MAJORがパワプロの世界で且つプリキュアキャラが存在する状態で話が進んだら 作:Quick
そこで寿也と出会います(あゆみは登場しません)。
また、横浜リトルに入っているプリキュアキャラを名前を伏せますが、チラッと出します。
安藤監督に勧められて、横浜リトルの練習場へ行くことになった吾郎とマナ。
こうして、横浜リトルのグラウンドに到着した。
グラウンドでは、横浜リトルの選手達が紅白戦をやっていた。
マナ「凄い・・・
みんな横浜リトルの子達なのかな。」
吾郎「そりゃそうだろ。横浜リトルのユニフォームを着てるんだから。」
マナ「皆上手よね。」
吾郎「そりゃ名門だからね。」
マナ「何とかさっきからどうでも良さそうな感じだけど。」
吾郎「当たり前だろ。
だって、横浜リトルに入る気なんてさらさらないし。」
マナ「あはは・・・」
この横浜リトルの紅白戦、
マナ「あれ、セカンドの子って、女の子じゃない?」
吾郎「ホントだ。
名門という割には、人材不足なんかね。」
マナ「本田君、そんなに嫌なら帰る?」
マナが吾郎に言ったその時、
カーン!
パシュ! シュッ!
塁審「アウト!」
シュッ!
塁審「セーフ!」
セカンドの女の子が、外野へ抜けそうな球を横っ飛びでキャッチ。ファーストランナーをアウトにしたのだ。
だが、
???「ショート!
カバーが遅いぞ!!」
ショートの子「すみません!」
椅子に座っているサングラスをかけた監督らしき人に喝を入れられていた。
吾郎「俺、こういう威張った監督嫌いなんだけどなあ。」
マナ「た、確かに厳しそうな監督だね・・・」
吾郎「でも、あのセカンドはかなりやるみたいだ。」
吾郎は帰る気満々だったが、セカンドの子のファインプレーから試合を食い入るように観ていた。
更に試合は続き、
カキーン!
吾郎と同じくらいの大きさの子がヒットを打っていた。
???「ナイスバッティングだ佐藤!
良いセンスをしているな!」
吾郎(佐藤・・・?)
???「はい!
ありがとうございます!」
ヘルメットを脱いだ子の顔をみた吾郎は確信した。そして、ある過去のことを思い出していた。
3年前
ジョー・ギブソンから受けた頭部死球が原因で吾郎の父親は亡くなった。
吾郎はその父親の婚約者である星野桃子に引き取られた。
そのため、引っ越すことになったので、野球友達だった子にお別れを伝えにきた時、野球を辞めるかもしれないとその子に言った吾郎。
しかし、相手の子は別れ際に、
『待って!
じゃあ最後に、一球だけ、吾郎君の球捕らせてよ!』
その子は軟球を吾郎君に投げる。
『ダメだよ吾郎君!
野球辞めちゃ!
会えなくなっても、僕は吾郎君に教わった野球は辞めない!
だから吾郎君も、
おとさんにもう会えなくなっても、
おとさんに教わった野球を辞めちゃダメだよ!』
吾郎『トシくん・・・』
『さあ!』
トシくんと言われた子は、しゃがんでグローブを構えた。
そして、吾郎は彼が構えたグローブ目掛けて投げた。
2人は泣きながら、1つの約束をした。
『またいつか、
きっといっしょに野球やろーね!』
『うん!』
そして、現在。
???「今日の練習はここまで!」
横浜リトルの練習が終了した。
そして、佐藤と呼ばれた子の顔を吾郎はみて確信した。
吾郎(間違いない!
寿くんだ!)
初めて一緒に野球をやった友達、佐藤寿也であることを。
吾郎「おーい、寿くーん!!」
「!?」
寿也は、寿くんと呼ぶ彼をみて、まさかと思った。
吾郎「オレだよ、オレ!
本田茂治の息子、本田吾郎だよ!!」
樫本「何っ、本田茂治の息子だと!?」
寿也「ご、吾郎くん!」
そのあと2人はマナを加えてベンチで話をしていた。
寿也「ビックリしたなあ。
こんなふうに会えるなんて、思ってなかったから…」
吾郎「オレもだよ。
まさかあの寿くんが横浜リトルでやってるなんて、そりゃビックリだもん。」
そのあと、寿也は今は母親が野球の事を応援してくれることを、吾郎はドルフィンズを立て直して大会を目指すということと一緒にいるマナも凄い実力であることを話した。
寿也「ふぅん。
吾郎君も横浜リトルに入らないなんて勿体ないなあ。
十分通用するのに。」
???「おい、佐藤。
彼があの本田選手の息子なのは本当か?」
サングラスをかけた監督らしき人が来て、そのあと、吾郎とマナはテストをすることになった。
マナ「あ、あたしは別によかったんだけど・・・」
吾郎「いいじゃん、俺と相田のピッチングで横浜リトルをビビらせようぜ。」
先ずは吾郎、
吾郎(見学に来たのに、見学されてるじゃん。
まあいいか、久しぶりに寿くんと、
キャッチボールができるし)
ビュッ! ズバーン!
「!?」
「は、はえー。」
「小4らしいけど、こんな速いピッチャーみたことねぇーぞ!」
???(速いわね。
変化球を覚えたら、あの江角達と張り合えるかもしれないわ)
横浜リトルのメンバーが驚くなか、青髪の少女は、冷静にみていた。
監督は、思わず目を見開いた。
寿也(は、速いよ!
やっぱり吾郎君はすごい!!)
次に、マナも投げることに。
ビュッ! ズバーン!
「これも、さっきの奴ほどじゃないけど速いぞ!」
「本当に女子かよ!」
???(そういえば、一軍の練習中に女の子がテストをして合格したって樫本監督が言ってたわね。
ピッチング以外がダメで三軍にいるらしいけど。
でも、こんな良い球を女の子が投げたのは初めてみたわ)
寿也(吾郎君が言ってた通りだ!
彼女の球も凄い!)
吾郎「言っておくけど、相田は今日、始めてピッチング練習をしたばっかだからな。」
その吾郎の発言で、更にギャラリーはどよめく。
樫本「・・・・・
よし!
良いだろう。
本田と相田だったな。
合格だ。
来週から横浜リトルのユニフォームを来て練習に参加しろ。
プロへの階段を登らせてやる。」
相田「・・・え?」
吾郎「何が?」
寿也「凄いよ2人とも!
たった1球で入団テストに合格したんだから!
ドルフィンズなんかやめてうちに入りなよ!
一緒に野球をやろうよ!」
吾郎「わりーけどオレ、そんな気更々ないんだよね。」
寿也「え!?」
マナ「あたしもあんまり・・・」
吾郎は、仲間を裏切れないことと、母親に野球エリートに反対していることを理由に拒否。マナは、いきなりそういうことを言われてもという事で状況を飲み込めていなかった。
樫本「お前はどうなんだ?」
吾郎「?」
樫本監督は、そんな事情より、自分自身はプロになりたいのかと吾郎に尋ねる。
プロになりたいのなら、環境のいいところで野球をすればプロに入る確率は上がると言った。
樫本「相田、お前はどうなんだ?」
マナ「えーと、あたし、まだ野球を始めたばかりで、まだ何もわからないあたしが入って、どうにかなるんでしょうか?
それに、プロとか言われても、まだそんな事はわからないんで。」
樫本「そんな事は心配するな。お前は潜在能力がある。練習を通じて野球を学べば問題はない。
近年では、女性のプロ野球選手は急増している。
その1人に入る資質は、間違いなくあると思うがな。
今日、セカンドを守っていた彼女と同じように。」
マナ「そうですか・・・」
樫本「すぐに入れとは言わない。しっかりと考えてくれればいい。」
マナ「はい・・・」
吾郎「いーよオレは。
だいたい偉そうな大人に指図されながら野球をやったってちっとも面白くないよ。」
寿也「吾郎君・・・」
吾郎「オレのコーチはおとさんだけだよ。」
樫本「そうか、そこまで言うなら強制はしない。
しかし、それほど父親を尊敬するのなら、
尚更父親のいた横浜リトルに入ろうと思うはずなのだがな。」
吾郎「おとさんが、ここに・・・?」
寿也「吾郎君知らないの!?
吾郎君のおとうさんはここのOBなんだよ!
それに、他に何人もここからプロの選手になってんだよ!
監督だってここのOBで、昔はプロの選手だったんだから!」
吾郎「!?」
マナ「そうなんですか・・・」
樫本「俺はお前の親父ほどたいした選手では無かったがな、
吾郎「・・・・・」
樫本は吾郎の父親のことをサングラスを外しながら語っていた。
そして吾郎は、心が揺れ始める。
次回はマナの決断です。吾郎の決断はサラッとやります。