個性?いいえ【スタンド】です   作:A卿

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タグの通りの作品です。憑依ではないので本鳥の名前は異なります。

もう一つの作品が行き詰まりまくっているのでリハビリがてらの投稿。

つまり見切り発車です。
それでも良い方はどうぞご覧ください。


プロローグ

 我輩はハヤブサである。人工衛星ではない。

 

 いきなりで悪いがそういうことだ。まぁ、こんな感じで語り出している時点で、察している人もいるだろう。

 

 そう、転生だ。もう一度言おう。

 

 転生だ。

 

 ……と言っても、かつて人間だったという記憶と、いろいろ読んだ漫画やらラノベやら硬派なハイファンタジーやらの内容が断片的に残っているだけなのだが……。

 まぁ転生であることには代わりないのだから、別に良いだろう。

 (ちな)みにどこに転生したのかと言えば、夢と魔法で一杯のファンタジー世界――なんてことは無い。普通に現代日本の山である。しかもさっき言ったようにハヤブサである。

 (ついで)に付け加えるなら、普通の現代日本ではない。()()()ジョジョの世界である。

 違ったとしても、何らかの漫画の世界であることには代わりはない。

 

 だからといって何の感慨も湧かないが。

 

 当然といえば当然だ。ロクに覚えてもない『人間だった頃の俺』の価値観など、今の『鳥になった俺』には何の役にも立たないのだから。

 もちろん完全に割り切れた訳じゃない。吹けば飛ぶような微かな記憶でも、それがある限り、すぐに切って捨てることなんて出来やしない。

 

 だが、この手の問題は真面目に考えるだけ無駄である。何故も何も、今世の俺は畜生なのだ。考えたところで人に戻るわけではない。

 

 神に会わなかった、声を聞かなかった時点で、()()()()()()でないことも判明した。神様転生ならば、それに相応しい振る舞いもあるんだろうが、俺は神になど会ってない。

 

 なら、一匹の鳥が自分勝手に生きたところで、誰も文句など言えないのだ。

 

 加えて俺には、『力』がある。これは転生した数年後、初めて他の鳥に追い詰められた時に知った『力』だ。

 

 翼の代わりに3対6本の腕を持つ、機械じみた動きをする、化石のような翼竜。俺の後ろに守護霊のように佇むそれは、朧気な記憶が多い中で数少ないハッキリ覚えているものだ。

 

 その名もスタンド『ホルス神』。

 

 氷と冷気を操る能力を持つ、精神の……『魂』の発露したものである。

 

 ここで一つ、盛大な勘違いを起こすかもしれないので言っておこう。

 

 ()()()()()()()()()()()()()。序に『ホルス神』にも名前は付いていない。名付け親がいないのだから当然だ。

 人語を解するか話せるわけではない俺が、人語の名前を名乗ることはおかしな話だ。

 

 故に、現在の俺はただのハヤブサであり、コイツはただの守護霊だ。

 

 どんな世界であっても、俺は気の向くままに生きる。

それが今世の目標である。




東方の方も書いてるよ。ホントだよ。

作者実はヒロアカそんなに詳しくないです。でもアニメが面白かったし、最近再ブーム来てるので書きます。

感想くれると嬉しいです!

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