501D04基地に春が訪れていたのだが、それを一気に冬に叩き込まれる一件があった。それは一本の電話で始まった。
「ええ!それは本当ですか?正規軍から!?なぜ?…なるほど。やるかどうかはこちらで決めます。ええ。分かりました。」
「どうしたんです?」
「ああ、依頼だ。しかも一番いやな内容のな。夜桜、全員をここに集めろ。全員集まってから説明する」
「あいよ」
数分後には隊長の部屋に主要な隊員8名が揃った。
「数分前に電話があった、依頼の電話だ。」
「ほー、久し振りに暴れられるぞ!」
すこし全体的に戦闘狂な501であった。が今回はそんな簡単な内容ではなく…
「残念ながら今回は戦略系の戦闘…いや戦闘ではないな。とりあえず内容を説明する。ざっくりいうと…
核、またはそれに準ずるもので指定された座標を攻撃せよ…
だそうだ。とりあえず相談させてくれと言ったら、1時間前後で決めてくれ、とのことだ。」
隊長の言葉でざわつく。
「隊長、俺は反対です。」
「私もです。」
「俺もだ。」
たわし、パンジャン、メガネが反対する
「俺は隊長の決定に従う。」
夜桜は隊長に判断は委ねる。
「おれはどちらでも」
そしてそれ以外は中立となった。
「隊長はどうなんですか?」
「俺か?正直やりたくない。だがやるしかないだろう。俺たちは1傭兵でしかない。これを断ると1つの取引先が消えかねない…」
「ですが!うちに核レベルの武器なんて、あれしか!」
「そうだ。開発者であるたわし、パンジャン、メガネにはすまないが…使わざるを得ない状況だ。頼む理解してくれ!」
「しかし、反物質弾頭の威力は未知数です、地球が滅ぶような威力にはならないように、計算では核の数十倍程度の威力にまで頑張って落としましたが、たかがコンピュターシミュレーションです!何が起こるか、分からないんですよ!…わかりました、隊長の決断に従います。」
「わかってくれたか。じゃあ…B17Eに火を入れろ、出撃準備だ、メガネ。」
「はぁ~~~気は乗らんな。」
「ここにいる全員そうだよ。」
「仕方ないか…」
「パンジャン。」
「あいよ。」
そして隊長の前にはジェラルミンケースが置かれた。そして鍵を隊長が開け、そして電子キーを開けた。電子キーのパスワードは夜桜と隊長のみが知っている、重要機密だ。
そして中には機械が出てきて、指紋を認証した。するとロックがはずれ、スイッチがせり出す…
『とりあえず高度1万メートルまで上がる。方位は1-0-3でいいんだな。』
メガネから通信が入る。
「ああ。」
十数分後…
『高度1万メートルまで上がった。これからは速度をできるだけ上げるようにする。200ノットになったら通信を入れる。』
「了解」
501隊員全員は戦闘機械のように自分の仕事をこなしていた。
「今回発射するのは、500gの反物質を使用した反物質弾頭を搭載した、トマホークです。威力は十数メガトンと予想されますが…」
「わかっている。」
『隊長、200ノットまで加速できたが、できるだけ加速できるようにする!あと3分で発射地点に到達する。1分前には爆弾槽を開いておく』
「ああ。実は今回の依頼はな、正規軍様の研究していた生物兵器が暴走したとの話でな、俺たちは尻拭いということだ。くそっ、いつも人間はこんなことを繰り返すんだ!」
「だが俺たちも俺たちだな…」
「ああ…くそっ、嫌な気分だ。」
『あと一分で座標に到達する!爆弾槽開け!』
「よし分かった。特殊兵器制限ロックを解除する。今は12時08分…いやな数字だな。総員、打ち方、問題ないな?」
「ええ。」
「ああ。」
「はい。」
夜桜が総括し、
「隊長、打ち方問題なし、オールグリーン!」
『攻撃座標を通過!』
「
その時、B17Eの爆弾槽から一発の巡行ミサイルが少し落下、そして亜音速までロケットブースターで一気に加速したのち、ラムジェットエンジンに点火、マッハ1まで一気に駆け上がった。そして10~15分ほど巡行したのち…
「指定座標まで、10,9,8,7,6,5,4,3,スタンバイ…今ッ!」
実は高高度無人偵察機を飛ばし、爆発の様子をモニターしていたが…
「まさに水爆のようだな…」
「原理こそ違いますが…これほどとは…くっ………」
「うぇっ…げほっげほっ」
「まずい、たわしが!」
「誰かG41を呼んで来い!」
「ご主人様…大丈夫?」
「「「「「「「え?」」」」」」」
「ご主人様、私と一緒に寝ましょ?」
「ああ、そうする…隊長失礼します…」
「やはりたわしには酷だったか…」
「データの収集が終わりました、オペレーション終了です。推定威力は15メガトン、予想より3メガトン多かったです。」
「そうか、ご苦労だった。いやな任務だったな…しかし、来週にはパンジャンとリーエン、たわしとG41の結婚式も来る!このことを乗り越えるんだ!」
「「「「「「了解」」」」」」
「そっか…来週か…」
「そうだぞパンジャン。来週だぞ!」
「ちょっとリーエンに慰められてきます…」
「ああ。甘えさせる側がたまには甘えてもバチは当たらんぞ」
パンジャンは少し涙ぐみながらも退室した。
「くそっ、来週はめでたい日が来るっていうのに、無粋な奴らだ正規軍め…」
「仕方ないですよ隊長…」
こうして、短くも長い一日は終わった…