織斑一夏は理解できない   作:五番目

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篠ノ之束は織斑一夏が受胎したことを理解している

一夏は誘拐された経験がある。

 

自分を飼っている宇宙人であり、人間としての名前は千冬と呼ばれる人物に連れて来られた。

 

事実は違う。

 

束は一夏は特殊であることに気付いていた。

 

否、気付いていたのではなく最初から知っていたのだ。

 

話せなくなった一夏を家に置いてきた千冬は一夏の面倒を篠ノ之家に相談をした。

 

その時、自主的に束が面倒を見ると言ったのだ。

 

束なら任せられると、何も疑わずに預けた。

 

束は思った。

 

人類最強としての千冬は厄介だ。

 

しかし、既に千冬は出来上がっている。

 

だからこそ、束のことを一切疑わないのだ。

 

既に出来上がっている千冬の意識に介入することなど束にとって呼吸をすることと同じ程度に難しいことではない。

 

計画は順調であり、餌の手配も済んでいる。

 

ドイツ軍と亡国機業、それとISのコアには犠牲になってもらうとして、千冬がもし間に合ってしまった場合は束が千冬の意識を操ってしまえば終わりであり、多少の計画の変更もやむを得ない。

 

後は会場に送り、計画通りに誘拐されて終わりだ。

 

恐らく、血塗れの一夏を千冬は見つけるだろうが、それがとても良い状況なのである。

 

以降、IS学園にて隔離させてしまえば良い。

 

IS適正の話や一夏は特殊であるという話を千冬にすれば良い。

 

一夏が心配な千冬は必ずこの話に食い付く。

 

束はどれだけやり直しても変わらない千冬に呆れる。

 

その後の千冬の行動は一夏が孤立するように誘導する。

 

その他の餌も誘導してしまえば良い。

 

まだまだ、ストックは幾らでもあり、接触のタイミングはISに触れてからでも構わないだろう。

 

一夏が餌と接触しアレが目覚めたが、やはりまだ足りないか、と束は思った。

 

気長に待てば良い、いずれ一夏は完全に目覚めるのだ。

 

一夏が完全に目覚めれば余計なものも必要なくなり、アレも自動で作ってくれるのだ。

 

そうなれば計画も一気に進む。

 

束は今回はまだ順調であるものの、気を抜いてはいけないと思う。

 

自身を跳ばすのも楽ではなく、何よりも全てを初めからやってしまったら、また長い間は暇になってしまう。

 

一夏は順調に餌を取り込んでいる。

 

後は消化と生産が進んで行けば一夏の第一子が産まれる。

 

束の表情は楽しみで仕方ないといった風に顔を歪めている。

 

誘拐からしばらく時間が経過した頃、千冬が束に話を持ち掛けて来た。

 

案の定、IS学園に入学させる話だった。

 

束は心の中で笑い転げる。

 

ああ、やっぱり変わらないと心底束は千冬を可愛いく思う。

 

そして、一夏のIS学園入学は決まった。

 

次いでにおやつとして一夏の専用機となるISを作った。

 

そのISは自動で修復する機能が搭載されているため一夏のおやつの代わりにはちょうど良い。

 

コアの人格も一夏に食べられてさぞかし幸せだろう。

 

餌場に入れられた一夏は食い散らかすだろうが問題はない。

 

受胎している一夏の栄養になれると光栄に思うだろう。

 

餌に人権等必要ないのだ。

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