織斑一夏は理解できない   作:五番目

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山田真耶は理解できていないふりをする

一夏がセシリアとブルー・ティアーズを食べてから数日が経過したことを山田真耶は確認した。

 

自身の仕事は織斑一夏の観察を命じられており、またその報告をすることである。

 

当然、IS学園の教職員としての仕事もあるが本命は別にある。

 

山田真耶の所属しているIS学園の教職員は表の顔であり、裏の顔とは日本政府が作った特別支援部隊の所属である。

 

真耶の他にも所属している人間は多数いる。

 

彼らの主な仕事は一夏に関することであり、情報操作、餌の確保、餌場の掃除、餌になること、各国別に計画の進行具合に関する報告をまとめる等幅広い。

 

IS学園にいる部隊の人間の数は教職員の織斑千冬を除いた全員であり、用務員及び学園長も部隊所属である。

 

真耶のような副担任及び千冬以外の担任の仕事は自身が受け持つ生徒の行動を制御すること。

 

また、真耶だけの仕事もある。

 

それは一夏の成長具合を政府に報告をすることである。

 

担任、副担任以外の教職員の仕事は政府から送られてくる薬を使って各クラスの生徒の味を調整、食べられた分の補充等。

 

既に教職員、生徒、訓練機含めて欠員が出ている。

 

対処をするべきなのだが、如何せんここに配属される人間の調整がそう簡単にいかないのが現状だ。

 

時間がかかるため教職員は畑で取れる訳ではない。

 

訓練機の方は食べ尽くしたらそれでおわりらしい。

 

全てのISコアを食べることが計画の進行に影響するらしいから、訓練機を食べ尽くした後は専用機を食べると聞く。

 

真耶は計画の全容を知っている訳ではない。

 

しかし、最終的にどうなるかは部隊の全員が聞かされている。

 

曰く、世界とひとつになる。

 

具体的な方法としては何も説明がないまま計画は進められている。

 

上が言うには計画は順調らしい。

 

末端の駒には回ってこない情報もあるが、真耶は特に不満に思うことはない。

 

そういう風に調整を受けているためだ。

 

食べられることに悦びの感情を湧かせるよう調整を受けた人間は、食べられたと同時にあり得ないほどの絶頂を迎える。

 

一部その事実を知った部隊の人間が一夏のもとに行き自慰をしながら食べられるということが流行っている。

 

その事に真耶は興味を示すものの仕事に打ち込む。

 

快楽は人を駄目にしてしまう麻薬のようなものだとはっきりと分かる。

 

真耶は体を食われ絶頂を迎えている声を聞いて自身も自慰をしたことがあった。

 

やってみたいと思うが、元々の真耶の性格は真面目であったのであと一歩が踏み出せない。

 

生徒の行動も制御することも教職員の仕事であるため、パニックにならないようにすることがやはり重要であった。

 

また、外に洩らすことも厳禁である。

 

しかし、上の指示によると情報の漏洩も気にしなくてもよくなるらしい。

 

それがいつになるかは分からないが、現状は外に洩れないように外面を良くすることも考えなければならない。

 

仕事が減ってくれれば今よりも楽ができるのだが、と真耶は思った。

 

そして、仕事が減り欠員も補充されたら私も自慰をして食べられたいと考える真耶だった。

 

こうして、真耶を含め千冬を除いたIS学園に所属している部隊の人間は水面下で動いていく。

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