五等分の花嫁と屋根裏の雨宮くん   作:天海 ヒロト

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雨宮 蓮 16歳(高二)
原作と違い自分の意思で高校一年の時に親元から離れてルブランの佐倉惣治郎の元に下宿。保護観察処分も受けてはおらず一年の時に上杉風太郎と出会い勉学も真面目に励み風太郎と共にナンバー1を取る

裏では...??


第一話 日常

「焼肉定食焼肉抜きで」

 

─焼肉定食焼肉抜き...それはコスパ最適解のルートである。ライスと同じ値段でお新香と味噌汁が付いて値段が変わらず飲料水はウォーターサーバーなのでタダ。つまり200円で満足のいくセットになっているのだ!!

 

??「風太郎はやっぱりそれなんだな...あっ、唐揚げお願いします」

 

横から声が発せられたので振り向くと見慣れた顔があった。

 

「これは至高のメニューなんだぜ、蓮」

 

─雨宮 蓮。高校一年からの仲で互いが苦学生ということもあって意気投合してつるんでいる。

 

蓮「俺も一応下宿先の人からご飯だけ貰えるからその辺は風太郎よりマシなんだけどおかずが欲しくなるんだよね...風太郎にもひとつ分けてあげるよ」

 

「マジか!!助かるよ、蓮」

 

蓮は皿に乗っていた唐揚げのひとつを...さりげなく大きめなやつを選んで俺に恵んでくれた。これも日課みたいなものでたまに蓮が休む時を除いて必ず何かしらのおかずを分けてくれるなんだかんだ言っても俺は学生。おかずを頂けるというのはとてもありがたいことだ。

 

蓮「あれ?先約かな、珍しく人がいるよ。」

 

蓮の声に反応した俺はいつもの席をみる...すると蓮の指摘通り人がいた。確かに珍しいし何より特異だったのは─

 

「...あれ俺らの学校の制服じゃないよな」

 

そういい横にいる蓮を見る...が既に蓮は消えていた。

 

蓮「相席いいかな?空いてる席がここぐらいしか無くて...」

 

蓮!?君子危うきに近寄らずだぞ!?危険は避けた方が...!!その俺の不安はかき消される

 

??「あっ、大丈夫です!!自由に使ってください!!」

 

蓮「ありがとう。ほら風太郎、座ろう」

 

...相変わらず蓮はコミュ力が高い...

 

「すまんな、押しかけてしまって」

 

そういい俺はサッと蓮に出された椅子に座り食事を5分で済ませる...

 

蓮「そう言えば君の制服うちとは違うよね。もしかして転校生かな?」

 

俺たち2人の疑問を蓮は端的に伝える

 

??「そうです!!今日からこの学校に転校してきたんです!!」

 

「ほう。そうか、まぁ頑張れよ。俺達はもう教室に戻るから」

 

蓮「それじゃ、縁があったらまた会おうね」

 

若干素っ気ないかとも思ったがまぁ気にすることは無いだろう。今日たまたま食を共にしただけだしな。

 

後に俺はその考えが甘かったことを痛感することになるのだが...この時の俺にその考えは全くなかったのである...

 

 

 

 

 

─プルルル─

 

俺のズボンが振動する。

 

蓮「席、外そうか?」

 

「いや、らいはだ。どうせ蓮とお話したいだろうから居ておけ」

 

しかしこんな昼時にらいはから電話なんて珍しいにも程がある

 

「もしもし、どうかしたか?」

 

らいは『お兄ちゃんメール見た!?』

 

その一言で俺はメールを確認する、するとそこには長年悩みの種と化していた借金が返済出来るかもしれないとのことであった。

 

蓮「良かったな」

 

「まだ決まったわけじゃねぇよ」

 

そう落ち着ける俺だが心境は蓮と同じく平常ではない...

 

「それでどういうものなんだ?」

 

らいは『家庭教師なんだけどね、相場の5倍を出してくれるらしいの!!』

 

蓮「...怪しそうだな」

 

...全く持ってその通りだ。リスクをおう必要はない─

 

らいは『これでご飯がいっぱい食べれるね!!』

 

「そうだな!!お兄ちゃん頑張るよ!!」

 

─嗚呼こんな胡散臭い仕事受けてしまうなんてな...心の中で密かに呟いてしまった。蓮も隣で眉間を抑えている...

 

らいは『明日からなんだけど家にお迎えが来るんだって!!』

 

「ありがとう、連絡してくれて。蓮に代わるな」

 

そういい俺は携帯を蓮に渡す。そして顎で適当に喋ろと促す

 

蓮「久しぶり、らいはちゃん。」

 

らいは『蓮お兄ちゃんだ!!』

 

蓮「元気にしてるかい?」

 

らいは『うん!』

 

蓮「それはよかった。これからも風太郎を助けてやってくれ」

 

らいは『うん!!』

 

蓮「いい返事だ。また今度ね、らいはちゃん。」

 

そういい蓮は俺に携帯を渡す蓮は本当にさり気ない言葉の投げかけが上手い。顔もいいし頭もいい...正直何故こいつが彼女もちではないのかが未だに解けない。永遠に解けぬ謎のような気もする。

 

「ってな訳だ、授業が始まるからまた後でな」

 

そういい俺は電話を切った。

 

「蓮」

 

蓮「分かってる、俺もできる限り手伝うよ」

 

「ありがとう!!」

 

俺は今一度一年の頃の俺に感謝をする。蓮といるとなんだって出来る...そう不思議と感じさせてくれるのがこの男なのだ。

 

 

 

 

...まぁ、衝撃の事実に驚愕して立ちつくすのはまた明日の話なのだが

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