501FGドルフロ戦闘詳報   作:ナギサ推し

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深層映写2

へリのローター音が響き、ターボプロップの甲高い音が響く。

 

501FGには二機のハインドがある。一つはメガネが大抵の時に乗るMI24D,もう一つはMI35だ。

Mi24DにはUMP45率いる第一小隊がのり、MI35にはAUGが率いる第2小隊が乗り込むのだ。

第2小隊にはヘリを操縦できるリーエンフィールドがいるのだが、第1小隊にはいないのでメガネが操縦する。

ただし、S15地区は北蘭島(ペイラン島)でのコーラップス液の流出を端に発した「広域性低放射能感染症(E.L.I.D.)」の汚染区域と呼ばれている場所だ。

勿論、人間が入れるような場所ではない。が、ここは501FGクオリティ。Mi35,24D、はたまたすべての兵器には対NBC防護がなされている。これはひとえに、対ELID専門の部隊であるからだ。ちなみにメガネはガスマスク等対NBC装備をしている。

 

「全員乗ったか?」

「ええ。」

「よし、じゃあひとっ飛びだ!」

メガネが操縦するmi24d,リーエンフィールドが操縦するmi35が飛び立つ。

 

S15地区の近く、S14に翼を下ろした。

S14地区は辛うじて汚染されていない地区だ。既にS14地区にはあるモノが輸送されていた。3つある。それは除染装置だ。帰って来たときにそのまま基地に帰ると汚染されるため、S14地区に置かれたのだ。S14地区は汚染されていないが、いつ汚染されるか分からないため住民は絶対にいない。居るのは精々猫やテロリストであるが、テロリストに関しては数時間前に全滅していた。(やったのは501FGではない。恐らく404小隊だと考えられる。)

 

後2つは・・・歩兵戦闘車である。ストーマー装甲車に76.2mm半自動装填ガンパックを装備したストーマー歩兵戦闘車である。対NBCの為のフィルター装備されたモノが一両。

マルダー歩兵戦闘車に同じように76.2mm半自動装填ガンパックを装備し、対NBCの為のフィルター装備されたモノが一両置いてあった。

 

「お、きたか。」

「夜桜さん!」

「38改か。頑張って来いよ?」

「はい!」

「よし。良い娘だ。」

少々38式改が夜桜と喋ると全員乗り終わったのか、AUGが声を掛ける。

「38改、乗りなさい。あなた以外全員乗ったわよ」

「はい!じゃ、行って来ます、夜桜さん。」

「おう、行ってこい。」

 

 

 

 

 

 

 

その頃、鉄血の基地では・・・

ドリーマーはデストロイヤーに説明する。「我々鉄血のネットワークシステムのオーガスプロトコル」は,「グリフィンのゴミクズどもが使ってるツェナープロトコル」とは異なる信号を発すると。

 

そして,グリフィン内部で危険視されてきた「【傘】ウィルス」は,それに侵した人形の識別信号などに関係するプロトコルを,強制的に鉄血のオーガスプロトコルに書き換えるものだという。

ただ・・・グリフィン内部で危険視されてきた「【傘】ウィルス」は,501FGでは其処まで危険視をされていない。なぜか!それは対傘ウィルス用プログラムの開発に成功したからである。傘ウィルスを弾き、かつ傘ウィルスを仕掛けた本人に逆探知をする事ができるのだった。

話を元に戻そう。

「グリフィンのクズども、よーく聞きなさい!」

 

 404小隊のもとに,広域型の放送が届く。この声は……ボスのクセにいつもボコボコにやられてるやつだ(by Gr G11)。

 

 デストロイヤーからの放送は,潜入が明るみに出た証明であったが,40は私たちの正体まではバレていないと踏み,まずは捜索の邪魔になる鉄血のジャミング装置を破壊することにした。大丈夫。やったことはある。1年前のキューブ作戦のときと同じ要領だから。

 

 だが,鉄血側のドリーマーはすでに,グリフィンの人形を見つける術を知っていた。潜入者を探すために,ドローンを追う必要などなかった。「【傘】を持ってる人形」を探せば,自ずと正体が分かるからだ。

 

 そいつをあざ笑い,怖がらせ,慌てさせ,追い詰める。メンタルが恐怖で満ちたとき,そこに植えられている種が発芽する。1年の潜伏期間を経た【傘】はメンタルの奥深く,回線の隅々まで這いずり込み,今も蠢いている。ドリーマーの幸福を満たすエサ――それが40であった。

 

 

 

一方その頃・・・501FGは爆速でS15地区を進んでいた。第1小隊と第2小隊はそれぞれ別行動をとっていたが、綿密な連絡により互いの現状を理解していた。

 

『此方第1小隊。異常なし・・・おくれ』

「こちら第2小隊、異常な・・・」

「小隊長!前方より鉄血兵多数!方位1-2-4,数は・・・とにかく多いです!」

「訂正。此方第2小隊、鉄血と交戦。」

『了解。』

 

「小隊長、距離390にいます。」

「気付かれている様子は?」

「此方に一直線に向かってきてます。」

「・・・小隊、展開。敵を迎撃しましょう。リーエンフィールドさんは砲で援護をお願いします。」

「分かりました。」

AUG,38式改,スピットファイア,SPASが後ろのハッチから出る。スピットファイアは12倍双眼鏡を手に素早く高い所に移動し、粗方の位置を把握した後に素早く偵察を開始する。

 

38式改は予め取り出してあった自身のの銃に弾を装填する。

501FG特製の6.5mm高速徹甲弾を5発クリップで纏めたものを弾倉に押し込み、初弾を薬室に送り込むと同時にクリップを弾き飛ばす。バイポッドをたて、暗視装置の電源を入れ、この前夜桜に貰ったレーザー距離測定器にも電源を入れる。

全員の戦闘準備が終わった。

 

 

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