501FGドルフロ戦闘詳報   作:ナギサ推し

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今回は代筆人(タワシの中の人)が書いて下さいました。


ブラック基地~兵長side~

「今日は…俺の日か」

 

朝、特に何もなく平和な日だった。

起きて身支度してパトロールのローテーションを見ると、今日は俺のみだった。

 

「さて…久しぶりに“アレ”使いますか」

 

―――――――――――――――

「Highway to the Danger Zone~♪

Ride into the Danger Zone~♪」

 

トップガンのDanger Zoneを聞きながらバイクを走らせる。

一応街を一周しながら隅々と見ているが怪しそうな人は見つからない。

いつも通り、平和な街だ。

 

「さて、もう少し飛ばしますか!」

 

そう言って徐々に速度を上げて…ってなんだありゃ

 

「戦術人形…!?しかも結構ボロボロだ…」

 

とりあえずファイヤーマンズキャリーで基地まで運ばないと

 

――――――――――――

「お、戻ったか…ってどうしたその戦術人形。」

 

「道端で倒れてた、とりあえずメディカルチェックしないと」

 

「わかった、今すぐ全員招集する。兵長はひとまず先に部屋に運んで準備しろ」

 

「了解」

 

――――――――――――

「…うーん」

 

「?」

 

もう再起動したのか?

 

「大丈夫だ、俺たちは敵じゃない」

 

「そう…」

 

再起動したはいいが、意識がもうろうとしている…とりあえず部屋まで運び、色々聞かねば…

 

「君に関して色々聞きたいが、大丈夫か?」

 

「…」

 

「別に無理しなくていい、君が言いたいことだけでもいいんだ。」

 

「…わかった」

 

こうして俺は彼女について色々なことが聞けた。

彼女の名はVector、○○基地所属の戦術人形らしい

そしてその○○基地は…ドがつくほどのブラックなところだった

具体的には

・戦術人形の違法的な私物化・売買

・装備・補給物資の横流し

・人類人権団体や鉄血などとの違法取引

 

他にもいろいろな余罪があった。

 

「…」

 

「これで全てよ」

 

「…そうか、ありがとう」

 

ヤバい基地だったことは分かった、とりあえずああの二人にバトンタッチさせなければ…

「とりあえずメディカルチェックを受けてもらうが大丈夫か?」

 

「勝手にして。私はただの商品、私の同意なんて無いわ」

 

「…」

 

そう言うと彼女は気絶するかのようにスリープモードに入った

 

「お前は商品じゃない、立派な一人の戦術人形だ…!!」

 

―――――――――――――――

「あの娘は今気絶したようにスリープモードに入った。今回聞き出せたのはこれだ。」

 

そう言って、隊長にメモを渡した

「○○基地か・・・聴いたことないな。しかしこの基地がこのような事をやっているのは看過出来ないな・・・とりあえずパンジャンとタワシはあの娘のメディカルチェックをして、話はそれからだ。」

 

「・・・さて。どうなるのやら―――」

 

――――――――――――

メディカルチェックを終わったタワシから色々聞いた。

どうやらあの娘達に使われている部品や弾薬は、粗悪品やら期限切れの弾丸とまさに彼女の言っていたことを裏付ける証拠だった。

 

「そうか…タワシ、現地にて諜報活動を頼む。」

 

「待ったましたよ、その言葉」

 

隊長はタワシに命令する、というかアイツ色々こなせるのか…

 

「隊長…」

 

「どうした?」

 

「もし粛清するなら…俺を必ず入れてくれ。そうしないと気が済まねぇ」

 

「そうか…兵長がそこまで言うのも珍しいな。」

 

「ここまで胸糞悪いのは久々だ…」

 

―――――――――――――――

それにしても…なんでここまでイラつくのは久しぶりだ。

何というか…むずがゆい。この言葉がしっくりくる。

 

タワシもパンジャンも証拠を押さえるために動いている…

 

…落ち着け、今は俺にできることをしよう。

 

「…兵長、いつにもなく真剣だな」

 

「ん、お兄ちゃん?」

 

「ああ、何でもない。さ、行こうか。」

 

「うん♪」

―――――――――――――――

 

「うーん…再起動にここまで時間がかかるなんてね」

 

「そりゃそうだ、あそこまでボロボロだったら時間もかかる。」

 

「あ、あの時の…」

 

「兵長だ、そう呼んでくれ」

 

「そう、わかった。」

 

「あとこれ、お前のだろう。」

 

「うん…ってこれ本当に私の?」

 

「当たり前だ、Vectorが寝ている間に俺が整備して磨いておいた。」

 

「ふーん、そうとう暇人なのね。」

 

「何とでも言え」

 

「でも…ありがとう///」

 

「当たり前だ。お前が自分のことを道具だろうが何だろうが思ってても、俺からしたら“一人の戦術人形”だ。

 

だからさ…もう自分の価値をそこまで無下にするな。」

 

…ということが何度かあって以降、俺はVectorに滅茶苦茶懐かれている。

そして今も…………

 

「…なぁ兵長」

 

「なんだ?」

 

「お前…本当にVectorに懐かれてんのな」

 

「俺もここまでとは思わなかった」

 

タワシが現地に諜報活動し証拠を押さえ、それをもとに隊長がG&Kに粛清の許可をもらい、粛清部隊(タワシ・俺・パンジャン・Vector)でHALO降下をし、ダークマター基地こと○○基地の近くに降下(Vectorを括り付けて)したわけだ。

 

「鉄血が居るな・・・どうする兵長?」

 

「ん―――後で障害になる可能性もある。始末しよう。パンジャンとタワシがやってくれるか?俺はこの娘の相手をしなきゃならん。」

 

「~♪」

 

Vectorよ、いつまで私にお姫様抱っこを所望するのかい?

しかし無理に断れもしないしな…ここはタワシとパンジャンに任せるか。

 

…おお、やっぱり暴れ回ってる。

しかもタワシお前…音楽聞きながら戦ってるだろ、よくそれで戦えるな。

 

「…兵長」

 

「ん?」

 

「次、前から抱っこして」

 

「あ、ああ。わかった。」

 

タワシっていつもこんな風なのかな?

という本人はどっからともなく出てきた84mmカール・グスタフでダイナミックエントリーしてるし…

 

でも…

こ れ で 一 発 お 見 舞 い す る の が 早 く な っ た

 

それと同時にパンジャンが○○基地の守備隊を無力化、さぁここから指令室まで一直線だ!

 

「オラァ!!」

 

Vectorをお姫様抱っこしながら、基地内にいた鉄血に飛び膝蹴りして頭をふっ飛ばす。

こんな雑魚に興味なんて微塵もない。

ただただ指令室にいる元凶にしか眼中になかった。

 

必ず償わせる、首を洗って待ってろ。

 

―――――――――――――――

 

当の司令官とその共犯者(基地にいる人間全員)どもを拘束するのに時間はかからず、俺・タワシ・パンジャンで司令官以外粛清した。

 

さて、最後を締めくくるメインディッシュは…

 

「Vector、お前が撃て」

 

そう言って俺はMP412をVectorに渡す。

彼女は少し黙ったが、それを受け取ると、

 

「この屑・・・」

 

と吐き捨て射殺した。

 

「おい、兵長、この金庫・・・」

 

「おう、壊せば良いんだろう?」

粛清後、指令室にあった金庫を壊し、余罪の証拠である書類(900枚以上)を整理していた。

 

読めば読むほど怒りがこみあげてくる…

それはパンジャンもタワシも同じのようだった。

 

しかしタワシが言っていたことは本当だったな、横流しに関する資料が次々と出てくる。ここまで律儀に資料を残すなんてな…とんだ馬鹿だな、と言っても奴はもういないが。

 

――――――――――――

「さて…書類整理も終わったところで俺からも報告がある。この基地にいる戦術人形は恐らく三方面、宿舎・修理施設・工廠にいるようだ。」

 

途中で整理しながらデバイスをいじっていたタワシが突然報告してきた。

 

「なら私は宿舎に行こう」

まず言い出したのはパンジャンだった。

 

「じゃあ俺は修理施設で、少し気がかりなこともあるから行ってくるわ」

そう言ってそそくさと行くタワシ。

 

結局残された俺は工廠に行くことになった(もちろんVectorをお姫様抱っこしながらだが)

 

工廠にいたのは、UMP-45とOTS-12だった。

二人はVectorを見るなり再会を喜んだ。ここに水を入れるのは無粋だと思って少し下がろうとしたが、Vectorがそうさせてくれるわけでもなく、俺から事情を話したら、

 

UMPが

「はっ、ざまぁないわ。あんな虫ケラ、地獄に行くのがお似合いね!」

と皮肉った後で泣き出し

 

OTSは

「私に秘密にするなんて…ずるい。けど、もう抜け出せるのね…」

と彼女もまた涙を流した。

 

相当酷かったのだろう…俺はそう思いながら彼女たちを優しく抱きしめた。

 

この後知ったがパンジャンはウェルロッドを、タワシはSPASとAUGを保護したらしい。

しかし、タワシが料理できたなんてな…SPASに懐かれすぎててこれまた嫁さんに泣かれそうだな…

 

 

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