんて着けんじゃねぇぞ!」

 

リーダーがそう言うと、もう一人がサブマシンガンを外に乱射する。

 

「へへっ、ビビってやがるぜ!」

 

店内に悲鳴が響き渡る。

 

「うるせぇ!静かにしてろ!」

 

こいつら、完全に俺達を人質と舐めているな。

そう思って睨んでいると、声を掛けられた。

 

「おい、お前。その窓に歩いて行って、今の状況を外のサツ共に詳しく話せ!」

 

成る程、そう言う考えか・・・。たしかに、人質が怯えながら状況説明をした方が、相手に対する精神的な揺さぶりもかけられる。

 

「・・・・・」

 

ゆっくりと立ち上がる。

 

「ウィル、何を?」

 

「え?ウィル!?どうしてここに?」

 

ラウラとシャルロットに、アイコンタクトで指示をする。

 

「おら、早くしろ!」

 

ピストルを向けてくる。

馬鹿な奴だ、自分から武器を近づけてくれるとは。

 

「おいおい・・・そんなもの向けるな、よっ!」

 

目にも止まらぬ早さでピストルの銃身を掴んで射線をずらし、そのまま相手の手を捻った後、膝関節の裏を蹴り飛ばして盾の様にして、奪ったピストルを構える。

形勢逆転だ。

 

「なっ!て、てめぇ!」

 

まずは、厄介なサブマシンガンからだ。

引き金を引いて、サブマシンガンに当てる。

 

「ぐっ!し、しまった、銃が!クソッタレ!うぐぅっ!」

 

腰のピストルに手を掛けるが、空かさずラウラが鳩尾にキックして黙らせた。

俺もそのまま、盾にしている奴の後頭部を殴って倒す。

二人無力化。

 

「ふざけやがって、このガキ!」

 

敵が叫びながら発砲する。

しかし、流石はドイツ軍の特殊部隊の隊長。素早い身のこなしで射線から離れた。

 

「僕を忘れないで欲しい、ね!」

 

「ぐえぇ・・・!?」

 

その隙を突いてシャルロットが相手の首に脚蹴りをお見舞いして、無力化した。

 

「目標2制圧完了。ラウラそっちは?」

 

「問題無い、目標3制圧完了。ウィル?」

 

「目標1制圧完了だ」

 

しかし、リーダーが立ち上がる。簡単にはやられてはくれない様だ。

 

「ふざけるな・・・こんなガキ共にぃ!!」

 

ピストルを発砲してくる。

 

「「「っ!」」」

 

速やかに散開する。

相当は焦っているようで、単一の目標だけに集中しきっている。

ラウラは、足元に落ちているピストルを器用に蹴り上げて、それを相手の頭に突きつけた。

 

「遅い、死ね」

 

「がっ!?」

 

そのまま発砲すると見せかけ、フェイントで眉間を殴る。

 

「全制圧、完了」

 

伏せていた客達が口々にお礼を言ってくる。

 

「ありがとう、メイドさん執事さん。そこの男の人も」

 

執事・・・?そう言われれば、シャルロットは何故執事の格好をしてるんだ?

 

「ラウラ、僕達が代表候補生だと公になると面倒だから、この辺で」

 

「そうだな。失敬するとしよう」

 

「ウィルも、早くここを離れよう」

 

「ハァ、休憩しに来ただけなのにな・・・ん?」

 

「うっ・・・くそぉ・・・!」

 

あのリーダー格の男、まだ動くのか!?

 

「捕まって、ムショ暮らしになるくらいなら・・・」

 

・・・何をするつもりだ?

 

「いっそ、全部吹き飛ばしてやらぁ!!」

 

着ているジャケットを広げると、裏側にプラスチック爆弾が。

自爆する気か!あの量ならここいらが容易に吹っ飛ぶぞ!

クソッ、ここからでは死角で起爆装置が狙えない!

 

「ラウラ!」

 

俺はピストルをラウラに投げ渡した。

彼女はそれを鮮やかにキャッチし、そのままシャルロットと共に、起爆装置を撃ち抜く。

全ての手段を潰され、今度こそ敵は観念したようだ。

 

「「チェックメイト!」」

 

「まだやる?」

 

「次はその腕を吹き飛ばす」

 

お~!なんか格好いいな!

なんて思っていると、悲鳴があがる。

さっき無力化した一人がナイフを持って突っ込んで来た。

狙いはラウラだ。彼女は少し目立ち過ぎた様だ。

 

「チッ、しつこい!」

 

今度は俺の見せ場だ!

 

「死ねぇぇええ!!」

 

単調な動きだ、相手の体重を逆手に取れば良い。

俺は相手の腕と肩を掴んで脚を引っ掛け、地面に引き倒した。

そして、近くにあったフォークを顔の真横スレスレに勢い良く突き刺す。

 

ドスッ!

 

「ひぃっ!?」

 

「お前の敗けだ、大人しく投降しろ。さもないと・・・!」

 

スッと目を細めて、木製の床がメキメキと音を立てるように態とフォークを動かす。

 

「わ、分かった!降参する!降参するっ!」

 

歓声が上がる。今度こそ終わった様だ。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。