兵長はその日パトロールという名の私物のバイク(盗んでないとは言っていない)でツーリングに出ていた。
そうすると道端に倒れている娘を発見する。
心優しい兵長はその娘をファイヤーズマンキャリーで501FG基地につれて帰る事になった。
その娘は戦術人形であった。その名はVector。
なぜあの道で倒れていたのか聞き出すのに時間がかかったが、兵長が色々優しく聞き出すとポツリポツリと事情を話し始める。
Vectorによると所属していた基地がブラックにブラックを塗り重ねたダークマター基地であることを。
具体的に言うと。
・戦術人形の違法的な私物化
・装備の横流し(そのためロクな装備が人形達に回ってこない。)
・人類人権団体と違法な取引をしている。
・戦術人形の人身売買
・テロリスト等に戦術人形横流し
等がある(余罪あり)
それを聞いた501FG隊長が極秘裏に調査を命令する。パンジャンとリーエンフィールドが仲良くハッキングし情報収集、たわしとネゲブが該当地区に潜入し調査を進める。因みにその時の兵長はVectorの精神ケア及び銃をピッカピカに磨いていた。ついでに言うとほぼ新品と見間違えるほど綺麗に磨いていた。
隊長は情報を元に資料を作成。クルーガーにそのことを全て話し、証拠を提出。クルーガーに粛清の許可を求めた。許可が下り、粛清が決行される。
粛清部隊(人外ども)は人外である兵長、愉悦部員であり紅茶中毒者なパンジャン、スケコマシなタワシ(本人曰わく全てを受け止める器)とVectorが兵長に横抱きされながらHALO降下をする。
因みに兵長は正規軍1個軍(全員特殊部隊員)に相当する強さをもつ。その他のものも、特殊部隊1個大隊に相当する。
そんな奴らが来るのも知らない基地の司令官。
強襲を4人にかけられ、防衛しようとするも、指向性ジャマーで無力化される。基地は一瞬にして制圧され、そして基地の司令官はVectorによって殺害。基地にいる人形の保護に移る。
兵長は3人、タワシは2人、パンジャンは1人を501FG基地に連れて帰り保護することになった。
ちなみに、パンジャンが基地のネットワークに無理やり入り込んで情報収拾したところ、余罪が恐ろしいほど出てきたりした。
これで騒動は一段落するが、保護された人形との日常は続くのだ。
パンジャンside
兵長がVectorを発見した時、パンジャンはリーエンフィールドといちゃいちゃしており、義娘であるエリサが死んだ目でリーエンフィールドに抱えられていた。
そんな事をしていると、全員に召集がかけられる。そう、"全員"である。
「実は今さっき兵長がな、戦術人形拾ってきたんだ。」
「あの・・・隊長そんな犬や猫拾ってきたみたいに言わないでくれないですかね・・・」
シグレがそう苦言を言うが。
「だって本当の事だもん。」
「ええ(困惑)」
「今兵長がその娘のメンタルケアをし、なおかつ情報を聞き出している。なおその娘には少し外傷があったため、後でパンジャンとタワシがメディカルチェックをしてくれ。」
「了解。」
「あいよ」
数分後・・・兵長が入ってくる。
「あの娘は今気絶したようにスリープモードに入った。今回聞き出せたのはこれだ。」
隊長は兵長に渡された紙に目を通し・・・
「○○基地か・・・聴いたことないな。しかしこの基地がこのような事をやっているのは看過出来ないな・・・とりあえずパンジャンとタワシはあの娘のメディカルチェックをして、話はそれからだ。」
「・・・さて。どうなるのやら―――」
兵長に案内された部屋には結構汚れているの機関短銃が立て掛けてある。
「これは・・・Vectorか。珍しいな。」
「おいパンジャン。整備するぞ。」
「了解。」
私はその少女の隣にパソコンをおき、ソフト面で異常がないか、エラーコードを発しているアプリがないか捜索していたが、私自身が叩き出した結論は・・・
「ソフト面での異常はなし、だな。」
「メインフレームにも異常は見つからない。」
「よし。じゃあ部屋に戻ろう。」
「よし。異常は無かったか?」
「有りませんでした。」
「よし。じゃあ話すか。あの娘の話した内容は・・・」
Vectorによると所属していた基地がブラックにブラックを塗り重ねたダークマター基地であり、命からがら脱走してきたと言うことだ。だが逃走している最中で何らかの形でスリープモードに入り、道端に倒れていたところを兵長に助け起こされたらしい。
その基地はVectorが知っている限りで
・戦術人形の違法的な私物化
・装備の横流し(そのためロクな装備が人形達に回ってこない。)
・人類人権団体と違法な取引をしている。
・戦術人形の人身売買
・テロリスト等に戦術人形横流し
等の全くろくでもない事をしていた。
「だが、これはこれは一被害者からの証言だがまだ証拠がたりん。証拠集めをお前たちに頼みたい。」
「ん―一応私がハッキングしてみるが、そこまで効果はあがらんだろう。こういう裏取引は大体―――」
「紙・・・か」
「それか電話だな。」
「取りあえずタワシが現地潜入をするらしい。とりあえずは証拠が集まってから行動開始だ。」
1週間後・・・
「ふむ・・・はぁ、見れば見るほど胸くそ悪いな。だがこれが証拠となる。さて、クルーガーに連絡するか。」
「どうも、グリフィン本社ですか。501FG隊長のフランです。クルーガー社長かへリアン女吏につなげてほしい。」
『社長ですか・・・少しお待ち下さい。
久し振りだな、フラン。』
「久し振りだなクルーガー。それで今回の要件はだな。ある基地を潰そうと思っているんだ」
『それはどうしてだ?そこの基地が其方に何か危害を加えたのか?』
「いいやそう言うことではない。いまそっちにあるデータを送る。」
『む・・・これは。横流しの資料・・・これは・・・グリフィン規約違反じゃないか!
もしかするとこれらをやっているのが・・・』
「そうだ、我々が潰す・・・いや粛清しようとしている○○基地だ。良い噂も悪い噂も聞かないが、周辺は治安が悪い地区で有名だ。」
「なるほど・・へリアンとも協議する。決まったら連絡する。」
そして隊長はボーっとモンエナをのみながら一時間・・・
「どうですか?」
『貴官らの要請は秘密裏に受理された。○○基地の粛清を許可する。ただし、そこにいる人形は其方が責任を持ち保護するように。
あと貴官らは更なる戦力増強を望んでいたな。その該当する戦術人形は貴官らが面倒を見るように。以上だ。』
「ありがとうございます、へリアン女吏。」
『うむ。』
2日後―――
○○基地上空を一機の輸送機が飛行している。C-130輸送機だ。501FG隊長は空挺降下による強襲作戦を決行する。空挺部隊は先の救出作戦の空挺部隊+αである。空挺部隊に救出されたVectorも志願したのだ。
だがしかし!この空挺降下はただの空挺降下ではない。HALO降下である。HALO降下は空挺降下の方法の一種で、高高度1万メートルからパラシュートを開かずに300メートル以下でパラシュートを開く降下方法である。
なに・・・Vector?あぁあの娘は兵長に括り付けてある。
その後基地を掌握するのだがその前に・・・
「鉄血が居るな・・・どうする兵長?」
「ん―――後で障害になる可能性もある。始末しよう。パンジャンとタワシがやってくれるか?俺はこの娘の相手をしなきゃならん。」
実は先ほどからVectorに姫様抱っこを所望され、それにつき合わされている最中なのだ。
「了解。」
私ことパンジャンは足音を立てず、気配も殺しながら奴らに近づいていく。そして一番油断している鉄血の狙撃兵を後ろからサーベルで刺す。そして隣のスポッターも後ろから気づかれないうちにサーベルで始末した。その後も同じようにARやSMGのような物を持っている鉄血兵も後ろからサーベルで刺す。そんな事を繰り返すとサーベルが疑似血液まみれになるが、そんな事はお構いなしにどんどん屠っていく。
タワシと私が鉄血を処理し兵長の所に戻ると、Vectorに前から抱きつかれていた・・・
こいつ何時Vectorを落としたんだ?と思ったが兵長がVectorにやんわりと離れるように言い、Vectorが不承不承ながらも離れ行動を開始する。
まず基地の玄関をタワシが84mm無反動砲カールグスタフで物理的に破壊し、私は即座に○○基地の守備隊を無力化する。そしてその基地を兵長、私とタワシで協力して制圧、Vectorに聴いていた、基地司令官に協力し人形に恨まれていた人間(その基地にいる人間全員)を私と兵長、タワシが悉く殺害した。
そして・・・問題の基地司令官はVectorがやらしてほしいと言っていたので命乞いをしていたがVectorが
「この屑・・・」
と吐き捨て射殺したのだった。
「おい、兵長、この金庫・・・」
「おう、壊せば良いんだろう?」
と言って金庫を壊す。すると明らかになっていなかった余罪の証拠が恐ろしいほど出てきた。その書類はおよそ900枚以上。
さすがの兵長やタワシもその書類を見ていたが顔を赤くし怒っていた。
かく言う私もその一人だが・・・
「こいつ・・・コレだけのことをしていて良くものうのうと生きていたな。」
数十分ほど書類を見て整理し、もう一つの任務である、人形の保護を開始する。
手分けしてやることになったのだが、私は取りあえずボロボロの宿舎を探すことにした。
ギシギシ・・・
「床抜けそうだな・・・うおっと・・・」
床がバキバキ言って更にヤバい音がする。
私はある部屋で一人の戦術人形を見つけた。
その娘はウェルロッドmk2と言うイギリスの暗殺専用銃を主兵装とする戦術人形だった。
話を聞き、彼女は司令官について聞くと声を荒げたが、司令官はVectorが殺したと言うと泣きながら嗤うのだった。
「あいつなんて死んで当然だった、けども命令権はあいつにあるし、身の回りも固くしてたから出来やしなかった・・・!
ありがとう・・・」
私は目を見開き彼女の話を黙って聴いていた。
「よし。落ち着いたかな?私達の基地にいくかい?」
「行く・・・しょって」
「しょってって・・・まぁいいか。はい。」
私は文字通り彼女をしょって兵長やタワシと集合し、迎えのへリで基地に帰った。
兵長はUMP45とOTs-12を、タワシはSPASとAUGを保護したらしい。