501統合戦闘航空団の基地に警報が鳴り、優雅に紅茶を飲んでいたパンジャンや遊んでいた基地外5人衆も、すぐ戦闘があってもおかしくないように走り、自分の拳銃とアサルトライフルをロッカーに取りに行ったりしていた。どこかほわほわしていた空気が一変、鋭い空気に変わったのである。
『第3種戦闘配置!』
第3種戦闘配置とは、ヘリ、戦車、航空機のどちらでも出撃できるようにする戦闘配置のことだ。
『グリフィンの部隊の救援信号を受信した!指定された場所は遠く、しかもその場所は航空機ではまず無理だ。戦車も航続距離が足らん、なので攻撃ヘリに乗ってる奴だけいけ。とりあえず、ところどころ給油して現場に急行しろ!だから今すぐ、ヘリに乗っている奴は俺の部屋にこい!指定された場所と給油する地点、飛行ルートを今から説明する!』
MI24Dに501に貸与される形で乗るメガネと、501最強の攻撃ヘリと名高いAH1Zバイパーに乗るパンジャンが相当なスピードで隊長がいる部屋へと走っていった。
「「隊長、入ります」」
「入れ」
「今回の任務はグリフィン側の救援だ。ヘリアンより要請がってな。だがここからだと遠い。だからグリフィンの基地を伝い伝い給油していく。が時間が惜しい、できるだけ早めにつけるようにしてくれ。私は単純計算だが4時間はかかると思っている。これが飛行経路を記したマップだ。これが援護要請された付近のマップ。それぞれ電子化して、パンジャンとメガネのヘリにアップロードする。」
「「了解!」」
斯くして、501の戦闘攻撃ヘリ部隊(2機のみ)は飛び立つこととなる。
パンジャンとメガネは格納庫に行き、整備員に兵装を乗せてもらう。今回の兵装はAH1Zはヘルファイア対戦車ミサイル8発とロケットポッド2つ、護身用サイドワインダー2発、そして20㎜機関砲である。
そしてMI24Dは、整備を効率化するためにAH1Zとほぼ同じ兵装をしていて、ヘルファイア対戦車ミサイル8発とロケットポッド2つ、護身用サイドワインダー2発を搭載する。
AH1ZとMi24Dがヘリパッドに引き出され、乗り込む。がAH1Zは飛ぶ前にたためれていたロータを展開する必要があった。501のヘリパッドには独特なガスタービンエンジンの音が響きわたる。
パンジャンとメガネは機付き長に兵装の安全ピンを抜いてもらい、自分のヘリが飛べるような状態であることを確認すると、エンジン出力を上げ垂直にある程度上昇した後、2機編隊を組んで、自分たちが出せる最高速度で飛んで行ったのであった。
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飛び立ってから数分でメガネは少しつまらなくなってきたのか、パンジャンとしゃべり始めた。
「パンジャン、音楽鳴らさないか?」
『何を急に?』
「いやなんとなく」
『あっそう。それで何流す?』
「ワルキューレの騎行」
『あいよ』
ワルキューレの騎行を流しながら攻撃ヘリは夕焼けの空を進む…