MAJORがパワプロの世界で且つプリキュアキャラが存在する状態で話が進んだら 作:Quick
吾郎は、樫本目掛けてボールを投げつけた。
寿也「危ない!!」
ゴツッ! パリーン!!
吾郎の投じた球は、樫本のサングラスに直撃。サングラスは割れて地面に落ちた。
樫本「それ見ろ。
所詮、小学生の球なんてノーヘルで当たってもこの程度なんだよ。」
安藤監督「で、でも樫本さん・・・!
血が・・・」
樫本「大丈夫です。サングラスの破片で切っただけですから。」
左眉の辺りから出血していたが、何事もなく樫本は立っていた。
だが、それ以上に吾郎は納得していないことがあった。
吾郎「なんで・・・
なんで避けなかったんだよ!!
元プロのあんたなら全然避けられるはずだろ!!
それに、なんで人を怒らせるようなことをいってそんな」
樫本「さあな。
俺にもよくわからん。
ただ、今のお前の状況が他人事とは思えなかったからかもしれん・・・」
かつて、横浜リトルでプロを目指していた樫本。
ライバルとエースの座をかけた紅白戦の試合のこと。
樫本は、緊張のあまり全く力を発揮できず、対照的にライバルは完璧な投球でエースの座は手中に収めたかに見えた。
ところが、樫本がそのライバルの打席時に、打ち取ろうと力んだあまりデッドボールを与えてしまった。
結局、ライバルは直前の大会は絶望的に。
樫本はショックのあまり次の練習日を休んだ。どんな顔をしてライバルに会えばいいのか怖かったのだ。
その夕方、
ライバルはお見舞いに来たのだ。
ライバルは、先週のことを全く話さず笑顔で接してくれた。
樫本が先週の事を謝ったが、
『あはは、いいんだよ全然。デッドボールはね、避けられない方がわるいんだ。』
『え?』
ライバルは、プロが一流の選手はデッドボールをうまく避けること、それが出来なかった自分はまだまだヘタクソであること、樫本はこの日は調子が悪かっただけで本当は実力があること、そして、
『来週は練習出なよ。 夏の大会、僕の分まで頑張ってくれなきゃね!』
回想終わり
樫本「そう言って、俺を励ましてくれた。」
吾郎「・・・」
樫本「その彼がここにいたら、
人間がやる以上、間違いはあるさ。一流のメジャーリーガーだって間違えるんだ。
ただそれを避けられなかったおとさんがヘタクソだったんだ。
だから頑張れよ、吾郎。
ってな。」
吾郎「そ、その彼って・・・」
吾郎は、そのライバルが誰なのかに気付いた。
樫本「そう、
お前の親父、本田茂治だ。」
すると、樫本は吾郎にボールを投げ返した。
吾郎は右手で取るも、素手である右手に痺れと痛みが走る。
樫本「痛いか!?
そりゃ素手なら痛いだろうな!!
だが、あいつに残したかったものは死や痛みじゃない!!
そのボールを使った野球というゲームの楽しさだ!!」
吾郎「・・・」
樫本「そんな辛けりゃ野球なんかやめろ!!
だがやつは死ぬために打者に転向したわけじゃない!!
おまえに野球の素晴らしさとその勇気を残したかったからだろ!!!」
そう言って、樫本は試合を続行させた。グラウンドの選手も所定の位置へ戻る。
吾郎(そうだ!
おとさんが・・・
たった1つ、
俺に残してくれたものを!
俺は・・・!!)
吾郎の投じた1球は、
ビュッ ズバーーーーン!!!!
樫本「ストライーク!!」
吾郎(おとさん俺、
また野球が好きになったよ!)
インハイへの渾身のストレートだった。
フルカウントになって6球目、
吾郎「行っくぞーー!!!」
ビュッ ズバーーーーン!!!!
樫本「ストライーク!! バッターアウト!!」
吾郎「よっしゃーーー!!!」
これまたインコースのストレート。見事に空振り三振に打ち取った。
本田吾郎、完全復活!!!
だが、この後吾郎に現実を突き付けられる。
続く
ここで横浜リトル戦を終わらせる予定でしたが、次回に続きます。