MAJORがパワプロの世界で且つプリキュアキャラが存在する状態で話が進んだら   作:Quick

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吾郎、大ピンチです。


あと、前回までのアンケート、ありがとうございました。その結果をもとに話を進行させます。


あたしがピッチャー!? 中編

デッドボールを恐れるあまり、ピッチングがいきなり乱れた吾郎。

 

 

三船リトルが3-1でリードし、三回表久喜リトルの攻撃、塁が埋まったところで、4番上河内。

 

 

 

 

小森(やっぱり、あのエラーで、

 

 

 

本田君は・・・)

 

 

吾郎の異変を小森は気づいていた。

 

 

 

 

しかし、バッターにボールを当てる恐怖に囚われている吾郎の球など、上河内の相手ではなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カキーーーン!!!

 

 

 

 

 

推定120mの大アーチがフェンスを越えていった。

 

 

 

 

 

三船リトル3-5久喜リトル

 

 

 

 

 

小森「タイム!!

 

 

監督!!」

 

 

 

小森がタイムをかけて、安藤監督を呼びマウンドへ。

 

 

 

監督「一体どうしたんだ吾郎くん?」

 

吾郎「な、なんでもないって、

 

まだ2点差! こっから抑えて逆転すれば」

 

小森「何でもなくないよ!」

 

監督「小森くん・・・?」

 

小森「監督、やっぱり本田くんは、さっきのあのエラーで、デッドボールを恐れているんです。」

 

 

吾郎「・・・!」

 

監督「やはり、あのお父さんのデッドボールの事を・・・」

 

 

 

 

吾郎「だ、大丈夫だって!

 

俺はまだ、」

 

小森「大丈夫じゃないよ!」

 

吾郎「!?」

 

 

小森「大丈夫だったら、こんな怖い顔しないよ・・・」

 

 

吾郎の表情は大丈夫とは程遠いものだった。何かに恐れているような、そんな顔だった。

 

 

 

監督「このまま投げさせては、吾郎君は完全に投げられなくなってしまう。

 

 

ここは、棄権というのも、」

 

 

吾郎「ダメだよおじさん!」

 

監督「ご、吾郎くん・・・」

 

吾郎「まだ、試合の途中だ!

 

 

そのまま逃げるなんてできねえよ・・・」

 

 

監督「しかし、これ以上は、」

 

吾郎「ああ、俺はもう投げないよ。

 

 

でも、アイツに任せれば、勝つチャンスはまだ・・・」

 

 

小森「・・・!?

 

 

そうか!

 

 

相田さん! ちょっと来て!!」

 

 

 

小森は外野にいるマナを呼んだ。

 

 

沢村「おっ、ご指名だぞ相田。」

 

 

マナ「う、うん。」

 

 

 

マナがマウンドの方へ向かうと、

 

 

 

マナ「え!?

 

アタシがピッチャー!?」

 

 

監督「ああ、今の吾郎くんの状態では君以外に投げられるピッチャーがいないんだ。」

 

 

マナ「で、でも、あたし、試合で投げたことなんて」

 

 

吾郎「頼む・・・

 

俺、どうも限界みたいなんだ・・・

 

 

悔しいけど、もう・・・」

 

 

マナ「本田くん・・・」

 

 

吾郎「あと3イニング、頼んだぜ・・・」

 

 

吾郎はマナにボールを渡すと、ベンチへと引き上げた。

 

 

 

マナ(こんなに苦しそうな本田くん、見たことあったっけ・・・

 

 

でも、このまま何もできないよりは、やるしかない!)

 

 

マナは改めて気合いをいれた。

 

 

 

ピッチャー 吾郎→マナ

 

センター マナ→沢村

 

ライト 沢村→清水

 

 

 

 

 

久喜選手「な、なんだ?」

 

久喜選手「ピッチャー交代か?」

 

 

久喜選手「おい、女の子がマウンドに上がってるぞ。」

 

久喜選手「とうとう相手も自棄になったか?」

 

 

しかし、

 

シュッ! ズバーン!!

 

 

久喜選手「結構球は速いぞ。」

 

久喜選手「なーに、今ウチのチームが勝ってるんだ。それに、あんな球、上河内の相手じゃないって。」

 

 

 

 

 

試合再開 三船リトル3-5久喜リトル

 

三回表 ツーアウト ランナーなし

 

 

審判「プレイ!」

 

 

 

マナ(・・・え?

 

 

マウンドってこんなにすごいの・・・?)

 

 

一度マウンドに上がって投げたことがあるとはいえ、ピッチャーとしての経験が全くないマナ。しかも、相手は全国大会に出場するほどの強豪チーム。完全に空気に飲まれていた。

 

 

だが、

 

 

小森「相田さん!」

 

 

マナ「!?」

 

小森「肩の力を抜いてリラックスしよう!

 

 

あとは、僕のミットにおもいっきり投げてね!」

 

 

マウンドに上がり、緊張していたマナを落ち着かせようと小森はマナに伝えた一言、それは功を奏した。

 

 

 

マナ「うんっ!」

 

 

マナは深呼吸として、ピッチャーズプレートに足をかけた。

 

 

マナ(本田くんは苦しんでいる・・・

 

その為にも、

 

 

チームやあたし達を助けてくれた本田くんを

 

 

あたし達が助けなきゃ!!)

 

 

 

ビュッ ズバーーーン!!!

 

 

 

マナが投じた初球は、アウトロー一杯の100km近くのストレート、バッターは空振りをしていた。

 

 

 

後編へ続く

 

 

 




ここから、マナがピッチャーとして才能を開花させます! 次回、久喜リトル戦決着! そして、吾郎は・・・



前回まで募集していたマラソンの翌朝に吾郎が出会う女の子のアンケートですが結果は、


川瀬涼子 3票
水無月かれん 3票
坂上あゆみ 5票


よって、吾郎はあゆみと出会うということになります。また、涼子に関しては、何かしらの形で出すと思います。


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