501FGドルフロ戦闘詳報   作:ナギサ推し

69 / 77
深層映写

グリフィンの施設に隔離されていたM4A1は,M16A1をはじめとするAR小隊の現状を知り,身体の調整も済んでいないままに,戦地へと向かってしまった。ペルシカにはそれを止めることはできなかった。

 

M4A1の後ろ姿を見届けた彼女は,鉄血管轄のS15区域で撃墜された,グリフィンの重要な監視ファイルを輸送中であったドローンの奪還のため,UMP40以下UMP9,416,Gr G11の404小隊に依頼をする。ただ、得体の知れない悪い予感に襲われ、クルーガーを通し501統合戦闘航空団に任務を依頼するのだった。

 

【何があっても、あなたは生き残らなきゃならないの】

 

【人形だって、自分のために生きることが許されてもいいはずよ】

 

【他人じゃなく、自分のために・・・ね?○○○○○○○○○?】

 

「…………」

 

「またこのログね・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方そのころ・・・

パンジャンが猫耳のリーエン、スピットファイア、ウェルロッドを見て心が溶けていたちょうどその頃。

 

「なんですか、へリアン女吏」

「そちらへの正式な依頼だ。墜落したドローンの奪還をして貰いたい。ある小隊も動いているがな」

「なる程・・・404っていうところか・・・」

「とにかく、そう言うことだ。」

へリアンからの通信が切れる。

「めんどくさい事になりそうだ」

 

 

 

その日のうちに人形も含めた501基地所属戦闘部隊に召集をかけられた。

 

「本日任務が依頼された。内容は墜落したドローンの奪還、だそうだ。それで今回は人形を中心とした二小隊で行く。実戦の経験ができるちょうど良い機会だからな。」

 

「2小隊か・・・人形だと5人のダミーを入れるとちょうどだ。問題は誰がだが・・・」

 

「じゃああたしが・・・」

「じゃあ私も・・・」

 

 

 

とまぁいろいろあったが結局はこうなった。

第1小隊

小隊長

UMP45

小隊員

Vector,OTs-12,FAL,スプリングフィールド

 

第2小隊

小隊長

AUG

小隊員

リーエンフィールド,スピットファイア,SPAS,38式改

となった。AUGが小隊長と決まった際、タワシと何か話していたが、その内容は誰にも分からなかった。

パンジャンはすぐにレッツノー○を立ち上げドローンの探知を開始する。それはわずか数十分で大まかなドローンの存在位置が判明したのだ。場所はS15地区だった。

 

 

 

 

 

 

404小隊では該当区域に潜入後,ネットワーク上でドローンの位置を追跡し,その情報をもって回収する手はずとなった。

 

 404小隊は彼女たちの“ご主人様”からの命令で,各自の意識をグリフィンが管理するネットワークシステム「ツェナーネットワーク」に移して行動するための,新たなプロトコルをインストールする。

 

 体を現実に置き去りにし,意識は電子の海を泳ぎ回り,鉄血の妨害をかいくぐって,目的を遂行する。そういった戦いに最も優れていたのは9だった。一方,416とGr G11は浮かない顔で模擬訓練を受けていて。

 

「夢を見ていると思えばいいのよ。とはいっても、サボってばっかりだと二度と目覚めなくなるけどね」

 

 

 

 

 

 

電子ネットワーク戦の訓練中のこと。404小隊のネットワーク上に,グリフィンの新任人形が迷い込んできた。さらに彼女は,40のデータと衝突したことでメンタルモデルを破損してしまった。

 

通常,人形のメンタルモデルは一部でもデータが欠けると,知能指数が著しく下がってしまうという。404小隊は急遽,その子の救助(とグリフィンの新しいデータを盗み見るため)に向かう。

 

どうにか見つけた当の人形は,やはりデータが欠けてしまっている影響か,口も態度もすこぶる悪い少女になっていた。これじゃあかわいそうだと,存在しないはずの小隊は今日も今日とて人形助けをし,新任人形を無事,元の姿でグリフィン基地まで転送させたのだった。

 

「また無名のヒーローになっちゃったわね。これで満足かしら」

 

 訓練を終えた404小隊はこれから12時間後,ドローン奪還のためにS15区域へと潜入する。今回はグリフィンからの支援として,無骨なドローンに“ペルシカが作りそうなAI”を乗せた,探索妖精も随行する。

 

そのころ現地の指令室では,鉄血エリート人形デストロイヤーが,上司のドリーマーにドローンの捜索を急かしていた。それと同じくらいのエネルギーで「あたしの新しいボディ!と熱望していた。

 

新しい体はどんなのがいい? 火力がいい? 素早さがいい? ドリーマーの質問に,デストロイヤーは簡潔に答える。

 

「全部入りで!」

と。このデストロイヤーはパンジャンによって妹属性になり、ソフィラと名を変えたデストロイヤーとは別の予備個体であった。パンジャンがデストロイヤー(ソフィラ)を鉄血のネットワークから切り離したためにKIA扱いとなり、予備個体が起動したのだ。

 

この先、どのような展開になるのか。それは誰も知らない――――――

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。