五等分の花嫁と屋根裏の雨宮くん   作:天海 ヒロト

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第四話 説得(Ⅱ)

─風太郎side─

 

...俺は二乃と四葉の2人を説得することになった。なったのだが...

 

「なんで居ねぇんだよちきしょう」

 

次女たる二乃の部屋の扉を何度も叩いたが反応がなく断りまで入れて入ったところ無人だったのであった。幸先悪いが仕方がない。居ないのなら説得のしようがないから先に四葉の方に向かうか...

 

 

 

そう考え二乃の部屋からふたつ離れた四葉の部屋の前に向かう。

 

 

 

─コンコンコン─

 

一度目は反応がない。そこで俺は嫌な予感が頭をよぎった

 

「...まさか二人とも居ないのか?」

 

それでも嫌な予感であるだけかもしれない。そう思って─

 

「失礼するぞ。」

 

─そういいドアノブに手を伸ばして捻る直前扉が開く音が聞こえた

 

 

─俺の握ったドアノブが捻られることなく

 

「ただいま!!」

 

...声が聞こえたのはリビングに近い、それこそ少し前に初めて通った廊下からであった。

 

五月「こんな時間まで何をしていたんですか、四葉」

 

...俺が用のある生徒であった。二乃といい四葉といい何故俺が担当した2人は共に部屋にいないのだ。

 

「唐突ですまないが今、テストを受けてもらっている。君にも受けてもらいたいのだがいいかな?」

 

遅刻の有無はともかく来たことは確かだ。ここで信頼関係を手放すのは得策でないのは確定的に明らか、とりあえず、テストを受けてもらわなければ...

 

四葉「わかりました!」

 

四葉は肯定の返事をするとすぐテストに取り掛かったのである

 

 

 

あとは二乃がどこにいるのかだが...彼女は何処を彷徨いているのか...そう思うのもつかの間少し前までいた彼女たちの部屋の方で声が聞こえる

 

「とった?」

 

「とってない。なぜとる必要がある。」

 

一花と三玖のどちらかと蓮が話をしていた。

 

「どうしたんだ、蓮」

 

蓮「三玖ちゃんが俺のせいで体操服がなくなったって言ったんだ。」

 

...蓮がそんな事しないことくらい分かってはいたがそれだけでその疑いを一蹴するのも彼女に対してひどい仕打ちだろう。

 

「それなら探してやればいいだろう。」

 

蓮「それもそうか」

 

相も変わらず蓮はどこか変なところが抜けている気がする。そんなくだらないことを考えていると正面にキョトンとした顔がひとつ─

 

蓮「あぁごめん。三玖ちゃんははじめましてだったね。こいつが上杉風太郎。君たちの家庭教師だ。」

 

...こういう人の変化にはめざといのになぁ...

 

蓮「よし、決まったとなれば早速探しに行こっか」

 

そう言った蓮は三玖の手を取り

 

蓮「風太郎は先に戻っていてくれ!!一花もあとから来るだろうから!!」

 

そのまま三玖の部屋に戻ってしまった...いや、蓮よ何故三玖の部屋に行く必要がある。三玖の部屋になかったから蓮を疑ったんだろう...

 

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蓮「...俺が来た後に体操服が消えたのは本当なのか?」

 

三玖「それは本当」

 

蓮「...では俺が来る前にあったという確証は?」

 

三玖「.....」

 

蓮の質問に対して三玖はくぐもった。

 

蓮「では何故俺を疑ったんだ?」

 

三玖「それは...」

 

三玖は依然として答えられない

 

蓮「どうした?」

 

三玖「おかしいかもしれないけど、似てるの。とある怪盗に」

 

蓮「怪盗と?どこが??」

 

不意の答えに蓮は戸惑う。

 

三玖「顔が似ているというよりかはスタンツとか声とかが」

 

蓮「なるほど。だが、俺はとってない。不満ならボディチェックするか?」

 

三玖「うん」

 

蓮の案に便乗した三玖はぺたぺたと手から足から次々と触っていく...そしてあらかた触り終わり最後...下腹部に触れる直前手が一瞬だけ引いたように蓮は見えた。

 

蓮「どうした?」

 

三玖「ううん、何も無い」

 

そういい三玖が下腹部に触れる直前─

 

「体操服、借りたわよ」




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