「おいおい、これってどういう事だよ・・・」
『すげえなぁ』
ガンシップとTu-4が当該空域に到着したにもかかわらず、攻撃せず本人たちは絶句していた。なぜなら、一人で増援をくい止めているときいて、援護しにきたのにも関わらずに、
「一人であの大軍捌いていやがる・・・」
あの恐ろしいほどの量を一人で捌いていき、もう少しで殲滅するところだったからである。
『兵長と同じくらい凄いなあの人。』
「いや・・・兵長はどちらかというと敵が宙に吹っ飛んでくけど、あの人はどちらかというと静かな戦闘だな。」
『そりゃあ兵長と比べちゃあダメですよ。だって兵長・・・たまにこいつ本当に人なのか?って思うくらいだし。』
「まぁそりゃあそうか・・・」
「帰るか・・・」
『そうですね・・・』
『おいおいお前ら、救出任務はまだ終わってないぞ。いや・・・ペルシカからの連絡だ。救助対象の1人目の救助に成功したそうだ。』
「そうか。そいつは無事なのか?」
『分からんな・・・もうそろそろ2人目の救助も終わるはずだ。念のために警戒しておけよ!』
「『了解!』」
『だけどお前らは気楽なもんだな』
「む・・・シグレか。」
シグレは護衛戦闘機隊なので常に警戒を強いられる。更に、護衛戦闘機隊から夜桜が抜けて攻撃隊に加わったため、護衛戦闘機は1機のみである。シグレのP-51Dは高度8000メートルで待機している。
『む・・・何だこれは・・・レーダーに反応!UNKNOWN接近中、方位1-0-4、相対速度1130km,推定速度およそ500km/h!数は・・・8。多いな、2個小隊といったところが。高度5000メートル。』
『敵さんも航空機を出してきたか。速度的にレシプロか?』
『そんなところだろう。シグレ!』
『分かってますよ・・・Fox-3,Fox-3!』
P-51Dになぜか載せられるAIM120AMRAAMが二発発射される。
AMRAAMはマッハ4という高速で飛翔し、そして2機に命中したのだった。
『Unknown撃破!よし、シグレ、行ってこい!』
『俺も行って良いか?』
『うーんTu-4か・・・行って良い!』
『了解!』
「うーん・・・ここらへんか・・・敵さんは・・・いた!」
シグレが脅威的な視力で敵を見つける。
「ん?翼に日の丸・・・あの形状。零戦か!なぜ・・・零戦残存機は手で数えられる程だぞ!しかも動かせるのは数機しか以内はずだ。」
『誰かが作ったのだろう。おそらく・・・』
「鉄血か・・・」
『そうだろうな。』
「よし。かけるか。」
シグレは翼を翻し、高度が下の敵に向かってダイブをかけ、翼端のAIM-9Xサイドワインダーを1機当たり1発の計2発を発射。高機動のAIM-9Xに逃げられるはずはなく、その2機は空中で爆散する。
「よし。行くか・・・」
そこから先は嬲りごろしだった。高度8000からのトップスピード700km/h以上の一撃離脱で一回のダイブで1機ずつ落とされていく・・・そして最後の一機になる。
「よしダイブをかける」
シグレがダイブをかける。すると
「ヘッドオンだと!?」
高度不利のまま無理やり機首上げをしてヘッドオンに持ち込んだ・・・
結果は・・・P-51Dの勝利である。
M3ブローニングは零戦の20mm機関砲より弾道がフラットで命中させやすく、門数が多いのもあった。
「おい隊長。全機を撃墜。」
『よしいいだろう。ちょうど2人目の救助対象も救助され、救助部隊も撤収している。全機帰還するぞ。』
『了解。』
これで救助任務の戦闘回は終了です。