織斑一夏は理解できない   作:五番目

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ラウラ・ボーデヴィッヒは姉妹達と共に幸せであることを理解している

ラウラを含め人工的に産み出された者たちは、IS搭乗者になり織斑一夏の餌になる事が確定している。

 

織斑一夏には只の人間では糞の役にも立たない。

 

IS適性のある人間でなければならなかった。

 

適性には幾つかのランクがあり、適性が高ければ高いほど織斑一夏にとって成長するのに必要な栄養が多く含まれている。

 

また、子を産む為にも適正は高いほど良い。

 

しかし、餌となりえる存在の確保は容易ではあるものの、質を考えた場合は容易ではなくなる。

 

効率を良くするために適性がAまたはSの適性者を安定して供給する手段を待たない為、人工的に適性が高い者を製造する必要があった。

 

その為に計画されたのがラウラを含めた餌を量産する計画だった。

 

この量産計画には単純な餌のみを製造するだけでなく、蟻で例えるなら働き蟻を同時に製造するプランも入っている。

 

織斑一夏から子が産まれた場合、その子に万が一などあってはならない。

 

故に護衛役も必要である。

 

また、次々と産まれて来るであろう子の遊び相手も必要になる。

 

計画は順調に進んだ。

 

ヴォーダン・オージェは取り付けることで戦闘能力の上昇を図る為に組み込んだものの失敗作が産まれてくる。

 

製造された者の中には失敗作が出てくることは、製造者にとって予定通りだった。

 

成功作は織斑一夏、子の餌若しくは護衛として。

 

失敗作は子の遊び相手として役割を別けた。

 

ラウラは失敗作に当たる。

 

適性はAであるため餌としては上物だがヴォーダン・オージェの不適合により、護衛には相応しくないとした。

 

また、織斑一夏とその子に失敗作を餌として差し出すとなれば、どんな事態を起こすか分からない為、不安要素は無くしていく方針によりラウラは子の遊び相手として区分されている。

 

失敗作には子が間違って失敗作を口にしない為に細工がしてある。

 

子が間違って口にしようとした場合は自爆装置を自ら作動させるようにした。

 

自爆装置を作動させた場合、黒焦げの燃えカスとなるように設計した。

 

また、成功作と失敗作には歯向かわないように餌であることは幸せであり、遊び相手の玩具としてズタズタにされることを至福と感じるように設計されている。

 

これがドイツから国連へ提出した計画の全容である。

 

 

ラウラは産まれた時から幸せだと感じている。

 

織斑一夏の子の遊び相手として運命が決まっているからこそ、次に産まれてくる妹たちと先に産まれた姉たちが愛しくてたまらない。

 

己のように遊び相手か餌かは分からないが、産まれてくることは間違いなく幸せなのだ。

 

餌にならずとも織斑一夏の子に精一杯の奉仕をして楽しませる役割は大事なことである。

 

今日も失敗作は産まれてきた。

 

一緒に幸せになろうな、と姉たちと妹たちに話し続ける。

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