─一花side─
蓮「このお宝は俺だけのものだ。大人しく引き下がってもらおう」
蓮君の挑発に近しいそれにもちろん男達は煽られる
「はいはいそうですかって引けるわけねぇだろ!!」
「くたばれ!!」
─それは今までにない二方向からの挟み撃ちだった。蓮君は避けようとしない。
「蓮君!?」
終始なんとも取れない表情で捌き続けていた蓮君の顔が一瞬ニヤついた...かに見えた
蓮「テトラカーン!!」
─謎の言葉を発した直後蓮君に襲いかかる二つの凶器...それらが接触する瞬間痛がったのは蓮君ではなく襲いかかってきた男達だった
「いってぇ!!」
「...てめぇ何しやがった」
一体何が起きたのか全く理解できなかった。この場でこの現象を語れる人など誰一人いなく、誰より蓮君を理解してそうな妙さんであってもただ、ため息をつくだけだった。
妙「タイムオーバーよ、モルモット君。」
「大人しくしろ!!」
「警察だ!!」
横の車道を見ると既にパトカーが何台か鎮座していた。
蓮「show's overだ。」
小さく切り上げた蓮君は一目散に私たちの方に行った。
妙「いつ見ても不思議だわ」
不思議...きっと先の謎の現象だろう...
「また君か...」
不意に横の警官から声をかけられた。
蓮「そう言われても巻き込まれたものは仕方ないだろ」
蓮君はあたかも至極当然のように言ってのける...
「今回はあの程度の攻撃に対するテトラカーンだからなんともなかったがあまり濫用してくれるなよ?」
蓮「そういうあなただって度々使ってるじゃないか」
二人の口論はとどまることを知らない。ヒートアップするかに見えた口論が不意に止まる。
「そういや、最近家庭教師を始めたって聞いたけど大丈夫なのか?蓮」
今まで君とか他人行儀の口調だった警官が急にラフな口調になる
妙「この人は誰なのかしら?モルモット君」
話の流れが止まるやいなや妙さんが説明を強要する
蓮「悠さんと会うのは初めてだったか。紹介する、この人は鳴上悠さんだ。一応警官だけど」
悠「それ以上はシークレットだ。」
もごもごと蓮は口を塞がれてしまう。
一花「警察と関わりがあるって...もしかして蓮君...」
蓮「まて、俺は警察にお世話になったことなんてないしなりたくもない。」
蓮くんの口調から虚偽はなさそうだ。
悠「こんなくだらないことでこっちの手を煩わせないでくれ。」
蓮「わかってる。それより悠さんもそろそろあっちに戻った方が良くないか?」
悠「それもそうだな...俺は仕事に戻るからこれ以上トラブルは作らないでくれよな」
そう言うと鳴上さんは駆け足で戻って行った。
妙「一般人と雑談していていいのかしら...」
ため息混じりに話す妙さんを後目に─
蓮「どうせ、事情聴取していたとか言うから大丈夫だよ。」
まるでいつものようであるかのようにさらりといってのける。
一花「とりあえず帰りましょ?」
蓮「そうだな。ってなわけで俺は帰るから、気をつけてね妙さん。」
妙「モルモット君に気を遣われるほどヤワじゃないわ。」
そう言うと妙さんは踵を返し颯爽と人混みの中に消えた。
蓮「俺達も行こうか。」
そう言うと蓮くんは歩き出した。それと同時に私もその隣で歩き出した。
─一花sideout─
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「...なぁ」
「む?どうした、スカル」
「あれ、ジョーカーじゃね?」
「え、嘘!?」
「パンサー、邪魔だ。」
とある3人が街中を見渡す。そこには彼らがいた。
「...確かにジョーカーのように見える。だが、遠すぎるから本人に似た別人なのかもしれない。」
「そうかもなぁ...なぁ二人共」
「どうした。」
「追ってみね?」
「いいかも...やってることふだんとかわらないけど...」
「俺も乗った。」
「そうと決まれば...いきますか」
随分と投稿期間が開いてしまったこと、本当に申し訳ないです...