501FGドルフロ戦闘詳報   作:ナギサ推し

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2部構成の後編です。


潜入任務(後編)

車両を走らせることはや数時間、タワシ達は目的地に着いていた。

 

2人は車から降り、装備を整え調査を始めた。

 

「酷いな、そこら中に戦闘の跡がある。」

 

「相当抵抗が激しかったのかもしれないな。鉄血の奴らの残骸もなきしもあらずだ。」

 

その街は、かつてタワシ達がいた時とは違い、廃墟だらけの無人都市であった。

 

家屋は銃弾の跡だらけ、道に横たわる鉄血の残骸と民兵らしき者の骨、まともに手入れされておらず自由気ままに生えきった植物。

 

「悲しいけどこれ戦争なのよね、後に残るものなんてなんにもない。」

 

端末を片手に調査結果を記入するタワシ、一方シデンも調査結果をメモしていた。

 

「でも不幸中の幸いだ、ウィルスらしき反応は一切ない。」

 

「けどなんかいるな、アンドロイドだが…鉄血じゃなさそうだ」

 

電子戦仕様のタワシの端末に何かが反応していた。

 

「ここから西へ2ブロック…これってまさか…」

 

「どうしたタワシ?」

 

「すまん、少し行ってくる」

 

そう言って端末に出された座標へと向かうタワシ。

 

端末が出した座標に、彼は心当たりがあった。

 

「まさかな、鉄血に堕ちてたら敵と認識して表示されるはずだが…あそこは…」

 

端末の示した座標、それはある二階建ての家屋だった。

 

そして、1つの壊れたアンドロイドがいる座標でもあった。

 

ポツリと座っていたそのアンドロイドは、鉄血に抵抗した跡をくっきりと残していた。

 

「あぁ、やっぱりか。」

 

タワシはそのアンドロイドを見た瞬間察した。

 

タワシがG41を連れて行かなかった理由、そしてタワシとシデンの過去を象徴したものがそこにあった。

 

「…そういえばお前が初めてだったな、電子戦を教えたのは。

 

元々はただの興味本位だったのに、いつの間にか電子戦仕様になったりしたよな。

 

…なぁ、“エリカ“」

 

タワシはそう言うと、エリカと呼んだアンドロイドを優しく抱きしめ、また言葉を放った。

 

「初めて会った時は驚いたよ、なんせエリカの教育係として会ったからね。

 

俺には妹とか弟とかいなかったし、何をすればいいのかわからなかったけど、エリカはそんな俺を実の家族のように見てくれた。

 

色々と興味津々で、まるで幼子のように無邪気で、そして美しかった。

 

だから俺も毎日頑張れたし、君の笑顔が見たくて少し無理もした。

 

それほど恋しかったよ、あの時は。」

 

シデンを除く501全員が知らないタワシのフラれた後の過去、それこそがエリカであった。

 

「なぁエリカ、聞いてくれ。俺、ついに結婚したんだ。相手もお前と同じアンドロイドだけど、お前と同じで無邪気で可愛い娘だよ。

 

…なぁ、返事してくれよ…」

 

エリカを抱きしめたまま、タワシは涙をこらえてた。

 

例え血は繋がってないが、タワシにとってエリカは、娘であり妹であり、家族だった。

 

せめて彼女の前では泣かないと決めたタワシは、今にも零れ落ちそうな涙をこらえて、エリカに優しく言葉を放っていた。

 

「でも、これからは一緒さ。」

 

タワシはエリカのハードディスクを抜き、リュックの中へしまった。

 

「後は…素体とOSと…説得だな。俺のわがままでG41を傷つけたくないしn…」

 

『おーいタワシー、生きてるか?』

 

無線からシデンの声が聞こえた

 

「ん、なんだ?」

 

『それがよ、さっき商店街見たんだが、保存食が結構残っていてな。

 

折角だし飯にしようかな〜って』

 

「OK、そっち向かうわ」

 

タワシはエリカを背にシデンの元へと向かった。

 

商店街に着いたタワシは、シデンと共に保存食の安全を確かめていたが…

 

「うーん、冷たい」

 

「美味いんだけどなぁ…やっぱ冷めてるな、これ。携帯コンロで温めるか?」

 

もはや安全第三の勢いで食していた。

 

「でもアレだな、缶詰残ってたのは幸いだな」

 

「そうだな、糧食よりはマシだしな」

 

そう言いながら缶詰を温める二人、なお缶詰の種類は様々であり、鯖の味噌煮や牛の時雨煮、さらにはハンバーガーや味噌汁と多種多様だった。

 

「にしても…随分変わったな、この街も」

 

「だな、あいつらT-54やレオパルト1まで使ってた」

 

「なら相当抵抗は激しかったのは確定だな、よりによってセイバー中隊がか…」

 

「でも面白いこともわかった。PMCの奴ら、あちこちに罠をしかけてた」

 

「クレイモアとかジャマーとかか?」

 

「あとワイヤートラップもあったな、しかもRPG-7のな」

 

「ミンチよりひでぇや」

 

シデンの調査結果をメモするタワシ、メモしている間に缶詰は温まり、二人はまた箸を進めた。

 

「さて、次は俺からだが…エリカが見つかったとしか言えないかな」

 

「エリカ…あぁ、お前が世話してたアンドロイドか」

 

「第2.5世代アンドロイド、と言ってもI.O.Pのアンドロイドを改造したやつだから本当に2.5世代と言えるかは分からんがな」

 

「で、状態は?」

 

「見るに堪えん…一応ハードディスクは取り出しておいたが、本当に大丈夫かは分からんな」

 

「そうか…」

 

シデンもエリカのことは知ってたし、なんならエリカと名付けたのはシデンの方であった。

 

「…なぁタワシ」

 

「ん?」

 

「懐かしくないか、2人での任務って」

 

「そうだな、元々はお前と俺で仕事をしてたしな」

 

「でエリカの世話したり、鉄血の奴らとドンパチしたりと大変だったな。」

 

「まぁ、今も変わんねぇけどな」

 

そう言うとタワシは、牛の時雨煮を頬張った。

 

飯を食い終わった2人は引き続き調査を続け、気が付けば夕暮れだったので帰還することにした。

 

尚、帰りはエリカ行進曲を歌いながら流して帰ったらしい

 

因みに----

G41には泣かれたのだが必死なタワシの説得+慰めで嫁に許されたタワシ。エリカをIOPに送り修復などをする事になりました。

 

が・・・愉悦部員の一人パンジャンが画策し、なぜか第2婦人になる運びとあいなりました。(パンジャンがG41に吹き込んだ)

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