山の頂にあるものは   作:息抜き用ID

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第19話

 お盆休みっていつだろう。いつお墓参りに行くんだろう。

 

 調べるのも面倒で、すぐにお父さんのお墓に行った。

 

 お葬式のとき以来。数年ぶりの時間がお墓を荒らしてると思ってた。

 

 でもそこには汚れの一つもないお墓があって。花とお線香がお供えされてて。

 

 ひなたのお父さんは最初からきれいだったと言ってるけど、気を遣ってる風でもなくて。

 

 じゃあ誰がお手入れしたんだろうって考えたら一人しか浮かばなくて――

 

 私はまた、逃げた。

 

 

 

---

 

 

 

 あおいちゃんとひなたにはとても感謝している。山に登る楽しさを思い出させてくれたし、一人じゃないと分からせてくれた。かえでさんには山でいろいろお世話になってるし、ここなちゃんは辛いときいつも優しくしてくれる。みんなよりもいい友だちはこの先見つからないかも、と思うことさえある。

 

 けれど――私はもう、みんなと一緒にいられない。

 

「みんなのことは忘れないよ……私の分まで楽しんできて……」

「もう、拗ねないの」

 

 谷川岳へ向かう電車内、別の車両に向かおうとする私の肩をかえでさんが掴んだ。

 

 振り返ると、二人ずつが対面して座る四人がけの座席に座った、あおいちゃん、ひなた、ここなちゃん、かえでさんの四人が見える。

 

 そう、四人だ。四人しか座れない。

 

 シートを動かして対面を辞めても、二人、二人、一人になる。奇数グループから一人余り物をはじき出す、魔の座席。

 

「分かってますよ。どうせ私なんて一生ぼっちなんです。日陰者なのです……」

「ま、マヤさん、そんな悲しいことを言わないでください。ほら、私のここが空いてますよ!」

「ここなちゃん……!」

 

 魔の座席にあってもここなちゃんは天使だった。ここ、と言いながら膝の上を手でたたく。私は感涙しつつ、スパッツで覆われた華奢な太ももの上に腰を下ろす。

 

「大丈夫? 重くない?」

「へ、平気です。マヤさんはむしろ、もっと大きくならなきゃ、ダメですよ」

 

 絶対無理してる。天使の微笑みから苦しみがにじみ出てるし、空調効いてるのに辛そうな汗かいてるし。体重は私のが軽いとはいえ身長同じくらいだからね。一刻も速くこの健気な気遣いを無下にしない感じの口実を考えないと。

 

「仕方ないなぁ。こっちおいで」

「あっ」

 

 頭をひねっていたらひょい、とひなたに持ち上げられ、膝の上に運ばれた。

 

「わ、私もちょっといい?」

 

 続いてあおいちゃんの方にも。抱き枕みたいにぎゅっとされて、あおいちゃんのぬくもりが伝わってくる。その腕は華奢だけど私よりも力強くて、動きたくなくなる包容力があった。

 

 このまま目的地まで膝の上で過ごすのも悪くない。

 

「って、私はマスコットか! 恥ずいわ!」

 

 その場の流れで正気を失うとこだった。危ない。

 

 その後、一人分の座席に無理やり体を押し込んで二人座ったり、一周回って私の上にここなちゃんが座ったりなどのすったもんだがあったものの、行儀が悪いから諦めて別の座席に行った。

 

 実は昨日寝付きが悪くて一人でゆっくり寝たいのを伝えると、申し訳なさそうにしてたみんなも納得してくれた。

 

 谷川岳。あおいちゃんとひなたの約束の山に登る山行は、こうしてどたばたと始まったんだ。

 

 

 

---

 

 

 

 初っ端からハブられてメンタルが死にかけるトラブルがあったけど、それ以降特に問題なく電車を乗り継ぎ、谷川岳にほど近い土合駅に着いた。

 

 ホームから出口までは四百段以上もの階段がある。階段の下から上を見下ろすと、長いトンネルの彼方に出口の光が見えた。

 

「ひなた、これも覚えてた?」

「覚えてるけど、記憶よりもすごいような……」

 

 あおいちゃんとひなたがやり取りしてる。今日は二人の約束を果たしに行くのがメインだから、私の登山経験マウントは控えめ。というのは建前で、本音はまだ寝足りないだけだった。

 

 えっちら、おっちらと足並み揃える二人の後ろを、眠気をこらえながらついていく。先頭はかえでさんとここなちゃんだ。

 

 無心で登っているともう出口に着いていた。

 

 土合駅の駅舎にある箱に登山カードを提出する。いつもはネットで登山届を出してるけど、ここの登山カードを書くために出さずにおいたんだ。

 

 書く項目の多さにあおいちゃんが驚いてる。

 

「結構いろいろ書くんですね」

「面倒だけどちゃんとしなきゃ。死にたくないし、ね、マヤちゃん」

「その通り。いざってときの生命線だからバッチリ書こう!」

「マヤが言うと説得力ありすぎる……」

「……ほめられてる、んだよね?」

「ほめてるよー」

 

 一番登山届のお世話になってそうだもんね、というひなたの心の声が聞こえた気がしたけど、気のせいだったみたい。登山届を書き込んで提出、下山届を失くさないようザックに仕舞い込んでから、みんなでロープウェー乗り場まであるき出す。この前登ったときは別ルートだったから新鮮だ。

 

 駅舎を出ると一面の緑が広がっていた。青い空をバックに、緑一色の山がそびえる。みずみずしい新緑の香りとセミの大合唱を全身で味わいながら、道路を歩いてロープウェー乗り場へ。途中給水を挟んで、二十分ほどで乗り場が見えてきた。

 

「おーい、ほのかー!」

「あ……」

 

 乗り場の建物の前に、ほのかの姿を発見。いつもどおり涼し気な表情とショートカット、ボーイッシュな動きやすい服装と、手には愛用のカメラ。声をかけながら近づいて、計画通りに合流した。

 

 さて、ここからが正念場だ。

 

 勢い任せでほのかといっしょに登ることにした今回だけど、ほのかは割と人見知り。言い出しっぺの私が華麗な仲介で縁をつなぐのが筋だろう。

 

 できるお姉ちゃんの気分で口を開こうとして――

 

「どうも、黒崎ほのか、です」

「あおいだよ」

「私ひなた!」

「ここなです」

「かえでよ、よろしくね」

「よ、よろしく、お願いします」

「……」

 

 閉口した。

 

 普通によろしくしてるじゃん。私だけしゃべってないじゃん。私、要らなかった。

 

 いや、緊張してるっぽいほのかが痛いくらい私の手を握りしめてるから、要らないわけじゃないか。

 

「写真、好きなの?」

「は、はい、かえでさん。きれいな風景、撮るのが好きで……」

「素敵です! 山にはきれいな景色がいっぱいありますもんね!」

「う、うん。景色だけじゃなくて、花とか、岩とか」

 

 カメラを目にしたかえでさんとここなちゃんが早速距離を詰めてる。すごいや、初対面で下の名前呼び。そうか! 自己紹介で下の名前しか明かさないことで、一気に距離を詰める高等テクニックだ。これがコミュニケーション強者の力なんだ。

 

 いつの間にかほのかの手は私を離れて、お話に夢中になっていた。

 

「あっ、むーまくん!」

「この前、飯能に行ったときの。かわいかった」

「そうなんだ。今度飯能で納涼祭があるのよ。よかったらまた来ない?」

「か、考えときます」

 

 かえでさんとここなちゃんとのお話に、若干の間が空く。

 

 その瞬間、火花が散った。

 

「へ?」

 

 ように見えた。

 

 ふと振り返ったほのかの視線の先にいたのは、あおいちゃんとひなた。目が合うやいなや、ほのかが私の手を再び握り、また火花が散る。

 

 あおいちゃんはニコニコ余裕の笑み、ほのかは無表情で、ひなただけ不満げに口をとがらせてる。

 

「……いつまでも話してると邪魔だから。行こう」

 

 ほのかはふい、と顔をそらして乗り場の中へ行ってしまう。当然、握られた私の手も引かれていく。お馴染み山ガールズもついてくるけど、バチバチと火花の散る幻聴は、その後も何度も聞こえた。

 

 きっとまだ寝たりないんだ。睡眠不足で変な音が聞こえてるんだ。きっとそうなのだ。

 

 

 

---

 

 

 

 土合口からロープウェーで天神平へ、天神平からリフトで天神峠へ。

 

 ロープウェーに乗り込むとき、あおいちゃんは「私は日本一、日本一、にほんいち……」と必死で自分に言い聞かせてた。気合が入りすぎて般若みたいな形相で、同乗した人は引いてたけど、第一関門は突破。

 

 でも第二関門のリフトはロープウェーより高度感がすごくて、ひなたに手を引かれどうにか乗り込んだみたいだった。なんにせよ、あおいちゃん一番の危険箇所を乗り越えたので、後は体力に気をつけつつ登山するだけ。

 

「あの出っ張ってるところがトマの耳、オキの耳。尾根伝いにあそこまで歩いてく」

「あれが山頂かあ。山の形が猫に見えるからそう呼ぶんだよね」

「猫さん!」

「うん。山小屋は肩の小屋って言って――」

 

 天神峠の開けた場所で、ほのかが淡々と語ってる。谷川岳の経験回数はほのかの方が多い。私が出しゃばる機会はなさそう。普通にみんなと仲良くなっててそっちの意味でも機会なさそう。

 

 別にいいし。仲良くなるのはむしろいいことだし。

 

「……」

 

 口をつぐんでトマの耳を見つめるひなたが構ってくれないのも、静かでいいことだ。あおいちゃんとの約束のこと、考えてるんだろう。

 

 私が気を回すことは特になくなったらしい。

 

 じゃあ――いつものノリに戻ろう。

 

 まずは見晴らし抜群の峠で食べるお昼ご飯。私の女子力をみんなに褒めてもらうチャンス――

 

「天丼かっ!」

「マヤさん?」

「天丼!? って、普通のお弁当じゃん」

「変なマヤちゃん」

「マヤが変なのはいつものことだから、気にしなくていい」

「それもそうね!」

 

 またお弁当が傾いてひどいことになってた。まさかこの私が二度も同じボケをするとは……それとほのか、誰がいつも変だって? かえでさんも同意しないで。

 

 みんなの声とシャッター音を聞きながらお弁当をたいらげ、何かの神様を拝んでから出発。まず目指すは山頂付近の山小屋、肩の小屋だ。ここで一泊してから明朝発ち、朝日を見る。富士山と同じ要領だね。

 

 道中、ヤブの中に『谷川岳は美しい反面、多数の遭難者が出る魔の山です』という看板が立っているのを見つけ、気を引き締めた。遭難者の多くは難易度の高い別ルートから出ているとはいえ、ここは山だ。初心に帰ってしっかり登ろう。

 

 黙々と最後尾を歩く。

 

 少し離れた前方にあおいちゃん、ほのか、かえでさん、ここなちゃん。私のすぐ前にひなたが歩いている。

 

「岩って、撮って楽しいの?」

「ちょ、かえでさん!」

「……写真で見ると、違った趣がある、ので。ほら」

「わあ、ほんとです!」

「ちょっと視点を変えるだけで、見え方も変わるんです」

「なるほどー。お見それしました!」

 

 登りながらもシャッターを切るほのかに、かえでさんが直球を投げる。あおいちゃんがインターセプトを試みるも、ほのかがゆるっと返投。のんびりと言葉のキャッチボールが続く。

 

 ぐぎぎ、ほのかの奴め。コミュ障派閥の同胞だと思ってたけど、そうじゃなかったみたいだね。あおいちゃんだって初対面であんなに話せるタイプじゃないと思ってたのに……!

 

「マヤ、どしたの?」

「はっ!? いやごめん、陰のエネルギーが暴走してた」

「ははあ、高一病だね?」

「そんなキリの悪い病気あるかっ!」

 

 ひなたの声で我に返った。危なかった。

 

 ひなたは「ふふ」と笑う。

 

「なんだ、大人しいから調子悪いのかと思った。いつもの変なマヤだ」

「ま、おしゃべりなタイプじゃないしね。でもそれを言うならひなただって、今日大人しいじゃん」

「……分かった?」

 

 分からないわけない。

 

 いつものひなたなら、わざと遅れて歩く私の手を引いて四人と合流し、六人でわいわい話しながら登ろうとするはず。そうしないのは元気がないのか、やる気がないのか、初対面のほのかに引いているのか。

 

 そのどれでもない、と思う。

 

「不安なんだ」

 

 ぽつり、とこぼした。

 

「谷川岳の山頂で約束を果たしたら、どうなっちゃうのかなって。ずっと今のままがいいのに……あおいと私のどっちかが、変わっちゃうのかな――」

「ないない」

「……即答だね」

 

 即答するわ。即答しちゃうくらい分かりきったことを、なんで悩むのか。いやきっと、それがひなたなんだろう。

 

「ひなたは山登るの、楽しかった?」

「うん」

「山登るの好き?」

「うん」

「あおいちゃんは大好き?」

「うん……って、ええ!?」

「じゃ、そういうことだよ」

 

 顔を真っ赤にするひなただけど、今更だ。普段の二人を見てたらお互い大好き同士なのはすぐに分かる。

 

「大好きなことって、絶対嫌いにはなれないの。何があっても、たとえ嫌いになろうとしても。ひなたとあおいちゃんが教えてくれたことだよ?」

「マヤ……」

 

 横に並んで、肩に手を置く。

 

「そう、約束が果たされ、山から遠ざかったとしても。人生とは、山に似ている、だからずっと、山は続くのさ」

「最後、意味不明すぎて台無しだよ!」

「うるさいやい!」

 

 しんみりした空気に便乗して名言かまそうとしたら、滑った。滑落した。くそう。

 

 頭を抱えて悔しがってたけど、「ありがと」と苦笑いするひなたの声が聞こえた。だから恥ずかしい思いした甲斐はたぶん、あったと思う。

 

 

 

---

 

 

 

 鎖場を越え、天狗の留まり場の絶景を楽しみ、懺悔の岩が見えたころ。雨が降り出した。

 

 私は聖母の如き微笑を浮かべ、ひなたに向かって両腕を広げる。

 

「ひなた、あなたは言いましたね。レインウェアがあるからむしろ雨降れ、と」

「えっ、私のせい!?」

「さあ、懺悔しなさい」

「ごめんなさーい! って、なんであんたに謝んなきゃなんないのよ!」

 

 じゃれ合いながら各自レインウェアを着込んで、すぐそこまで迫っていた肩の小屋までペースを速め向かう。

 

 小屋に入ると木の香にまじって夕飯のいい匂いがする。お客さんはまだ少ない。人の良さそうなおじさんが、「いらっしゃい。雨の中たいへんでしたね」と迎えてくれた。

 

 夕飯まで時間があるので、寝床となる二階に上がって各々くつろぎ始める。あおいちゃんは誰もいない部屋の片隅をぼうっと見つめてて怖かったけど、ひなたが声かけに行ったから大丈夫だろう。

 

 みんなのことを横目に見つつ、私はザックの奥にしまいこんだ重要なブツを確認する。よしよし、念のためビニールに入れといてよかった。濡れてないし変形もしてない。

 

 ここなちゃんの誕生日が谷川岳とかぶってなければ、プレゼントのブツをここまで運ぶこともなかったのに。

 

 ほのかやかえでさんがずっと近くにいるから、なんとなく渡すタイミングもつかめない。

 

 消灯の直前にこっそり渡すか。

 

「準備できましたよー」

 

 おじさんの声が聞こえ、私たちは一階の食卓に集まる。

 

 山の上なのに焼き魚がある不思議に、あおいちゃんが驚いてる。

 

「山の上なのに魚が食べられるんだ」

「そこんとこどうなんですか、マヤ先生?」

「ひなたくん、山にも川や池はあるのだよ。勉強になったかな?」

「これ、サバなんだけど……」

「しゃらっぷミセスほのか!」

「えっ、ほのかちゃん結婚してたの!?」

「まあ、お相手は?」

 

 ひなたのせいで私が知ったかしてるみたいになったじゃない。でも焦って言い間違えたら矛先がほのかに向いた、らっきー。

 

 ほのかは「いや、その、まだしてないです、はい」としどろもどろに言いながらこっちをちらちら見てきた。まだってことは、候補がいるの? 初耳なんだけど?

 

 恋バナの気配にみんなががっついているうちにも、食事が進む。ほのかへの追及はみんな諦めて、ゆったりと時間が過ぎていく。

 

 ごちそうさまして、食器も片付けて。

 

 他愛ない話を続ける中で、唐突にあおいちゃんが言った。

 

「ところでひなた。今日は何月何日?」

「え? ……あっ、八月十一日だね」

「その通り。八月十一日といえば?」

「八月十一日といえば?」

「いえば? ほら、ほのかも」

「い、いえば?」

 

 なんだか訳のわからない小芝居が始まった。とりあえずその場の空気に乗っておく。ついでにほのかも乗せといた。

 

 といっても察しはつく。八月十一日といえば、せーの――

 

「ここなちゃん、お誕生日おめでとう!」

 

 知ってた。

 

 なんだ、みんなサプライズ用意してたんだ。ひなたは一瞬忘れてたみたいだけど、私に伝えなかったのは隠し事できないと思われたからかな。ちょっとその判断には後で文句言っとこう。

 

 ここなちゃんは一瞬うるっと瞳を揺らがせて、涙目になっている。誕生日祝われたら、うれしいよねえ――

 

「そしてマヤちゃん! 遅れたけど、お誕生日おめでとう!」

「おめでとう!」

 

 えっ。

 

「この日のためにケーキを焼いてきたんだよ。バイト先の店長にレシピ聞いて――」

 

 あおいちゃんが取り出したるは、美味しそうなパウンドケーキ。バイト先はひかりさんが働いてるすすきだろう。バイトなんて修羅の道に自分から足を踏み入れずとも、って呆れたっけ。

 

 じゃない。

 

 え、何これ。何この状況。

 

 食べて食べて、と言われたここなちゃんがケーキをかじって、幸せそうに笑った。次に、私の方をみんなが向く。

 

 まさか、まさかこれって。

 

 体が勝手に動き、ケーキを口に運ぶ。

 

「……っ」

「マヤちゃん?」

 

 祝われてるんだ。誕生日、祝われてる。おめでとうって言われてる。

 

 何年ぶりかと思ったらどんどん風景がにじんでいって。下向いて目を閉じたら視界がクリアになって。泣かないと決めたから、みんなの顔を見たいから、ケーキを呑み込み顔をあげる。

 

「おいしい、よ」

 

 山小屋で食べるご飯より美味しいものはない、と思っていたけれど。

 

 このケーキだけは、どんな山ご飯よりもおいしかった。

 

 そう伝えるとまた見えなくなる。

 

 でも、みんなきっと笑ってる。

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