「ん~と、ここら辺にモンスターエナジー売ってないかなぁ」
501のキチガイ5人衆の一人、キチガイピエロことたわしは、魔改造戦車の設計図を書いていたら徹夜だった故に、大好物であるモンスターエナジーを求め近くの町に出掛けていた。
「そういや最近パンジャンが茶葉専門店出してたっけな~、まぁ後で寄ってみるか」
ラフな服装にサングラスをかけ、彼は独りで華やかな街並みの街道をさまよう。
キチガイ5人衆というが、彼は比較的まともになる日がある。
しかし腐っても一兵、両腰には愛用のモーゼルC96とサバイバルナイフを、しょっている肩掛けリュックには予備の弾薬を2,3マガジンとビニールボールを入れていた。
特に目に入るものもなく、ぶらぶらしてから小1時間が経った。
公園のベンチに腰を下ろし、近くのスタ〇で買ったカフェラテを飲みながら木陰で涼んでいた時だった。
きずいたら左手がいつの間にかベチャベチャになっていた。左をみると、犬が尻尾を思いっきり振ってタワシの左手を嘗めていたのである。
「ん?ああ犬か、よしよ~し」
そう言いながら彼は野良犬であろう犬を撫でる
たわしからしては犬に懐かれるなんていつものこと、というよりもまだましな方だった。
この前なんて外のベンチでのうのうと昼寝をしていたら、その近くに犬がわらわら寄ってきて、犬の毛まみれになったこともある。
「そして・・・」
その隣で、撫でて欲しいと表情で訴えてくる女の子。
狐耳のオッドアイ、装甲化された両手両足。極め付きにベビードール風の露出度の高い衣装。
そう…少女は戦術人形、Gr G41である。
この時のことを、後にたわしはこう言う
『犬どころか犬っぽい女の子にも懐かれるなんて・・・人生は不思議だ』
「どうしたんですかご主人様?はやく撫でて、撫でて?」
タワシは撫でる前に先程舐められてベトベトになった手をお手拭きでふき、手を洗い、消毒液で消毒して、ようやっとG41を撫で始めた
「ああ、よしよ~しいい子だ」
嬉しそうに撫でられるG41と、それを見て少し微笑んでいるたわし。
まさに『ヤバい奴』なのであろうが、そんなことたわしには関係なかった。
可愛い娘の笑顔が見ればそれでいい、そんな奴なのである。
「ところで、なんでG41がここにいるんだ?
「んーとね、隊長さんにお使い頼まれちゃったの」
確かにG41はリストらしきものを持っていた
「ちょっと見してね~…ん?あ~これか」
「ご主人様お店の場所わかるの!?」
「ああ、丁度そこに用があったからね…一緒に行こうか」
「わーい!じゃあ出発~」
こうして犬に愛される狂人と犬っぽい狐耳人形のお使いが始まった
お使いはあっさり終わり、二人は喫茶店で一休みしていた
「疲れた~」
「まぁまぁ、好きなの頼んでいいからさ。元気だしなって」
「わーい、ご主人様大好きー!」
そう言いながらまたG41を撫でているたわし。
結局たわしはアイスコーヒーを、G41はオレンジジュースとケーキを二つ頼んだ。
「ねぇねぇご主人様」
「ん、どした?」
「隊長さんが欲しかったものってこれでいいの?」
「ああ、俺からのおススメさ」
G41のお使い、それはモンスターエナジーのことであった。
それを知ったタワシは、二人で輸入食品を取り扱っている店へ行き、タワシがおススメ(笑)するモンスターエナジー、“loca moca”を選んだ。
(モンスターエナジーのコーヒー味)
そう、おススメでなくおススメ(笑)である。
少し悪い笑みを浮かべながらコーヒーを飲むタワシとそれに気づかずケーキを食べるG41。
出会って少ししか経ってないが、いい感じになっている。
G41がもう一つのケーキを食べ始めようとしたそのころ、二人のいる喫茶店に僅か1ヶ月で距離を恐ろしく縮めているパンジャンとリーエンフィールドが入ってきた。
「おう、パンジャン。お疲れさん。」
「ああ、タワシって・・・」
「ん?あっ・・・(察し)」
「紅茶飲めよ…紅茶飲めやー!!!」
こうして今日も平和な一日が終わった
うん!たわしはロリコンだな!(確信)