グリフィンの施設に隔離されていたM4A1は,M16A1をはじめとするAR小隊の現状を知り,身体の調整も済んでいないままに,戦地へと向かってしまった。ペルシカにはそれを止めることはできなかった。
M4A1の後ろ姿を見届けた彼女は,鉄血管轄のS15区域で撃墜された,グリフィンの重要な監視ファイルを輸送中であったドローンの奪還のため,UMP40以下UMP9,416,Gr G11の404小隊に依頼をする。ただ、得体の知れない悪い予感に襲われ、クルーガーを通し501統合戦闘航空団に任務を依頼するのだった。
【何があっても、あなたは生き残らなきゃならないの】
【人形だって、自分のために生きることが許されてもいいはずよ】
【他人じゃなく、自分のために・・・ね?○○○○○○○○○?】
「…………」
「またこのログね・・・」
一方そのころ・・・
パンジャンが猫耳のリーエン、スピットファイア、ウェルロッドを見て心が溶けていたちょうどその頃。
「なんですか、へリアン女吏」
「そちらへの正式な依頼だ。墜落したドローンの奪還をして貰いたい。ある小隊も動いているがな」
「なる程・・・404っていうところか・・・」
「とにかく、そう言うことだ。」
へリアンからの通信が切れる。
「めんどくさい事になりそうだ」
その日のうちに人形も含めた501基地所属戦闘部隊に召集をかけられた。
「本日任務が依頼された。内容は墜落したドローンの奪還、だそうだ。それで今回は人形を中心とした二小隊で行く。実戦の経験ができるちょうど良い機会だからな。」
「2小隊か・・・人形だと5人のダミーを入れるとちょうどだ。問題は誰がだが・・・」
「じゃああたしが・・・」
「じゃあ私も・・・」
とまぁいろいろあったが結局はこうなった。
第1小隊
小隊長
UMP45
小隊員
Vector,OTs-12,FAL,スプリングフィールド
第2小隊
小隊長
AUG
小隊員
リーエンフィールド,スピットファイア,SPAS,38式改
となった。AUGが小隊長と決まった際、タワシと何か話していたが、その内容は誰にも分からなかった。
パンジャンはすぐにレッツノー○を立ち上げドローンの探知を開始する。それはわずか数十分で大まかなドローンの存在位置が判明したのだ。場所はS15地区だった。
404小隊では該当区域に潜入後,ネットワーク上でドローンの位置を追跡し,その情報をもって回収する手はずとなった。
404小隊は彼女たちの“ご主人様”からの命令で,各自の意識をグリフィンが管理するネットワークシステム「ツェナーネットワーク」に移して行動するための,新たなプロトコルをインストールする。
体を現実に置き去りにし,意識は電子の海を泳ぎ回り,鉄血の妨害をかいくぐって,目的を遂行する。そういった戦いに最も優れていたのは9だった。一方,416とGr G11は浮かない顔で模擬訓練を受けていて。
「夢を見ていると思えばいいのよ。とはいっても、サボってばっかりだと二度と目覚めなくなるけどね」
電子ネットワーク戦の訓練中のこと。404小隊のネットワーク上に,グリフィンの新任人形が迷い込んできた。さらに彼女は,40のデータと衝突したことでメンタルモデルを破損してしまった。
通常,人形のメンタルモデルは一部でもデータが欠けると,知能指数が著しく下がってしまうという。404小隊は急遽,その子の救助(とグリフィンの新しいデータを盗み見るため)に向かう。
どうにか見つけた当の人形は,やはりデータが欠けてしまっている影響か,口も態度もすこぶる悪い少女になっていた。これじゃあかわいそうだと,存在しないはずの小隊は今日も今日とて人形助けをし,新任人形を無事,元の姿でグリフィン基地まで転送させたのだった。
「また無名のヒーローになっちゃったわね。これで満足かしら」
訓練を終えた404小隊はこれから12時間後,ドローン奪還のためにS15区域へと潜入する。今回はグリフィンからの支援として,無骨なドローンに“ペルシカが作りそうなAI”を乗せた,探索妖精も随行する。
そのころ現地の指令室では,鉄血エリート人形デストロイヤーが,上司のドリーマーにドローンの捜索を急かしていた。それと同じくらいのエネルギーで「あたしの新しいボディ!と熱望していた。
新しい体はどんなのがいい? 火力がいい? 素早さがいい? ドリーマーの質問に,デストロイヤーは簡潔に答える。
「全部入りで!」
と。このデストロイヤーはパンジャンによって妹属性になり、ソフィラと名を変えたデストロイヤーとは別の予備個体であった。パンジャンがデストロイヤー(ソフィラ)を鉄血のネットワークから切り離したためにKIA扱いとなり、予備個体が起動したのだ。
この先、どのような展開になるのか。それは誰も知らない――――――