今日は依頼も何もないパンジャンは自分の店である、茶葉専門店にその姿が有った。ただ、その店にはこの前からパンジャンが気になっているリーエンフィールドの姿もあった。
が、彼はリーエンフィールドと来ているとはいえ、一傭兵、この前はL86A2は装備していなかったが、今日は肩にかけている。そしておおよそ陸戦での装備となっている。
彼の戦闘服には右肩に501記章である、『赤盾に白抜き剣と翼』と、胸辺りにはコールサインからきた、パンジャンドラムのワッペンが縫いつけてあり、右足の手がすぐ届く場所に、デザートイーグルがはいったホルスターが固定されている。ちなみにリーエンフィールドのサイドアームもパンジャンの真似してデザートイーグルにしたがさすがに.50AEは扱えなかったらしく.44マグナムとなっている。
ちなみにこの光景は一週間前から見られるようになり、
「紅茶店のマスターも嫁を貰ったのか⁉」とかいう噂が立ったりしたがパンジャンはやんわりと否定し、
「この娘には手伝ってもらっているだけです」
とは言ったものの、
「ここだけの話、あの娘と結婚はしたいですけどね。」
とあっさり言い、決まってリーエンフィールドは真っ赤になりつつもまんざらでない顔をするのであった。
それで次のうわさが、
「あの紅茶店の戦術人形と結婚することをマスターが検討しているらしい」
と…ちなみに常連の全員はそれを好意的に受け入れているが、それを聞きつけた
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「すみませーんダージリン10gください!あれ?新しいブースができたんですね?」
「はーいダージリン10gですねー。あーあのブースは人員が増えて、余裕が増えたので、入れたての紅茶を飲める場所にしました。簡単に言えば紅茶専門喫茶みたいなものです。」
「はいどうぞ、ダージリン10gです。代金は・・・」
「はい。えーと、これでいいですか?あとせっかくなのであそこで一杯飲んでも…?」
「はいちょうどお預かりします。ええ、いいですよ。」
「結構楽しみだな」
「お待たせしました。」
「おやパンジャンのお嫁さんが入れるのか…いいな。」
「ま、まだお嫁さんじゃありません。ですけど、いつかは…」
リーエンフィールドは顔を真っ赤にしながらも言った。
「ヒューっ!いいねぇ、若いねぇ!」
こうしてほのぼのした甘い日常は過ぎていくのである。
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ちなみにここの紅茶店により、多くのD08基地の人たちは紅茶に流れていくのである。ここの紅茶は自家製の天然紅茶で、原価はほぼゼロに近い、よって低価格を実現しているのである。これによりD08の管轄内の住人の娯楽が、安い合成の酒や健康を害するのを承知の上でするたばこから、『健康に酒やたばこよりよく、そして酒やたばこを我慢して買えるほどの値段の天然紅茶』に変わっていったのだった。
しかもマスターであるパンジャンは一から、正しい紅茶の入れ方を教え、しかもそれを強制しない。
「私の入れ方が間違いなくおいしいのですが、人によって入れ方は様々なので。」
らしい。だが結局、おいしい紅茶を飲もうとするとパンジャンの入れ方になるので、おいしいものを飲みたい常連は正しい入れ方をしている。
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