仕事の合間にアズールレーンの二次創作読んでみたら面白いので、思わず書いてしまいました。もう片方の作品も作成中ですが作っては消しの繰り返しで頭パンクしそうです。
とにかくもっとアズールレーン作品流行れ。マジで流行れ。
「みんなありがとう!!愛してるよ!」
ベースのトシが欠片も思ってない戯言を目前の何千人もの観客に言い放つ。観客はその言葉を真に受け、わっと大歓声が沸き上がる。
「全国ツアーライブでこんなに素敵なホールで、最高のメンバー、スタッフそして何よりも素敵な皆に会えて良かったよ!!」
よくもそんな妄言を吐けるものだ。お前が俺らのマネージャーにこんなショボい田舎のホールしか取れなかったのかよ!と文句を上げながら蹴り上げたのは他のメンバーも知っている。ふざけんな。マネージャーの必死に取ってくれたホールだろうが!とトシを殴りつけたのは未だに自画自賛している。ナイス俺。これが致命的になったのか俺とトシは晴れて犬猿の仲になった。
「必ずまた皆に会いに行くから!皆もまた俺に会いに来てくれよ!!」
アイツは汗を拭きながら、観客に愛想を振りまいている。嘘をつけ、お前なんか二度と来ないだろうが。俺は思わず失笑をしてしまう。
未だにアイツは俺らのステージ近くの観客に手を振り続ける。
観客の中には手を振られた相手が私だと勘違いをして泣き出す女性客もいる。あの泣いている子もアイツのお手付きになるのだろうか、アイツに食べられた女の子の数は優に二十を超えるらしい。
唐突で申し訳ないが少し長い昔話をさせてくれ。
アイツの女性関係が酷すぎたので、余りにも見かねた俺らでアイツに注意を言ったが聞く耳なんて持つはずがない。それどころか注意をした俺らに当てつけかのようにアイツの女性関係は悪化していった。終いには、俺らがお世話になってる事務所にアイツの何番目かの女の子が恨みつらみを綴った手紙が送られてきた。
何故こんな問題児が解雇されないのか不思議だったので、社長に聞いてもはぐらかされるばかりだった。長年の謎だったが俺の友人にゴシップライターが居て、そいつが謎を教えてくれた。
どうやら社長がパパ活をしていた未成年の女の子とラブホテルに入り、堪能した後ラブホテルから出てきたところをアイツが待ち構えて写真を撮られたらしい。更に救えないのはここからだ。どうやら社長の相手はトシのお手付きの子だった。恐らく自身の保身の為に女の子を使って社長を罠に掛けたといった具合だ。保身の為に傷つく女の子の事を考えずに利用するクソ野郎だ。アイツからしたら所詮何十人もいる女の内のたった一人としか考えていないのだろう。
社長の馬鹿さ加減にも、あのど畜生の尻ぬぐいにつき合わされ何もかも嫌になった。もうこれ以上は真っ平ごめんなので、トシを除く俺ら三人で脱退を社長に直談判すると、アイツに弱みを握られて調子の悪かった社長の顔が見る見るうちに青ざめていく。
「それは困る、今となっては君らがウチの主力商品なんだ!しかも今度はアジアツアーをもくんでたんだぞ!」
初耳だった。そもそもそんな大事なことを何故俺らに教えなかったのか?更に言わせてもらえれば俺らは商品なんてモノじゃない。なにが主力商品だ、その商品とやらも消費期限切れの改竄だらけの詐欺商品じゃないか。
未だにぎゃあぎゃあと喚く社長の青白い面に退職届を押し付けた。まぁ最も飯を食わせてくれた恩は感じてるからこの全国ライブツアーが終えたら俺ら三人は仲良く脱退だ。
今夜で一つのライブが終わった。明日は移動日で明後日には俺らの最後のライブだ。全身全霊、一音一音魂を込めてVo,Gtの役割を果たさなくてはならない。そして最後のライブが終わった後の楽屋であのクソ野郎に脱退届を三人でだし、慌てふためくアイツの面を肴にして飲み明かす予定だ。因みに参加予定は俺ら三人は当然のことながら、マネージャー、スタッフと大所帯だ。というかアイツを除く全員だ。流石にアイツが可哀そうかと思ったが、メンバーにお前は優しすぎるんだと怒られた。・・・別にそんな優しくないと思うんですけどね。
なんて過去に浸ってると他のメンバーのコメントが終わったのか俺にマイクが回ってきた。
「今夜はあざした、次が最後なのでチケット当たった人は体調に気を付けてライブ会場に来てくれよ。極力交通機関を使ってな!車で来て渋滞とかさせんなよ!気を付けて帰ってな!」
残念ながら俺にマイクパフォーマンスは壊滅的なので、とりあえず毎回テンパりながら思ったことを言う。すると観客の答えは決まっている。
「は~い!!気を付けて行きまーす!お父さん!!」
これだ。何なん?何で観客にお父さん呼ばわりされんの?ネットでよく解せぬ。って書きこみ見るけど今まさに解せぬなんだが?
「・・・毎回いうけどさ、俺はアンタたちのお父さんじゃないんだが。中には俺より年上のお父さんいるでしょ!?」
俺が手を頭に当て頭を振り、苦言をすると観客はどっと笑い声が起こる。恥ずかしい話だが、俺らのライブに行く目的の中にこのお父さんコールをしたいがために来てくれる物好k・・・人がいるらしい。・・・いや来てくれるのは嬉しいけどほら。曲とかさ、パフォーマンスとかあるじゃん。俺らはキャッキャウフフされたいんだよ!持て囃しされたいんだよ!!(迫真)
「けど、言うてお前お父さんが言いそうなことやもん。毎回毎回さぁ、狙ってやってんの?お父さん」
Dr担当が俺に肩を回しながら聞いてくる。凄く・・・汗臭いです。
俺らを見た女性陣が一層黄色い声を上げる。
「やっぱりお父さんは受けなのよ!!」
「いいえ、お父さんは内弁慶と見たわ!きっとあれは私たちを欺く為の芝居なのよ!よっしゃ!創作意欲湧いてきたぁ!!これで夏は完売間違いなしね!!」
・・・中には腐りまくった人もいる。夏、完売・・・?そういえば俺らのバンドネームが入った紙袋を持った女の子たちがビッグサイ〇にいたなぁ・・・あっ(察し)
その声を聞いたDr担当がすっと俺から離れた。所々から聞こえる残念そうな声、舌打ち。思わず目を合わせる俺ら。上がる黄色い声。向こうの目のハイライトさんが死んでるのはライブの疲れという事だろう、そうしよう。
「コメントとか求められても困るんだが、マジで。ライブ来てくれた、ありがとうございます。気を付けて帰ってね。これしかコメントが出てこない助けて」
テンパりながら答えDr担当に助けを求め、見る。すると目前に愉悦に浸る奴が居たのでデコピンをお見舞いして黙らせる。おかしいなぁ、作詞してるときは言葉が湧いてくるのになぁ、不思議。軽く現実逃避をするとホールに響く笑い声。このままだとグダるので無理矢理締めに入る。
「ここに味方は居ないのは分かったから、笑うのをやめて。やめなさい。やめろおお!・・・名残惜しいけど時間が押してるのでこれでお終い!ほら、お前ら早く来い、整列すんぞ」
未だに痛がるDr担当を立たせ整列させる。俺の左横はDrだが右横はクソ野郎だ。メンバー皆で手を繋ぎ観客に一礼する。観客からの万雷の喝采を受けながらステージ横から楽屋へと移動し各々シャワールームに入る。
シャワーで汗を流すが体調を崩したのか、悪寒がする。まずいな、明後日は本当に最後のライブだというのにバッドコンディションで最後を迎えたくない。素早くシャワールームから出て着替える。
「あれ、もう上がったんだ?今回は早いな。なぁ、これから飲みいかないか郷土料理を肴にして一杯ひっかけようぜ」
Key担当とDr担当が腰にバスタオルを巻いた状態でシャワールームから出てきた。飲みたいのは山々だが、調子が悪いから先に宿泊先のホテルに戻ってる事を伝えると、お大事にと言われた。あざす。
「あの野郎はまだシャワー中?」
Key担当が小声で聞いてくる。衣類を入れる籠にアイツの脱いだ服が乱雑に置かれている。俺はそれを親指で指した。
「珍しいな、普段はそそくさと帰るのに。それと逆にお前が先に帰るとは」
たまたまじゃないかと言いたかったが、くしゃみが俺のセリフを遮った。いかんな、さっさと寝ねば。ベッドが俺を呼んでいる。俺は二人に挨拶をした後、すれ違うスタッフたちに挨拶をして裏口玄関を開けホテルへと向かう。
少し歩き国道へと出た。国道だというのに車が数台疎らに通り過ぎていく。未だ時間は23時を少し過ぎただけだ。なのに通行人は俺だけだ。さっきまでのホールの熱気が嘘みたいに感じる。先程通り過ぎたタクシーが俺の視界から消え、完全に俺一人だけになった。数メートル毎に置かれている街頭があるが、点滅を繰り返してばかりで本来の役割を果たせるだろうか、かなり頼りない。
仄暗い歩道を少し歩き、道端にある自動販売機でスポーツドリンクを飲み気づく。誰かに見られている感覚。・・・ははは、そんなことはない、調子悪いから気のせいだろ。俺は再びドリンクを勢いよく飲む、そもそも何で俺は徒歩でホテルに向かってんだ?あ、そっか近いからタクシー呼ぶほどでも無いってマネージャーに断ったんだ。俺の馬鹿。クッソ怖い。さっきから街頭調子悪すぎだろ、点灯してる時間の方が短いってどういうことなんだよ!まあいい、後数分も歩けば着く。
何気なく地面を見た。幸か不幸か、滅灯していた街頭が再び点灯をした。街頭に照らされて出来上がる蔭。そこには俺。その斜め後ろに短い人影。・・・え?
「クソが!!・・・・あ・・・?」
振り向きざまに殴ろうとしたら、突如衝撃が入り次第に熱くなる俺の腹。・・・何が起こってんだ?俺の腹を見るが黒い髪が俺の視界を遮る。何だこいつなんて思ってると目の前の野郎が何かをゆっくり回し、勢いよく引き抜いた。どんどん流れる赤。赤。赤。
あまりの激痛に堪らずアスファルトに倒れこむ。改めて俺の腹を見るとズタズタになり、小腸だろうか大腸だろうか。あぁ、もうどっちでもいい。それどころじゃない、止血。止血しないと。手を動かすがピクリと動いただけで肝心の腹に出来た穴を塞いでやくれもしない。こりゃもうダメか。我ながら余りにもアッサリ生の執念とやらに諦めがついた。せめて、せめて俺をこんなにした奴の面でも拝もうと犯人に顔を向ける。
「・・・・・え、え??嘘・・・・トシ君じゃない・・・え?あ、あ・・・あ・・ああああああああああああああああ!」
犯人が包丁を落とし絶叫しながら走り去る。あれは見間違いでなければ、トシに利用された子・・・・。おい、まさか人違いかよ。トシを殺ろうとしたら間違えて俺を殺っちまったってか。・・・・・・・・・はは、なんだよそれ
「・・・・・・白けるぜ」
俺は目を閉じた。
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原作キャラ登場させれなかった・・・