ADEC ~アデック;狂気に塗れた世界最凶のReunion~ 作:暁葵
普通正義と呼べるものを倒していく…悪逆非道な組織系の作品です。どうか、お楽しみ下さい‼
プロローグ
この世界は、腐っている。
人々も、動物も、進化も、技術も、何もかも………。
神々の戯れが、いよいよ”戯れ”ではなくなってきてしまっている状況である。
――世界に『天使』が訪れた。
『天使』とは、文字通り神話に出てくる神の使い…時に暴虐、時に虚無、時に寛容。情緒が不安定の「人形」のような存在である。
何故、こんな朽ち果てた世界に『天使』などという非科学的な存在が現れたのかというと、それは二十年前に遡る。
人類は『神』という存在を崇め奉っていた。
皆、たまにあるだろう? テストで良い点とれますようにとか、一攫千金になれますように…とか。
神に願ったことぐらい、人間なんだ一度くらいあるだろう?
そして、それが山となって人類は愚かな決意をする。
「神を具現化させよう。そうすれば皆のもとに幸せがやってくる」……と。
そんなもの、すぐに崩れ死ぬだけの一時的な願望に過ぎないのだ。神は所詮人間が作り上げた都合だけの存在だ。
本当の『神』がいるとするなら、それは『宇宙人』や『異邦人』である。
そんな拙い願いを持って、人類は『神』を観測するための技術、『神』を具現化させる技術…あらゆる無謀なことに多くの資産を費やした。
ただでさえ世界が危機に瀕しているというのに、開発者らはそれを知らない。盲目的な『愚者』なのだ。
それから二十年後――現在2042年に『神』ではないが『天使』が降臨した。
幸い…と呼べるかは知らないが、『天使』は人間に忠実に動いてくれ、全てに従順なのだ。
『天使』はもともと『神』の使い…『神』というのは理不尽な存在……即ちそういった命令に迅速に行動してくれるのだ。
『天使』からすれば、「ただ従う存在が人間に変わっただけ」と思っているだろう。
この『天使』の降臨によって、人類は働きもせず、何もかもを『天使』に担う怠惰でド畜生な人生を歩んでいる。
今まで積み上げてきた人類の希望は、技術は、努力はどこへ消え去った? これでは世界が破綻し、そのうち『天使』が反乱を起こすに違いない……そう危惧している人間も少なからずいる。
そんな人類たちに「救済」もとい「裁き」を下す者が現れた。
世界を動かし、従順に働く「人形」に対抗する力――神聖なる『天使』と対を為す存在……それこそが、邪悪なる力を秘めし暴虐無尽の存在『悪魔』である。
『天使』を具現化できるように、当然『悪魔』も具現化できる。
しかし、『悪魔』は『天使』と違って主人に逆らい、殺しをする最悪な存在…即ち廃棄物なのだ。
そんな廃棄物を使って、世界に蔓延る怠惰で愚かな人類と『天使』に裁きを下す者――――その名を。
ADEC…アデックと呼んだ。